美しい囚われの姫君、あなたをこの穢れた世界から救い出すために――

獣宴 ~純愛という名の狂気~

juen

獣宴 ~純愛という名の狂気~
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神3
  • 萌×23
  • 萌6
  • 中立3
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
4
得点
48
評価数
19
平均
2.9 / 5
神率
15.8%
著者
吉田珠姫 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
ヒノアキミツ(アキミツ) 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
価格
¥670(税抜)  
ISBN
9784576200071

あらすじ

客を人質にされ、犯人グループに辱めを受ける宝飾店店長の冬樹。その主犯格は元部下の山岸で!?

閉店間際の宝飾店。乱入してきたのは猿、豚、犬のマスクを被った強盗だった。
店長の冬樹は犬マスクが元従業員の山岸であることを見抜き説得を試みる。
しかし――「僕は、…あなたを救いに来たんです。愛するあなたを」。
女性客の隔離には成功するも、冬樹はその言葉と真逆の凄絶な辱めを受ける。
魔の手は運悪く店を訪れた冬樹の息子・潤にまで及び…。

表題作獣宴 ~純愛という名の狂気~

山岸幸路、元店員の強盗、28
立花冬樹、宝飾店 支店長、45

その他の収録作品

  • あなたが知っている世界は幻。あなたが鏡で見ているのは誰かの作り上げた虚像
  • あとがき

レビュー投稿数4

これからは人生を楽しんで!

「鬼畜」「誘春」系列の、ハードHシリーズとの事です。
「鬼畜」だけ既読。

まさに清廉潔白、真面目で人から後ろ指を指される事など一度もなく生きてきた主人公。
そんな彼の日常に起きた、ありえない出来事とはー?
って感じの、ハードでダークで凄まじくエロエロなメリバ作品になります。

こちら、面白くないかと言うと、ちゃんと面白いんですよね。
ただ、何と言うか、すごくありがち。
オチもアッサリ想像がついちゃう。
攻めの言い分とかさ、強引にもってきすぎな気がするんだよ。
う~ん・・・。
個人的には、中途半端にいい話にしちゃわずに、とことん鬼畜なお話にしてくれた方が好みでした。
まぁただ、極端に抑圧された真面目で堅物な主人公が、別人のように淫乱調教されちゃうのは楽しいです。
これからは人生を楽しんで!って感じで。


ザックリした内容です。
教師である両親の教えに従い、真面目に生きてきた宝飾店支店長の冬樹。
就業中に、なんと強盗に押し入られるんですね。
それぞれ動物のマスクを被る犯人達ですが、中の一人が元従業員の山岸である事を見抜く冬樹。
説得にあたりますが、「あなたを救いに来た」と言う謎の言葉を告げられ、凄絶な凌辱を尽くされてしまいー・・・と言うものです。

まずこちら、冬樹ですが、とても真面目で清廉な人物と言った感じになります。
彼の視点でストーリーは進みますが、最初からどこか歪さを感じる人物なんですよね。
こう、非常に厳格な両親から極端に抑圧されて育った為、すごく「いい子」といいますか。

で、今回、そんな彼の身に起こる、とても理不尽な出来事が見処になります。
えーと、三人組の強盗から、それこそ凌辱の限りを尽くされって所でしょうか。
これが本当に容赦無くて、客も含めた人質達の前で強制ストリップショーから始まり、尿道責め等のハードプレイに、攻めも含めた犯人達から輪姦。
更に、脅された状態で、人質である客達ともエッチ。
また、冬樹は離婚した妻との間に一人息子が居ます。
遅い父親を心配して迎えに来た息子も、目の前で犯される。
要は、攻めも犯人も人質達まで入り乱れて、全員にギラギラと欲望の目で見られながら犯されまくるって感じでしょうか。
最終的には。
まさに獣宴ですな!と。

これ、冬樹には気の毒なんですけど、実は萌えちゃいまして。
この冬樹ですが、読者の嗜虐心をやたらそそる反応をしてくれちゃうんですよ。
こう、懸命に矜持を保とうとし、「正しい行動」をとろうとする。
しかし、自分の気持ちとは裏腹に、ひどく感じて乱れてしまう身体。
犯されながら、彼の心がズタボロに傷つくのに、申し訳ないけど萌えちゃうと言いますか。
一応ですね、私が鬼畜なのでは無く、作者さんがとても巧みなんだと思うんですけど。

あと、息子に手を出さない約束で、命じられるまま客にまで性的な奉仕をしたのに、約束はアッサリ反故されて目の前で犯される息子。
これまでの冬樹ですが、輪姦された後ですら、まだ「いい子」なんですよね。
お客様の安全を第一に考えって感じで。
それが、息子が犯されると、初めて怒りのあまり泣き叫ぶ。

また、自分は必死で声をこらえたのに、あられもなくよがり、喘ぎ声をあげる息子に、怒りと嫉妬を覚える。
自分もあの気持ち良さを、もう一度・・・。的に。
そう、ここで初めて、自分のほの暗い欲望を自覚する。

山岸が最初に告げた「あなたを救いにきた」とは、どんな意味を持つのか?
これが、ラストで分かるのですが、まぁ、解放されて立派な淫乱になった主人公が、人生を楽しんでる感じで良かったね!と。
こういうラストですが、個人的に大好きですので、とても良いと思います。

ただですね、繰り返しになりますが、オチはアッサリ想像がつきます。
定番のオチです。
あと、これは私の修行不足かもしれませんが、この「主人公を解放するために凌辱の限りを尽くす」と言うのが、いまいち理解出来ない。
これ、類似パターンとして「愛される悦びを知ってもらう為に輪姦」もあるんですけど、どうにも受けを凌辱させまくるために、無理矢理理由付けしたとしか思えないんですよね。
別に凌辱させまくるのはいいけど、なんか中途半端に攻めを好い人にしちゃわないで、とことん鬼畜にしてくれたらスンナリ納得が行くのに。
こう、受けを輪姦する事自体が愛だと思ってるサイコパスとか。

と、グダグダ申しましたが、基本的にはとても好みの面白いお話でした。
でも、当然ながら、ハードな凌辱系でメリバ作品が苦手な方はご注意下さい。

7

バックボーンは面白いが。

作家買い。

吉田作品と言えば、ドシリアス、共依存、などのキーワードを思い浮かべますが、今作品はなんて言うんでしょうね。

凌辱もの、に分類されるでしょうか。

雑食で、割と何でもおいしくいただいてしまうワタクシではありますが、うう~ん、正直今作品はかなりお腹いっぱいと申し上げましょうか。途中で斜め読みしてしまいました…。

主人公は宝飾店で雇われ店長をしている冬樹。
彼はとある事情により、教師である両親にかなり厳格に育てられます。
そのため「規律」とか「ルール」にのっとり生活するのが彼のルーチン。

生後三か月の息子を残し妻に逃げられた彼は、息子を男手一つで育ててきた。そんな息子も21歳。いつまでも可愛い息子と、やりがいのある仕事、そんなものに囲まれ生きている彼ですが、ある日職場の宝飾店に強盗が押し入ってくる。

強盗グループの一人が、かつて彼の部下として働いていた山岸だと気づいた冬樹は、何とか思い留まらせようと説得を試みるが。

山岸をはじめとする三人の男の狙いは、金品ではない。
冬樹を凌辱することでー。

宝飾店の中にいた客、同僚の目の前で、冬樹は三人の男たちに凌辱されてしまう。さらに、冬樹を貶めるために、強盗たちがとった行動は、その場にいた男たちと冬樹の性行為の強要。

と、かなりのページが冬樹の凌辱シーンで埋め尽くされています。

さらに父親の職場に訪れた冬樹の息子・潤までも、男たちの毒牙にかかることに。

ハードな絡みとか凌辱系がお好きな方とか、そういったものが読みたいと手に取る方にはかなりおすすめな作品です。

なんですが。
個人的には萎え萎えでした…。

何が萎え要素か、と申し上げますと、冬樹が途中から快楽に溺れていくんですね。山岸が、冬樹が「そう」なるように仕向けるということもありますし、もっと言うと、冬樹が箍が外れたように快楽に溺れていく「理由」もきちんと存在しています。

そして、吉田作品ならでは、と言っていいでしょう。

最後のどんでん返しが、これが素晴らしい。
ああ、そういったオチか、という。

冬樹を陥れた主犯。
その理由。
山岸が強行に及んだ訳。

さすが吉田さんというべき素晴らしい展開ではあるのです。

なんですが、とにかく濡れ場のシーンが長すぎる。
そして、これ、書いちゃっていいかな、と悩みましたが。

挿絵が、個人的には非常に微妙でした。

アへ顔とか。
快楽にむせぶ顔とか。

なんかね、男性向けのエロ本のようなんですよ…。
これがもう少し淫靡な絵柄を描かれる作家さまが担当されていたら、もっと淫猥で、ダークで、この作品の本質というものがきっちり描かれていたように思うのですが、挿絵がチープな雰囲気に変えてしまっている。

いや、ごめんなさい。
完全に好みの問題で、こういう絵柄がお好きな方も多くいらっしゃるのだろうとは思うのですが。

複数の男に凌辱される受け。
清廉に生きてきた男が、圧倒的な快楽に堕ちていく様。
そして、それを仕組んだ、主犯と共犯の理由と深い愛情。

バックボーンは素晴らしかっただけに、激しい凌辱シーンと、絵柄に、萎えてしまったのが残念でした。

凌辱ものが苦手な方にはお勧めしません。
それだけハードな凌辱シーンが、今作品には描かれています。

攻めさんの歪んだ愛情と、受けさんの心の闇は非常に面白いので、どうぞ心して手に取ってください。

9

理解不能な獣宴+アヘ顔の相乗作用に萎えた…。

評価は中立寄りです。
個人的に「誘春」の狂気は好きでした。

今作はあらすじを確認(父子陵辱の可能性)の上、
タイトルの「~純愛という名の狂気~」に惹かれて購入。
だったんですが…。

気持ち悪い。
どこの安っぽいAVなんだろうか。
胃液がこみ上げてくる。
吐く。吐きたい。気持ち悪い。
そんな気持ちでなんとか休み休み読んだ状態です。

陵辱・輪姦ショーで受けを救う??なんじゃそりゃ。
理解が追いつかず萎えまくりだったんですが、
最後に攻め視点の後日談があったんですね。
それを読んで辻褄が合わない攻めの言い分が多少理解出来て
ストンと胸に落ちる感覚があったのは良かったです。

また、先の姐様と被りますが私も挿絵が苦手でした。
こういった内容は別次元の美しさで読みたい。
アヘ顔はアカン。
アヘ顔はアカン。
めちゃくちゃ萎えた。嫌悪感が2倍になる。
せめて挿絵が美麗なら…と思わずにはいられませんでした。

中立評価と悩みましたが、
レビューを書く為に要所要所読み返すとまた吐き気が…。
完全に合わなかったんだと思います。厳しめですみません。

さて。内容は書いて下さってるので感想を。

あらすじにもあるように女性は早々別室へ。
残ったのは受けと、強盗犯3人と、店員&客4人。

強制ストリップから始まり、人前レイプ&輪姦ショー。
受けは快楽に流されまいと必死に食いしばりながらも
最初から体は気持ち良い!気持ち良い!状態。

そんでもって受けの息子も捕まって、
受けが懇願するもむなしく息子まで陵辱されてーーー
ってどこのAVですか???と尋ねたいオンパレード。
萌えもクソもあったもんじゃない。

タイトルの純愛ってなんなの?
攻めは受けを救いたいってどういうこと?
理解が出来ぬまま延々と続く恥辱にお腹いっぱいになりました…。

受けは親に精神的に虐待され続けていた。
その囚われた精神を解放させたい…!って展開はわかるんだけど、
だからって「性の解放」を手段にするのか全く理解出来ないんですよね。
それってイコールじゃないじゃん。
心が解放される前に精神ズタボロになる手段が正しいのか?
(観客までつけて人前レイプされちゃ精神まともにいられるわけがない)

そんなで攻めのやることに否定的な感情になっちゃうから
萌えなんてうまれないんですよ…。
個人的に陵辱も輪姦も特に地雷でもないけれど、
ずっとそればかり続くから嫌悪感に満ちていきました。

で、一晩中痴態を尽くした獣宴が終わり、
いい風にまとまりました。チャンチャン。~終~。
なんじゃそりゃ。
意味わからんーーーーーー!!!

最後まで愛のこもった行為が感じられず、2人きりになることもなく。
人前&複数で終わったのも萌えきれなかった原因かもしれません。

あと受けの同僚・岡部の処遇がすごく嫌だ!!!
社長の裁決もアホらしいし、犯罪に及んだ最終理由も後付けすぎて微妙。
後日談の様子では「絶対反省してないだろ!?」と言いたくなる。
この本は誰一人の言動が理解できなくて心がついていかない…。

心のライフはゼロですよ…(›´ω`‹ )(萎)
となりましたが、攻め視点で事件の全容が明らかになって少し回復。
本編では詳しく語られないままの攻めの過去もわかりました。

「性の解放」と「心の解放」がイコールとされるのは横に置いといて
受けにとって性の解放で救われた理由がキチンとあって良かったなーと…。
なんとなく納得できてストンと附に落ちたかな。

第三者から見たら受けは幸せになれたのか疑問ですが、
本人は幸せそうだからいっか!ぐらいには思えました。

13

これはまた…


吉田さんの作品は『鬼畜』だけ読んだことがあります。
覚悟はしていたので(笑)比較的スラスラ読めました。

が、受けの45歳設定には衝撃でした。表紙とあらすじしか確認しないので。
最近おじさん受けも読めるようにはなっていますが、表紙はもっともーーっと若く見えるよ。
ご注意ください。

そして1P目のカラーイラスト…
どうしようもないかもしれませんが、凌辱ものを前面に押し出している作品でこの甘さ加減はネタバレにもなるし複雑な気持ちになるのでなんとかならんのかなー。
もう少しチョイスに気をつかってほしい。


お話としては胸糞悪めな攻めいわく受け救済の物語。
それをした理由もそうなった流れも分かるんですけど、腑に落ちない。
説得力がないから共感ポイントもなくぶっ飛んだキャラとストーリーに胸焼けしがちです。

洗脳に近い教育を強いられた受けを同じ被害者としても助けたい。
一心に想っているうちに恋愛感情も芽生えた。
性的に助ける!!(笑)

肉体を介した救済はこれしか手がない…とくればエロ満載でもグッとくるのに、輪姦のオンパレードに悦楽を感じ始める受け…
ただのド淫乱な攻めいわくお姫様らしいおじさんを覚醒させたストーリーとしか思えなかった。

息子のキャラを知りオチを察しました(苦笑)
吉田さんは成人男性をショタっぽく書くのがお好きなのでしょうか。
引いちゃうレベルで辛い…。

もう読むことはないでしょう…。

5

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