能美先輩の弁明

noumi sempai no bemmei

能美先輩の弁明
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1021
  • 萌×2129
  • 萌32
  • 中立12
  • しゅみじゃない47

49

レビュー数
134
得点
5729
評価数
1241
平均
4.7 / 5
神率
82.3%
著者
大麦こあら 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
光文社
レーベル
光文社BLコミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784334104429

あらすじ

自堕落な大学生活を送る正孝(まさたか)は、教授に誘われ参加した読書会で、同じ哲学科の後輩・瑛人(えいと)に出会う。
学科内でも際立つルックスでクソ真面目。しかもゲイだが、人の目を一切気にしない瑛人。正孝は興味深々で近づくが…?!

超強気クール後輩×ゆるクズ先輩。正反対なふたりが「魂の片割れ」を探す。
知を愛し、愛を知れ!哲学科BL♡

表題作能美先輩の弁明

大学1年生、哲学科
大学3年生、哲学科

レビュー投稿数134

コップに収まりきらない萌えがいっぱい

哲学BLとはなんぞや?と、あまり見かけない設定に惹かれて手を伸ばした結果、とんでもなく萌えてしまった1冊。
一気にドンと来る萌えというよりも、じわじわと盛り上がる心情の変化が空のコップに少しずつたまっていって、最後にはブワッとあふれ出していく感じ。
これはたまらなく良かったなあ…好きです。

題材良し・キャラクター良し・ストーリー展開良し・恋愛描写良しの4拍子が揃ったおもしろさでした。
哲学面に関しても難しくはなく、2人のはじまりとそれからをより魅力的にさせるエッセンスとして活かされていて楽しめましたし、哲学に対して明るくなくても問題なく読めるかなと思います。
良かった点をあげはじめたらキリがないのですが…
攻めの瑛人と受けの能美のキャラクターがすごく良かった。
ゴミを見るかのような目を受けに向ける攻めと、不真面目かつ楽観的なクズ受けのお話かと思いきや、読めば読むほど味が出るというのか…どんどん良い方向に印象が変化していくんですよね。

周囲の人々にはごく普通に接するというのに、能美にだけは態度最悪の塩対応な瑛人。
裏を返せば、能美に対してする「だけ」特別な対応とも取れるわけです。
それはなぜかなのかの理由についてや、能美の心の成長にも彼らが愛する哲学が絡んでいて、そうくるか〜!と読み応えがありました。
最悪が最高になっていくお話は数あれど、1冊の中で流れるようなリズム良く楽しく読ませながら、最後には多幸感でいっぱいにしてくれるバランスの良さを出すのって難しいんじゃないかなと思うのです。
起承転結がしっかりとしていてとっても読みやすかったです。なんておもしろいんだ。

それぞれが見せるギャップのある姿も自然に描かれていて、特に攻めの瑛人がなんだかもうかわいいやつすぎて頭を抱えました。
塩、塩、塩、からの遅くきた思春期ボーイの無自覚な何かの芽生え、余裕のなさと年下の独占欲。
彼の中で能美という存在が大きくなっていくのが、ちょっとした仕草や発言から伝わってくればくるほどたまらなくって。
能美があんなことを言ったから早く帰宅したのでしょうし、能美がスガキヤが好きだから多めに入れてほしいんですものね…こんなのずるい。
描き下ろしで見せる甘えのある顔といいキュートすぎます…

正反対な2人だけれど、同じ考えを持っていなくてもきっと半身にはなれるんじゃないかな。
そんなことを思いながら、最高に良かった〜!と本を閉じ今に至ります。
一風変わった題材を絡めて描かれる、初心で不器用な恋と心理描写が魅力的なお話です。ぜひ読んでみてください。
本編で萌え、描き下ろしでさらに萌えられるうれしい1冊でした!

22

半分読んだ辺りで尊すぎて天を仰ぎました!!

哲学科3年の能美先輩は容姿と頭脳を持ち合わせていながら、あえて自堕落、クズ、ヒモのような生活をしてその日が楽しければいいと思いながら生きています。
そんな中同じ科の1年生丹と出会い、目立つルックスと真面目さ、自分はゲイだとオープンに話し人目を一切気にしないその人柄に能美先輩は興味深々で近づいていきますが…。

哲学科BL…とあるように、作品の中ではたくさんの哲学者の本の名前が出てきます。…が、詳しくなくても全然問題ありません。難しく考える必要全くありません。
これは、正反対の人間が相手を知り、受け止め愛を「知る」ようになる…という至って単純な事が繰り広げられているだけです(最高!!)

二人とも、まぁぁぁ合わないんです。真面目とクズ、ゲイとノンケ、好きな哲学者も思想も違う。普通なら交わることの無い二人なんですよね。その二人が出会ってしまったがために、お互いを『知る』ことになる。合わないと思っていた人間が意外にも自分にとってぴったりだったと知ったら…もう転がり落ちるのは早いです。
読者も一緒です。能美先輩に対して「一番キライなタイプ」と言い放った瑛人が急〜〜〜〜〜に優しく甘くなった辺りで先輩だけでなく読者も『???』とクエスチョンマーク浮かべながらギャップに萌え死にます。
能美先輩視点から描かれていた話が、瑛人視点にガラリと変わるんですよね。それで読者はああっ!と気付かされる。

攻めの瑛人の顔がいい。普段無表情な顔もクールでかっこいいけど、唐突に笑った顔見せてくれることがあって吐血しました。
能美先輩はフランスの血も引いているらしく、美し可愛いです。

ラストの能美先輩の言葉が哲学とエロスの真理をバチコーンっと表現してくれていてやっぱりこの人(能美先輩)天才だわ…となりました!!
最後瑛人のドッロドロの独占欲見せてくれるので…執着好きな人迷わずいきましょう!
紙白塗り

22

BL人生が「善く」なる至高の1冊に巡り合えました(*˘︶˘*)絶対に読んだ方が「良き」‼1冊♡

先ず、、、読み応えがすんごいです…っ‼
電子(シーモア)でオマケも含めてですがトータル290ページ!!!
巻末の参考文献でもありおススメの良書紹介でもあるページまでの充実っぷり
えーーー。。。良過ぎたよ、、、
こんな完璧な1冊、、、神作品としか言えないよぉーーー!!!

哲学科の大学生のお話しです
攻めが1年生でゲイの瑛人、受けが3年でノンケの能美先輩
先ず「哲学科」という恋愛漫画に於いてはなかなかニッチな学部が舞台
もぉ、ぶっちゃけココだけでも拍手でしかない

この学部で学び、この学問を愛してる人って結局「人」に興味があるとしか思えない
その興味の先が内にあるか外にあるかは流動的であるやも知れないし固定されてるのかも知れないけれど、でも間違いなく「人」を見るし「生きる…生死を含めて生きる…つまり人生かな?」までを根底に蔑ろにせずは居られない人だと思うのです

そんな彼らが出会い、その興味の先を固めていく過程が、、、!!!!!
実に如実であるのにこの上なくドラマティック
瑛人が瑛人のまま、能美先輩が能美先輩であるからこそ出会い過ごしていく時間
どれもが完璧に「活きて」いました

ちょっと私にしてはネタバレはしないし、文字数もアッサリめのレビューなんですが
、、、
これは、、、
もぉ、、、四の五の言わずに読んで欲しいし、読まないと勿体ない、、、!!!!!って心から想う故、、、!
そして色々先入観入れずに読んだ方が丸っと楽しめる!って確信しているからこそ!!

私自身、前作の「君がわるい恋の話」を拝読して「漫画のお上手な先生だ!!」って確信をした先生だったので今回はほぼあらすじも見ずに買った上で、これだけ魂が震える程の読後の満足感を得られる至高の体験をまさに今、しているので(>ω<)
この気持ちを多くのBL好きの方と共有したい!!!
無差別におススメしてもそれでもきっと多くの方が「読んで良かった!!!!!」って思える1冊だと思える1冊だと強く想い至った為、、、今回のレビューはこれにて〆るが吉、と判断しました

そして…神評価以上の評価があったら確実に付けたいレベルでの【神作品】だという事を再度明言しておきます!

選んで後悔しない1冊です!!!
むしろ、、、選ばないと後悔する1冊です٩(⁎˃ᴗ˂⁎)۶
きっと貴方のBLを楽しむ日々が「善く」なる1冊がココにあります♡ホント、おススメします!

修正|白抜きですが状態などに応じてる白抜き感があり高修正ではないけど「可」な修正でした~(シーモア)
※濡れ場も結構ありました♡

21

めっちゃキュンキュンした…!!!

恋に落ちる。痛みを知る。愛が深まる。

緩やかな変化がジワジワと伝わる描写に
ずっとドキドキが続いて胸がいっぱいになります。

なんていうか……ズルイんですよ!いろいろと!!
(もちろん良い意味で)

まず、受けの正孝先輩。
女にだらしなくて、ギャンブル好きで、万年金欠。
甘え上手でスルッと他人の懐に入り込むコミュ強者。
"楽しく生きられればそれでいい"の典型的享楽主義。

とか思ってたらさ~~~~。
超頭良くて、読書家で、哲学大好きマンっていうね。
本を読み耽る姿にそりゃあもぅギャップ萌えですよ。
あと家事能力も高いし、顔も良い、ハイスペックマン。

これは好きになっちゃよ~~~~~!!!!
(主語がデカくなるけど、大体のオタク大好物 ①)

じゃあなぜ?
そんなに才能がある人が享楽主義みたいな生き方を選んでいるのか。

先輩自身の口から理由を語ることありません。
けれど 攻め(瑛太)が先輩のことを
"自己肯定感の低い人"と解釈した時にパーッと視界が広がりました。

もしかしたら、本気を出すのが怖いのかも
もしかしたら、愛した人に愛されないのが怖いのかも
もしかしたら、そんな自分と向き合うのは怖いのかも

先輩は頭が良いから、
世界が見え過ぎちゃうのかもしれませんね。
見えないフリして生きやすい方を選んでね。

冒頭は《ヒモ!クズ!》みたいな感じだけど、
先輩の内側に触れる度に萌えて仕方なかったです。
マジで先輩はズルイ。虜になる。

んで攻めの瑛太もズルイんです。
先輩視点の瑛太は《クール!愛ナシ!》なのに、
瑛太視点になるとめっっっちゃデレるぞ???
(主語がデカくなるけど、大体のオタク大好物 ②)

初エッチは特になんですが、
先輩への態度には本当に愛を感じないんです…。
無表情で心底ウザそうにしててちょっと悲しい。

でもですね。
無表情で、態度クソ悪くて、ウザそうにしてても
先輩が家に来ると玄関の扉はちゃんと開けるんです。
あけすけで色気なくてもエッチが盛り上がるんです。

これには爆萌えしました。
ドアを開けるって結局そういうことじゃん!っていう。

瑛太の無自覚さが堪らないです。
瑛太自身が哲学を勉強している意味も相俟って、
表情こそクールだけど愛情深い子なんですよね。
瑛太視点に話が移った時にとてもドキドキしました。

恋に落ちる。痛みを知る。愛が深まる。

ラストはハタハタと泣きながら読んでました。
切なさと痛みの中に甘さがブワッと広がるのです。
あ~~~~堪らん。めっちゃキュンキュンする…!

あと、哲学って身近にあるんだな…と思いました。
全く未知の世界で難しそうなイメージが先行したけど、
例えばBLを通して触れる愛の形にも哲学は存在して。

趣味が合わない者同士が愛し合うのも哲学を通すと
めっちゃロマンじゃん!!!!ってなるんですよね。

あけすけで雑なエッチして雑に交流してるのに
ドラマティックで胸キュンが詰まった作品でした。
ドキドキが収まらない余韻が心地よかったです…!

20

いるいる

ごめんなさい!
瑛人!!!瑛人です!!!!
(ガッツリ名前間違えてるショック)

哲学って奥深い

「哲学」ってあまり馴染みがなくてうまく飲み込めるか心配だったのですが。
ストーリー自体は難しくないし、流れに上手く哲学要素が溶け込んでいる感じが面白くてとても読みやすかったです。
それぞれの“哲学“への思いが無理なく結びついていたのがすごく良かった…!

最初はあえて自分と向き合わずにいる能美の言動がしっくりこなくて、日々その場のノリで生きている感じが好きになれないな…と思っていましたが。
表面上だけではない姿を知ると少しずつ印象は変わっていくことになり、そのキャラごと受け入れてしまいたくなる不思議。
ほぼ能美視点で進むお話ではあるけれど、彼のことがよくわかることで瑛人の気持ちにも共感できる展開に引き込まれまくりでした。

身体の関係に偏ってしまった部分を抜けて本心に辿り着いたあとも、なかなか素直になれなかったり入り組んだ思考が邪魔したりですんなり両想いとはならないふたりですが。
そういうめんどくさいところこそ、彼らの愛のカタチなのだろうなと感じられます。
本編ラスト、あえて核心を避けたシーンにかなりグッときました。

ボリュームたっぷりで読み応えがあったし、描き下ろしでは甘い空気を纏うふたりを見ることができて大満足!
「哲学」という文字面だけで捉えるとかたくて難しいイメージでしたが、とても身近なものなのだと教えてくれるような素敵な作品でした。

19

No Title


瑛人が好みの攻めすぎた魂の片割れを探す攻めかっこいいなぁ。態度は悪くても面倒見が良すぎるところとか...いや最高では...???正孝がちゃらんぽらんなのにほんとは出来る男なのも良い...。そこに瑛人がムカついてしまうのもわかる

特に描き下ろしの瑛人のあの一言で胸がドキドキしてきちゃったアニメイトの12Pリーフレット良かったですね...モブ山くん、仲良くしよう
光文社さんのスペシャル号外が挟まれてオススメの哲学書が載っていたのでちょっと読んでみたくなったな。

18

ぽよたくん

コズマルさんのレビューを見かけたので、さっそくシーモアさんで読んできましたコズマルさんのセレクトが一番信頼できます✨

良き

久しぶりにレビュー書きたくなる位良い作品。色んな所に哲学引用されてるみたいで、みんなのレビュー読んで再読したら更に良かったです。大麦先生の他の作品も好きですが、こちらは更に完成度高く自分好みなので買って良かったです。特典付きの紙の本も初めて買いました。

18

なんかもう最高すぎました…今年No.1かも!!

好きな作家様です。
こちらは連載中に2話まで読んで、面白かったので単行本化を待っていました。しかしクズっぽい受けに怯んで積んでいて、やっと読みました。
結論としては、もう最高すぎました…。もっと早く読めばよかった〜!
価格がちょっとお高めだなと思ったら、漫画部分は電子で約280ページ。すごいボリュームで読み応えあります。(以下少々ネタバレあります)

まずは二人のビジュアルがとてもいい!特に攻めの瑛人が高身長でスッキリしたイケメン。色気もあってカッコいい!すごく好きです。受けの能美はクォーターで可愛い系のイケメン。美男×美男、最高♡

瑛人は無愛想なゲイ。一方の能美は調子のいいヒモ気質のノンケ。正反対の二人が、どうBLになっていくのか、序盤からワクワクさせられます。

能美が、初めは清々しいほどのクズだけど、実はかなり優秀だったり、コンプレックスがあったり、ギャップと奥行きのある人物で魅力的です。

「あんたよりずっとこの学問を愛してるのに」
「俺も哲学を愛しちゃってるからさ」
のシーンは、二人が初めて心が通い合う印象的なシーンで、二人ともかっわっっ!てなりました。

女性の香水の匂いをつけてきた能美を抱いた後、瑛人がシャンプーしてスンスンして「よし」て言うシーンもすごく好き!独占欲〜♡

初めは塩だった瑛人が、徐々に能美に絆されていく様子には、何度もキュンキュンさせられます。

いい雰囲気になってきたのに、なんとも間の悪い偶然で、誤解によるすれ違いが!
お互い誤解しあって離れる二人。
能美は瑛人のことばかり浮かんでくるのに、好きって自覚がなくて迷走しちゃう。この子はもう、危なっかしいな〜(汗)

そして終盤。講演会での一連のシーンには胸が熱くなりました。
その生い立ちから自己肯定感の低かった能美が、教授から聞いた瑛人の言葉に背中を押されて、学問に対して前向きになれたこと、少し自信が持てたことに、ジーンときました。

そしてラストの二人にはもう、胸がキューーンとして泣けてしまいました。二人とも可愛いなぁ。 良かったなぁ。

描き下ろしの、その後の二人ももう最高!
「超好き」の瑛人が可愛すぎる〜!
「試そうとしたって何?」とキレるもいい!
瑛人、好きになったら激重じゃないの!
ギャップがもう最高です♡

最後は、魂の片割れを見つけた二人が「このまま混ざろう」とギュッと抱きしめ合うシーンに、ジーンとしました…。なんて素敵なラストだろう…。

あんなに正反対だった二人が、だんだん惹かれあっていく過程に、何度もキューンとさせられる、素敵な作品でした。私の中では今年No.1作品かもです!

できればこの後の二人も読んでみたい。
続編か番外編、読めたら嬉しいです。

シーモア 白抜き修正(真っ白に抜かれてちょっと残念…)

17

探し求めていた「魂の片割れ」は…”あり得ない” 相手!哲学科後輩×先輩BL

やーーーー、これ、面白かった…!大学哲学科の後輩×先輩のお話。
”哲学科BL”って、初めて読んだ気がします。

いわゆる”クズ”系は攻め受け共にあまり好きじゃないんですが、、
この作品の「自堕落クズ受け」能美先輩、心にグッとくる、いいキャラでした…!
最初の印象が途中からころっと変わり、いつの間にか手に汗握って応援してました。

自堕落でギャンブル好き、いろんな女性の家を転々としては”ヒモ”となり、女にも苦労してないチャラい先輩ー
タバコも吸うしパチンコやら麻雀やらボート(競艇)やらで得たお金はすぐスッてるし、やーいくら顔が良くても無理ー!って思ったんですが。
本当に、この能美先輩が上記のようなところ「だけ」の人物だったら、最後まで絶対好きになれなかっただろうなと思います。

だけど!!
めちゃくちゃ哲学愛しちゃってるじゃん!!
実は人に見えないところで研究&勉強もやってて、教授にも一目置かれてるじゃん!!
そして本気の恋に落ちたら、めちゃくちゃ健気じゃないかー…!!
+実家住みだけど生活能力完備なところもいい・:*+.

ということで、お話が進むにつれて先輩への共感がどんどん増していき、最後には「愛おしいなあ」という気持ちに。

「ちょっと体験してみたい」という、なんとも軽くて浅くていかにも〜なきっかけから始まったセフレ関係。
そんな関係にいつの間にか心が入っていくようになる様、本気で好きになっていく過程がじんわり沁み込んで伝わってきて、
萌えと同時に切なさが…

で、後半、視点が変わって攻めである瑛人目線での出会い〜二人の初エッチ、
その後…と型られるストーリーが、また良い!

この瑛人くが、なかなかの強気×クーーーール男子なんですよね。。デレってならない。
「攻めは受けに惚れ抜いて溺愛してデレデレであって欲しい!」というタイプの
自分の好みからはかなり外れるんですが、超絶クールな彼だからこそ、
ちょっとした言動や独白に見える能美への想いにキュンと来た。。

風邪ひいて寝込んでる時に夢に出てくるのが先輩の姿ばかりだったり、
二人の共通の知り合いで先輩である葉山に対し
「葉山さんみたいな人好きになれたらよかった」と吐露してしまったり。

なかなかそんな思いをストレートに能美にはぶつけてくれないから、
すれ違いにもハラハラしちゃうんだけども…!

十分、いや十二分に”そんなハズじゃなかった”相手に惚れてしまった
攻め受け双方の気持ちが伝わってきて、心をぎゅーーーーーっと掴まれてしまいました。

で、また「最高だな」と思ったのが描き下ろし前の本編の終わり方。
詳しいことは言いませんが、その後の二人の表情、仕草、行動なんかを
全部全部わーーーーーーっと脳内で妄想してしまう…!!!

最っ高の終わり方だと思いました✨

描き下ろしの方もね、超クーーールな瑛人の口から出たあの一言!!
情事の際の一言とはいえ、彼が言うから重さ、その真実味がぐぐっと
胸に迫ってくる感じで、もうキュンが止まらなかったです。

「愛とは何か」「恋人と友達との違いとは」
哲学科の学生同士らしい会話で締め括られる描き下ろしのラストも、
じんわり残る余韻が良い…✨

哲学…入門書から、読んでみようかな。
そんなことを思い、本を閉じました。

そして!!なんと大麦こあら先生と光文社さんの「古典新訳文庫」のコラボにより、
スペシャル号外広告チラシが本に挟まってました。
「哲学科の学生は絶対読んでるやつ」と瑛人が言ってる『ソクラテスの弁明』、
Kindle unlimitedに入っていたので早速ダウンロード。(読めるかな…;)

自分のどストライクのタイプの攻め受けでなくても、こんなに浸れて楽しめるんだ…と、
新たな発見の喜びに心震えた一冊でした☺︎

15

単話派の人もコミック買うべき!

極上の書き下ろし!

気になりすぎるラストからちょっと先の2人が見れますよ!最高ですよ!両思いになったこの2人からしか得られない栄養があります!

今まで読んだ数々の書き下ろしの中でも、ダントツの満足感です!読むと幸せになります!

もちろん本編も最高です!クズなのに憎めない能美先輩と、スーパークールと見せかけて意外にガキな瑛人、最高のキャラクター!丁寧な心理描写で心をガッツリ掴まれました!

自分は大麦こあら先生のファンで、能美先輩の弁明は単話からずっと追っていました。単話派でコミックを買うか迷っている人、絶対買ってください!

両思い瑛人がアツい…!!もっと見たい!!この先、先輩呼びじゃなくなるのかな?!もっと見たい!!

15

この作品が収納されている本棚

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