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「ベッドでさ、ぶっ飛ぶくらいのしようよ」
smoke blue no ame nochi hare
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
名前の付かない関係ってもどかしく感じることも多いのですが、この2人に関してはまったくそんな風に感じないので改めて稀有な作品だなぁと感じました。元同僚だから友人のような気安さもあれば、家族のような遠慮のなさもあり、もちろん、恋人のように愛おしさやときめきを感じることもあり。すべてが共存している居心地の良い今の関係にあえて名前など付けなくても、何でもない日に一緒に食卓を囲んだり、落ち込んだ時にそっと寄り添ったりするだけでお互い満ち足りている。ドライなようで、名前がなくてもこれだけ分かり合えているのはとても深い結び付きであるからかもしれない。2人の空気感をこれからも見守らせてほしいなと思いました。
2人の日常は大きな事件があるわけではないけれど40歳、歳を重ねて生きていると本当にいろんな事があって、その時に寄り添ってくれる人がいる事がどれだけ幸せかこの物語を読んでいると感じるよね。 そんなささやかな日常もいつか消えてしまうのかもしれないけれど希望を持って人生を歩んでいきたいねぇ。 4巻19話は何度読んでも泣いてしまう。 久慈がいて本当に良かったね。 朔太郎よりは少し大きかったけど自分にも覚えのある経験だし、大切な友人との別れも経験したのでこの物語がとても心に響きます…。
CIELフルールチャンネルから、俄然興味が湧いて最近本を購入しました。
とにかく大人の人間模様が素敵なんです。
昔同僚だった久慈と吾妻が時を経て再会。
アラフォーになった2人の今の関係性に名前をつけるとしたらなんでしょう?
このゆるりとした感じが良いなと。
でも4巻でも少し、少しずつ心は進展しているような。
次巻に期待大です。
私の中でのスモブルの世界観は、とても心地よくて癒されます。
落ち着いた展開、アラフォー男の翻訳家2人、たまらないです。
巻を追うごとに、二人の人生が立体的になってどんどん好きになります。
二人は、付き合ってるとか恋人とかはっきりとしたステディな関係ではないのが、またリアリティを感じていいなあ。いわゆるドラマチックな展開ではないと思うけど、それぞれが自分の日常を生きる中で再会、だんだんと交わっていく。そしてお互いの中に居場所ができて。自然と影響し合って少しずつ人生が動いていく、そんな感じが好きです。親の介護や離れて暮らす親のこと、それぞれの兄弟との関係性、かつての家政婦さん、可愛い甥っ子、実家の処分、尊敬していた先輩の死...。
けしてしんど過ぎる感じはないんですが、そこがまたリアル感。そんな中で二人の気持ちが触れ合って絡まって惹かれ合って。
二人の人生をずっとずっと追っていきたいです。蛇足ですが、愛煙家としては親しみの湧くスモークブルー、でもあります。
久慈のマンションで半同棲のような生活を送る二人。
吾妻は翻訳の学校に通いながら塾講師で生活をしている。ちゃんと前を見ながら、お互いに自立しているところがいい。
体の関係はあるけど、それが恋愛なのか、ただの制欲解消なのかは分からない。
でも、傍にいたい人、そしてずっと一緒にいたい人として、吾妻は久慈を意識し始める。。
そんな4巻でした。
相変わらず説得力のある生活と二人の距離感。多くを語らないし、飾らない会話だけど、茶化した中に少しずつ見える吾妻の気持ちと、ただ行動でいつも吾妻を包み込む久慈。
最高に素敵な二人です。
そしてまだ続きます、嬉しい。
こちらのシリーズも4作目。
波真田先生の描くお話はとても日常を丁寧に描かれているので、とても共感できる部分があります。
攻めの久慈と受けの朔太郎。二人共40歳ということで先生の作品の中でもかなり大人な二人。若さと勢いだけで恋愛できる年齢ではないけれども、二人で過ごす時間がとても甘くて暖かくて穏やかな時間が素敵です。
それぞれ自立しているので、それぞれが自分の仕事にも真剣に取り組んで、恋愛以外の会社や仕事仲間といる時間だったり、身内とのやり取りだったり。生活がしっかりして地に足がついているところがこの作品の魅力かなとおもっています。
朔太郎は人の気持ちに寄り添える優しさがあるし、久慈もそんな朔太郎を理解して受け止めてくれる器の広いところがある二人の紡ぐ物語が読んでいて心地良いです。
時々行き違いや喧嘩したり何気ない日常も幸せだなと感じさせてくれるお話です。
「バイバイ、センチメンタル」のレビューで「おはようとおやすみとそのあとに」を超えた作品はないと書いてましたが、間違いでした…ごめんなさい。
こちらのシリーズが間違いなく波真田かもめ先生の作品の中で1番好きです。
40歳を迎えた久慈や吾妻というCPはもちろん、その周りの人々の人生の悲喜交々が実に自然に描かれてるのが見事でした。この作品が好きな方はきっと彼等の人生に共感するからなのだと思います。
かくいう私も歳と共にままならない身体に苦しみ、身近な人だけではなく著名人の死に時の流れを感じて、老いというものが誰にも平等にやって来ると痛感しています。
吾妻の目を通して読者はそれを体験するんです。
やっとずっと2人でいたいと言葉に出した吾妻ですが、男同士である彼等には約束された形が今のところありません。それでも充分幸せそうでした。
若くて勢いのあるキャラのBLも魅力的ですが、揺蕩うような自然体の大人の彼等がとても魅力的なのがこの作品の素晴らしいところだと思います。まだ続くようなので彼等の暮らしを見詰められる幸運に感謝したいと思いました。
この二人の何とも言えない優しい空気感。本当に癒されます。お互いを信頼しあい、理解しあい、求めあいーーー意外に濃厚なHはアラフォー二人の魅力を倍増させます。
このままずっと続いて欲しい素敵な作品。
素晴らしい作品だということを皆さんに伝えたいんですが、頭のなかにある感想を言語化できない・・・!ので、説明的な散文を。
メインの二人のみならず、様々な人の人生が絡まり合って、そこには幸せもあれば悲しみもあり、どうにもならない過去もある。未来は美しいばかりではなく、不安もたくさん。先を見通せない時代に、無責任に希望ばかりを見せるのではなく、40歳の二人ならではの感情を見事に表現しながら、読者のための余白も残していて・・・読んでいると胸がいっぱいになります。
二人の関係は相変わらず名前がないのですが、蒴が『失いたくない』という気持ちから自分の想いを遂に言語化したことで、“名前はないけどゆるい約束のある関係”に進んだように思います。でも、それは決してお互いを縛るものではなく、安心させるためのもの、かな。
なんにせよ尊い作品です。説明できなくてくやしい。
今回もまた、LOVEとLIFEがずっしり詰まった1冊でした。登場人物たちの心や人生に思いを巡らせてしみじみ泣きつつ、静と朔の二人をただニヤニヤしながら眺めることもできる……。ほんとに大好きな、稀有な作品。
まずは原さん。
朔と静のこまやかな気遣いが素敵でした。
ドラッグストアやミルクもそうだけど、絵だけで表現されたさりげない部分も。
一度貸したマフラーを原さんの前では身につけない朔。普段よりきっちりめに髪を結んでる静。
おれたちゲイだからダイジョウブデスヨ〜ではなくて、男性の家に泊まるのに抵抗がある原さんの価値観を、正面から尊重してるんですよね。
目白先生や小糸ちゃんの話に始まって、人に言葉で伝えること、人に寄り添うこと、人と人の繋がりというものを考えさせてくれました。
そして、多治見さん。
朔や生徒たちとのちょっとした会話から、温かくて尊敬できる人柄が伝わって……読んでいる私まで、ものすごいショックでした。
武市くんも想像以上に複雑で、純真で、切実で。
キーホルダーの感想をわざわざ言い直したのは、先生に理想の父親像を見ていたからなんですね。でもどこかで、父性とは違うものを求めている部分もあったのかな……切ない。
朔にしてみれば、自分に重なるところもあったのかも。
3巻までの朔を見ていて、どう見てももう静に惚れてるのに、なかなか認めない?気付かない?のが不思議でした。私は今まで朔の開けっぴろげで明るくて優しいところばかり目を向けてきたけど、この人はほんとは静よりももっと不器用で、繊細な人だったのか。
エリート街道から脱落したこと、お父さんの最期を引きずっていること、自分からでなく静の方から求めてほしがるところ……1巻からずっと描かれてきたことが今、パズルのピースみたいにパチっとはまって、朔太郎という人がすごく理解できた気がします。
静は朔のそういう脆さや淋しさもちゃんと知っていて、それもひっくるめて好きなんだな。
この二人、ほんとに最高のカップルだ……。
この1冊を通して、朔の中にいろんな、いろんなことが降り積もっていって、最後、ついに口に出した言葉……もう、感慨無量で胸が詰まって泣けてきました。朔も静もよかったね……(聞いた瞬間の静の顔!)
こんな感動の場面で、お互いに半歩引いた態度をとってみせるのもまた、二人らしくていいなあ。
あまりの幸福感と充足感で、一瞬「えっ最終回?!」と思ってしまったけど、ありがたいことにまだ続きますね。朔の家族とか、翻訳家への夢とか、まだまだあるし。
描き下ろしやシーモア特典もすごく好きでした。
疲れたり酔ったりで弱り気味の静、私もめちゃくちゃツボです! いつもより素直で、ちょっと子供っぽいのが可愛すぎる。
そして、朔と絡んでるときの表情が幸せそうで。
表紙ももう、完全に恋人ですね〜