孤独が怖いから誰かを愛したフリしてる

liar[ライアー] 下

liar

liar[ライアー] 下
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神90
  • 萌×236
  • 萌13
  • 中立3
  • しゅみじゃない2

67

レビュー数
19
得点
636
評価数
144
平均
4.5 / 5
神率
62.5%
著者
千代崎 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics iHertZシリーズ
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784813033905

あらすじ

「俺は圭兄を兄とは思ってない」

成長とともに春は圭を兄と認めなくなった。
あからさまに無視するようになっていた、なのに
夜になると同じベッドに入って、セックスする。
春に抱かれていると気づいてからもお互い普段通り過ごした。
ずっと、何も言わなかったくせに。十年、会いにも来なかったくせに。
今さら、キスして「俺を選んでよ」と言われても──…

弟×兄、完結。

表題作liar[ライアー] 下

圭の義弟,俳優,26歳
広告代理店営業,28歳

その他の収録作品

  • 描き下ろし7P
  • カバー下(知ってても知らなくてもよい設定/あとがき漫画)

レビュー投稿数19

安心してくださいハッピーエンドです

圭視点で話は進んでいき、
圭の春に対する感情がわからなくて嫌ってるのかな、と結構後半まで思ってました。
そして徐々に進んでいく受けと恋人(瑠璃子)の結婚話。
身内に挨拶までして、
これ、どうやってハッピーエンドに導くんだろう、と思ったのですが、

文句無しのハッピーエンドでした。

圭があれだけ頑なに春を拒んでいたのは、やっぱり心の傷とかトラウマによるものなのでしょうか。
瑠璃子がナイスアシストでした。
あとえちシーンのシチュエーション良かった(ホテルの隣の部屋のやつ)。
子供は大事に育てなきゃと思う作品でした。

0

義兄弟BLとしては良き

上下巻合わせて読みました。初めて読む作者さんです。
絵が綺麗であれもこれもえっっっちです…その辺りはかなり萌え…

女が結構がっつり出てくるので苦手な人は苦手かもしれない。
私には、なぜ好きな人が居る家で女を抱いたのかよくわからなかった…
重いは重いんだけど、それはどうしてだったんだ?っていう箇所が結構あって、その辺りの掘り下げがもうちょっとあったらよかったかもしれない。
1冊でまとまる話ではないので上下あったのは正解かな。

0

幸せならオッケーだな

ときどき、破綻していて既にレスなのに結婚しようとしたり結婚してしまうお話あるけれど、確かに仕事して生活してってやってたらない方が楽なの解るんだよな
とは言え、結婚しちゃったら不貞になってしまうのに瑠璃子も圭も今のままで良いって思っていたのかな
ケジメが必要だって、それだけだったのかな
圭が瑠璃子を愛して、浮気を咎めて、夢に瑠璃子を求めるようになるような希望もなくなりはしないものなのかな
浮気こそしていたけれど、圭には圭なりの事情があるって受け入れていたとも言えるのかな
酔ったときの感じとか、やっぱり日常的に我慢してるから?

あんだけ見てたんなら春があのマンションに住んでいたのは瑠璃子が通ってきてるの知ってるからなんだね
なんなら圭に接近することにした際に引っ越したのかも
そして、顔合わせの後実家を整理しに帰ったのも、本当に諦めるつもりで思い出の品を捨てることにしたってことで、春は間違っていると思っても、結婚してしまったらずっと孤独になるってわかっていても、決断する圭を尊重してたってことで、本当に大切なのね
そして、役者をやることで他人を理解はできないのだと解っているんだな

ただ、家で寝ていたら犯されるってのはどうなん??と思うので、その辺、圭は準備して受け入れてたってんだとしても、もう少しハッキリと期待していたくらい明言してくれないとモヤモヤは残るわ

弟抜きで顔合わせした後にやっぱり結婚はなしになって、弟と同居する養子、迷惑かけられるくらい家族で何より
しかし、あのマンションに住んで瑠璃子とときどき鉢合わせて、とかで良いんかね

深い傷を持った人が救われるお話が得意な作者さんなんだと思うけれど、彼らの幸せなその後もいつか見られるかな

0

上下巻であることに感謝

世界観にズブズブに入り込んでこちらまで夢を見て彷徨ってしまうような不安感やそこから救い出される安心感を得られた作品でした。

とにもかくにも幸せになって欲しい2人という感想です。

すれ違いまくって拗れまくった2人の関係性はきっと過去に戻ったとしても今このきっかけがないとこういう風には落ち着かないとは思うものの、果てしなかったんじゃないかなぁと思います。

何より幼少期から誰よりも圭くんの孤独や迷子のようになっている気持ちに気づき寄り添いそばにいた春、そんな春に無意識にも縋って心の支えにしながらも認めず自他ともに偽りながら生きてきた圭くん。
まともであろうとしたが故に春を拒否し、その結果春が先に気持ちを拗らせ、春の現実と夢との違いに違和感を覚えながらもそばにきてくれる春の心地よさを拒否することもできず、夢だと思うことで許して、そして現実と夢の違いを目の当たりにした時に逃げてしまった圭くん、、って拗らせすぎ…

圭くんのなんであの時言ってくれなかったという泣きながらのセリフと春の兄をよろしくお願いしますの泣きながらのセリフになんでこんなに想いあってるのにうまくいかないんだともどかしさに苦しみ泣けてきました。
瑠璃子さんだってきっと最初はちゃんと圭くんのこと好きだったんだろうなぁ、、、

自分の気持ちに嘘ついてもうまくいくことなんかないんだろうと改めて突きつけられる作品でした。すごかった。

1

言葉が足りなかったあの頃に潜む温かさ

 真に孤独な人生が始まる前に、また、新たに孤独な生命を生み出す前に、圭が春の手を取る勇気を出してくれて本当に良かったと安堵しました。もちろん、彼がその選択をすることができたのは、春が諦めずに何度も圭の前に現れて行動し続けたおかげ。春もずっとすべてを曝け出せていたわけではない。彼にも臆病な部分はあって、圭との接し方を間違えたと後悔していた気持ちもある。

 圭から見たら周りは皆自分より強い人、恵まれている人ばかりで心細かったかもしれないけれど、どんなに優れて見える人でも人間の心の強さというのはたかが知れている。春も瑠璃子も自分と同じ、脆い部分のある人間なのだと圭が気付いたことは一番の収穫だったのではないでしょうか。どんなに言葉で家族だと言っても、五十嵐家と血縁がない事実を圭が意識しない日はない。だったら血縁などなくてもあなたが帰ってくるべき場所はこの家なのだと、赤の他人であることを認めた上で春は娶るように圭を受け入れてあげたかったのかなと思いました。一度は瑠璃子に任せようと決断したくらい、子供じみた執着ではなく本気で圭の幸せを願っている春の優しさが沁みました。

1

読みたかったところが読めず惜しい

非常におもしろかった上巻から引き続き下巻へ。
義兄弟BL、読み応えのある上下巻で良かったのですが…
うーん、本音を言えば上巻の方がまとまりが良かったように思います。
下巻で読めるのかなと期待をしてしまっていた部分が描かれていなかったり、明かされると思っていたセリフが明かされなかったりとすっきりしないことが多く、萌と悩んで2.5寄りのこちらの評価になりました。

というのも、下巻で明かされる圭の拗らせっぷりと不誠実さと自分勝手さがあまり刺さらなかったから。
結婚にこだわる理由が理由なだけに、ここは睡眠障害を患うほど圭の心に大きなトラウマを植えつけた母親とのエピソードをきちんと描いてほしかったところ。
これがあるかないかで大分感じ方が違うと思うんですよね。
そして、圭の身勝手さによる作中での瑠璃子の扱いがあんまりで、よっし!くっついた!良かったね!とはとても思えず…
義兄弟ものも、ぐるぐる遠回りをした末のゴールも好みのはずなのですけれど、下巻でメインどころである受けへの好感が薄くなってしまったのが惜しかったです。

しかしながら、圭が何年もかけて何重にも巻いた本心を隠すための繭をザクザクと容赦なくひん剥いていく春の姿は気持ちが良かった。
髪を切ってまで説得を試む執着心も、涙を流す攻めの図もすごく好きでしたし、終盤の受けの前でだけ見せる甘さもとってもおいしい。
だからこそ、下巻では2人揃って好感が持てるキャラクターになってくれていたらなあ…!
もしかして秋は春の想いを知ってしまったのか?と、秋と春の言い争いの内容にわくわくしていたものですから、この辺りも明かされていたらもっとうれしかったかもしれません。

3

評価は悩む所ですが……(>_<)…‼

上下巻を通して読むとやっぱり未回収事案というか、勝手に私が上巻で嗅ぎ取ってしまった数々の気になるアレコレへの疑問が残ってしまった…
私の読解力が低いのか、逆に深読みし過ぎたのか…
この辺の消化不良感が残ったなぁ~というのが読後の感想で半分を占めました

もう半分は当然ですが、2人の物語を最後まで見届け切れた事への満足感です!満足感、ちゃんとあるんですよね♪
モヤッと消化不良があるにも関わらず満足も出来る…!不思議ゃ…
なので悩みに悩みはしたのですが今回は「萌え2」評価にしました

正直消化不良個所の数から考えたら「萌え」でも甘い評価位なんですがそれを別腹として考えてもいいかな?って思えてしまえる位には何だかこの2人を応援したくなってしまう魅力はありました

多分私は積年の想いが実ったりする感じが好きなんだと思います
いっぱい遠回りしても収まるべきところに収まる!みたいな流れに安心するのかな?と思っています

あとは初見の作家様でしたが濡れ場の描写が好みだったのもプラスしましたw
上下巻で心が伴っていく上での濡れ場を見れるのはすっごく見応えもあってとっても満足でした!!
修正が良かったのもだいぶプラス評価です★

消化不良個所はこの際なのでいくつか書きたいと思います
以下ネタバレですのでご注意を…
上の方が上巻で気になった所で下の方が下巻で気になった所

春はなんで最初仕事の依頼を断ったの?
そんで意趣返ししたきっかけは何だったの?瑠璃子との結婚???
って事は結婚の話がなかったらずっと再会しなかったのかな…?

瑠璃子と圭が初めて春のお家に泊まった時に瑠璃子がコンビニ行った描写あったけどアレは浮気相手のお部屋に行ったの?

圭の両親、特に母親の回想シーンが結構あったけどトラウマっぽい過去な割にあんまり深追いなしだったのはなんでだ…?結構壮絶な感じだったけど…

小学校高学年で「圭」呼びになったのに再会時は「圭にい」だったけど「圭」と「圭にい」の呼び方で春の心境の違いを示してるの?どうゆう事?それとも意味ないの?良く呼び方が変わってて混乱しました

回想シーンで秋と春が言い合いしてたところで春の発言に秋が驚いたようなセリフを言ってるけど春は何を言ったの???
秋はどの辺まで理解してるんだろう?

2人の事、家族には言わなかったのかな?
ここまで見たかったなーーー

と……実は結構あるんですよねw消化不良が……

それでもちびっ子時代の春の物おじしない感じとか圭の事が大好きなんだなって分かる数々の可愛さに萌えまくったのでたくさん加点しちゃいます♡

そして春だけが頑張るんじゃなくて、遅かったけど圭もちゃんと頑張る所を見せてくれたので、やっぱり満足できました

気になる作家様と出会えた作品となりました!
読んで良かったです!!

3

ちょっとしっくりこないところもあるけれど、溺愛執着攻めはやはりいい!

(こちらは下巻のみのレビューです)

上巻で婚約者の浮気現場を見させられて…の続きから。

上巻は、受け視点で垣間見られる攻めの春の強い執着がとてもいい!と思ったんですが…。
下巻は読みながら、ちょっとしっくりこない部分が多かった気がします。

例えば高校時代、春は家で女子とセッして、それを圭が見てしまう。受けへの想いを拗らせて女子を抱くのはよくあるシチュですが、夜に圭を抱いてるのに、なんでそれする?と思っちゃいました。(そりゃ圭も嫌になるよ、トホホ…)

春はどうしても圭を手に入れたくてがんばるけど、圭は婚約者との結婚にこだわり、春を強く拒絶する。でも体を求められると、簡単に抱かれてしまうのが、ちょっとチョロいって感じる。
ただ濡れ場の描写は、上巻に続きすごくエッチで見応えあります。電子なのにR18のごとき緩い修正なので、おお!となります。

春がいったん身を引こうとしたのも、ちょっと唐突に感じました。あんなにしつこかったのに、急に諦めちゃった感が…。
でも瑠璃子に涙しながら「大事な兄なんです」って頭下げるシーンは、美しくて感動的でした。

春の長年の圭への執着はすごくよかったです。小さい頃から圭を「家族じゃない」、兄じゃないって言うのも、好きな人だから兄として見たくないってことなんだろうな、と思うと萌えます。でも圭は勘違いしちゃって切ない…(泣)

終盤に想いが通じ合ってからは、甘々な雰囲気がとてもいいですね〜。二人ともなんだか可愛くなってるし。両想いエッチも甘〜〜くて大変良きでした♡

最後、小さい頃から睡眠障害の圭に寄り添う春が健気で可愛くて、キューンとなりました。

書き下ろしも甘々エロエロで最高でした♪

ちょっとしっくりこない部分もあったのですが、お互いが長年拗らせていた想いが実ってよかったです。
重い溺愛執着攻めが大好きなので楽しんで読めました♪

(上巻レビューにも書きましたが、血がつながらないせいか、兄弟ものの背徳感は、私は全く感じませんでした。)

電子 細め少なめの白短冊修正(電子とは思えぬ緩ーい修正でエッロエロです!電子でここまで緩い修正は珍しいです!ありがたい!)

3

拗れてしまったその先

全然噛み合わないふたりがもどかしい。
居場所が欲しい圭と、家族として受け入れられない春。春にとっては好きな人だから到底受け入れられないんですよね。お互い曖昧にしてきたことでお互い傷ついて終わりが見えない。
正直もうダメなままなのかと思いました。
春が圭の婚約者にいった言葉が本当に切なかった。どんな気持ちであの言葉を言ったのだろうと…
最後の最後でもう涙が溢れました。
本当に胸が締め付けられました。
これ以上苦しまないでいてほしいと願うばかりです。あとこの先を読んでみたいです!

1

いつもそばに

ものすごく複雑な展開ではないけれど、結末へ向かう道のりは単純というわけでもないので
それぞれの気持ちを受け止め、そして紐解きながら読み進めた下巻でした。

浮気している婚約者を咎めることもなくそしてその心がそれほど乱れることもないまま、結婚を事務的にすすめようとする圭。
その様子から圭にとって結婚が愛の証ではないことが伝わってやるせない気持ちに。
親に捨てられたツラい記憶に縛られ、家族という存在や自分が帰る場所を求めた結果な"だけ"…。

春が指摘していたように、あのまま結婚していたら圭の心の傷は癒えないままだったでしょうね。
結果的には無理矢理にでも気付かせてくれた春に救われて、自分自身としっかり向き合えたのは良かったのかもしれません。
やり方はかなり強引だったけれども。

上巻ではミステリアスなように映っていた春も、彼の考えていることがわかってしまえばその印象は変わって。
思っていたよりずっと純粋な想いで圭を見ていたことに驚かされつつ、遠回りしたけれどふたりともが望んだ場所へ収まったことに感動すらしました。

ラストまでを知ったうえで読み返せば上巻の見え方も変わって、2周目も新鮮に楽しめそう。
魅せ方がすごく上手な兄弟BL、とっても面白かったです。

0

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