新装版 春懸けて、鶯

shinsouban haru kakete,uguisu

新装版 春懸けて、鶯
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神14
  • 萌×23
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
5
得点
91
評価数
20
平均
4.6 / 5
神率
70%
著者
那梧なゆた 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
シュークリーム
レーベル
from RED
発売日
電子発売日
価格
ISBN

あらすじ

季節は春。
伝説のトップが教師として
戻ってきた。

ケンカは好きだけど番長としてのやる気はゼロな遥香は、
新任の古典教師・成美が
かつて喧嘩最強のヤンキーだったと知る。

成美に勝って伝説を超えようと勝手に盛り上がる周囲をよそに、
どうにも乗り気になれずにいた遥香。
しかし、高校時代の成美がケンカしている動画をみた瞬間、
気づけば走り出してタイマンを挑んでいた。

「ケンカしてる時のあんたさ
 すっげーキレーだね」

なかば強引に“ケンカ講習”の約束まで取り付けた遥香は、
成美への猛アピールをはじめるが……?

無気力系トップヤンキー×天然硬派な伝説元ヤン教師
那梧なゆたが描く珠玉の年の差青春BLが
未収録特典+新規描き下ろしを収録して新装版で登場!

表題作新装版 春懸けて、鶯

高3→社会人,ヤンキー番長
古典教師,伝説の番長

レビュー投稿数5

No Title

先生が落ちるまでが本当に長かった!
とにかくここが一番好印象でした。

生徒×教師だと「教師として生徒の気持ちに応えるわけには…でも好きだし…」という教師側のもだもだが必ずあると思うんですが、この作品はそのもだもだに割く尺がかなり短くて(しかも成美先生側の好意は恋というより「かわいい、ちょっと特別」くらいのもの)、その塩梅が好みでした。半分過ぎてようやく成美先生側の気持ちが変化しつつ、でも教師としての態度は決して崩さないのが良かった。
多分この辺り、「気持ちが変化するまでが急」「物足りない」って感じで好みが別れると思うのですが、個人的にはこのくらいが好きです。生徒が卒業するその瞬間まで、先生はちゃんと先生としての態度を一切崩さないでほしい。

また、卒業後も急速に“恋人”に変化するわけでもなく、成美先生にまだ教師としての目線が残ってるのが印象的でした。
旧版書き下ろしの成美先生が遥香の頬を撫でながら言った台詞、あれに一番萌えた気がします。これまでの関係性からずっと地続きに続いている感じが良かったです。今は恋人でも、卒業するまでは紛れもなく生徒だったんですよね…。

今回新装版が出て初めて読んだ作品でしたが、すごく刺さりました。
かなり真摯に、ストレートにメインの二人がくっ付くまでを描いた作品だと思います。
恋人としてのやり取りや劇的なストーリーが見たい方には合わないかもしれませんが、「生徒×教師」というシチュエーションにこだわりがある方にはかなりおすすめ。ちゃんとそのシチュエーションを見せてくれます。

2

白川の成長がよかった

高校生と先生という間柄ならではの恋愛模様でした。ただ流されるだけではなく、ちゃんとふたりが時間をかけて育んでいく愛情やすぐにえちしないのがとてもよかったです。

学校や地域で一番喧嘩が強い白川遥香が、赴任してきた成美和雪が伝説の先輩だと知り、タイマンを挑みに行くことから物語が始まります。
成美は先生なのでなかなか手を出しませんが、白川にケンカを吹っ掛けられ、それを止めるためにとうとう一発殴ってしまいます。

あっけなく敗れた白川は潔く負けを認め、成美に「ケンカしてる時のあんたさ、すっげーキレ―だね」と頬に触れながら言います。頬を触っていますが、たぶん顔だけじゃなくてケンカをする物腰や真剣な瞳、強さなどすべてにおいて惚れちゃった感じじゃないでしょうか。

その後も成美の周りをウロチョロする白川。口止め料だと、ケンカや勉強を教わったり、車に乗せてもらって一緒に買い物に行ったりします。白川をなぜか拒絶できない成美。所々にふたりが少しずつ好きになっている・相手が気になっている様子が見て取れます。

それでも先生と生徒。「ひとりの生徒を特別扱いするわけにはいかない」と言って距離を取ろうとする成美。そして自分のせいで他校の不良に拉致されて成美が巻き込まれたことに反省します。この辺りで、それまで無邪気だった白川の顔つきがとても大人っぽくなり、かっこよくなります。
微妙な距離のふたり。でもこのことによって相手に対しての気持ちに気づいちゃうんですよね。

そして卒業式。
白川からの「果たしジョー」を受け取り、校舎裏へ。時々昭和臭する設定が面白いです。
告白する時の白川がとても大人になっています。セリフもすごくいいです。社会人になってからの白川の様子が見たいと思わせる成長ぶりでした。
めでたくふたりは両想いになりますが、「卒業祝いに成美を抱くイベント」はお預け!
旧版の特典漫画に1年後のふたりの初えちがあります!1年待ったふたり、その設定がよかったです。

新装版の特典漫画だけでなく、旧版コミックスのそれぞれの書店の特典やカバー裏のイラストなどもあります。なゆた先生の画はとても美しくて、旧版当時から絵が完成されていたんですね。旧版と新装版の特典の絵柄の違いもほとんどなく、数年後という設定にぴったりのふたりの様子が読めます。

2

現ヤンキー生徒×元ヤンキー先生のお話。

ビビッドでインパクト強強だった旧版は既読です。


内容が変わっていないとはいえ、新装版のお表紙はだいぶアオハル色の強い、しかもお表紙に主役cpの2人が。
ヤンキー色なんてどこにもありません!!
主人公のラブ&サクセスストーリーです!!(言い方ダサかった…語彙力勉強します、、泣)



そして久しぶりに読んだら、そうだった! 受けの先生のほうが最初は背が高くて、卒業する頃には攻めのほうが背が高くなってたわ!
と、懐かしいエモな再確認ができました。(さあ、今すぐお手元のコミックスで確認してみましょー!←誘導)


ちなみに作品のなかで好きなところは、
成美のアームカバーなギャップ。
そして、成美を助けにきた遥香がケンカが強くなっていたところ。
卒業式のシーン。
旧版描き下ろしの念願えちシーンです。

今回、旧版描き下ろし収録のほかに、各書店の特典まで収録+新たな描き下ろしも27ページもあって、当時メイト小冊子一択だったまりあげは的には、当時の特典保管ができる貴重な新装版だったなあと感激しました。

新装版ならではの収録内容に、旧版既読読者も楽しめた内容だったのでは?? と思った1冊でした。




1

ヤンキー生徒のわんこっぷりが可愛い

旧版未読で、こちらの新装版を購入しました。
表紙のイメージがだいぶ変わっていますね。柔らかい雰囲気になってる。
個人的には、旧版の力強い、いかにも”ヤンキー”!って感じの方が好みだったかな。タイトルのフォントなんかも。

新装版の描き下ろしと、旧版コミックス特典(シーモア特典・Renta!特典・とらのあな特典・応援書店特典)+αが新たに収録されています。

現番長の高3生・遥香 × 伝説のつよつよ番長で現教師・成美のカプのお話です。

そうだなあ…ストーリー的には「おっ」とびっくりするような展開はなく(成美が遥香の顔面を思わず殴っちゃうシーンはびっくりした;)、予想どおりに穏やかに進んでいく感じでした。穏やかならぬ展開もあるにはあるんですが、それもヤンキー漫画あるあるな感じかなあと。

ちゃんと教師としての節度を守るする成美の態度が良かったし、わんこっぷりを発揮して「待て」ができる遥香も可愛かった◎
遥香のしょぼん…とした顔が本当のワンコに見えてキュンでした。

正直なところ、いまひとつ盛り上がりに欠けるというか、深い感動やワクワクドキドキはなかった(サラッと読めてしまった)けれど、安心して楽しく読めるお話でした。





2

生徒と教師による青春

那梧なゆた先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
可愛い 3
青春 2
血表現 1
エロ 1
な感じだと思います。

白川くん×成美先生のカプです。

喧嘩でトップヤンキーとなった白川くん。そんな時、新任の成美先生がかつて伝説のトップヤンキーだったと知る。しかし、伝説を超えよう、と盛り上がる取り巻き達とは裏腹に全くやる気がない白川くん。だけど、学生時代の成美先生の喧嘩動画を見た瞬間、やる気が出たようで…。

まず、こちらは新装版ということですが、元々の旧版の方は未読です。旧版の表紙やイラストから、勝手に仄暗系の雰囲気で、攻めの白川くんがもっと喧嘩狂いのヤバい奴なのかと思っていましたが、そんなことなかったですね。

無気力系の白川くん。でも喧嘩は好きで勿論強い。だけど成美先生の前でキャピッと可愛こぶったり、成美先生に強引に迫ったことで怒られて、それについて省みてる姿などが、攻めながら可愛かったです。

そんな白川くんの言動に翻弄され気味の成美先生。だけどちゃんと教師として、生徒の白川くんとは一線を引こうとはします。ですがやっぱり、若干流され気味でもあるので、買い物に付き合ってあげたりはします。
因みに絡み描写では、本編ではキスしかしていません。そのキスも白川くんからの不意打ちでしたので、身体を重ねる絡みは白川くんが高校を卒業してからの描き下ろしでしかありません。

成美先生と接点を持とうと色々とアピールする白川くん。白川くんを特別扱いしないように自身に言い聞かせる成美先生。ヤンキー達の喧嘩描写があるけど、比較的ゆったりとした青春物なので、是非とも読んでほしいです。

2

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