キミがいなくなった冬の海

kimi ga inakunatta fuyu no umi

キミがいなくなった冬の海
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神9
  • 萌×29
  • 萌4
  • 中立5
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
10
得点
98
評価数
29
平均
3.6 / 5
神率
31%
著者
斎藤屑 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784829686911

あらすじ

もう一度あのまばゆい海で"キミ"に会いたい──。

高校卒業間近の冬の海。
一度だけ言葉を交わした同級生の柊と瀬波。
それぞれの道に進んだ2年後、同じ海でふたりは再会した。
互いの心の隙間を埋めるように一緒に過ごすようになって1年。
想いを告げられず、曖昧な関係のままだったある日、
その交通事故は起こってしまった。
病院で目を覚ました柊が瀬波のもとへと急げば
「忽那」と久しぶりに名字で呼ばれ……?
キミが俺との1年を忘れたら終わる恋のはずだった──。

きっとこの想いのせいで俺はキミからいなくなった。

表題作キミがいなくなった冬の海

忽那 柊,社会人
藤春 瀬波,大学3年

その他の収録作品

  • 描き下ろし

レビュー投稿数10

【俺は正しいとかそうじゃないとか関係なしに忽那といられるだけで・・・幸せだったんだよ(瀬那)】


エロス度★★

柊と瀬波が紡ぐ恋物語♡

同級生だった2人の再会ラブもの。
記憶喪失や2人の背景にあるトラウマが絡んでくるためストーリーは切なめ。

おやおや、お互いに好き合っていたのに気持ちを伝えられずに曖昧な関係を続けてきた結果、瀬波が記憶を失くしてしまう。
記憶を失っても瀬波との関係を続け、終わるはずだった恋が消えずに燻り続けている柊の想いがとても刺さりました。

また、普通であろうとした事で呼吸がし辛くなっていた柊にとって瀬波の存在が特別であったり、瀬波にとっても自分を見つけてくれた柊が特別であるのが尊かった。

0

一冊完結なのが勿体無い...

canna連載時から気になっていた作品。

あらすじからとても好きな感じがしていたのですが、とても良かったです。
終始暗いんですが、表紙の印象そのままで期待以上でした☺︎
結末もすっきりしていて良かったです。

ただ、尺の問題なのか、話の展開が急ぎ足でわかりにくいところは少し気になりました。

「親のネグレクト」も流行りの題材ですが、扱うのであればもっとしっかり向き合うべきかな、とも。
これも尺の問題ですね...

絵柄も台詞やモノローグの雰囲気も好きなので、次回はじっくりめの作品が読めたら嬉しいです!

2

さくさく読める

私は表紙を見て買うような人なのであらすじとか全然見てないけどサクサク読めるような感じです!1話1話のお話が軽くて理解するのにも時間がかかりました…
個人的にはもう少し話が濃くても良きかなと思いました!
絵が素敵でほんとにイケメンが沢山いるって感じです。受けはイケメン+かわいいの二刀流、攻めはイケメン+イケメンというイケメンとしか言いようがない感じです…(語彙力皆無)
海とかの描写が多い為、表紙や見開きのページがすごい綺麗です…✨️


ここからネタバレ注意です⚠️

柊(攻め)が交通事故に合ってショックを受けた瀬波(受け)が記憶喪失になってしまうという結構記憶喪失では王道っていう感じがする話です。

(個人的な性癖ですが柊(攻め)が事故で血を流しながら倒れてるところがまじで好きなんですよね…ほんとに最高です…)

2

愛に怯えつつも、愛を求める

柊×瀬波


孤独な2人の等身大の恋が、
お互いにとって必要不可欠な関係なのに、
すれ違うばかりで・・・。
記憶喪失が絡みつつ、記憶の壁を越えて、
再び愛で結ばれていく過程が、
繊細でありながらも切なく、心をズキュンとさせる。


大学に進学せず社会人になった主人公の柊と、
同級生で大学3年生の瀬波が、
恋人に近い曖昧な関係であった。
事故に巻き込まれ、
瀬波が2人が付き合っていた1年間の記憶を失った。という冒頭。

ゲイで、男同士の恋愛に罪悪感を抱えた柊。
諦めようとしても本心では尽くし続ける瀬波。

高校卒業間近の冬の海で、
一瞬でひっそりとお互いに引かれ合った2人が、
話したこともなく、
瀬波はそのまま就職し、
柊は大学に進学した。

2年後、再会てから、
それぞれの寂しさを埋めることができたけど、
心の距離が遠くて・・・

そして、事故が全てを変えてしまう。
瀬波が記憶を失ってから、
すれ違っていた2つの心はリセットし、
お互いの心の奥を探り合うになるはず・・・

見慣れた柊の姿が、
もう恋人のような関係を失ってしまって、虚しい柊。

失われた記憶の中でも変わらない
ただ本能的に柊と一緒にいたい瀬波。

瀬波の記憶と共に、
もう一度と距離を詰められる2人だが、
一緒に過ごすうちにまた深まる気持ちと、
微妙な距離感がもどかしくて、辛くて、
言葉にできない想いの積み重ねが、読んで心が痛む。

傷ついている柊が、
瀬波を傷つけないように振る舞いすのに、
逆に瀬波を傷つけてしまい、
2人の間にまたすれ違いが生まれて、切なさが加速していく。

柊が荒れた動揺を乗り越えて、
ついに自分の気持ちにしっかりと向き合い、
2人の着実な場所にに向けて、

心地よくて穏やかなエッチ。
心がゆっくりと溶け合っていく2人の様子、ホッと萌える。

柊、
家族のために夢を諦めて就職することになった時の空虚感が、
初めて瀬波を見つけた時から、ずっと満たされていく。

瀬波、
家族に認めてもらえない絵の才能や存在価値を、
初めて柊にを見つけられ時から、柊だけは認めてくれる。

お互いがお互いを必要として、
2人が一緒にいないと生きられないという依存関係が、
それぞれの空洞をを埋め合うことで、
ある意味で感動的な救い合うこと。

愛に怯えながらも、
脆さと強さも含めて記憶を紡ぎ、
何度も見つけて、見つけられて、
2人の今がある。
その中で育まれる心の依存をかけて愛の形は、
息をのむほど心に残るものです。

1

冬の海っていいよね

表紙の美しさにひかれました。波打ち際にねっころがる2人の透明感よ…あと受くんが美人すぎやしませんか?特に目を閉じた表情か美しくて魅力的です。
もちろん攻くんもイケメンさんです。少し臆病だけど、
あと作者様の海岸の絵が素晴らしすぎるすごく画力のある先生ですねぇ~

お話は記憶喪失系で、切ない感じです。物語は淡々と進んでゆきます。Hシーンは少なめかな?2人ともあまり親に恵まれてません。高校では挨拶程度な関係だけど社会人になってから久しぶりに会ったら仲良くなったというのはよくある話だと思うんですが、この2人は恋愛に発展してしまいました。そこが1番の萌え所でした。個人的には…そういう関係って素敵ですよね。
でも瀬波くんはこれが恋愛か依存かわからないと悩んでいた時期もあったみたいですね。
でもそれでもイイじゃないか!彼らが帰る場所はいつでもお互い自身なんですよ~あの寒い冬の海で出会った日からずっと!
ただですね高校時代のエピソードがあまりに少なかったので、何か思い出になるようなことを入れてほしかったです。でも絵は本当に素敵で背景もしっかりと精密に描かれているので、臨場感ありまくりでした。
これからの作品に期待したいと思います。

0

暗さの先に見える光

事故現場で倒れている柊、その傍らでパニックになっている瀬波…という、衝撃なシーンから始まるこちらのお話。
事故のショックで瀬波は記憶を部分的に失ってしまうし、もともとのふたりの関係も友達以上恋人未満のような曖昧なモノだったので
重たい展開になるのも覚悟して読み進めました。

親との間に解消できないわだかまりがあって、それによって生きづらさを感じていたふたり。
でも同じ気持ちを共有したから距離が近くなったわけではなくて、お互い何も明かしていないのに惹かれ合ったというのがグッとくるところだったように思います。

全体的にうっすら暗い雰囲気でタイトルにある「冬の海」を思わせる物悲しさがあり、いつも俯き気味な柊の姿がそれに重なって。
瀬波が記憶を無くしてしまった悲しさより、自分と過ごしていた時間ごと後ろめたく感じている様子がすごく苦しかったです。
でもめちゃくちゃ重たかったかと言われればそこまでではなかったので、気負わずに読んでも楽しめるお話だったのかなという印象でした。

臆病になって遠回りしてしまっていたふたりが、本心をさらけ出し本音で向き合えるようになったのを見ることができて良かったです。

0

行間を読めないからね あたし

今月1冊しか読んだことがない作家さま見つけたぞ率が高いけど 最後の最後にもうおひと方

実は発売日前々日に届いちゃって 読みはじめが早かったぶん発売日飛び出し禁止人物ではあるんですが こうして飛び出しちゃったと よし  言い訳はこれくらいで

最初にひかれたのは作家さまのお名前よりタイトル
意味ありげに キミがいなくなった なんてあったら買っちゃうでしょ あたしの性格上


お話はいきなり事故現場から

Σ 3コマで死んだッ!←え
(※ 生きてます)

即堕ち3コマにブチ当たったときの衝撃とは違ったけど 思いもしない出だしでひとりで騒いでしまった テヘ


強い悲しみが引き起こした記憶障害
抜け落ちた1年の記憶に 友達以上恋人未満 の彼らの想いはどこに流れつくんだろ?ってのを読んでいくんだと思ったんです
記憶がなくても身体が覚えている事実に戸惑いながら見えない出口を って

そうじゃなかったんだよね

思い出せないのならなかったことに でも手放すこともできない 一緒にいたい でも って忽那の苦悩の原因がハッキリしないのにぐずぐずしたものだけを見続る
お陰でせつない話のはずなのに いまいちせつなくなりきれない

んんん これってヘタレの執着と そのヘタレに依存して寂しさを埋めたいヤツの話?
ちがうよね? なのにどうにもこうにも ふたりのこの関係に恋しい愛しいが見えなさすぎる

瀬波が忽那を求める理由が理由だから?
チラつかせるわりに忽那が抱えるものが最後まで語られないから?
なんでだろ 読みすすめるほどになにが言いたいのかわからなくなる

忽那がその関係を正しくないとするのが母親の言葉に敏感になってのことなんだろうけど そこまでのトラウマになる話だったんだろうか?
正直セックスなんてなくてもいいから進学や水泳を諦めてまで就職を選んだ背景 ここがもう少し欲しかった
読んでいれば忽那が感じる息苦しさの理由が母親から押しつけられる 普通であること なのはなんとなくわかっても そのやり取りがなさすぎて この部分あってこそ 言葉にしなかった 言葉にできなかった思いですれ違っていったふたりのやり直し愛 ってのが浮き彫りに  

ならんか?

せつなそうな雰囲気はありますよ? 親に受け入れられなかったふたりってところに互いだけが唯一の存在だったってのが乗っかっているので

正味190ページに収まる話じゃなかったのかな 

いや こういう静かに互いを求めあう話に 毎度 まわりの景色を楽しみながら走りゃいいものを走ることだけに縛られて なんの景色も見ないで完走してしまった地域マラソン初参加者みたいになっちゃうあたしがね ダメなんだろうね

ううううん 景色か で 結局誰がいなくなったんだっけ?

1

うまく読み取れませんでした

とても静かで雰囲気のある作品。
漫画を読んでいるはずなのだけれど、漫画を読んでいる感覚にならなかった不思議な作品でした。
カバーデザインも素敵ですよね。

淡々と語られる2人の現在と過去を追いかけながら、磁石のように惹かれ合いながらも、小骨のような何かが引っかかってままならない姿がもどかしい。
そんな切ない雰囲気が終始漂う、低温でじっくり描かれたエモーショナルな1冊です。

ここ1年間の記憶を失ってしまった瀬波と、瀬波と曖昧な関係性だった忽那。
途中であらすじを読んでちょっとびっくりしてしまったのですが、この2人付き合ってはいなかったんですね。
てっきり恋人同士の話なのかと思っていました。
…と、すごく切ない雰囲気はあちこちに漂っていて、断片的に「こうなのかな」と思えるものは感じ取れそうなのです。
でも、私にはそのどれもが読み取りにくく感じられてしまい、どっぷり切なさに浸りたくても浸れず、不完全燃焼のまま読み終えてしまい今に至ります。

結局のところ、2人の出逢いは運命だったということで良いのかな。
息がし辛かった忽那の呼吸が、そこまで親しくなかった瀬波となら大丈夫な理由も、またその逆も良く分からず…私には上手く読み取れませんでした。
2人とも親と上手くいっていないのは分かったのですけれど。
もっと厚みのあるページ数でじっくりと読みたい1冊だったかもしれません。

1

もっと切なくてもいい

斎藤屑先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
日常 3
切なさ 2
エロ 1
な感じだと思います。

柊くん×瀬波くんのカプです。

高校の同級生だった柊くんと瀬波くん。高校を卒業し、それから2年後に再会した2人は、想いを告げないまま1年間を共に過ごす。しかし交通事故に遭い、目を覚ました柊くんは、瀬波くんが共に過ごした1年間を忘れてしまったことを知り…。

まず、交通事故で怪我をした柊くんではなく、側に居た瀬波くんの方が恐らくショックで記憶を失くしています。

お互い想い合っていた感じなのに、その時の記憶を失くしてしまった瀬波くん。記憶が戻らないのなら、友達のままでいいのでは、と瀬波くんとの関係を「正しい関係じゃない」と言い、諦めようとする柊くん。その言い方では、どちらかに恋人でも居るのかな?と思ったのですが、そういう訳でもなく、それどころか2人の関係自体が恋人同士でもなかったので、諦めるの早くない?と思ってしまいました。

その所為か、記憶喪失系なのに、切なさがあまり伝わらず、個人的にはもっと切なくて辛いなと、感情移入出来る描写が欲しかったです。

柊くんと瀬波くんの日常的なやり取りや空気感が緩やかに描かれていて、物語りの起伏や展開はあまりないですが、サラッと読み易く、絡み描写もほんのりなのでBL初心者の方など、読んでみては如何ですか。

1

しっとりとしたお話

初めての作家さんで、表紙のイラストが印象的でお迎えしました。
しっとりとした作品だなぁ~と思いました♪
柊と瀬波の「友達以上恋人未満」の『曖昧な関係』がどう行き着くのかを描いた物語(*'▽')

柊と瀬波は高校の同級生で卒業後に再会し、いつしか共に過ごす仲になるも『恋人同士』ではない。
でもお互いに想い合ってはいるのに一歩踏み出せない、そんな2人。
ある日、柊が目の前で交通事故に遭いそのショックで記憶喪失になる瀬波。
その事実に柊はこの『曖昧な関係』を失くそうとする「正しい関係」ではないからと…。

退院後、柊は瀬波に自分の家にある彼の私物を取りに招くが結局瀬波は戻ってきて以前と変わらず共同生活をするようになる。
瀬波への想いを手放そうとする柊だけど、一方で瀬波は柊から離れようとしない。
ある時、記憶を失う前と同じ状況になり…物語がやっと動き出しました。

2人の出会いと2人の複雑な家庭環境が語られる。
柊は母親からの圧力で進学を諦め就職を選び息のしづらい日々を送っていた、ある日『海』で瀬波に出会う。
瀬波は両親の優秀な才能を受け継げなかったことで見離されて自棄になり『海』に入っているところで柊に出会う。
たった一度の出会いかもしれないけれど、お互い「孤独」と「愛情」に飢えていて恐らく「依存性」もあるんだろうなぁ…。
再会して共に過ごす内にそれを自覚した2人だけど、それぞれ臆病で踏み出せなかった。

でも今回は、出会った『海』でやっと吐き出すことができたお互いの心の吐露が印象的でした(´ω`*)
お互いに「かけがえのない存在」だったのだと伝え認め合って、やっと「恋人同士」として結ばれて良かったです♪

0

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