神官は王と愛を紡ぐ

shinkan ha ou to ai wo tsumugu

神官は王と愛を紡ぐ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神3
  • 萌×22
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

40

レビュー数
2
得点
23
評価数
5
平均
4.6 / 5
神率
60%
著者
吉田珠姫 

作家さんの新作発表
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イラスト
高永ひなこ 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
シリーズ
神官は王に愛される
発売日
価格
ISBN
9784576240282

あらすじ

冴紗と羅剛のファンタジックラブロマン、神官シリーズ番外編集。『神官は王を惑わせる』の後日談や、脇役たちの秘められた物語。

表題作神官は王と愛を紡ぐ

羅剛、現侈才邏国王、24歳
冴紗、神官・羅剛の后、20歳

その他の収録作品

  • あとがき*吉田珠姫
  • あとがき* 高永ひなこ

レビュー投稿数2

花の宮の女官希望

大好きなシリーズの新刊、何もチェックせず購入しましたら、番外編集でした。ちょっとしょんもりしつつ読んでみたのですが、シリーズファンの方には珠玉の番外編集というものでは?!と思うものでしたので萌2にしました。ああ侈才邏に住みたい。中編小編合わせて7編+あとがき+ひなこ先生のあとがき♡シリーズ好きな方でしたら是非是非。ああ、そうだ、もう1点しょんもりしたのが、中に挿絵が無かったんです。最後にあとがきいただいて感謝⤴ですっ♡

以下7編についてコメント。
1.神官は王と愛を紡ぐ 100Pほど
  王と二人、お忍びでお祭りにお出かけし、貧しい子らに出会ってしまって
  からのあれこれ。二人ラブラブです。

2.娼館に持ち込まれた厄介事 40Pほど
  どの巻だったか忘れちゃったのですが、冴紗ちゃんがどこかの娼館で
  娼婦たちと交流した、あの方々と「神官は王を惑わせる」に出てきた
  花爛(からん)帝国関係の方々のお話。雪花ちゃん再び♡です。

3.想いを胸に秘めて 50Pほど
  二人のお話じゃないんですが、このお話良いんです!
  らごらごのいとこ、おそらくらごらごの世継ぎの父となる方のお話!
  よい!良いです!

4.老神官の旅立つ日 10P超
  これもねえ・・・こんな短編なのに泣かせるーっ
  そう、メインカプだけじゃなく色んな方の色んな人生が
  あったはずなんだよねとしみじみ。

5.女官たちのこれから  10P超
  これも良い!大好き、花の宮の女官たちの人生のお話です!

6.冴紗の、亡き父母たちの話 15Pほど
  さしゃちゃんの両親の事知ってるよ!という方々がご登場されるお話。
  よかったねえ、さしゃちゃん・・・としんみり。

7.ふたりだけの生誕祭 30P
  豪華なことは嫌がる冴紗のために、何かしたいんだけどと悩んだらごらご。
  周囲の皆にあれこれ手伝ってもらって、実現したのは
  昔冴紗ちゃんが住んでいた家に・・・というお話。
  冴紗ちゃんが表紙のラフな格好しているのは、その時の様子です。
  可愛いねえ・・

一番好きなのは7かな。4,3も好きだけど、やっぱ7をイチオシで!

0

独特な世界観が癖になる

2005年に刊行された『神官は王に愛される』を1作目とする、吉田先生の人気シリーズの一つである「神官シリーズ」の最新刊。サブタイトルに「神官シリーズ番外編集三」とついているところからも推測できるように、SSの詰め合わせです。

が、このSS、上手に繋がっていてですね、短編ではありますがちょっとずつ繋がっているうえに、過去の話ともリンクしていて、さながら「総集編」のような1冊でした。

侈才邏国国王・羅剛の妃であり、虹霓教の最高位の「聖虹使」でもある冴紗は、ある日羅剛にお祭りに連れて行ってもらうことに。かつて、今は亡き両親と一緒に行ってみたいと願っていた祭りに行くことができ喜ぶ冴紗だったが、そこで彼が見たのは、その日に食べることもままならない貧しい人々だった。聖虹使に一目会いたいと願う国の民と出会った冴紗は…。

というところから今巻は始まります。

黒髪・黒い瞳をもって生まれた、というただそれだけで疎まれ続けた子ども時代を過ごした羅剛は、冴紗を愛しそして愛され今は賢王と名をはせるほどになり、そんな彼が、国の民と、そして冴紗の心を痛める姿を見て行った政策はー。と話は続きます。

このエピソードから、羅剛の実父で前国王の敷いた悪政の話につながっていたり、冴紗を助けてくれた娼婦の雪花、羅剛のいとこにあたる伊諒からの冴紗への横恋慕など話が多岐にわたります。今シリーズの序盤で描かれていたような痛い展開は今は皆無で(ここ最近の作品にも言えることですが)終始甘々。しかも羅剛の暑苦しい話し方は健在なので、もうこの作品の持つ世界観はもはや誰にもまねできない独特なものになっていると言えると思います。

新刊が出るとつい手に取ってしまう不思議な魅力を持つ今シリーズ。
もう完結かな…?と思わせつつの、数年おきに出る今作品は、私にとってのボーナスみたいな感じ。甘く優しい作品で、読後心がほっこりしました。

1

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