メルティホワイトアウト

melty white out

メルティホワイトアウト
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神281
  • 萌×289
  • 萌34
  • 中立10
  • しゅみじゃない5

17

レビュー数
47
得点
1873
評価数
419
平均
4.5 / 5
神率
67.1%
著者
鯛野ニッケ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784403669545

あらすじ

小劇場で脚本・演出をしている國司辰彦のもとに、劇団出身の超人気若手俳優・早坂真樹が現れる。しかし彼は声が出せなくなっていて……? 脚本・演出家×若手俳優の火照りとろける救済物語!

表題作メルティホワイトアウト

小劇団演出家
劇団出身の人気俳優

その他の収録作品

  • フェードアウトの補足
  • カバー下

レビュー投稿数47

また名作がここに誕生しております…!

どうしましょう…!
すっごくオススメなんですよーーー\\*。٩(ˊᗜˋ*)و*。//という気持ちをレビューに込めたいのに、、、!!!
おススメする所しかなくってどう書いていいのか言葉が溢れすぎて取っ散らかります……

お話しの軸は「才能」かと思います
大変感性を刺激されるストーリー
私自身の感性が海抜0メートルだったとしても大きく波がうねり騒めく程に刺激されます…!私にも感性がある事に歓喜‼呼び起される私のセンサー…!あぁ…ホントヤバい…!←刺激された感性、ドコいった???笑

凡人感性のお話しは要らないっすね… (>ㅅ<)
戻します!

辰彦さんと真樹は大学の演劇サークルからの付き合いで先輩後輩です
学年は1年違いですが辰彦さんは小説を書くのにハマって3浪しちゃってるので年齢的にはもぉ少し差のある2人
辰彦が書く脚本で水を得た魚のように演じる事で世界を、心を舞台の上で表現する真樹

真樹は辰彦の生み出す世界に入り込み演じる事を心から楽しみ、辰彦はそんな真樹に刺激をうける
師匠と弟子のようでもあり、互いのミューズでもある2人

大学を卒業後も辰彦は小さな劇団を主宰し、そこに真樹も所属し充実した日々を送っていたはず…
けれども真樹の放つ圧倒的な才能は早々に業界に知れ渡ってしまう事に。。。

ここが大きな分岐点となり辰彦の元から雛が巣立っていくかのように真樹は去っていきます
ココ、、、!!!ココが、、、!!!!あぁぁーーー。。。
もどかしい、、、!!!
詳しく書いたら面白くなくなっちゃうので控えますが互いのミューズだったハズなのに、その輝かしい強烈な才能故にオムファタールとしての存在にもなっていた真樹

渇望、憧憬、畏怖、敬慕、懐疑、嫉妬、、、渦巻く感情に取り込まれぬように真樹は目の前にある仕事に打ち込み、辰彦も平常心を保ちながら折り合いを付ける日々、、、

会う事のない5年を経たある日、真樹の心のコップの水は決壊を迎え声が出なくなってしまいます
医者から休む事を促され、休める場所を求め辿り着いたのが辰彦の劇場でした

再会した2人は一体どうなって行くのか、、、???!!!
というお話しです

現在と過去をオーバーラップしながら進み、彼らの繋がりや歴史、勿論キャラも、しっかり余すところなく教えてくれるのでどんどん2人にハマっていきます…!

辰彦さんの大人な人たらしっぷり!!!
もぉ困る、、、落ち着いていながらも堅苦しくなくてナチュラルに優しい、、、包容力の塊だけどそこはかとなく感じる大人の男の色気、、、 ((*♡д♡*))スキィーーー‼

「お前」って呼ばれても一切「は?」って思わないタイプの人なんです!この感覚、分かりますかね???お前って呼ばれて「お前にお前と呼ばれる筋合いはないのですが?!」って思う人、居ませんか?私は居ますw私が狭量なんかなwww
でも、そんな私でも「お前」と呼ばれても気にならない所かキュンってしちゃう事があって、、、辰彦さんはそういうタイプなんですょ、、、あぁぁこのニュアンスを伝えたい!!!
多分語尾がいいんですよね
「…お前 もう家帰んなさいよ」「空気よくないでしょうが」
みたいなちょっと文字起こしするとおじいちゃんっぽいけどこの人が言うと色気を帯びる!!みたいな話し方!!!もぉ、、、先生のキャラの解像度がすげぇーーんです!!!
それを上手く伝えられないのは私のせいなんですが、、、とにかくめっちゃ辰彦さん沼男属性ですので要注意ですよーーー♡見て!!!!!

そして真樹くん…!!
この子がまたヤバいぃぃーーー
末っ子キャラっぽい可愛さがありながら全てを抱えてしまうような1人っ子っぽい孤独も感じさせる、、、放っておけなさ加減が凄いあるーーー!!
誰とでも上手くやれるけど本当の自分は見せない、見せられない不器用さも感じる美しい子です
天真爛漫さと儚さを併せ持つ魅力に心が囚われちゃいます…っ!!

ずーーーっとお互いを欲しながらも相手への想いの重さ故にズレてしまった歯車、、、
再び回り出した歯車も動力違いで不安定、、、
その回り出してしまった歯車を戻す事は出来るのか???!!!
是非、見守り、刮目し、魅了されて下さい٩(⁎˃ᴗ˂⁎)۶

全236ページ(電子おまけあり、カバー裏など含む)の大ボリューム!!
読み応えも見応えもバッチリです
6話+描き下ろしで濡れ場は4話以降です
そして濡れ場メインではナイお話しです!
だけど意味ありますし必要分ございます

はぁ。。。もぉ何時間レビュー書き直してるか分からないけどやっぱりまとまらない、、、

しっかりお話しの軸があって惹き込まれます
その軸を中心にお話しを生むキャラが魅力的です
大ボリュームですが全く読み疲れません

切なさももどかしさもあるけれど窒息してしまうような苦しさはありません
眼を背けたくなる事がなく、ずっと正面で彼らの一挙手一投足を追ってしまいます
だからこそストーリーを通してキャラを感じられます

どうそ、、、読んでください
本当に素敵で素直に憧れるなぁ~って思えるこの先が楽しみに思える2人のお話しでした(求ム‼続編 or 番外!!!)

ニッケ先生の新作を読めて幸せです(♡´∀`♡)

修正|必要のない描かれ方なのか、発光が同化し過ぎているのか、、、?ちょっと良く分からない感じでしたw(DMM)

15

感情が痛いほど伝わってきて涙が出る。

脚本を書きながら小さな劇団を営む男×憑依型超人気俳優のお話。

舞台上以外で声が出なくなってしまった真樹が古巣であるマチナカ劇場もとい辰彦の元に突然現れたことから始まる物語。
何よりも真樹が声が出ないが故に表情で訴えてくる孤独や苦しみに心が揺さぶられました。
辰彦さんがオリジナルの脚本を今はもう書いてないことを知った時の突き放されてしまったかのような表情や辰彦さんが帰らせようとする時の諦めさえ感じる表情、辰彦さんに何かを訴えようと必死な表情、他にも色々ありますが彼の感情が思いっきり顔に出るのは決まって辰彦さんに起因しているんですよね…駄々を捏ねて甘える姿でさえ辰彦さん限定で。
自分がわからないまま唯一の演技を封じられた真樹が呆然とたどり着いたのが辰彦さんの元だったというのでもう崩壊しました。ここまで辰彦さんの元に帰りたいと思っている真樹にとって辰彦さんに「合わない」と言われたときの絶望感ってなんぼのもんや…という気持ち。辛すぎる。

でも辰彦さんも辰彦さんでもうずっとずっと真樹に囚われていたというのがまた…!!
あてがきをしてしまうくらい自分が見たい景色を見せてくれる真樹を失ったら脚本が書きたくなくなるくらい、真樹を自分から取り上げた世界を見ないようにするくらい、ものすごく固執していてそれがまた寂しい。

演技とか舞台とかそういうのが深く絡まっていますが、本質的な恋愛面だけを見ればなんて事のないすれ違い両片想いなのに、ここまで噛み合わないのもまたもどかしく切ないです。逆に失ってしまえば自分が大好きな演じることも脚本を書くこともできなくなるなんて、なんて重くて大きな気持ちなんだ…

寂しい辛いの気持ちからホッと解き放されるようなラストです。読後感最高でした。

12

どちらが迷子で、どちらが手を引いたのか

迷子の子を導いていくようなお話なんですが、
迷子だったのは「受け」なのか「攻め」なのかーーー。

恋愛感情が絡むだけならシンプルな部分も、脚本演出家×役者という才能が絡んだ関係性も加わることで恋愛とは少し形が変わってしまうんですね。立場や劣等感などがどうしても余計なフィルターになってしまう。

そんな繊細さも感じる関係が描かれていてとても良かったです…!


さてさて。

受け:真樹
小劇団出身の人気俳優。周囲からは憑依型と呼ばれるほど役への入り込みがすごく、彼の演技は周囲にも波紋のように伝わって良い影響を与える役者です。しかし今は声が出なくなって休業中。

攻め:辰彦
小劇団の脚本演出家。190ほどのデッカい身長を猫背気味にしてタバコをふかす姿がとても良い。真樹のことをとても可愛がっていて真樹が劇団にいた頃は次々と脚本のアイデアも浮かんでいたようですが、真樹を手放してからはーーー。

小さな劇団から大きく羽ばたいていった真樹。
止めることが出来ず突き放してしまった辰彦。

5年という長い時間が没交渉のまま過ぎていったんですが、ある日突然真樹が劇団の前に戻ってきたんですね。声が出せなくなってしまったと。

再会を機に、今まで逃げていたモノと向き合って、今まで知らなかったことを知って、止まっていた時間が動き出すような感覚を得る物語でした。迷子になっていた気持ちを導いていってくれるカタルシスがあります。

辰彦の元を去ったあとの真樹の5年間。
どんな役もやれる。
どんな役にも入り込める。
でも自分自身のことは真っ白なんですね。

辰彦にとっての一番大切な役者でいたかったのに突き放されてしまった喪失感を抱えていて、それを埋める様に沢山の役を演じて演じて演じて…。結果、自分自身を見失ってしまった真っ白なノートがとても切ないです。

声が出なくなって辰彦の元へ帰ったのは無意識だったんでしょうね…。本当はずっと帰りたかったんだろうなと慮るとグッと込み上げるものがありました(;///;)

辰彦は諦めることを知っている大人感がありました。真樹という才能の塊を怪鳥に例えて、辰彦自身が持っている小さな鳥籠には収められない…と。この描写も切なくてウルッときちゃうんですよーーーー!!!。゚(゚´Д`゚)゚。

なので真樹が心を全開にしているのに対して、辰彦の方は1歩引いたところで薄いフィルターを張っているように見えました。真樹を自分の鳥籠に入れたいという本音に蓋をして一線を引いて。

そんで変に大人だから不器用さを隠すのも上手いっていうね…!!!辰彦がジンワリ抱えてる劣等感に真樹は気付かないんです。このすれ違いがまぁぁぁぁぁ萌えた。演出家と役者って関係が絡まってストレートに恋愛にはならないもどかしさが好き!!!

あと個人的にすごい萌えたのが辰彦の色気。「おいで」の一言で真樹の心を解しちゃうところとか、衝動的にキスしちゃうところとか、"役者・早坂真樹"を見ている時の目とか。劣等感抱えてるときの憂いの表情ですらも色気を感じてしまった。《大人の憂い》がめっちゃ良き…////

真樹もめっちゃ可愛いです。個人的に"辰彦を前にしたときの真樹"が好き。心全開にして全部表情にでちゃうトコが可愛いし、少し甘えたになるとこもすごく可愛い。(個人的に真樹は辰彦にしか甘えられない子だと解釈してる…。そうだといいな…)

辰彦と真樹。
どちらが迷子で、どちらが手を引いたのかーーー。

良い物語でした。演出家と役者の立ち位置で描かれている部分が大きかったので好きや愛してるなどの言葉は前面に押し出されませんが、演出家と役者だからこその相思相愛部分が見られたのが良かったです…!

10

早くもこの先の景色が見たくて堪らない

鯛野先生の作品の振り幅よ。
演劇とは、またなんちゅう難しいストーリーを……と思っていたら、さささ最高やないかい!!( ˃̶͈̀∀˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

1話目からハートガッチリ!!
演劇漫画としても楽しめて、真樹の憑依型天才俳優としての側面はワクワクしました。もちろん、真樹の敬愛する劇場主宰・脚本演出家の辰彦とのBL展開はそれ以上で、2人の微妙な関係性だったり、どっちつかずの距離感だったりの切なさにじんわり……。複雑かつ繊細な大人の恋愛模様は、真樹が演じるドラマの脚本以上に見応えがあるのでは?と思いました^ ^


声が出ない真樹の根本的な理由は、この物語の核の部分です。
演劇への行き詰まりなのかなぁとか、ストレスとか。色んな原因を想像してみたけど、理由を知ってあぁ……納得。真樹がいかに辰彦に想いを寄せているかを強く知ることができました。
真樹の演技の原点は辰彦そのもの。だから辰彦という核を失うことは、真樹の演技も居場所を失うってことなんだなと。

真樹という人物は、私は繊細で掴みにくい子かなと思っていたけど、彼はすごく分かりやすい。それに素直で真っ直ぐ。役者バカなのも頷けるし、恋をするのにもブレがなくってめちゃくちゃ可愛い。
辰彦さんとセックスしたら声が出たーーと大声で叫ぶ天真爛漫さと、メイクさんとマネージャーの前でえっちがうまいとか言っちゃうぶっちゃけキャラにめっちゃ笑っちゃいました( ´∀`)
センシティブなのは辰彦の方ですね。演劇のインスピレーションは真樹がいたからだと思うし、こっちは無自覚の拗れ系。しれっとしていた裏でしっかり嫉妬してる辺り、きっと独占欲つよつよタイプだと思います^ ^


真樹とともに同じ舞台を、と目標を見据えた辰彦の清々しい顔には明るい未来を感じました。
彼らがまた共に舞台を創り上げる世界はどんなものだろうか……早くもその景色が見たくて堪りません^ ^

10

表現力が鮮やか、

ニッケ先生の新作楽しみにされてた方も多いかと、
私もその1人でしたが、本当に大満足の1冊です。

ニッケ先生の特徴と言えば、言葉巧みに綴られる
表現力の数々。今作は、舞台演出家と俳優さんという
登場人物設定ということもあり、それが遺憾無く
所狭しと発揮されている印象です。

真樹の5年間を表したあの部屋、、、、
先生はこう彼の頭の中を表すのかーと。
家に帰ると苦しくて辛いそんな心情が
ひしひしとあのコマから伝わってきました。
(一時期の自分と被ったからかな?余計に)

メルティホワイトアウトってこういうことかと
作品を読んで理解出来ました。
しかし甘々な2人になって良かったな。
辰彦さんの気だるそうな感じの雰囲気とか
最高ですね。


やっぱりニッケ先生の描く作品好きだなと
改めて感じました。絵も文章も世界観も。
先生の脳内見てみたい!(笑)

10

流石ニッケ先生

鯛野ニッケ先生の新作が単行本になるのをとても楽しみにしていました!

やはりニッケ先生は間違いないですね。
ニッケ先生は真っ直ぐで芯のあるピュアな男の子を描くのがとてもお上手です。

今回の受けの真樹がまさにそれで、そこにプラスでわんこのような人懐っこさがあるとても魅力的な男の子でした。

ストーリーはざっくり言うとお互いがお互いを大事に思ってるが故のすれ違いって感じです。
ですが、2人の感情はそんな簡単に一言で表現出来ない複雑な感情で繊細な作品となっておりました。
何度も読むとより理解が深まりそうな作品でした。
舞台、お芝居が題材の作品ということもあり台詞一つ一つに深みのある作品だと思います。
何度も読み返せば読み返すほど理解が深まれば深まるほどきっとこれは尊い作品だと思います。

9

天才の苦悩大好きです

元々構成や画面が丁寧で、面白い漫画を描く作家さんだと思っていたのですが(大好き)、一作がどかんと売れたからなのか、今作は凄みが出てきたなと言う感想です。題材のせいなのかな。
モノローグやセリフにまっとうな意味があって前後のストーリーに対してブレがない。キャラクターも魅力的。こちらも丁寧に読みたくなる漫画です。
BL特有のコミックス一冊分でで一区切りつけなきゃいけないのが少しもったいない。(ちゃんとそれで構成されているのがまた素敵なんですが)
私にとってレビューするのって難しいことなんですが、端的に言えばとても面白かったです。

9

離れられない2人の物語

ニッケ先生の新作きましたー!
単行本を待っていたので待ちに待った、です。

小劇場脚本・演出をしている國司辰彦のもとに、5年前に劇団から飛び立った超人気若手俳優・早坂真樹が現れるところから物語は始まります。

真樹は原因不明の症状で舞台でしか声が出せなくなっているのですが、これは精神的なものが原因で辰彦のおかげもあり中盤症状が治ります。
2人の出会い、一緒に過ごした日々、外の世界へ飛び出してスターとなった真樹、その後も劇団で過ごす辰彦…色んなすれ違いがあるのですが、結局のところ2人はずっと両思いなんですよね。出会った頃も今も。
お互いにお互いが絶対に必要で、一緒じゃないとダメ、な状態最高です。
すれ違いから切ないシーンもありますが、真樹の泣き顔とんでもなく可愛いです。
切なくて泣きそうだけど、泣き顔に見とれちゃう。
エッチシーンもですが、可愛すぎる受け。
めちゃくちゃエッチシーンが濃厚という訳ではないのですが、きれいだしすっごく良いです。
エッチして真っ白になる…最高。

2人の周りの人達もみんな良い人達で、ニッケ先生の本らしいな〜と思いました。みんな優しい、みんな理解ある!
これからお付き合いしつつ2人は高みを目指していくのかな〜という素敵なラストでした。
そんな未来も見てみたいですね。

9

光に向かって

距離は近いけれども関係を変えるのは簡単ではない、ちょっぴり切ない大人の恋。
めちゃくちゃ良かったです…!

まず表紙でとろけた表情を浮かべている真樹の色気に読む前からグッと心を掴まれ、
読み進めていけば、俳優として成功しているけれども様々な葛藤を抱えている繊細さなんかも見えてきて。
あっという間に彼に魅了される一員になってしまってました。

胸の中にあり続ける辰彦への想いに蓋をして、ただ真っ直ぐに役者の道を走ってきた真樹。
立ち止まることにはなったのは苦しい現実だったけれども、自分自身と向き合うために必要な時間だったのかもしれません。
声が出なくなったのをキッカケに背負っているモノを辰彦にも預けることできて、
結果的にはこの苦しみがあって良かったと思えたのではないかなと感じました。

そして。無関心なような諦めているような態度で真樹を突き放すことができてしまう、辰彦の“ズルい大人“感にすごく揺さぶられました。
優しく柔らかい人柄の、奥の奥までいかないと本心が見えてこない…
そんな彼が真樹の心を受け取ったことで、少しずつ本音が解けていくのが最高に良かったです。

あえて交わらないように過ごしてきた、5年という月日。
変わったものもあれば変わらない想いもあって、これからの日々の中でふたり一緒に色々な気持ちをぶつけ合っていくのでしょうね。

切なくなる場面もたくさんありましたが、光に向かっていくふたりを見守れてとても幸せな気持ちになれた作品でした。

9

胸が熱くなる

小劇場で脚本演出をしている辰彦の元に元団員で人気俳優でもある真樹が現れるところから始まります。

声が出なくなってしまった真樹が辰彦を頼り、辰彦が真樹の苦悩を知った時はとても切なかったです。

自分の本当の気持ちに気付かないフリをしてきた二人が自分の気持ちに向き合っていく姿に胸が熱くなりました。
辰彦が脚本を書き演出をした舞台に真樹が立つ時が早く来ると良いなと思います。

修正の必要がないように描かれていました。
描き下ろしは6話のフェードアウト後の補足が真樹視点で描かれています。
辰彦に指を舐められる真樹がとても可愛かったです。

9

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