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世界は美しい、君さえいれば
otogibanashi wa jigoku no hate,
【君がいるこの世界は、どこまでも美しい(サフィール)】
エロス度☆
第3巻。
おやおや。殺戮の果ての別離がなんとも切ないですね。
2人にとっての幸福だった時間は終わり、他者の自己中心的な欲望に塗り潰される。
世界の理を歪めてでもサフィールを助けようとしたレヴィの選択は実に素晴らしいものでした。
イルドラードというどこぞの金ピカのアーチャー感ある王子の狗になろうともサフィールのために殺戮を繰り返すレヴィの姿はいと美しい・・・・・・。
出逢い編は終わり、物語は無慈悲に新たなシナリオに繋がれていく。成長したサフィールの胸に宿るのは愛か憎しみか・・・興味深い。
第一章王宮出会い編の完結、
第二章のプロローグが収録されています。
(+描き下ろしもあります!)
酷く残酷な世界の中で、
約束と思い出が美しく目映く光っていて。
悲しい切なさで胸がいっぱいになりました。
光と闇のコントラストが深すぎて抉られる。
1巻2巻はサフィールが背負った運命や、
レヴィが置かれている状況・危険な能力etc.
死と隣り合わせの過酷な環境が描かれていました。
しかしですね。
今となっては1巻や2巻で過ごした時間は
幸せな時間だったのだなと痛感するんですよ…!
こんな現実あんまりだよ…ッ!!(;ω;)
と思ってたら作中のモノローグでも語られてて、
まさかの追体験状態で更に情緒が崩れました…。
すごいシンドイ…。
そんな残酷な世界も美しく感じられてしまうのが、
さすが市梨作品だと思います。目が離せないです。
面白かった…!!!
さてさて。
2巻の続きは殺し合いバトルの開始です。
王女側・王妃側・サフィール達の三つ巴バトル。
サフィールを守る為、
レヴィは刺客をモノともせずなぎ払っていきます。
レヴィとの約束を守るべく、
サフィールは自分の身の安全を最優先に動きます。
しかし不幸の連鎖はまだ続いていてーーー。
絶望の淵が忍び寄る中で、
《絶対に死なない》
《一緒に生きると約束する》
と誓い共に過ごした美しい思い出が広がるのです。
これはもぅ読者の情緒を破壊しにきてますね!
うわぁぁぁぁぁ…!!!。゚(゚´Д`゚)゚。でした。
(語彙力ぅ)
そしてどこまでも美しい景色の中にあるのは、
どちらの約束も守れなかった現実でーーー。
あまりに残酷な現実に胸を抉られるのに
幸福だった日々の思い出が少し癒やしてくれる。
(闇と光を一緒に合わせ飲み込ませる市梨作品…涙)
(さすがでございます。苦くも美味しく頂きました)
サフィールにとっても、レヴィにとっても、
一緒に過ごした日々が心の支えになっているのかも
とか思ったらさ~…、また泣けてきちゃうんですよ。
そんなこんなで重い展開が続きますが、
レヴィとの約束をサフィールは諦めていません。
クソデカ激重執着攻めが爆誕してしまいました。
第二章はどうなっちゃうんでしょうね。
王太子とレヴィの契約がどう枷になっていくのか、
ヤンデレ攻め予備軍になりそうサフィールの動き、
また昔のような幸せは戻ってくるのかーーー。
目が離せない展開に動悸が止まりませんでした。
4巻もとても楽しみです…!!!