ベールブルーと梔子の花束

veil blue to kuchinashi no hanataba

ベールブルーと梔子の花束
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神19
  • 萌×213
  • 萌9
  • 中立2
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
9
得点
176
評価数
45
平均
4 / 5
神率
42.2%
著者
小嵜 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
レーベル
POEBACKS THE OMEGAVERSE PROJECT COMICS
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784865897814

あらすじ

【セフレ以上、番(つがい)未満。】

書店で働くΩ(オメガ)の麦(むぎ)は薬が効きづらい体質。
そんな彼の発情期を一つ下の後輩でα(アルファ)の近江(おうみ)が支えてきた。
学生時代から続く、カラダだけの関係。
頭ではそう理解しながらも麦は近江に惹かれていく。
一方、近江は囲碁のプロ棋士として華々しい活躍を見せ、メディアからは引っ張りだこ。
いつからか手の届かない存在になっていた――。
前へ進みたい、でも一歩が踏み出せない、臆病な恋。


※本作品は単話配信しているものに、加筆修正・描き下ろしを加えたコミックス版です。重複購入にお気をつけ下さい。

表題作ベールブルーと梔子の花束

高校生→囲碁のプロ棋士,20歳,α
高校生→書店員,Ω

その他の収録作品

  • 番外編(描き下ろし)
  • あとがき
  • αの本懐(カバー下漫画)

レビュー投稿数9

受けの健気な想いが胸を打つほど感涙が止まらない

近江(α)×麦(Ω)

メガネ地味(実はそばかす美人)な書店店員・麦と、
彼の高校時代の後輩でプロ棋士・近江。
2人が高校時代から
麦の発情の時だけの愛のない関係を続けている。


こういうのはツボを押されるよ〜
感涙があふれる〜

シンプルなストーリーなのに、
胸打つほど健気な想いが詰まって、
麦の奥底にある届かない片想いに
心をえぐるようなキュン痛で共感して、
切なさで胸が押しつぶされる。


近江のことが好きで好きでいる麦が、
近江が自分のことが好きじゃなと思い込んでしまって、
有名になった近江がふさわしい恋相手を見つけるために、
世界が違うという理由でセフレ関係を終わらせる決断をする。
その近江を縛るという罪悪感と混ざり合う
好きという感情を押し殺す姿や、
近江のシャツを抱きながら情けなく1人でする姿や、
哀れな泣き顔にこっちまで涙腺が切なくなる。
自分から関係を終わらせるのに、
最後まで泣きながら近江の服を引っ張りながら
ついに「いかないで・・・」浸み出る本音がまたいじらしい。

美形すぎる綺麗な少し寡黙な近江にもうっとり。
隠れた包容力やクーデレ愛情が読み進むにつれてわかってくる。

さらに進んでいく途中、
高校時代のエピソードで、
転校生だった麦の今までの学校での悲しい過去が想像できるし、
2人の体の関係の強引な始まり方に
心臓が針で突き刺さるようなズキズキが止まらない。

肌で実感できるようなエッチをするたびに、
麦が「おうみ」を呼ぶたびに、
麦の精一杯の気持ちが感じられる。
お互いに一途に想うからこそ、
その苦渋な愛しさがギュンッとさせる。

2人の関係が中心にあって、
囲碁もあまり触ったことがなく、
個人的にはとても良かったで、
大変読みやすいオメガバースで、

ふんわりと美しい絵で繊細に描かれている
ただ不器用で言葉が足りなくて誤解が生まれる、
拙いすれ違いの両片想いが切なく・・・、
温かくなるようなラストも味わうことができて、
感情も揺さぶられる一冊でした。



・コミコミスタジオ限定特典描き下ろし4Pリーフレット
描き下ろし漫画2P:
甘イチャ、キス・・・麦より近江のほうが麦の発情期に気づく。

4

両片想い、すれ違い切なBL好きさんは集合!!

高校の先輩後輩同士。

囲碁のプロ棋士でα(後輩)の近江と、発情時に薬の効きがよくない書店で働くメガネ美人なΩ(先輩)のお話。


出会いは、人気のない第2図書館で図書委員の仕事をしていたΩが、そろそろ閉めようとして突如体調に変化をきたし、α=近江がいることに気がつく。


早い話、2人は身体から始まる関係です。

襲われた受けは、責任取って発情期の間はえちして欲しいと要求を突きつけ、攻めを縛ります。


身体から始まってしまったからこそ、お互い両片想いなのに気持ちがうまく伝わらず、そんななかで攻めが受けに内緒で、家の都合でお見合いした女性とのことが週刊誌に載ってしまいます。

当然見てしまった受け。

慌てて撤回にくる攻め。

このとき受けは、いつか近江の恋人になれるかもと淡い期待を抱いていたその気持ちが砕け散ってしまいます。
もうね、このやり取りがとにかく切ない。

まりあげは、最初のティッシュ必要な場面でした。


からの、すれ違ったまま、受けは攻めがいなくともなんとかひとりで発情期を過ごせるように。
攻めは、受けと別れてしまったことで追い詰められてしまいます。

けれど最後は、、、


綺麗でキラキラな絵が、より切なさを倍増させます。
切なく胸がギュッと苦しくなったあとでのハピエンが好きな方には、とてもオススメな1冊です。


そして、お表紙…すっっごく美しくて眼福ですね。
あとがきにタイトルについて先生が言及されましたが、ベールブルーは受けのフェロモンのイメージとΩがフェロモンを纏う感じがベールっぽいとのことで、そう相成ったようです。

ぴったりですよね。

そう思ったそこのあなた様、ぜひ読んでみてください!(まわし者ではない)


1

繊細な両片想い

創作BLをされていた頃から応援していた作家さん。
儚げな絵柄と物語でいつもなにかが零れ落ちそうな切なさを描かれています。
今作は美形で囲碁の四冠のα近江と高校時代に発情アクシデントで初体験をしてしまった臆病な書店員のΩ麦のお話です。
本の帯に書かれたコピーの「セフレ以上、番未満」が発情期の時だけ身体を重ねるふたりの関係そのものですが、いわゆる両片想いになります。

麦も美しいのですが、中学の頃にΩということでいじめられたせいで自分に全く自信を持てません。そのため、近江を縛り付けている自分を卑下し、自分より相応しい相手がいると身を引きます。どんなに近江が好きだと言っても、その言葉を信じられない可哀想なΩです。
近江も好きなのに素直になれず、自分のせいで傷ついているのを見るのが辛くなり、麦のそばから離れようとします。
ふたりとも発情期の間しか会えないと思い込んでいるので、長い間まともに話をしていません。そのためエッチなシーンは多いのですが、互いの気持ちをすり合わせることをしていません。相手の行動をよく見て考えれば自分のことを好きだと分かるんですが、それも自分にとって都合がいい考えだと思い込んでいます。
こちらからすると煮え切らない関係に歯がゆく思っちゃいます。壊れそうな繊細なで、まさしく両片想いの切なさでした。

そしてとうとう近江が麦の部屋の鍵を返しに部屋にやってきます。そこでやっとふたりはちゃんと話し合い、互いの気持ちを伝え合います。両想い後のエッチ、とても素敵です。楽しんでください。


淡くて繊細な絵柄と違うミニキャラもとてもかわいく描かれています。グッズなどあったらいいなと思いました。
話と話の間にミニイラストがあります。それがめちゃくちゃかわいくて、素直なふたりの気持ちを知ることが出来るので、話毎にニヤニヤしながら振り返りをしていました。
そういったものがあるのはコミックスならではの楽しみですね。

0

緩急の良し悪し

お話しは自体は難しさが然程ない、切ない系オメガバースです
切ない、と言ってもドロドロに入り組んだ抗えない事情で沼る、、、という程でもなく、かと言って薄い背景でもないのでパラパラ読んでしまう、という事もないのです

良くも悪くもお話しに波がないので読みながら感情を掻き乱される、という事なく読み続けられました
激しい起伏がないからこそ2人のキャラに焦点があたって理解度が高まった所は良かったです
近江君の一途さ、麦君の儚カワイさがこれでもか!って位に心を掴んで来ます
こういうCPだからこそ味わえる守りたくなる可愛さに溢れてました
萌え心をくすぐられますね

一方、そうなるよね、、、という流れ自体が平坦というか予想外な事が起こらなかったな、という点もありました
たぶん近江君のお家事情などがもう少し突っ込まれてお話しに絡んでいたらまた展開もあったんじゃないかな?と思ってしまった所が少し物足りなかったかな?と感じました

初めて拝読した作家さんでしたので少し甘めに今回は評価しました
絵のキレイさと丁寧なエッチシーンも良かったのでそこもプラスです

番外編か続編があったら読みたいな~と思います

0

キラキラの瞳が印象的な二人

表紙の二人のキラッキラな瞳に惹かれ、あらすじをさらっと読んだだけで購入したこちら。
…読んでみたら、ちょっと絵柄が自分の好みとは違ったかもです。。

年下プロ棋士・透(α) × 本屋で働く、抑制剤の効きにくい体質の麦(Ω)というカプの、オメガバースの物語。
発情期の度に透に抱かれ、透とセフレ関係にある麦。もちろん両片想いなんだけれど、麦にとって透は手の届かない存在で、好きだという本音が言えずー

と続きます。

なんというか、受け君がちょっと頑な、かつ卑屈すぎるかなあと;
結構序盤で攻めに「好きだ」って言われてるんですが、それを頑なに否定し…っていうところが、ちょっと腑に落ちないというか。
「僕じゃ釣り合わない〜」とウジウジしてるのが個人的には卑屈すぎてあまり好きになれないタイプだったな、と。。

いざ攻めから「合鍵返すよ」って言われると抵抗するのも、自分があまり好感を持てなかったからか、今さら感もあり。

優しめのオメガバースの世界なんですが、良くも悪くも一冊サラッと読めてしまい、もうちょっとパンチを感じたり胸に刺さるものを感じたかった気がします。

4

身体から始まってしまった溺愛αのオメガバ作品

とにかくキラッキラなお目目と繊細で長いまつ毛が特徴的な繊細な絵柄の作品でした。
受けの麦くんがそれに加えてそばかすメガネの赤面顔なのがまた可愛い。そばかすって本人コンプレックスのこと多いし、揶揄われてた過去から卑屈になってる麦くんですがまさに儚げ美人…

そして攻めの近江が将棋の名人という設定もまた珍しいなと。作中近江は麦くんの意思を尊重して離れようとしたりと試行錯誤してますが、かなりの溺愛攻めっぽいし棋士だから頭いいし、麦くんが自分のものになったらもうとことん囲い込みそうだなぁとニヤニヤしました。

溺愛したいαと劣等感強めのΩの立場の違いに悩む系のオメガバ作品でした!

2

美麗なだけにもったいなさも

囲碁のプロ棋士×書店員という組み合わせに惹かれて。
ガラス玉のような瞳に吸い込まれそうになりますね。

カバーイラストからしてもう、きっと切なさたっぷりのお話なんだろうなと期待をしてしまうわけなのですが、まさに期待通りの切ない両片想いの図が楽しめるかと思います。
ただ、メインに描かれているのはうまくいきそうなのに長年ぐるぐるとしている先輩後輩2人だったので、興味を惹かれた職業設定はあまり生かされていなかったかなともったいなく感じるところもあり…でした。
てっきりもっと重たい過去があったのかと思いきや、読んでいてそこまで深刻に見えなかったのは、近江からの麦への感情がダダ漏れだったからかもしれません。

全体的に繊細で綺麗でちょっぴり切ないお話です。
とっても綺麗なのだけれど、やや物足りなさも感じます。
もう少しストーリーに波があればもっとリズム良く読めたのではないかなとこちらの評価になりました。
登場人物に深みと奥行きがほしいです。

0

タイトルと表紙絵に惹かれて

オメガバース。麦はΩで辛い学生時代を過ごしていたけど、偶然αの近江に出会いヒートをおこし、ヒートの時だけの身体の関係を要求しセフレのような関係をずっと続けていた。でも2人は両片想い。近江は将棋で4冠とるしイケメンだから有名人。そしてお食事会という名のお見合いをする。週刊誌をみて麦がそれを知ってしまう。麦はΩであるという事で凄く劣等感が強く自分は近江には釣り合わないと近江と距離を置いてしまう。お互い辛い時間で近江の方が決断して別れを切り出す。でもこれが最後という事に耐えられず麦は近江を引き留め気持ちを伝えやっと両思いに!少し焦ったかってですが、2人が恋人にステップアップ出来て良かったです。多分ページ数とか制限があるかもですが、もっと深く2人の時間経過が表現されたら良かったかなと思いました。オメガバースはあまり強く感じなくて軽めな感じなので、オメガバース初心者とかにはいいかもです。ガッツリの人には少し物足りないかもです。後書きでタイトルに関してのコメントがあり、それも是非読んでみて欲しいです。先生の思いが伝わって良かったです。

0

絵は美しい!ただ主人公や話に魅力が物足りない感。。

絵柄は繊細で美しく、背景も丁寧に描いてくださっていて素敵だなと思いました!

ただ、、、主人公がオメガ差別で虐められた過去があり、自信がないのを秀でているaに全肯定されて幸せになる話との事でしたが、、、

ビッチと言われてたトラウマや自信が無いのに、身体だけの関係を責任取らせる形で最初から提案したり、そのまま関係を長期間も続けている、、って正にビッチそのものな行動では、、と

また、主人公が自分からは何もプラスに動かない、ひたすら相手に肯定されるのを待つ、期待するばかりで、、

都合よく他人に期待してばかりのお姫様思考(自分からは頑張らない、愛されたがりなビッチパターン)に見えてしまっい共感も応援もしにくいなと感じてしまいました。
(離れた後ドア開けたのも未練がましさを相手に気付かせて期待する構ってちゃん、、な行為に見えてしまった、、)

主人公の顔が可愛い以外の魅力や、相手への好意ゆえの行動(相手の為に頑張ったこと)をもっと知りたかったな、、と感じました。

絵柄は本当に!可愛くて素敵なので、これから更に人気になっていく作家様だと思います。

1

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