鷹虎くんとオメガたち 1

takatorakun to omegatachi

鷹虎くんとオメガたち 1
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神74
  • 萌×216
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

113

レビュー数
20
得点
443
評価数
93
平均
4.8 / 5
神率
79.6%
著者
朝田ねむい 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784829686997

あらすじ

【圧倒的王者、Ωに】Ω×Ω
朝田ねむいによるオメガバース!

将来有望な有力者の子息が集まる歴史ある学園。
そこのエリートコースとも言える
"α特進クラス"に通う熊獅子鷹虎は、
学園の中でも随一の名家の跡取り息子である。
頭脳、体格、容姿にも恵まれた圧倒的なカリスマ力で、
学園で知らない者は誰一人としていない。
そんな鷹虎が、ある日体調に異変をきたすと
Ωの特徴である「ヒート(発情期)」のような症状が出てきて……!?

表題作鷹虎くんとオメガたち 1

名家の跡取り息子,高校2年生,α特進クラス→Ωクラス
高校2年生,Ωクラス

同時収録作品鷹虎くんとオメガたち 1

高校2年生,Ωクラス
高校2年生,Ωクラス,学級委員

その他の収録作品

  • 描き下ろし

レビュー投稿数20

Ω同士の世界観が素晴らしい

鷹虎(Ω)×有坂(Ω)


学園を舞台にしたシリアスなオメガバース。
丁寧に描かれているΩ同士の世界観や、
Ωとして生き方を模索する若者たちが抱える現実や葛藤に引き込まれました。


階級差別と性格差別が色濃く残る上流学園で、
圧倒的王者として君臨している名家の息子、
2年生の鷹虎が突然、Ωの覚醒を迎える。
今まで見下していたα不良たちに狙われそう鷹虎が、
公衆便所である有坂に助けられる。
有坂に救われるも、彼に蔑まれ、卑しめられて、
自尊心が崩壊し悲惨な状況に陥ってしまう鷹虎・・・ダークな展開だが、
そんな鷹虎がΩとしても特別なオーラを持ちながら、
『鷹虎くんとオメガたち』のお話へと進む。

最も感心したのは、
鷹虎が子宮を取るという決断と
跡取りの役割を失っても、
Ωでありながらも落ち着きを取り戻していく強者姿!

鷹虎がα特進クラスからΩクラスへと移されると、
そこには
Ωの体に頼りながら生きようとする有坂、
Ωの平等な社会を目指して奮闘する学級委員の亀山、
変わり者の円馬など、個性豊かな生徒たちがいる。

Ωクラスの生徒たちと交流しながら新しい現実に適応していく鷹虎。

1巻では、鷹虎のメインの相手となるのは有坂。
小柄で軽い美人、淫乱で不憫で、
ホルモンの不調から常にフェロモンを放出しているため多くの困難に直面して、
αに頼らざるを得ないという痛切さに圧倒された。

Ωとしてもの自分らしさを失わない鷹虎がカッコよくて、
自信に溢れる抱く側の男前さが素晴らしい!
Ωクラスの生徒たちの個性も見逃せないポイントで、
それぞれがΩの問題に深みを与えていて、
鷹虎と彼らが共に成長していく姿に期待が高まって、
非常に魅力的なオメガバースです。

9

鬼才フルスロットルのオメガバース

My 神作家 四天王の一角・朝田ねむい先生の新作はオメガバース。


普通の話が普通ではなくなるところが朝田ねむい先生の腕の凄さだと思うので、オメガバースという大枠の設定があると本領が発揮されないのではと(何様感はありますが)少しドキドキしていたのです。

が、やっぱり朝田ねむい先生は朝田ねむい先生でした!!!

⭐︎朝田ねむい先生フルスロットルのポイント・その①
【鷹虎くんの存在そのもの】
αである自分を誇ってすらいないような圧倒的強者が、その土台から覆されたら......
朝田ねむい先生が描く"絶望"は唯一無二です。

⭐︎朝田ねむい先生フルスロットルのポイント・その②
【明確なポジションがある登場人物たち】
これも朝田ねむい先生ならでは。
登場人物の肉付けが半端じゃないです。
個人的には委員長が可愛くて好きです。

挙げればキリがない朝田ねむい節。

オメガバースの大枠から外れられない部分はあるにせよ、その範囲内で大暴れしていらっしゃる。

続きが楽しみすぎます!

7

見事な朝田ワールド

非常におもしろかったです。
今までに読んだことがない新しい切り口で描かれたオメガバース作でした。

タイトルにもなっている鷹虎くんこと熊獅子鷹虎。
いっそ気持ちが良いほどに偉そうで、無意識に上から目線で人を見下しながらものを言う自信家です。
そしてなにより、本人に全く悪気がないのだからタチがわるい。
ようするにものすごく性格が悪いわけなのですが…いやいやこれがおもしろい。
序盤からこんなにも性格が悪そうならば、やはり個人的には鼻持ちならないやつがころっと足元を掬われて、突然ひっくり返されるような見事な転落劇が見てみたいところです。

そんな淡い期待通りのみっともない泣き顔を無様に晒してくれる鷹虎に思わずわくわくとしていたら、驚くことに彼はこれだけでは終わらないんですね。
期待のそのさらに上をいく鷹虎の行動が本当に予想外で、ああこれだから朝田先生作品は読むのがやめられないんだなあなんて。

オメガバースといえば何を思い浮かべるでしょうか?
主にアルファやオメガの恋愛が描かれることが多いのではないかなと思うのですけれど、こちらの作品はそうではない。
カメラでいうのなら、常にピントがオメガたちに合わされているんです。
オメガバース設定を使って学生ものを描いたら自然とこうなった…みたいな、朝田先生らしい少しのえぐみや毒が入った独特な味付けがすごく良く効いています。

多種多様な個性を持つオメガが集まったオメガクラスにポンと入り込むこととなった鷹虎という名の異分子。
彼の思想と野心のブレなさと空気を読まない姿に清々しさを感じながら学園生活を追っていくと、オメガたちが常日頃抱えている問題が浮かび上がって見えてくる。
我が道をいく鷹虎をメインに置きながらも、クラスメイトたちにも深みが増す話運びが上手い。
異分子である彼がいったいどう周囲に影響していくのかが今から楽しみです。

5

妙だけどおもしろい、、、

積極的にオメガバースを読む方ではないので、どちらかと言うと苦手なほうなので。
が!
朝田ねむい先生のなのでやはり!避けては通れませんでした。
傲慢不遜な超エリートα鷹虎くんが後天的に?Ωと判明したあと、その鷹虎と仲間のΩ達のどうやら群像劇風、1巻目だからまだなんだかよく分からん、です。
先生は鷹虎総攻めとのお話ですが初っ端から同じΩに攻められてんですけど。
しかも子宮を取ったΩとかこの類の作品で初めて見ました!
学級委員長はΩの地位待遇向上をスローガンに活動しているようで、この辺りこのオメガバースというのは元々女性の地位向上願望アンド男性をディスるものだったと遠い目で記憶しているのですが違っていたら笑いで済ませてね。

1巻目なんで誰もまともに恋愛ベクトル出してないし誰と誰がくっつくのかもよく分からん、どいつもこいつも性格的に可愛くない、ピュアで健気、一途なんていうBLの鑑みたいなのはおらん、(あ、でも薬品研究者に望みを託そうっと)
当然萌えとか感じません、ですがなんかもうやっぱり面白いんだな、これが。
次巻が待ち遠しい!

4

鷹虎くんは運命なんて力でねじ伏せてみせる

待ちに待った朝田ねむい先生の最新作『鷹虎くんとオメガたち』。
今回の作品も最高でした…。先を予想させぬ展開に引き込まれてなりません。

確かに鷹虎くんの性格は捻じ曲がっており、発言内容も差別的な部分が多々ありそれは作品中でも他者によって指摘されるところであります。
登場するキャラクターには他にもまた別の方向で偏った思考をする猪俣くんや円馬くんなどが出てきます。

そうしてそれぞれに差別や偏見を持つこの作品の登場人物たちが、今後どのように社会を、世界を生きていくのか、一人の人間としてとても興味があります。

『鷹虎くんとオメガたち1』を読み終えて、まず感じたのはフツフツと湧いてくるような活力でした。鷹虎くんには森羅万象すべてを無理矢理にでも気合いでねじ伏せてしまいそうなパワーがあります。
鷹虎くんを見ているととても元気が出ます。生きるちからに溢れています。それを人間的魅力と呼ばずして何と言おうか。

世の中なんてうまくいくヤツは一生うまく行き続けるのかもしれない、それが生まれとか性とかそういうもので決まってしまうこともあるのかもしれない。運なんて平等じゃない。
鷹虎くん自身、この先更に痛い目をみるかもしれないし、打ちのめされることも恐ろしいほどの絶望もあるかもしれない。

でもそんなことはどうでもいいわけで、鷹虎くんはきっとどうしたって何をしたって必ず立ち上がる。
鷹虎くんにはそんなしたたかさがあります。
運命を力でねじ伏せる鷹虎くんを、有坂くんと一緒に爆笑しながら見ていたいです。

鷹虎くん頑張れ。この先も楽しみにしています。

4

別格!溜飲が下がる

朝田ねむい先生を読んでしまうと、正直他の漫画は読めなくなる。その中でもここまでオメガバ設置を逆手に取ってあけすけに言いたいこと言ってくれて最高。
オメガバって正直何これ?オメガは女じゃん、少女漫画でやれやって思ってたけど(あんまりいうと怒られるから言わなかったけど)なんか溜飲が下がった。モヤモヤを言語化してくれるというか、実生活で言うと叩かれる?ことを鷹虎くんが全部言ってくれてかっこいい、大好き。金は力なり。彼のような生き方同意しかない。と言ってもこれだけで終わらないだろうなという予感もあり、続き超楽しみ!
学園もの的わちゃわちゃも楽しめるし、なんと言ってもオメガがみんな考えが違っていて多様性があるのがいい。愛や恋に生きないオメガたちの生態をまざまざと見せつけれて楽しい。そして、オメガの遺伝子と性器にやっと納得がいった。
これはBLで描いてるのが正直勿体無いと思う!もっと多くの読者層が読んで楽しむべき(べき?)漫画だと思う。

3

待望の朝田先生のオメガバワールド♡

装丁からして異端な雰囲気に(゚A゚;)ゴクリ
朝田先生のオメガバ劇場はじまりはじまり~~~!

主人公の鷹虎君はα尊Ω卑の高飛車な嫌な男。
傲慢であればあるほどフラグを感じてゾクゾクしました。
朝田先生ドSですし(褒)
どんだけ貶しめられるのかと…。
aの王様的存在だった鷹虎が
第2次性徴期でΩと判明してからのザマアが強烈でした。
こんなオメガバ展開があるんだ..。

一度は取り乱して泣いた鷹虎クンでしたが
「子宮を取る」=「Ω(家畜)ではない」
すごい発想で瞬速自己肯定、メンタル鋼です。

新しいクラスメイトに対しても
全く他人事。
Ωになっても変わらぬ
鷹虎の考え方には本当に反吐がでました..。

卯月に対して性欲処理といっていましたが、
特別な感情が湧いたのか気になります。

キャラの中で一番の推しは卯月でした。
生まれ持った体質、お金のために寝る。
悲惨な境遇だけど気丈でたくましい。

様々なキャラに色々な伏線があり、ミステリーの様でした。
今後の展開がすごく楽しみです。
ドロドロですかね..!?
朝田先生の掌で転がされるの最高です!

先生のインタビューを拝見しました、
ご苦労あっての作品発表なのですね。
続編での情熱もしっかと受け止める覚悟ができました!

3

いろんなΩの物語

さすがですね、朝田ねむい先生が描くオメガバというので、一筋縄ではいかないとは思っていましたが、ここまでとは!

「α特進クラス」のある学園内で、名家の跡取りですべてに恵まれた圧倒的王者であるはずだった鷹虎にある日突然ヒートがやってくることから物語がはじまります。
誰よりも優秀で強かったはずの鷹虎がヒートによって、それまで格下だったと見下していたαに襲われそうになります。その時に助けてくれたのが、家畜だの公衆便所などと言って蔑んでいたΩの有坂。
救われたと思ったら、なんと有坂に襲われます。Ω×Ωだと思っていたけど、主人公が犯されるとは!鷹虎はΩによってΩの洗礼を受けます。
でも、そこで屈することもなく、1週間休んだ間に子宮を取ってしまい自分は家畜にはならないと宣言します。たとえΩになって家族から見放されても、鷹虎には今まで培ってきた力とお金で自分らしく生きようとしているところがとてもよかったです。それでもΩを否定することもなく、ちょっと勘違いもありますが… クラスメイトとなんだかんだと仲良くなったり、語り合ったりする鷹虎に好感を持ちました。傲慢に見えていたけれど、ただのリアリストで素直なだけだったんだなと感じました。それは鷹虎が高校生だからかもしれません。

登場人物はあまり高校生に見えませんが、高校生の思春期による学校内でのヒエラルキーや雰囲気は独特な世界観があるので、大学生や社会人とは違う傲慢さや未来への期待や不安、甘さやかわいらしさのある中でのΩとしての第二成長が描かれているのは納得でした。

タイトルのまま、鷹虎だけでなく他のクラスメイトのΩたちの物語も語られています。いろんなタイプのΩがいて、それぞれにΩとしての生き辛さや将来の夢、家族や友人との関係などが描かれています。ただαとΩがいて激しく恋をして身体を重ねるというラブストーリーを求めている人には物足りないかもしれませんが、とてもおもしろいと思いました。Ωクラスだからみんなが同じ方向を向いていることもなく、互いにけん制したり言い争ったりしたりするのは、それこそ高校生らしかったです。ランチ会をしたり修学旅行を企画したりして、Ωの学生もリアル社会のΩの立場の低さや狙ってくるのはαだけじゃなくβでもあると知ります。

後半は有坂の家族・置かれた辛い状況とそこから逃げるために出会った怪しげな製薬会社の人との出会いなどが描かれています。有坂が利用している
のか、大人が有坂の性を摂取していくのか、鷹虎は有坂をどうするのか、謎が深まっていきます。
高校卒業したΩたちがどう行動していくのか、2巻が待ち遠しいです。

3

ドカンと顔を殴られたような……衝撃的な作品

やー…本当に朝田ねむい先生、すごい。としか…貧弱なボキャブラリーで恥ずかしいのですが;衝撃的な面白さでした。

なんというか、Ωの少年たちがされたり経験したりしてることが、女性である自分の身に覚えがありすぎて。現代社会への痛烈な風刺だなと感じました(あくまでも自分は)。

「股を開いてればΩは楽でいいよな」と言われたり、まだαだと思っていた鷹虎の言う「働くといっても育児の合間のパートタイムだろう?」「学があってどうする」という言葉、そして体が小さく弱いΩだからといって夜道で襲われたり狙われたりする……これ、程度の差はあれみーーんな女性が経験してることだよな、と。。
Ωを女性に置き換えるだけで、既視感ありありの社会が見えてくる…

かわいい❤︎という萌えとかトキメキはほぼ、というか多分一切ないんですが、ここ最近読んだ中で一番印象深く、深く刺さったし考えさせられる作品でした。

有坂と鷹虎の中に、まだ熟してはいないけれど芽生え始めてる不思議な情のようなもの。この二人の関係の行方、気になるよー……!
今から早く続きが読みたくてたまらないです。

2

朝田流オメガバース すごく面白かった!!

好きな作家様でほぼ全作拝読しています。
本作は連載時に1話を読んで、その独創的なストーリーにすごく痺れて、単行本化を待っていました!
(以下ネタバレありますのでご注意ください)

名門校が舞台のオメガバース。
名家の長男で、α特進クラスの熊獅子鷹虎は、頭脳、体格、容姿に恵まれ、自分も周りもαと疑っていなかったが、ある日突然Ωのようなヒートがきてしまい…というお話。

あらすじにあるようにΩ×Ωです。私は初めて読むカップリング。
1話からグッと心を掴まれる展開で、これからどうなってしまうんだろう?!と先を読まずにはいられない内容です。まさに「朝田流オメガバース」といった趣ですね!

個人的にオメガバースは王道のα×Ωカプを好むので、鷹虎がΩになってしまって、初めはどうかな〜と思いました。
でも鷹虎は、超名門家で跡取りαとして育てられてきた強い人で、Ωになって跡取りから外されても、その矜持を失わない。まるでαのようにプライド高く強く振る舞い、生きようとする。
そんなところがすごく心惹かれるキャラクターです。

鷹虎のセフレのようになる同級生Ωの有坂卯月。ホルモン異常があり、常にフェロモンを匂わせてしまう難儀な体質。さらに母親は妾で、名門校に通いながらも金欠で、金でαに抱かれる…という不憫なΩ。
この卯月も、ただの不憫なΩではなく、ままならない運命を諦めているかのように見えて、実は諦めておらず抗う強さがある、そんなところがとても魅力的です。

先生が本のそでに『BL学園的なのを書こうと思って』と書いている通り、Ωクラスの生徒たちがたくさん出てきて、Ωの未来について議論したり、修学旅行に行ったりするシーンは、学園ものっぽくて面白かったです。

後半には新たなキャラが登場し、卯月に深く関わってきます。2巻以降も絡んでくるのか、気になるところです。
私は鷹虎×卯月CPを気に入ってたので、終盤はちょっと寂しい展開でした。鷹虎も何気につらそう…クスン。゚(゚´ω`゚)゚。

さすが朝田先生のオメガバース、独自設定が個性的で且つしっかりした世界観で、とても面白かったです!
2巻はどうなっていくのか、楽しみに待ちたいと思います♪

ラストの鷹虎がαのトレーナーを食っちゃう話、鷹虎の雄みが大変良きでした♡

電子 白抜き修正(修正箇所は少なめ)

2

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