とらのあなだけで手に入る限定特典つきコミックも充実!
gomiyashiki no kamakurasan

初読み作家さまです。
タイトルで避けてしまっていたんですが、新刊の蜘蛛の男を読みたくてこちらも購入しました。
や〜すばらしい。最高です。
まず絵がいい。説明的ではない少なめのセリフ、表情や比喩や余白での表現がとても好みです。
少しビビっていたゴミ屋敷の不衛生な部分が最低限の表現だったのも助かりました。
冒頭、上司が投げるマグカップが現在の鎌倉さんに飛んでくる野球ボールになるのが上手い!となりました。
過去と現在をつなぐシーン、物語の始まり。荒井くんとの出会いのきっかけ。
ゴミ屋敷になる心境って割と多くの人が共感できるのではないかと思います。それを言葉での説明ではなく絵で状況的に見せてくれるのがいい。
大家さんの言い分は世間の一部の偏見としてあるのもわかる。
ただ、荒井くんのような人もいる。
一時的に心が壊れて何もできなくなることがある。
そんな人(弟)を責めて追い詰めて後悔することもある。
そんな2人が部屋を片付けながら惹かれ合っていくのが…ちょっとしたやりとりや表情で見せて進んでいくのがたまりませんでした。
お互い言葉にしなくても好意があるのが伝わっているような。
鎌倉さんの疲れきっていた顔が変わっていき、繊細できれいな顔立ちがわかってくる描き分けもすばらしい。特に横顔や目尻。
2人がブランコに乗って空を見上げる鎌倉さんの横顔が美しく
「空を見上げるのなんて久しぶりだなと思って」
荒井くん「今日は星がよく見えるね」←星を見る2人の後ろ姿、ぶちぬきコマ
このシーンも素晴らしくて上手い!となりました。
鎌倉さんの気持ちが前向きになり視野が広がってきた、一緒に見られる星がきれい=2人の気持ちにつながっている。
鎌倉さんの「誰かが見かねて荒井くんを送ってくれたのかな?」に荒井くんも共感していて、人生は伏線回収という言葉を思い出しました。
挫折や後悔や罪悪感など…をちょっとしたことで転換できることがある。そんなメッセージを勝手ながら感じました。
鎌倉さんが荒井くんとどうしたいのか…に気づくシーン、その後のキスシーンは映画を観ているようにドキドキしました。
荒井くんが鎌倉さんのエッチなものを発見してもBLのエロい悪ノリ(失礼)で襲ったりせず常識人なところもよかった。
鎌倉さんを好きになっていく荒井くんがよかったし。勇気を出してキスした鎌倉さんに抑えようとして抑えきれない荒井くん…このシーンも最高でした。ちょっと笑えるしかわいいし。何度も行ったり来たり見返しました。すんばらしい。
ちゃんと言葉にする荒井くん、さすがや!!
好きと言われて泣いちゃう鎌倉さんかわいいしきれい!!
2人の照れ顔の紅潮の薄さがちょうどよかったです。ほんのり照れた感じがかわいらしくて(濃い目だと恥ずかしくなることがあるので)
とにかく全部が好みで最高でした。
すばらしい作品をありがとうございます。
新刊を楽しみに読みます。
THE STRANGER IN THE HOARDING HOUSEのおうち、タイトルバック、目次ページのデザインもステキです。
仕事で心を病みゴミ屋敷に引きこもってしまった鎌倉さんと、口を聞いた事もなかったのに彼を助け掃除を手伝ってくれる隣人の荒井くん。
ゴミを片付け部屋が綺麗になっていくのと一緒に、お互いの持っていた悩みも良いところもどんどん見えてくるようで。
惹かれ合いながら傷を治し再生していく二人の関係が、とても優しくて胸に沁みる。
普段大人しいのに実は積極的なところもある鎌倉さんのギャップが良い〜。
エ◯マ◯ラが部屋にあったという事は元々そうなんだよね?例の先輩とは何もなかったのかなぁ?すごく微笑ましい可愛い二人。
待てばゼロ円、で読み始めたら面白くて
紙で買っちゃいました。
やっぱり漫画は紙が好き~♡
表紙の色味のとおり、透明感のある、
さわやかで前向きなお話でした。
鎌倉さんはゴミ屋敷に住んでますけど。
たぶんノンケの荒井くんが明るくていい奴で
年上の鎌倉さんとのうふふな距離感が
とってもくすぐったくて、アラサーのふたりだけど
すっごくピュア!
おめかししてデート、からの
鎌倉さんの「忘れ物」、
すぐにコンビニ走ってからの初エッチ
(描写は軽めです)。
何度でも読みたくなる1冊です。
色んなところで作品名を拝見したので読ませていただきました!
「ゴミ屋敷」という日常生活に起こりうるテーマが中心になっているので、スッと世界観に入っていけました。
「ゴミ屋敷を掃除する」という大きな目標のもと、ゴミ屋敷の住人である受けさんと同じアパートに住む攻めくんが距離を縮めていきます。
テーマが絞られているからこそ、2人の周りで起こる事件の描写は最小限。その分、2人の関係性の進展を丁寧かつ自然に描いているのが印象的でした。
最後には「救済BL」に相応しい心温まる展開もあり、ゆっくりしたいお休みにぴったりの作品でした✨
from REDさんの作品だし、表紙が綺麗だしタイトルも面白そう、評判になってた気もするしと気になっていたので購入。
仕事のストレスで心の病気から引きこもり汚部屋住人になってしまった鎌倉さんと、たまたまお隣さんだった世話焼き青年荒井くんのお話。
上司がパワハラで鎌倉さんは悪くないのか、鎌倉さん自体も仕事が出来ない人なのかちょっとわからなかった。荒井くんはかつて引きこもりの弟を理解出来なくてひどい言葉を浴びせてしまった事を後悔していて鎌倉さんと弟を重ねて見ている感じがあった。弟への罪滅ぼしを代わりにしているというか。
これだけのページ数使ってこんだけの内容かぁと薄く感じてしまいました。
BLに持ち込むのも強引さが感じられた。
鎌倉さんがゲイってわかりにくい。(エネマグラ持ってるからってイコールゲイではない。異性愛者の男性でも前立腺の快感好きな人はいる)
トイレで自慰してる荒井くんをうっかり見てしまって、自分が居候してるから自由にする時間取れない事とトイレを不用意に開けてしまったお詫びに手コキをしてあげるんだけど、これもおかしな申し出だよ。普通男性が男性に手コキして欲しいなんて思わないはずだよ。
違和感と物足りなさがある作品だったので、ごめんなさい、私の評価は低いです。
シーモアで購入
白抜き修正
ゴミ屋敷になっている鎌倉の部屋を新井と一緒に片付けていく救済BLです。
ゴミを片付けていく中で二人の距離が段々と近付いていくところが良かったです。
しかし、新井や鎌倉の抱えているトラウマを意外とあっさり克服してしまうので、追い詰められるほど抱え込んでいた割には簡単に解決できてしまうんだなと拍子抜けしてしまいました。
ebookは白抜き修正でした。
鎌倉の家から大人の玩具が発見されて、新井がそれに興奮しちゃったりしますが、二人ともゲイなのかはよく分からないままでした。
扱われている題材にしては、問題を解決していく過程はさらっと流れていった印象です。
それぞれが自分自身で問題を解決してしまったので、2人の間で繰り広げられる心情描写はあっさりだったかなと思いました。
ただ、鎌倉さんが心を壊していく過程は生々しくて...
結構苦しかったです。これはトラウマのある人は、読むのが辛くなるのではないかなと。
この部分を薄目でみたら、受けを優しく救済していく物語でした。
受けが未来へ一歩進み、攻めは自分の罪悪感を和らげることができた。
2人が出会ったからこその展開ではあったので、そこは楽しめました。
鎌倉さんが、安心して蕩けた顔になった部分は、本当に良かったと思います。
題材も人物も現代社会で本当にありそう、いそう、と思いました。
とてもつらい目にあってきた2人が偶然、同じアパートに暮らし、知り合って、ちょっとづつ様子を見ながら関係を作っていきます。
その中心にあるのがタイトルにあるゴミ屋敷、実際はゴミで埋まった部屋、です。
最初のころはなかなかに気まずい2人ですが、大家さんとの約束でゴミ屋敷を片付けなければならない、ご近所さん、ということで、物理的に距離が近いままなのがいいなと思います。
最初は心の距離はかなり遠いですが、物理的な距離は一定のまま、環境が変わらないので、2人の心の距離、関係が深まっていく様子が伺えわかりやすかったです。
それぞれの過去の苦しみ、きつい体験の詳細に多く触れることなく、またお互いに深く触れないところもいいとなと思いました。
そのため、きつい題材であるけれど、読んでいて苦しく悲しくなることなく、2人のやりとりを見守るような気持ちで読み進めることができ、優しい気持ちで読み終えることができました。
初めて買った作家さんでしたが、絵柄がきれいでお話がおもしろく、次の作品が出たら買わせていただこうと思います。
雑誌の救済BL特集で、こちらの作品が心の救済がテーマだと紹介されていたので、興味が湧き読んでみるました。タイトルに「ゴミ屋敷」とあるので、リアルに悲惨な部屋があって……なんて事を想像しながら読んだのですが、鎌倉さんが長髪でやつれている様子ではあるけど、そこまで汚い描写はなかったので、不快な感じはしませんでした。もし、そういう不潔な表現を見たくないと思って敬遠している方でも問題なく読めると思います。
ゴミ屋敷になってる鎌倉さんの部屋の下の階に引っ越してきた荒井君が、大家さんにとやかく言われている鎌倉さんを見かねて、家の片付けを手伝ってくれる事になります。
この大家さんですが、かなり嫌な感じで出てきます。私はこの大家さんは、アパート経営者と言うよりは、世間一般の人が感じている「ゴミ屋敷に住む住人」に対する偏見を表現した人なんじゃないかと思いました。普通に、偏見が酷くてコンプライアンスに引っかかるレベルの人でした。
会社でパワハラを受けて心に傷を受けている鎌倉さんに、大家さんの言葉はさらに追い打ちをかけます。
しかし、そんな鎌倉さんを荒井君が救おうとする理由を語ります。荒井君にも心の傷があったんですね。
荒井君が後悔している過去の話を聞くと、荒井さんは少しずつ変わっていきます。ます、自分から部屋を掃除終わらせて、買い物に行きキチンと服を来て、髪はまとめて。鎌倉さん、美人になっていきます。
2人で避けていた過去の事と少しずつ向き合って、心が晴れてくるのと同時に2人の恋愛も進んでいきます。髪をまとめた鎌倉さんは素敵でしたが、荒井君もデートで髪を整えて、ちょっとだけおしゃれして雰囲気変わる姿がキュンとします。そして、食事のあと、荒井さんの部屋で鎌倉さんから、キスする場面はドキドキしました。
ラストで鎌倉さんが仕事決まりそうと言って2人で喜んで抱き合うシーンの鎌倉さんの顔が最高に幸せに溢れていて、可愛い表情でした。
家が綺麗になっていくにつれて、心も浄化されていく様子が心地よかったです。心が弱っている人の気持ちを理解するには、やはり同じ様に心の傷を持った人なんだなぁと。心の親和性をこの2人を見ていると感じました。全然タイプは違う人なのに、それでも、お互いをよく見ていて、相手がちょっとだけ前に進めると、それを追いかける様に自分も同じ様に進んで状況を改善していく様子が、後半とても良かったです。
こちらがデビュー作との事で、これからも注目していきたい作家さんです。
鎌倉くんの表情が1話と最終話で明らかに違って、でもその変化がお話に描かれているから、髪型すら違うのにしっかり同一人物なのがすごい。絵が安定してお上手で、作画に安心感があった。デビュー作とは思えない落ち着き具合…from REDでのデビューの方はそういう作品多い印象ある。
最近、"良い人"ばかり出てくるノーストレスな漫画が多いところ(創作物に優しくされたいときには、これはこれで良い)、管理人みたいな人も出してくるところにも好感。部屋から追い出すことは法的に難しいだろうけど。
一方で元職場の先輩はぬるい退場だった。まぁ鎌倉さんがスッキリするためにもあまり極悪人ではいけない。