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kodoku na neko ha yoake ni nemuru
里つばめ先生作品の中でも、大好きな一作です。
元々の『FILES』のほうは未読でしたため、こちらの『孤独な猫は夜明けに眠る』ver. になって初めて001、002と通しで拝読しました。
なんと面白くてなんと絶妙にドキドキさせてくれる物語なのか!と夢中になってしまいました。
この何とも言えない距離感が本当に良くてですね…。
お互いにお互いのことを意識はしているけれどまだ名前のない間柄。気づけば心の中を占めている大きすぎる存在感。
そういった、関係性と距離感の中でも私が個人的に一番美味しいと感じる部分が存分に描かれている作品です。
設定は探偵事務所でのお仕事バディ物。
強引に押しかけてきた菊池さんを、最初のうちこそ邪険に扱っていた吉野さんですが、共にあれやこれやのトラブルに巻き込まれる中で少しずつ信頼が生まれていくさまが感じられます。
それこそ、独りぼっちの猫が少しずつ少しずつ心を開いて懐いていくかのように。
吉野さんのちょっとした表情や言動によって、彼の心の変化が伺えるのがたまりません。
また、吉野さんの兄を巡るサスペンス的な一面もあり、物語としてもとにかく面白いです。
里つばめ先生の台詞間の余白や細やかな表情の変化が大好きです。
何かを言おうとして、でも辞めて…、というその人間的な逡巡や葛藤に想像力を掻き立てられます。
001だけでも非常に楽しめる作品ですが、002と合わせてぜひ。
元警官の探偵吉野と、逆恨みから強引に居座る菊池のお話。探偵らしく事件を解決するべくドタバタしたり、猫に振り回されたり、毎日とても賑やかそう。吉野と菊池のやりとりが、堅物とお調子者の漫才っぽくて楽しかったです。
菊池はキレて乗り込んできて、弱みを握ってやるとか言ってたのに、特にそんな素振りもありませんでした。普通に善い人。ノリは軽いけど、困ってる人や動物を放っておけないタイプっぽい。
探偵事務所にふらふら入り込む上手さを見るに、人の心に入り込むのも上手そうな印象。壁が厚そうな吉野の心の中にも、菊池なら上手く入ってしまいそう。
吉野は消えた兄を探してます。元警官なら、警視庁の兄の事情にピンときたりしないのかな。異動で五年くらいで戻るとも言われたのに、辞めて探すほどの執着はすごい。事前に異常を感知したとか、何かあるのかな。
告白は意外に早いなーと思いました。吉野の方はイケそうな雰囲気全然出してないし、宿無しで追い出されたら困る状況で告れる菊池の勇気よ…。
菊池の会社の件もなんだったの!?と気になります。続き楽しみ。
里つばめ先生の作品はとりあえず作者買いしてしまうので、
全く気付いてなかったのですが、こちらは既刊『FILES』の
未収録分や描き下ろしや加え、改題された完全版でした!
既刊を購入済の方はご注意ください。
上司の妻との不倫が原因で会社をクビになった菊池は
不倫調査を行った探偵事務所の吉野の元へ押しかけます。
苦情を言いにいったはずが、なぜか探偵業を手伝うことになり…。
探偵やバディがお好きな方には垂涎ものの1冊です♪
不倫でクビなんて最初はチャラい印象の菊池でしたが、
根は面倒見よく、一度想ったら一途な溺愛攻めでした。
はじめは疎んでいた吉野にあっさり絆されたり、
惚れやすさは否めないけれど…(笑)
それでも、吉野への献身には誠実さが滲んでいて、
不倫していたというのが意外に思えるくらい、
読んでいくうちにイメージアップしてゆきました。
一方の吉野ですが…このクールな見た目に騙されてはいけません。
一見、冷静沈着な男に見える彼ですが、読めば読むほどにピュアが
滲みでてくるのです…!
菊池から迫られて動揺する姿や赤くなってしまうギャップもいいけれど、
なにより10歳年上の兄を前にすると弟みが炸裂してしまう可愛さ!!
兄を探すために警察を辞めて探偵になったことからも、
兄弟の絆の深さは伝わってきますが、失踪してしまった兄を探す吉野の
切ない表情に胸を締め付けられてしまいます。
二人の他にも探偵事務所の事務員の南ちゃんや菊池の拾ってきたにゃんこ、
依頼をきっかけに知り合ったメンバーたち賑やかな登場人物なども魅力の
一つです♪
1巻では探偵業のパートナーとなったと同時に同居生活を始めた二人ですが、
そこにまだラブはありません。
けれど、ラストは菊池の告白で締めくくられ、いよいよ吉野のデレが!?と
期待を掻き立てられるおわりでした。
バディから恋人へ、甘い展開を楽しみにしつつ、次巻へ。
2017年の作品に加筆修正した作品らしいのですが、未読でしたので新鮮な気持ちで楽しむことが出来ました。ただ巻末の描き下ろしの「いつか朝陽がのぼるまで」で現在の絵との差を痛感してしまうのも確かでした。
元警察官の吉野が無口で無表情で自分のことは一切語らない人物なのと対照的に、最初はお調子者でちゃらんぽらんに見えた菊池が実は情が深くて魅力的な人物だという事が分かって来ると俄然面白くなってくるんです。この辺りが里つばめ先生らしい作品だと思いました。
吉野が警察官を辞めて探偵を始めた理由と、その理由である人物が後半にチラチラと吉野の周りに見え隠れするんです。この人物視点のエピからまだまだ吉野の前には姿を現しては来れなさそうですが、その間に菊池にはぜひとも吉野の気持ちを掻っ攫って欲しいと思いました。
探偵事務所のアルバイトの南ちゃんも可愛いし、同じビルで開業し始めた面々も魅力的で同時発売の002を読むのが楽しみです。
2017年に出版された『FILES』
コミックス未収録分や描き下ろしを加えた完全版です。
収録内訳をザックリと…↓↓
【001】
コミックス『FILES』改題・加筆修正
新規描き下ろし5P+カバー下(イラスト・あとがき)
【002】
canna2017~2019にて発表分
・『眠れない夜どうしてる?』改題・加筆修正
・『名前のない時間も君と』
新規描き下ろし5P+カバー下(イラスト・あとがき)
canna版『FILES』は販売終了間際に購入し、
はて?ココで終わり??続きはいずこ??(宇宙猫顔)
とスッキリしなかったんですよねーヾ(;∀;)ノ
未収録分がどこにあるのかもサッパリわからんし…;
ちなみに2冊ともに200P越えの分厚い本になってます。
読み応えがあって面白かったーー!!!(∩´///`∩)
ちなみに攻め受け表記はあるけれどエロなしです。
評価は完全版を前提とした2冊通してだと神評価。
最初に『FILES』だけを読んだ時は続きがないのがショックで萌え2でした。
とりあえず神寄りの萌え2で上げます。
さてさて。
菊池は自らの不倫で仕事を首になり住む家も失い、
不倫の調査を行った探偵事務所へ逆ギレして乗り込みます。
何とか職にありつこうと探偵事務所に入り浸るうちに
探偵業に興味が沸いて押しかけ従業員状態にーーー。
探偵事務所の所長・吉野は最初に適当にあしらうも
菊池のしつこさに根負けしてなんだかんだで受け容れ始めます。
そうこうしている中で
・吉野は元警官だったこと
・実兄が失踪し、探すために探偵業へ
と、吉野の目的が明らかになり、
吉野兄の痕跡を追う中で少しずつ恋愛感情が芽生えていくお話です。
001巻では出会い~菊池が恋愛感情を自覚するまで、
そして吉野兄視点の前日譚が収録されています。
この兄視点のお話で兄弟萌えが炸裂したんですが
続きがないなんて認めない!レベルの心残りも湧いた…。
今回完全版が出版されて本当に良かった~(;∀;)=3
吉野もかなりのブラコンだけど
お兄ちゃんもお兄ちゃんで弟大好きブラコンでねー。
訳あって失踪してても弟の動向はしっかりチェック。
(吉野の周りをうろつく菊池のことも把握済みwww)
そんなことは知る由もない吉野が
かけがえのない大切な兄を失う怖さに怯えて苦しむ姿が切ないです。
吉野のベクトルは全て失踪した兄に向いていて
まるでたった一人で生きてるみたいな感じなんですね。
兄以外には自分を待つ人も心配する人もいない、的な。
でも菊池の言葉が孤独に兄を追い求める吉野の心に緩みを与えてくれる。
『兄』の存在をスパイスに、
ジワジワと変化していくのがものすごく良かったです。
影の主役と言って良いほど賢い猫ちゃんの存在も良き!
あと個人的に吉野が「菊池さん」って呼ぶのが好き。
呼び捨てじゃないところに吉野の性格が出てるな~と思いました◎
002巻へ続く