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異人の助手×年上技師、時代物主従BL待望の続編!
meiji juzoku tungsten aru tegami
エロス度★★★
おやおや。2人の過去を紐解いていく物語・・・・・・とてもグッときますね。
エドワードと亮ニが紡ぐ恋物語・・・・・・第3巻開幕。
いたいけな亮ニに手を出して結果的に依存させてしまったのはアレでしたが、彼を地獄のような日々から救い出したのは中原なんですよね。
中原の境遇にも焦点が当てられたのでより感情移入ができました。
また、エドワードと亮ニが愛し合う姿や失われたエドワードの過去・新たな家族が加わったり、人々の生活・日本の未来を支えるために前に進み続ける彼らの姿がたまらなかったです。
本編の過去と未来のお話ですね。
多分描きたい内容が多すぎて詰め込まれてるのでしょうか?そんな印象を受けました。
過去編では中原がそうだったの〜?な人物で。夫婦の間にもそんな経緯があったとは…。
亮二もそんな目に…。BLを読んでてなんですが性のはけ口にするのが本当に嫌です。
時間軸の現在では経済的にゆとりがあるようですね。エドの過去も…。二人とも本当によく生きてここまで立派になったね!
そしてなんと!な男の子が登場し。
しかもあれよという間に大学生に。
エドとの縁にも動じず。
内容が濃いのですが描写が追いついてないといいますか。最後のあとがきに時系列がありますので参考になりました。
明治時代のお話。
亮二の恩師の中原とのお話が前半にあって、後半はエドの親族のお話でした。
亮二は最初働いている場所で酷い目にあってるところで中原と出会って、そのことで亮二の人生が変わっていった。
新しい場所へ連れ出してくれる。そして学問を学ぶ機会ももらって人生が変わっていく機会をもらった亮二。中原との出会いが今の亮二を作ったことがよくわかりました。
エドの方は昔のことを少し思い出して亮二とともにイギリスへ。
そこで幼いころに別れた妹と再会。お互い色々あったけど幸せな様子。
亮二とエドの2人のバックグランドが良く知れて良かったです。
お互い愛し合ってる二人はいつも互いのことを気にかけているところが愛しいです。どんな時も一緒にいて支え合う関係がとても素敵な二人です。
最初の出会いは亮二がエドの面倒を見ていたのがもう今はエドが亮二を支えている姿が尊いです。
甘々な二人なので読後も爽快です。
大正時代の中頃穏やかに暮らすエドと佐伯亮二のもとに中原家の執事から手紙が届くところから始まります。
中原は亮二を酷い境遇から救い上げ学問を教え独り立ちさせてくれた恩人。
物語はその中原の視点からも再度繰り返されます。
中原には子供のいない本妻と後継のための妾もいます。
明治の名家、当時は当たり前の話だったのでしょう。
初顔合わせで可愛い妻を中原は気に入りますが、この奥さんは次第に正気が保てなくなります。
妾宅からの帰り、中原は妻との距離が遠くなってしまった実感で絶望します。
このあたりが悲しい。
そして亮二との関係を知った妻は亮二を地下牢に閉じ込める。
10年後さらには中原をも包丁で刺して傷付ける。
妾よりも亮二に嫉妬で狂ってしまうのは子どもを生む行為とは関係なしに中原が亮二を忘れないから。
とは下巻にあります。
しかしこの妻も中原に愛されてはいるのです。
2人の関係がわかる亮二は未だに自分に未練がある中原に
もうじたばたせずに奥さんを大切にして、とまで言わせてしまう。
言わせたのは亮二がエドに対する気持ちを確信できたからですね。
亮二とエドの愛情は揺るぎなくなにものも引き離せなく、それはこの巻全体に表現されています。
ただもう数話は続けられるとは思うんですよ。
正妻美和子からの視点、あるいはお妾さんからの視点。
まあこれはBLじゃないでしょうけど読みたいですね、わたしとしては。
わたしは書く前に他のかたのレビューを読まないのですが、エドの出自や亮二との日々、エドの息子との暮らしなどについてはきっと多く語られているだろうから省こうと思います。(長くなったし)
中原はずるくて美和子を手放す時期、亮二を手放す時期などいろいろ間違えてしまった。
(エドの両親への罪もあります。)
そこが人間の弱さで愛しく思えてきます。
最後、おそらく美和子の死を看取って彼も病に倒れます。
下巻のラストから6年後、時代は大正になっていました。技師としての仕事も順調な二人の所にある手紙が届きます。
上下巻で語られていなかった話が出てきて、とてもよく出来たお話だと理解が深まりました。
エドは「一度離れれば二度と会えない事がこの世では多くある」から、リョウジとはなにかあればすぐに駆けつけられる距離に居たいと言います。急激に産業が発展する一方で、流行病や、戦争や、災害やなど激動の時代にあっても、大切な人と生きていく、生き抜く決意が滲み出ている言葉だと思いました。二人は恋人同士ですが、それだけでなく、この巻ではより家族としての心の安らぎを生活の中でかんじているストーリーが出てきて、とても温かで穏やかなその後を見られて、嬉しかったです。
守ってあげたい人が居るという事が人の心を穏やかにして、成長させてくれる。そして、それは受け継がれて行くのだと言うことを感じる表現があり、その部分がとても私は好きでした。
詳しくは語りませんが、二人の生活の中に入ってきたある変化がとても興味深かったです。
一巻でエドがまだ日本語をあまり理解出来ない時に、中原の電話に涙していた場面の二人の会話がこの巻でリョウジが言っていた内容が分かります。私的にはその時の会話がとても気になっていたので、読むことが出来てとても感激しました。
とにかく、二人の歩んだ時代はとても変化が激しく、その中で孤独に苛まれていた子供だった男の子が逞しい精神で、立派に成長し、安心出来る居場所が出来たという事が本当に感動的で、ラストに先生の書いていた年表を見ると、本当に二人は存在していたのではないか?とさえ思ってしまうお話でした。
電気の普及によって、社会が大きく変わっていく時代背景、唯一無二って感じで好きです。もちろん、絵も大好きです。亮二、エドワード、それぞれの辛すぎる過去が描かれ、救済されていく物語です。エドワードは家事全般できて、亮二の仕事を理論面でも現場でも助けるっていう、すごいスパダリですね。エドワードをすくい上げたのは亮二ですが、暗闇への恐怖、中原への執着、から亮二を解き放ったのは、エドワード。
互いが出会ったことで明るく満たされた人生に。それが、電気をもたらすタングステンって言葉に象徴されているようで、タイトルも大好きです。
本巻では、まさかの関東大震災で終わるんですが、ここからの復興の話、大人になっていく奏一も交えた幸せ生活を、ちょっと読み切りとかであったらなぁと、贅沢を言わせてください。
というのも、いきなりあとがきのネタバレからで恐縮ですが、、、
本編読了後に先生が書かれていた100年スパンな時系列表を読むと、ああ…たしかに2人は必死にそこで息をしていて、必死に前向きに生きようとしていたんだなあという軌跡が読み取れ、感涙しました。(最近すぐ泣くまりあげは)
そして今回物語は、現在に軸を起きつつ、ある手紙が亮二とエドのもとへ届いたことで、中原と出会った過去や、エドの妹ととの再会編などを歴史的出来事と交えて進んでいきます。
改めてあの時代の歴史を学び、悲しい犠牲があったことなどを噛み締めつつも、亮二とエドが奏一を迎え、そしてみよさんとも再会し、新たな家族を作りスタートさせたことは、まさに光と闇から生まれるものの1つだったのではないでしょうか。
終盤、大地震が起きます。
中原からもらったものが燃えて無くなります。
亮二は一瞬、未練を残します。
しかし、とうとうその未練を手放し、中原との過去を捨て、エドと。
4人とで、先へ進もうと決意します。
葛藤があったであろう、あの時の決断。
こちらまで辛く、けれどその強い決意に大きな拍手で送り出したいと思わされました。
ここから復興していく日本。
そして、4人。
4人の未来に幸あれ! そう願いたくなる素敵な続編でした。
このシリーズは、明治時代を舞台とした
時代モノなんですが
その上下巻の話の背景を補完するような本作。
明治という、社会も文化も開かれ
旧いものが廃れ、新しいものを取り入れようという気運が高まった
激動の時代に生きる彼らの価値観、
人との繋がり方が
文字だけではなく、物語の背景として
しっかり描かれていることで、
登場人物たちの気持ちにより近づき、
また魅力が深まります。
個人的にショックだったのは、
性に対して、今よりぞんざいに扱われていたこと
十分に働けない者が慰み者となり
それがかつての亮二さんであったこと。
また、それを救ってくれたのが中原氏で…
とにかく、現実でもそうであるように
ひとことでは表し難い
本人達にしか分からない複雑な
事情というのが、見事に表現されていて
本当に読み応えのある続編。
特に、過去編となる
中原夫婦の関係は、当時の風習を彷彿とさせる
切なくて堪らなくなるものなんですけど
味わい深いといったらいいのでしょうか。
先生のXで、漱石の作品をオマージュされている
ことをおっしゃっていて、
とにかくその中原夫妻の最後が描かれた場面は、美しくて、ぜひゆっくりと味わっていただきたいです。
過去編と合わせて、2人のその後の話も
描かれています。
これも骨太なストーリーでした。
当時の人々があたたかく、
当たり前のように助け合いながら生きる姿に
胸を打たれます。
また、過酷な現実に立ち向かう気骨のある人たち、2人も間違いなくその中にあった人たち
なんだなぁとしみじみ思いました。
思わず、感想が多くなってしまいましたが、
上下巻で感じた、2人の魅力的なキャラが
裏付けられるような、とっても良かったです。
2人の関係も、恋人であり、仕事上の相棒でおり、家族であり、絆は強く、
亮二さんはますます円やかで、2人の時にみせる可愛い表情は堪りません。
そこからのエドの回想は、もうヤバいですよね。
サラッとした回想シーンでしたが、(もう少しあってもいいくらい)めちゃめちゃ感動してしまいました。
3冊というコンパクトなボリュームで
時代モノの迫力、主従関係の魅力が詰まって
本当に読み応えのある素晴らしいお話でした。
ぜひ、上下巻も併せて読まれるのを
オススメしたいです!
単なる続編かと思いきや、補完&続編という構成の巧みさに感心しまくりました。前作を読まれた方は絶対読んだほうがいいです!こちらを読み終えてから、上下巻を読み返したんですが解像度がめちゃ上がるので、とても意義のある続刊だなと思いました。
亮二の恩人である中原の手紙から紐解かれる過去は、個人的に好きな憂鬱さでしたw。薄幸系無自覚魔性の亮二と、スケベ系口ひげ美中年の中原のお耽美ドラマとして、原点がJUNE系のBLファンの性癖を刺激するものがあると思います。(刺激されました…)おっさん、いろんなことをやらかしてたんですね…という、前作では描かれていなかったエドと亮二の因縁めいた過去を知って、もともとスケールの大きい物語だなとは思っていましたが、さらに運命に導かれて出会ったふたりというダイナミックさが加わりました。
後半、二人の後継者となる少年が登場するんですけど、その経緯も自然で違和感がありませんでした。明治→大正→昭和と移り変わっていく時代の流れと、そこでBたちがLしていく展開が無理なく融合していて、とても読みやすいんだよな〜とつくづく思いました。たつもと先生のすけべは、なんだか清純なエロスというか、読んでいて浄化されるような優しい気持ちになれるんですよねw、すけべなのに。あと、受けの褌っていいですよね!私のなかでは、佐伯亮二と桂木智之は、甲乙つけがたい至高の褌受け様です。
まだ続きがありそうなラストだったんですけど完結なんですね。ちょっと寂しい気がしましたが、この余韻がちょうどよいのかもしれません。
レビュータイトルどおり、文句全くなし!の「神」評価です。
明治主従BLシリーズ、番外編詰め合わせ集。
先生のあとがきに「蛇足と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが」と書いてありますが、蛇足どころか物語にさらなる深みと奥行きを与えてくれている、神作品です…!もう、どこを読んでも胸がいっぱいになってしまいました。
巻末に二人の足跡を記した年表があって、終盤にはエド34歳、亮二44歳になってます。(若く見える設定ということもあり、二人とも全然その年代には見えず麗しい・:*+.)
個人的には、下巻で衝撃的な展開を迎えた中原のその後を知ることができたのが良かった。エド一家に対し行ったこと、妻に対する仕打ち(愛していたとはいえ、、)、色々許せないところはあれど、なぜか愛すべき人物のように思えて、シリーズ中一番印象深いキャラクターでした。
関東大震災など、史実を絡めた見事な展開にため息。
素晴らしい主従物語の締めくくりを見せていただきました。