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shirayuki no koi
ここ数年で読んできたこっち系統のお話ではトップに入るくらいストーリーが良かったです。元々この組み合わせは好みではないので、作家買いしている方の作品は基本読みません。けど、新刊購入チェックの際に画像検索したときに、これは一度内容を確認してみたいなと思い購入。そしたら普通に感動しましたし、オメガバだとわりとありきたりな設定の中でそれもあまり感じることはなく、大変その先のページが気になるほど、楽しませてもらいました。ありがとうございました♪
大正時代という設定なので、大きな会社や財閥が経済を動かしている様な時代。名家の人達は社交界で交流がある。だけど、薬などの技術開発などはまだ未発達。ヒートの抑制剤も、種類はあまり無いみたいで、Ωの雪人は抑制剤はアレルギーがあり飲めないと言う設定でした。
そんな感じで、名家の庶子として生まれたΩの雪人のお世話をしているのは、αの圭吾。なぜか、αであるのに、雪人に忠実に仕えるだけでそれ以上の関係にはなれない(ならない)圭吾を最初不思議に思いました。立場上以外の理由があるみたいで…
雪人と圭吾は最初から両片思いな感じでしたが、最後まで2人がどんな風に結ばれるのか?予想がつかない展開でした。
そこには、どんなに好きな相手が居ても、運命の番と出会ってしまうと、その運命には逆らえないという残酷なオメガバースの一面がありました。そして、一度αとΩが番になってしまうと、他のΩの匂いが分からないという。
圭吾はそういうオメガバースの残酷な一面から生まれた犠牲者だったのです。
雪人と圭吾は、本来なら番えない2人だったのですが、身分もバースも乗り越えて結ばれるのが、お話の大事な部分なので、ここは直接読んで欲しいと思います。
雪人のΩらしい美しい体の表現が凄かったです。かなり、セクシーでした。そして、話の間に挟まれている子供の頃の雪人とそれをお世話している圭吾の思い出イラストがとっても可愛らしくて、こちらはちょっと不穏なお話の中で癒しを与えてくれました。
スパダリα執事が仕える名家の子息でΩであるせいで幼い頃から虐げられてきたお話。
時代背景のせいか、そうは簡単にラブにさせてくれない設定がとにかく切なかったです。
だって攻めにはすでに番がいて、だというのに受けの発情期には身体を慰める関係で、、、
しかも攻めの番相手はまさかの受けの長兄で、周囲には内緒で長兄の発情期に、こちらも身体の関係を結んでいて、、、
これには攻めと受け、両家の確執などが絡んでくるのですが、、、
最終的に、番のいる攻めがどう受けとハピエンになるのだろうと思ったら、まさかの設定が。
でもたしかにその時代だったら、なんとなく有り得そうだよねと納得。
めちゃくちゃ切ない時代モノが好きな方には、ぜひオススメの1冊です!
当主の隠し子として産まれたΩの雪人のヒートを執事でαの早瀬が慰めるところから始まります。
雪人が薬を盛られてモブに襲われかけたり、早瀬が雪人以外を抱いている描写があるので苦手な方はご注意下さい。
早瀬と雪人が両想いなのは一目瞭然なのに、すでに番がいる早瀬は雪人の番になれないという事実に大分ハラハラさせられました。
雪人の兄である律の身勝手さに最後まで振り回された感があり釈然としない気持ちはありますが、早瀬と雪人が無事に番になれてホッとしました。
もっとイチャラブする二人が見たかったです!
ebookは白抜き修正でした。
ヒートの間ずっと早瀬の手で慰められる雪人もえっちでしたが、初夜が最高にえっちでした!
時代背景が大正っぽいモダンな雰囲気の作品はとても好きですし、執事×お坊ちゃんっていう身分差のある恋も好みです。その上、Ωのお坊ちゃんが不憫な身の上なのも私のツボをついててとても期待できる設定でした。
それもあり、ストーリー自体は良かったです。主従関係である身分差とオメガバース、更に各々の過去が上手くそこに取り込まれていました。残念な所を1点あげるとすれば、ストーリーの内容自体は素敵ですが、少し話のテンポが早いかな?と感じました。トントン拍子に進んでく感じがBLコミックあるあるなので、普段だったら気にならないけれど、こういったシリアスな作品にはその速いテンポがトーンを上げて全体を明るくしまってるのが勿体ないなと感じました。それから、これは完全に私の好みの問題ですが、毎回ではなく、角度によるのか時々受けの下半身のボディライン(臀部、太もも)が女性的すぎてアンバランスだなと思ってしまいました。女性に比べて男性は太ももが太めですから肉厚に描くのはわかるし私も好きですが、丸みのある女性的な印象を時々受けました。