条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
異人の助手×年上技師、時代物主従BL待望の続編!
meiji juzoku tungsten aru tegami
エド×亮二
『明治従属タングステン』の続編。
物語の集大成で、
全てが繋がり、全てが納得できる。すっきりした。
壮大な時代恋物語が大好物。
まるで実際に存在していたような
3人の男の生涯が、背景と見事に絡み合い、
愛によって変わる、変わられる彼らの生き方や、
現実感に満ちたシリアスな迫力が感動的で、
自然に物語に没入し、終わった後も余韻に浸ります。
『明治従属タングステン』の結末から6年後の大正7年。
亮二とエドの元にある手紙が届いた。
そこから、
亮二(17歳から)と中原の出会いからの経緯や、
中原の人生が明らかになる。という過去形の展開が始まる。
亮二の不憫さや、
中原のへ健気な想いに胸が締め付けられる。
中原のために努力して、
結局、中原の勝手に振り回して・・・
あの時の電話の内容・・・全部が切ない。
中原も苦しんでいたのだろう。
暗闇に包まれる罪にに迫ったり、
妻を愛しているにも関わらず、亮二のことが欲しがる。
(不倫は良くない。)
亮二に対する感情は同情からくる独占欲?
それとも何か別の感情なのか?・・・深い。
そして、現在形に戻って、
エドの出生も解けて、
さらに、エドの妹も登場し、
さらにさらに、
この続編での驚きと喜びが待っている。
どんなことがあってもエドの支えから成長していく亮二。
どんなことがあっても亮二から離れることはないエド。
家族のような2人の愛。
お互いに支え合いながら、
電力に尽力し、困難を乗り越えて
エッチもしっかりして、
穏やかな雰囲気で、
幸せな日々を築いていく様子が本当に温かい。
中原がいるこそ、今の亮二がいる。
亮二がいるこそ、今のエドがいる。
そして、愛して合う亮二とエドがいる。
明治から大正への時代を跨ぎ、そして昭和へ。
戦争、国の変遷、震災、電力普及という激動の中、
亮二の半生で2人の男性と出会うことで、
運命に導かれるように、
どうしようもなかった切ない恋から乗り越えて、
10歳の年の差の究極の主従恋模様にうっとりしてしまいました。
文明の成長と発展が著しい在りし日の日本の姿を背景に描き出されていく男たちの物語は、相変わらずの見応えある重厚な世界観でした。
絵柄の美しさ、しっとりと落ち着いた独特の空気感は、上質な作品であることの象徴。メンズラブ(Men’s Love)の言葉の方がストンと落ちる、大人の男の芳香にうっとりと溺れました。
作者さんのあとがきにて、前作の補完的な意味合いの続編だと仰っていましたが確かにその通りで、今作によって作品が完全な形を成したといえそうです。エドと亮二のことだけでなく、中原とその妻の夫婦関係にも焦点を当てており、正直BLの作品の中で描かれる内容としては多少の違和感がありました。しかし、夫婦の底知れぬ愛や絆を感じる演出が素晴らしく、胸が熱くなりました。
中原の存在がこの作品において重要であることを考えると、彼の人となりや人生について言及することもこの物語を語る上で必要なことなのかも知れませんね。
世が世なら…の時代に左右された複雑な人間模様の描きは秀逸で、群像劇のようなストーリー構成がより作品に深みを与えているのは間違いありません。漫画を読んでいるとは思えない映画のような物語展開に、始まりから終わりまで引き込まれます。
大衆文化の発展と、和洋折衷の文化住宅が普及していく日本の史実を感じとりながら、その世界観を思いっきり堪能しました。
そしてですねー…本命ともいえる、エドと亮二のラブラブシーン(笑)こちらはめちゃくちゃ満足頂けるレベルかと思います^ ^
亮二を抱くことに飢えたエドの焦った顔、それを察した周りの態度……笑っちゃうしかないです。事業に関するお堅い雰囲気と、ちょっとクスッとなるシーンとのバランスがとっても良いなと思いました。
終わりのシーンは、終わりにして始まりを予感させる演出が光っていました。彼らの希望や期待、そして未来といったものを強く感じることができるでしょう。これから先の彼らの功績は、今私たちが生きていく上で欠かせない電気の重要度を見れば一目瞭然です。
フィクションだと分かっていても、彼らの生きてきた物語と今の私の生活が繋がってると考えると何だか嬉しく感じました。
このシリーズは、明治時代を舞台とした
時代モノなんですが
その上下巻の話の背景を補完するような本作。
明治という、社会も文化も開かれ
旧いものが廃れ、新しいものを取り入れようという気運が高まった
激動の時代に生きる彼らの価値観、
人との繋がり方が
文字だけではなく、物語の背景として
しっかり描かれていることで、
登場人物たちの気持ちにより近づき、
また魅力が深まります。
個人的にショックだったのは、
性に対して、今よりぞんざいに扱われていたこと
十分に働けない者が慰み者となり
それがかつての亮二さんであったこと。
また、それを救ってくれたのが中原氏で…
とにかく、現実でもそうであるように
ひとことでは表し難い
本人達にしか分からない複雑な
事情というのが、見事に表現されていて
本当に読み応えのある続編。
特に、過去編となる
中原夫婦の関係は、当時の風習を彷彿とさせる
切なくて堪らなくなるものなんですけど
味わい深いといったらいいのでしょうか。
先生のXで、漱石の作品をオマージュされている
ことをおっしゃっていて、
とにかくその中原夫妻の最後が描かれた場面は、美しくて、ぜひゆっくりと味わっていただきたいです。
過去編と合わせて、2人のその後の話も
描かれています。
これも骨太なストーリーでした。
当時の人々があたたかく、
当たり前のように助け合いながら生きる姿に
胸を打たれます。
また、過酷な現実に立ち向かう気骨のある人たち、2人も間違いなくその中にあった人たち
なんだなぁとしみじみ思いました。
思わず、感想が多くなってしまいましたが、
上下巻で感じた、2人の魅力的なキャラが
裏付けられるような、とっても良かったです。
2人の関係も、恋人であり、仕事上の相棒でおり、家族であり、絆は強く、
亮二さんはますます円やかで、2人の時にみせる可愛い表情は堪りません。
そこからのエドの回想は、もうヤバいですよね。
サラッとした回想シーンでしたが、(もう少しあってもいいくらい)めちゃめちゃ感動してしまいました。
3冊というコンパクトなボリュームで
時代モノの迫力、主従関係の魅力が詰まって
本当に読み応えのある素晴らしいお話でした。
ぜひ、上下巻も併せて読まれるのを
オススメしたいです!
レビュータイトルどおり、文句全くなし!の「神」評価です。
明治主従BLシリーズ、番外編詰め合わせ集。
先生のあとがきに「蛇足と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが」と書いてありますが、蛇足どころか物語にさらなる深みと奥行きを与えてくれている、神作品です…!もう、どこを読んでも胸がいっぱいになってしまいました。
巻末に二人の足跡を記した年表があって、終盤にはエド34歳、亮二44歳になってます。(若く見える設定ということもあり、二人とも全然その年代には見えず麗しい・:*+.)
個人的には、下巻で衝撃的な展開を迎えた中原のその後を知ることができたのが良かった。エド一家に対し行ったこと、妻に対する仕打ち(愛していたとはいえ、、)、色々許せないところはあれど、なぜか愛すべき人物のように思えて、シリーズ中一番印象深いキャラクターでした。
関東大震災など、史実を絡めた見事な展開にため息。
素晴らしい主従物語の締めくくりを見せていただきました。
というのも、いきなりあとがきのネタバレからで恐縮ですが、、、
本編読了後に先生が書かれていた100年スパンな時系列表を読むと、ああ…たしかに2人は必死にそこで息をしていて、必死に前向きに生きようとしていたんだなあという軌跡が読み取れ、感涙しました。(最近すぐ泣くまりあげは)
そして今回物語は、現在に軸を起きつつ、ある手紙が亮二とエドのもとへ届いたことで、中原と出会った過去や、エドの妹ととの再会編などを歴史的出来事と交えて進んでいきます。
改めてあの時代の歴史を学び、悲しい犠牲があったことなどを噛み締めつつも、亮二とエドが奏一を迎え、そしてみよさんとも再会し、新たな家族を作りスタートさせたことは、まさに光と闇から生まれるものの1つだったのではないでしょうか。
終盤、大地震が起きます。
中原からもらったものが燃えて無くなります。
亮二は一瞬、未練を残します。
しかし、とうとうその未練を手放し、中原との過去を捨て、エドと。
4人とで、先へ進もうと決意します。
葛藤があったであろう、あの時の決断。
こちらまで辛く、けれどその強い決意に大きな拍手で送り出したいと思わされました。
ここから復興していく日本。
そして、4人。
4人の未来に幸あれ! そう願いたくなる素敵な続編でした。
電気の普及によって、社会が大きく変わっていく時代背景、唯一無二って感じで好きです。もちろん、絵も大好きです。亮二、エドワード、それぞれの辛すぎる過去が描かれ、救済されていく物語です。エドワードは家事全般できて、亮二の仕事を理論面でも現場でも助けるっていう、すごいスパダリですね。エドワードをすくい上げたのは亮二ですが、暗闇への恐怖、中原への執着、から亮二を解き放ったのは、エドワード。
互いが出会ったことで明るく満たされた人生に。それが、電気をもたらすタングステンって言葉に象徴されているようで、タイトルも大好きです。
本巻では、まさかの関東大震災で終わるんですが、ここからの復興の話、大人になっていく奏一も交えた幸せ生活を、ちょっと読み切りとかであったらなぁと、贅沢を言わせてください。
下巻のラストから6年後、時代は大正になっていました。技師としての仕事も順調な二人の所にある手紙が届きます。
上下巻で語られていなかった話が出てきて、とてもよく出来たお話だと理解が深まりました。
エドは「一度離れれば二度と会えない事がこの世では多くある」から、リョウジとはなにかあればすぐに駆けつけられる距離に居たいと言います。急激に産業が発展する一方で、流行病や、戦争や、災害やなど激動の時代にあっても、大切な人と生きていく、生き抜く決意が滲み出ている言葉だと思いました。二人は恋人同士ですが、それだけでなく、この巻ではより家族としての心の安らぎを生活の中でかんじているストーリーが出てきて、とても温かで穏やかなその後を見られて、嬉しかったです。
守ってあげたい人が居るという事が人の心を穏やかにして、成長させてくれる。そして、それは受け継がれて行くのだと言うことを感じる表現があり、その部分がとても私は好きでした。
詳しくは語りませんが、二人の生活の中に入ってきたある変化がとても興味深かったです。
一巻でエドがまだ日本語をあまり理解出来ない時に、中原の電話に涙していた場面の二人の会話がこの巻でリョウジが言っていた内容が分かります。私的にはその時の会話がとても気になっていたので、読むことが出来てとても感激しました。
とにかく、二人の歩んだ時代はとても変化が激しく、その中で孤独に苛まれていた子供だった男の子が逞しい精神で、立派に成長し、安心出来る居場所が出来たという事が本当に感動的で、ラストに先生の書いていた年表を見ると、本当に二人は存在していたのではないか?とさえ思ってしまうお話でした。
大正時代の中頃穏やかに暮らすエドと佐伯亮二のもとに中原家の執事から手紙が届くところから始まります。
中原は亮二を酷い境遇から救い上げ学問を教え独り立ちさせてくれた恩人。
物語はその中原の視点からも再度繰り返されます。
中原には子供のいない本妻と後継のための妾もいます。
明治の名家、当時は当たり前の話だったのでしょう。
初顔合わせで可愛い妻を中原は気に入りますが、この奥さんは次第に正気が保てなくなります。
妾宅からの帰り、中原は妻との距離が遠くなってしまった実感で絶望します。
このあたりが悲しい。
そして亮二との関係を知った妻は亮二を地下牢に閉じ込める。
10年後さらには中原をも包丁で刺して傷付ける。
妾よりも亮二に嫉妬で狂ってしまうのは子どもを生む行為とは関係なしに中原が亮二を忘れないから。
とは下巻にあります。
しかしこの妻も中原に愛されてはいるのです。
2人の関係がわかる亮二は未だに自分に未練がある中原に
もうじたばたせずに奥さんを大切にして、とまで言わせてしまう。
言わせたのは亮二がエドに対する気持ちを確信できたからですね。
亮二とエドの愛情は揺るぎなくなにものも引き離せなく、それはこの巻全体に表現されています。
ただもう数話は続けられるとは思うんですよ。
正妻美和子からの視点、あるいはお妾さんからの視点。
まあこれはBLじゃないでしょうけど読みたいですね、わたしとしては。
わたしは書く前に他のかたのレビューを読まないのですが、エドの出自や亮二との日々、エドの息子との暮らしなどについてはきっと多く語られているだろうから省こうと思います。(長くなったし)
中原はずるくて美和子を手放す時期、亮二を手放す時期などいろいろ間違えてしまった。
(エドの両親への罪もあります。)
そこが人間の弱さで愛しく思えてきます。
最後、おそらく美和子の死を看取って彼も病に倒れます。
単なる続編かと思いきや、補完&続編という構成の巧みさに感心しまくりました。前作を読まれた方は絶対読んだほうがいいです!こちらを読み終えてから、上下巻を読み返したんですが解像度がめちゃ上がるので、とても意義のある続刊だなと思いました。
亮二の恩人である中原の手紙から紐解かれる過去は、個人的に好きな憂鬱さでしたw。薄幸系無自覚魔性の亮二と、スケベ系口ひげ美中年の中原のお耽美ドラマとして、原点がJUNE系のBLファンの性癖を刺激するものがあると思います。(刺激されました…)おっさん、いろんなことをやらかしてたんですね…という、前作では描かれていなかったエドと亮二の因縁めいた過去を知って、もともとスケールの大きい物語だなとは思っていましたが、さらに運命に導かれて出会ったふたりというダイナミックさが加わりました。
後半、二人の後継者となる少年が登場するんですけど、その経緯も自然で違和感がありませんでした。明治→大正→昭和と移り変わっていく時代の流れと、そこでBたちがLしていく展開が無理なく融合していて、とても読みやすいんだよな〜とつくづく思いました。たつもと先生のすけべは、なんだか清純なエロスというか、読んでいて浄化されるような優しい気持ちになれるんですよねw、すけべなのに。あと、受けの褌っていいですよね!私のなかでは、佐伯亮二と桂木智之は、甲乙つけがたい至高の褌受け様です。
まだ続きがありそうなラストだったんですけど完結なんですね。ちょっと寂しい気がしましたが、この余韻がちょうどよいのかもしれません。
明治時代のお話。
亮二の恩師の中原とのお話が前半にあって、後半はエドの親族のお話でした。
亮二は最初働いている場所で酷い目にあってるところで中原と出会って、そのことで亮二の人生が変わっていった。
新しい場所へ連れ出してくれる。そして学問を学ぶ機会ももらって人生が変わっていく機会をもらった亮二。中原との出会いが今の亮二を作ったことがよくわかりました。
エドの方は昔のことを少し思い出して亮二とともにイギリスへ。
そこで幼いころに別れた妹と再会。お互い色々あったけど幸せな様子。
亮二とエドの2人のバックグランドが良く知れて良かったです。
お互い愛し合ってる二人はいつも互いのことを気にかけているところが愛しいです。どんな時も一緒にいて支え合う関係がとても素敵な二人です。
最初の出会いは亮二がエドの面倒を見ていたのがもう今はエドが亮二を支えている姿が尊いです。
甘々な二人なので読後も爽快です。