泣いたし、怒ったし、苦しかったけど、こんな幸せな日々を俺は知らない…。 同棲カップルの再燃愛ストーリー!

1095日の花束

1095 nichi no hanataba

1095日の花束
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神61
  • 萌×246
  • 萌17
  • 中立5
  • しゅみじゃない0

215

レビュー数
22
得点
545
評価数
129
平均
4.3 / 5
神率
47.3%
著者
みつこ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784796416818

あらすじ

「今年こそ記念日に花束が欲しい」
たったそれだけだったのに……

サラリーマンでゲイの晃成は、バーで知り合ったノンケの遥と
交際3年、同棲1年目。
大好きな相手と付き合う喜びも冷めた今となっては、
遥のロマンスのない言動にがっかりすることの方が多いほど。
「でも、記念日の今日くらいは…」
そんな気持ちで帰宅した晃成とは裏腹に遥はいつも通り。
それについ腹を立てた晃成は、勢いで別れを切り出してしまう。
けれど遥は「わかった」と承諾してきて――…!?

好きだから些細なことが嬉しくて、
好きだから小さなすれ違いが悲しい…。
切なさと優しさと愛を巡る
大人のためのビタースイートラブストーリー

表題作1095日の花束

26歳,ダイニングバーの店員
30歳,リーマン

レビュー投稿数22

【遥のことを嫌いになりたいのに・・・俺・・・まだ遥が好きなんだ(晃成)】


エロス度★★★

おやおや。交際3年、同棲1年目のふたりが別れてからの再生が尊さMAXですね。

遥と晃成が紡ぐ祝福の恋物語・・・・・・開幕。

お互いに情熱的に求め合い幸福に満たされていた過去から一転し、冷めきったようなギクシャクした距離感・・・・・・大人同士の不器用で面倒くさい痴話喧嘩のような展開がもどかしくてたまらなかったです。

別れても2人は一緒に同居したままで、嫌いになりたくてもなれない愛の切なさやもう一度恋をしてもらうために頑張る姿が胸に刺さり、ゼロからやり直していく恋の再燃がとてもよかった。

0

リアルなボタンのかけ違いの痛み

交際3年、同棲して1年の恋人同士。ちょっとしたボタンのかけ違いでお別れの危機…からのつらい日々、そして…
…というストーリー。
これがもう…
なんでこうなっちゃうの?の連続。読んでるだけで胃が痛くなってしまった。

私は自分自身が記念日に興味が無い人で、結婚記念日とかはともかくも、付き合って100日目〜!には興味ない。
でも付き合ってる恋人がそういうのやりたいヒトだったら?譲歩しようかな、とは思うよね。
なら、逆に向こうが私に譲歩してくれたらどう思う?
なんか悪い気がしてくる。
つまり…
自分が我慢すればいいこと…ってなる気がすんのよ。
そしてそこが綻びの第一歩だと思うのよね。
そしてそこがこの話。
晃成も遥も自分が沈黙して、その積み重ねがあの冷たいすれ違いになる。
誰にでも起こり得る寂しさ。そう考えると胸が締め付けられる。
この2人は最後の最後に心が噛み合ってうまくいったから良かった。
でもまた些細な事で同じようになるかも。深刻になる前に言葉にして一緒に笑おう。そういう事。

0

大人のすれ違いラブ。しっとりとした感じが良かった。

たんたんと感情の揺れ動きだけで話が進むのって難しいと思うのに上手に読ませるなって思いました。
全体的にストーリーにあえて起伏が激しくないところが、大人のしっとりとした感じが出ていて良かったです。

途中、心の台詞で

「何考えてるかわからないし、好きとか全然言ってくれないし、理想とは全然違ったけれど」

という部分がすごくささりました。そして

「遥が好きで、ずっと一緒にいたくて、遥も同じだったらいいなって」

の部分でたまたまバックでエンニオモリコーネの曲もかけていたので、曲がマッチしすぎて泣いてしまいました。

※エンニオモリコーネは海の上のピアニストとかニューシネマパラダイスの曲を作った映画音楽の巨匠です。

0

すごくリアルなBL。クライマックスで目頭が熱くなりました

個人的に「夢のつづきをおしえて」が神作だったんですが、本作は試し読みの時点で
「うわぁ…受けの性格超絶めんどくせぇ…発想や感覚があまりにも女性すぎる。無理」
と思ったので、多分読まないな…と思ってたんです。
でも意外とすごく評判が良いのでポチリ(意思よわッ!w

結局「君ら、感情表現下手スギィ!」問題だったんですが、バラのシーンでまんまとやられましたね…素晴らしかった。
目頭が熱くなりました。さすがみつこさんです…。

「最初っからもう付き合ってる系BL」ってあんまり自分から進んでは読みにいかないタチなんですが、本作は本当~に良かった。
評価高いの大いに納得です。

なので私のように、「付き合うまでのBL作品は楽しめるけど、付き合ってからは単にラブラブ描写が続くだけだとマンネリ化して冷めちゃう」傾向がある方や、「付き合い始めてからすれ違いまくってこじれるモダモダ」をお望みの方にも強くオススメします。
試し読みが常に30ページもあるのでぜひ。

0

No Title

二人のすれ違いというか、攻・遥の愛情表現の下手さも、受・晃成の意地っ張りさももどかしい。
でもそれがリアルな恋愛かなと思います。
傍から見たら、序盤で記念日に遥が早い時間に帰宅したことも、ケーキが冷蔵庫に入っていたことも、遥はちゃんと記念日を覚えていて祝おうとしているってすぐわかるんですけど、でもそれが当事者の晃成の立場になると、わからないんですよね。

ここから先完全にネタバレですが、幼い頃から好きな人からバラの花束を贈られることに憧れていた晃成のために、遥が用意したもの…自分が独立して構える店の庭に、何とバラが咲き誇る花壇。
ここちょっと泣きそうになりました。
大きなバラの花束を抱えて登場とかでなく、予想のずっと上だった。遥の愛情が。
過去に他のクズ男からその憧れをバカにされたこともある晃成にとって、どれだけ嬉しいことか。どれだけ遥という男が真摯な人間か。
ずっと幸せでいておくれー!と、心があたたかくなる作品でした。

1

泣かされた

みつこさんの作品、初めて買ったのですが泣いたって言うか泣かされた。。
大人同士だから言えない事、素直になれない所、言葉に出来ない葛藤が読んでてもどかしいけどお互い好きって気持ちはずっと変わってなくて不器用な2人が愛おしい!
自分に言い訳しながらも遥君に会いに行く晃成さんの行動力のおかけで遥君の事情を聞けたり、本音で話せたり終盤に向けてのストーリーが最高過ぎます!
遥君と晃成さんの今後を覗き見したいので、続編希望です!

2

こじらせ純愛

こじらせ、すれ違いを描いたらみつこ先生の右に出るものはいないのでは?
と勝手に思っている近頃。

毎度苦しくて、もどかしくて、叫びだしたくて、
それでも読むのを止められないのです。

本作で描かれるのも例に漏れず、恋人たちのこじらせ愛。

会社員の晃成はノンケの恋人・遥と付き合って3年。
ロマンチストの晃成は「記念日には花束が欲しい」と期待するもそっけなく…。

遥の冷めた態度に愛されていないのでは?と不安が芽生え始める晃成。
互いの仕事から生活スタイルが異なる二人でしたが、
日常生活のすれ違いは次第に心のすれ違いにもなってゆきます。

そんな遥に気持ちが冷めてしまったのだ、と思い込んだ晃成は
ある日遥に別れを告げてしまいます。

はい、おしまい。と思いきや、ここからが拗らせ愛の本領発揮です。

恋人関係を解消した二人でしたが、すぐに転居先が見つかるはずもなく、
元恋人同士たちの気まずすぎる同居生活がスタート。

晃成視点で描かれる遥は寡黙で愛想のない恋人で、
別れてからも絡んできたり、正直何を考えているかわからず、
イライラしてしまう晃成に共感すら覚えていました。

けれど、遥の視点に切り替わるとイメージは一転!
そっけない恋人だった遥は口下手でヘタレで、
だけど一途で、どうしようもなく愛おしい男に見えてきちゃうんです。

晃成の知らないところで記念日もサプライズを計画していたのに失敗し、
晃成と別れたくないのに引きとめに失敗し、やることなすこととにかく不器用!

だからこそ、最後の最後で胸の内に溜め込んできた感情を曝け出し、
晃成に縋る遥にはよくやった!と心の中で盛大な拍手を送っていました。

すれ違って、こじらせて、遠回りしてきただけに
ようやく遥の想いが伝わったシーンでは喜びも一入でした。

今回は想いが伝わったとはいえ、
遥の子の性格だとこれからも苦労をしそうな予感がプンプンです。
だけど、晃成への愛情だけは揺らがないと信じられます。
それさえあれば、きっと大丈夫。

復縁はしたものの、糖分は相変わらず控えめでした。
復縁後の爆発するあまあまを見たくもあったので物足りません!

3

ずっと一緒にいる恋人同志のすれ違いがリアルで素晴らしい作品!

みつこ先生、既刊作品が大好きで、今作も楽しみでした。
交際3年、同棲1年の恋人同志のすれ違いがリアルに描かれていて、序盤から引き込まれました。
みつこ先生の繊細な線で、辛い気持ちをぐっと我慢する表情や悲しみにあふれる瞳など独特な美しさを感じました。
全てのコマが丁寧に丁寧に描かれているので晃成と遥
それぞれの想いがぐっとせまってきて、とても切なくなり、最後どのようなカタチで最終話を終えるのだろうかと気持ちが昂りました。
コミックで読みましたが、最終話直前のページ、最終話の最後のページは特に感動して涙がじわっと溢れました。
みつこ先生の筆のタッチで描かれている2人の表情がとても静かな迫力がありました。素晴らしいページです。
私も続編を希望します!

2

こういう話は大好物です

みつこ先生の作品は「卑怯者だと笑ってくれ」が読んだのが初めてなんですが、繊細なタッチの絵と丁寧な心理描写がとても秀逸な作家さまだと思ってます。今回も試し読みで一気に引き込まれて紙で購入しました。

夢みがちなゲイの晃成のキャラがいじらしくて、遥のちょっとした態度に傷付いて意地をはる様子に凄く萌えました。また無表情で愛想の無い遥ですが、ちょっとした台詞や目線に決して晃成への気持ちが冷めてないのが感じられて、それが更に萌えました。

特に晃成が別れを言い出してからの遥の行動には、停滞した関係をどうかしようとする様子が垣間見られて、2人が恋人として関係をどう再構築して行くのかとページを捲る手が止まりませんでした。

そして遥から語られた忙しくなって晃成とぎこちなくなった理由に胸熱なんです。2人が出会って付き合い出したキッカケは決してドラマティックではありませんが、2人の間にあった愛は本物で遥が晃成を特別に思って来た事が分かってとても幸せな気持ちにさせてくれるお話でした。

個人的には独立した新しい遥のお店で寛ぐ晃成の様子とか見たいので続編をお願いしたいです。既に同棲してる2人のすれ違い凄く良かったです。すれ違ってますがお互いに相手が1番で他所に気持ちが行かないところが最高でした。

1

よく言えば、「態度で示す」 という感じ。


初めての記念日を楽しみにしていたけど、相手が同じ熱量じゃないことを知って、恥ずかしい悔しい悲しいとの気持ちになり、つい強がってしまう
というのはとてもリアルだと思いました。

その強がりのせいで自分も相手も祝えない状態になってるんだろうな、ここからどう巻き返すのかな?と思っていたら、晃成が別れを切り出したので、おぉ~(更にここから(遥は)どう巻き返すのだろう)!!と惹きつけられました。

晃成視点なので、晃成の感情を基準に読みますし、晃成視点だと遥の言動は確かにしんどい点があったので、遥には晃成が悩んで悲しんだ分頑張って巻き返して復縁ハッピーエンドに持っていってほしい!と思っていましたが、結局は晃成が動いたからのハッピーエンドでは?と少しモヤりました。
そういうのが好きって分かってたなら言ってあげるべきですし、話すの下手だしで済ませてきたのはどうかと思います。


晃成が花(束)に憧れを抱いているのは分かりますが、遥に対して花が欲しいって言ってましたっけ。
晃成の想像(妄想)か現実かの描き分けがなく分かりづらいなど、読んでいて色々ひっかかる点がありました。

2

この作品が収納されている本棚

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