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daraku kazokuron
上巻のレビューで揃いも揃って本音を隠したがるって書きまして、結局、本音というか真実をあらわにしきらないまま(読者にはわかるけど)終わる作品て珍しくて、面白いなと。めぐるとおばばは父親が誰か分かってんのか明確ではなく、藤馬と仙太郎が互いにしっかり好意を表明することもなく、生業としていたものを暴かれるでもなく、それぞれ隠し事ばかり。藤馬と仙太郎の関係は、これからが面白いところではあるから残念なんだけど。
あと共生を否定して共存と言って終わるところも家族モノの作品では見ない終わり方で面白かった。共生の方が近いし湿度があると少なくとも自分は思いますけど、彼らは詰まるところ家族ではなく、よき隣人であると。実際、仙太郎と藤馬はめぐるに対して本来なんも責任ある立場ではないですからね。おばばから金もらってるなら面倒はちゃんと見た方が良いとは思うけど、家族である必要はないと。
一方で凛々子やらおばばやら東海林(若頭)は完全に人を巻き込むタイプで、世渡りがうまいといっちゃうまい。しかし無責任なのでやや腹が立つ。仙太郎と藤馬は人が良好きでこういう輩共に搾取されるんだろな〜
描き下ろし、ガキができたと分かったときは確かに仙太郎を頼ろうとしたかも知れないけど、死ぬと分かった時に頼られたのはあなたも同じですよ。
それにしてもあんなに職質されそうな風体で、ポケットに粉をいれたままにするなよ。
下巻は一冊がすごくボリューミー!読み応えありな感じでとても楽しみです。
上巻では主人公3人の過去がイマイチはっきりせず謎多きまま終わった感がありましたが、下巻で全て謎もモヤモヤも回収してくれました。
とにかく、めぐるちゃんが可愛すぎる。鶴亀マヨネーズ先生の描かれる子供ってほんとにやばい。今思えば受けの男の子たちってみんな可愛らしかったので子供描かれてもめちゃくちゃかわいいんだろうなーと納得です。
とても面白いシリーズでした!
上巻ラストで酔った勢いから藤馬にキス&告白をした仙太郎。
以来、仙太郎のことが気になってしまう藤馬ですが…。
上巻では見事なまでのクズぶりを発揮していた藤馬ですが、
下巻ではその心中や過去が明かされてゆきます。
家族にめぐまれなかった過去。
そして、過去から現在に至る仙太郎への想い。
ヤリチンのくせに意外にもキスと告白一つで仙太郎を
意識しまくってしまったり、過去には仙太郎と凛々子の交際に
ショックを受けていたり…クソ野郎には違いないけれど、
それでもなんだか可愛く思えてしまいました。
最終的には家族とは言い難いけれど、
それでも家族のようなものに行き着いた3人の形が微笑ましかったです。
ただ、出来るならもう少し藤馬と仙太郎のイチャ甘も見たかった…!
こういうのが読みたかった!!
ハートフルで、でも闇はどこまでも暗くて。
作風としてはコメディタッチで進んでいきます。上巻に関しては、「これBL要素あるの??」と思うほどドタバタファミリーのコメディという感じ。
上巻最後からぐっとBL要素も入ってきて、家族愛、そしてBLのバランスが丁度良かったです。(えち要素は少なめです。)
自分の夢、誰かを愛し共に生きること、正しさ。そして、それら全てを内包した生き方について。全部が全部美しい訳ではないからこそ輝いて見えます。
仄暗い泥の中で真っ直ぐに生きていく3人の笑顔がたまらなくかっこいい。
2024年、3本の指に入る最高の不正解な終わり方です。
大好きな作品がまた一つ、増えました。
視点が変わることによって見えてくる「実はあの時こうだった」の答え合わせが出来た瞬間のなんとも言えない気持ち良さが好きです。
上巻時点では、3人の奇妙な共同生活がどう転んでいくのかが分からない展開だったので、どうまとめてどこを落としどころにするのかなと非常に楽しみだったのです。
結果、なぜかは分からないけど、この独特の雰囲気と適度なドライさが自分は好き。そんな結論になりました。
父親不明の子供と毛色の異なる大人の男2人。
どちらが父親になるのか?めぐるはどちらを父親に選ぶのか?
そんなきっかけから始まった寄せ集めの共同生活から、こんなにも色を変えておもしろい角度で登場人物の過去と内面を描くのかとすっかり魅了されてしまいました。
こちらの作品、物語のキーとなる「めぐる」の名前の通り、彼女を中心にさまざまなものが巡っていますよね。
だからこそ、読み手側がBL作品に登場する子供の扱いと、その子供に接する大人たちに何を求めるかによって評価が分かれる作品だろうなと感じます。
他人すぎず家族すぎない。
かといってドライすぎるわけでもなく、心配はするけれど父親気分というわけでもなく、子供を過度に子供扱いをしない完璧ではない大人たちと、大人たちを冷静な目で観察する子供。
いわゆる普通の擬似家族や、綺麗事を言う普通の大人と普通の子供の話ではなかったのがすごく好きでした。
「普通の大人」が言わなさそうな、飾り気もなければオブラートにも包まれていないストレートな言葉をくれる大人って、結構貴重な存在なんじゃないかな。
彼らの今後がどうなるのかまでは描かれていなかったのだけれど、個人的にはこのまま近すぎず遠すぎない距離感で、めぐるが大人になるまで成長を見守ってほしいです。
凛々子の自由さは…私には最後まであまり魅力的には感じられませんでしたが、凛々子なしでは3人の関係性は生まれなかったんだよなあと少々悩むところ。
でも、そこも含めて堕落家族論なのかなと最終的にこちらの評価になりました。
そして、毎話の扉絵がどれも空間の切り取り方がおしゃれで、次はどんな構図なのかなとページをめくるのが楽しかったです。
BL面に関しては、目線や手の動きと映像作品的なカメラワークにじわじわ萌えられました。
鶴亀先生のセンスの良さが光りますね。
BLというよりも3人の人間のお話、という名作です。
まず何よりカラー絵の構図、質感、色のセンスがありすぎて惚れ惚れします。
ヤクザの準構成員である藤馬とゴーストライターをやっている売れない作曲家の仙太郎と母親を亡くし父親決めをすることになっためぐる。
ヤクザをやっていようが、ゴーストライターをやっていようが、まったくいわゆる父親らしくなかろうが、ほんのり自己嫌悪に陥ることはあっても他人に糾弾されることなく普通や正解を押し付けられることがなかったのが個人的に最高に良かったです。
むしろ友達作ろうとしないめぐるが一番ああだこうだ言われていて、子供って大変だ、、と思ってしまったり。
そんなめぐるに対しても下手に寄り添ったり慰めてあげたり、そばにいるよ、みたいな同情をみせないというか、みせられない不器用さもとても良い。
最後に色々明かされた凛々子のことだけがちょっと切なかったですが、そこも美化しすぎることがなかったのがこの作品らしいなと思いました。
新しいタイプの子育てBL。
家族というよりも一緒に生きていたいから一緒にいる共同体という関係性が最高でした!
なるほど…
思っていたよりもずっと深いお話だったんだ…と、読み終わってから気付かされるような下巻でした。
3人が家族になるまでのハッピーな道のりが描かれているわけでもなく、藤馬と仙太郎の甘い恋模様が見られるわけでもなく…
どちらかというとそれぞれにツラい日々だった気がします。
「家族」というモノに疎ましい感情を持つ3人が
何の巡り合わせか一緒に居ることになったけれど、
その関係は上辺を取り繕おうという気にならないほどに希薄で。
特にめぐるの"無"の反応をみるのが一番苦しくて、こんなことをして何になるのだろう…と思ってしまったほどでした。
でも。そんな「家族」から一番遠いところにいる彼らが一緒に居ることを選んだのだから、きっと嘘も我慢もない選択なのだろうな、と。
全部が丸く収まることはなくても、すぐそばに共に歩む人が居る幸せをこれから感じていってくれたらいいなと思いました。
藤馬と仙太郎の気持ちもはっきりとはわからなかったけれど、そういうところも彼ららしくて良かったです。
コミカルな中にもしっかりと深いストーリーがあって、それがじわじわと追いかけてくるような。
とても読み応えのある作品でした。
血のつながらない3人が不器用ながら家族になっていく。きれいごとではなく現実的にこんな家族があってもいいよね。が描かれているのはわかります。
父親候補の2人が過去に縁がありくっつくのが既定路線なのもわかります。くっつき方が唐突に感じたけどそれぞれ心理的に惹かれていたのもわかります。その描写もあったし。
だけど上巻冒頭からのモヤモヤが最後まで晴れなかったのはなぜかと考えると。
冒頭、誰が父親かとか子どもの前でする話かと疑問で、めぐるを大事にするように見えないんてすよね。いくら堕落家族論とは言え。
2人とも父親になる気はなく向いていない面倒くさいと思うのは本音でわかるけど、どちらかが父親になる前提の共同生活をするのなら、めぐるを大事に思ったり、父親になる覚悟や責任が必要だと密かに自覚する面を描いて頂ければ印象が違ったのではないかなと。
仙太郎は仙太郎なりにめぐるに向き合っていたし、藤馬は家族への不信感があるのはわかる。
でもなんだかなし崩しにくっついて、おばばの葬式の時にめぐると一緒にいるくらいならできると結局3人で家族をやるというのがそんな簡単なものですかねとなってしまって。
リリコがめぐるに話していたドバイが伏線で父親はあの人だったのでしょうか。
でもヤクザだし、血のつながりはそこまで重要じゃないから(DNA鑑定がダサいというのは口実ですかね)当時関係のあった2人を父親候補にしたんでしょうか。
「堕落家族論」だからこういう家族でもいいてことなんでしょうね。
それなら前提をもう少し堅い(納得感ある)価値観で押さえて、上辺はカジュアルに軽快なものにしたらしっくりきたのかなと感じます。
リリコはあんな人だけどめぐるへの愛情がちゃんとあったともう少ししっかり感じられたり、2人が父親になることの重要さを実感している描写、その肝の部分が押さえられていたら印象がまるで違ったと思います。導入(前提)から堕落家族論でしたもんね。
描かれていたのかもしれませんが私にはそう受け止められなかっただけかもしれません。
堕落家族論が形成されていくというより最初からそ
れありきでは〜となりました。
だからその後の諸々が入ってこない。
リリコ、おばば、仙太郎、藤馬…誰も6歳の子のことを真剣に考えていないのではと。上辺の堕落家族ありきではないかと。
表紙やイラストがファッション的(服装のことではなく)でとてもかっこつけているように見えて、そういうことか〜となりました。
見た目や形優先。
特に藤馬なんてルックスのよさだけでなく人間的魅力がもっとあるだろうと。他の面も見られればなぁと思いました。
同じようなことをくどくどすみません。なぜこんなにモヤモヤするのか書き出してみたかったものですから。
酔った勢いで藤馬へ告ってキスした仙太郎。
翌日には、その事実さえ忘れてしまい振り回された藤馬。
そんななか、藤馬が関係する「藍田組」がざわつき、、、
運動会リレーエピソードや、めぐるがいなくなるエピソード、めぐるの本当の父親は?? 、それから最終的にどちらがめぐるの父親になるのか、エピソードなど盛りだくさんな下巻。
バンド時代の仙太郎が藤馬に、過去勘違いしていた自己評価の真実などが明かされて、胸アツでした。
仙太郎に誤解されまくりじゃん…藤馬。
不器用すぎて歯がゆい!!
そして、そんな藤馬の切ない過去。
でも最終的には誤解が解けたうえに、誰がめぐるの父親だとかではなく(誰が父親なのかは、正確に明言してないけれどおそらくあの人でしょう、、、と判明)、3人での家族スタイルを導き出していた、3人なりの家族として生きていく家族論が良きでした。