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soredemo tonari ha kimi ga ii
ゲイ同士がバー(発展場?)で出会い、デート・恋人期間・同棲を経て結婚(パートナーシップ制度)に至るまでのお話。
ゲイであることに引け目は感じていない年下攻めxクローゼットゲイの年上リーマン受け。
何かとてつもなく大きな波乱や家族の反対に合うというお話ではなく、案外すんなりと結婚まで辿り着いてしまうので、その辺は少ーーーし物足りなかったかも?
でも、大きな波乱がなくて、逆に良かったかもしれません。
これまでずっとゲイである事を大っぴらに出来ず、自分を偽って生きてきた主人公が、「どこにでもいるようなカップル」として恋人と過ごす事が出来、同棲をし、結婚に至る事がいかに幸せな事か・・・
それを妙に実感した作品だったと思います。
ここまですんなりと結婚まで辿り着くゲイカップルは多くはないかもしれないですが、、、
そうあって欲しいな、と思いたくなる作品でした。
最終話の夢のエピソードは、切なくて幸せで泣けます。
ドラマティックな展開モノが読みたい人には向いていないかもですが、じんわり心に温かいものを抱きたい方にはオススメです!
…の単話で読んでいました。個人的に注目中の作者様。
元々「結婚BL」というアンソロジーでの読み切りから始まったお話。
お互い真面目で誠実な2人が、小さなハッピーを積み重ねて大きなハッピーに向かっていきます。
中学時代から自覚はあったけれど誰にも打ち明けずに30才を迎えるリーマン・宏孝。
母親から結婚をせかされて落ち込みつつ入ったゲイバーで、人懐こい男・慶介から声をかけられる。
それが2人の出会い。
いつも笑顔の慶介に出会って、ネガティブな思いを克服していく宏孝。
当て馬や障害無く両想いになって、性的関係も思いやりがあって順調。
程なく同居への気持ちも固まって、パートナーシップ制度を導入している自治体に引越して申請もして。
お互い一番のネックだった家族へのカムアウトも。
両家とも子供の幸せファーストで、その場で祝福です。
そこの重荷がクリアした後、次の2人の希望は「結婚式」!
確かに「戸籍」という意味では同性婚をしたわけではなく、養子縁組もしてません。
でも式場で白タキシード姿の2人が祝福される姿には素直に「良かったね」という感想です。
葛藤や苦悩を乗り越えて…というストーリーは勿論読み応えがありますが、こういうお話もいい。ホッとできる作品です。
2人のゲイが手をつないで人生最高の階段を一緒に登っていくまでを描いたお話。
全体的にすごくやさしいトーンなんですよね。
ふわ〜っと作品全体に広がる多幸感や、流れに身を任せて安心して読める、とにかく幸せなお話をお求めならもしかするかもしれません。
ただ、うーん。
確かに幸せいっぱいなのですが、本当にトントントン…となにもかもがうまくいってしまうのです。
胸が苦しくなるような辛い展開がほしいだとか、そういったことを求めているわけでもないものの…
この作品ならではの要素や、強く惹かれる展開があったかというと否でした。
というのも、彼ら2人の人生の1ページのダイジェストを読んでいるような気分になってしまったんですね。
それが濃密な1ページだったのならうれしかったのだけれど。
2人が出逢ってからエンディングを迎えるまでのエピソードは、どれもあたたかくて素敵なものばかり。
でも、良い材料は揃っているはずなのに、先述の通りダイジェストに感じてしまうほどするするとなんの問題もなく幸せに向かっていき、気が付けば本を読み終え今に至ります。
これはもったいないです。
本来であればボーナスであるはずの、幸せMAXな性描写をちょっぴり邪魔に感じてしまったこともありまして…
性描写や詰め込み気味の駆け足さよりも、同棲やパートナーシップを結ぶまでの間に彼らがどんな風に心を通わせていったのか?彼らはどんな人間なのか?
そんな、唯一無二の存在になっていく過程をもっとじっくりと描いてくれていたのなら、きっと2人に対しての思い入れも増したのではないかなと惜しいです。
【諦めなかったら幸せは現実にしていけるよ(慶介)】
エロス度★★★★★★
おやおや、なんと・・・とあるゲイカップルが幸福へと至る恋路がめちゃくちゃ尊さ限界突破していますね。
慶介と宏孝が紡ぐ恋物語で、ゲイ同士・年の差・年下攻め・リーマン受けといった萌え要素が最高でした。
出逢ってから交際、体を繋げ、パートナーとなり同棲し・・・さらにその先の幸せへと進んでいく慶介と宏孝の姿が眩しく、お互いの存在が特別で愛おしい・一緒にいるだけで想い・幸せが溢れている姿が羨ましく感じてしまいます。
日常生活と濡場での2人のギャップや慶介といると笑顔が増える宏孝がたまりません。
表紙がガッツリ「ウェディング」なので
ゴールはそこなのだろうなーというのは感じ取れていたけれども。
やっぱり結婚となると簡単ではないし、ある程度の苦しい展開も覚悟で読み始めました。
ですが、思ったより“ツラい・苦しい“みたいなところは無くて、スルッと幸せになっていくふたりを見ることができます。
(もちろん本人たちはたくさん葛藤してますが)
ゲイバーで出会って恋をして、そして人生を共にしたいとお互いが思えたこと。本当に素敵でした。
でも。ふたりが幸せそうなのは良かったのですがとにかく展開がはやすぎて…
置いてけぼり感が半端なかったです。
勢いとかフィーリングは大事だけど、同棲はまだしもパートナーシップ証明のような大切なことまで駆け足に進んでしまうふたりがなんだか心配になってしまいました。
親へのカミングアウトのタイミングもあれで正解だったのだろうか。
全部が丸く収まるキレイすぎる展開だと逆にモヤモヤしてしまうものなんですね…。
結婚するまでの幸せな日々だけではなく、困難や苦しみが見えるようなリアリティが少しでもあれば良かったのかなと思いました。
三十路間近故に、母から結婚の催促されるゲイの受けが、初めて足を踏み入れたゲイバーで年下攻めと運命的な出会いをするお話。
他の方もレビューで仰っていましたが、わりとトントン拍子にいい方へお話が進んでいき、最終的にポジティブなストーリーでした。
2人が恋人同士になって、同棲して、パートナーシップ宣言を受理されて、家族にカミングアウトしたいけどどうしよう、、、
的な展開で、わりとそこが起承転結でいう「転」なのかなあと思ったけれど、実際両家族で会したらそこまで心配ごとはなかったよ! という展開でした。
というのも、ラストで受けが、自分がゲイと意識した学生時代へ戻り、そこでとある事実に気がつくからです。
本当は誰からも拒絶なんてされなくて、いつだって自分自身を責めていたのは、自分だったことを。
その事実に気がついたのは、攻めと出会えたからで。
まさに裏表紙に書いてあったあらすじ通り、「年下彼氏に導かれる、人生最高のハッピーエンド」作品間違いなしでした。
あまり、波あり谷あり展開が得意ではない方。
なるべくならばハピエン展開がいい方。
三白眼がお好きな方。
そんな方にオススメの1冊でした。
ゲイの2人が、
出会ってすぐに交際を開始し、半年後には同棲へ。
その勢いのままトントン拍子でパートナーシップ制度を取得し、
親へのカミングアウトも難なくクリア。
最後は理想通りの結婚式へと辿り着く。
すべてが順風満帆に進んでいく展開。
リアルさよりも理想ばかりが詰め込まれた夢物語に感じてしまう。
どこが見どころなのか掴めず、
最終的にこの作品は何を伝えたかったのか?という疑問が残る。
自然と距離を縮めていく2人の様子が微笑ましく、
エッチしたり、ラブラブな幸せな日々が素敵なのに、
読者として萌えやときめきが生まれないのが残念。
切なさ、葛藤、すれ違い、当て馬などが一切なく、
年下攻めや年の差の設定もほとんど活かされず、
2人の個性や魅力もわからない。
ただ2人とも三白眼で可愛い。
お互いを深く理解する前に
理由もなく好きという感情だけで関係が進んでしまうため、
心理描写に共感が湧かず、感動も薄い。
読後感は、
障壁のない理想的なゲイカップルが、
ただひたすら幸せな未来を駆け抜ける姿に安心感があるが、
あっさりとした印象に終わってしまいました。
・コミコミスタジオ特典4Pリーフレット
描き下ろし漫画2P:
結婚式の後の浴衣デート。