喫茶探偵 桜小路聖鷹の婚約

kissa tantei sakurakouji kiyotaka no konyaku

喫茶探偵 桜小路聖鷹の婚約
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神8
  • 萌×215
  • 萌5
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
7
得点
116
評価数
29
平均
4 / 5
神率
27.6%
著者
釘宮つかさ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784775530184

あらすじ

大学生の咲莉(ひらり)は、退学の危機に直面していた。両親のいない咲莉を育ててくれた祖母が倒れてしまったのだ! カツカツの暮らしの中で入院費を払い、バイトを詰め込んだものの、とうとう家賃を払うことができず、困り果てた咲莉は家主のもとへ嘆願に向かうことに。そこで待っていたのは、喫茶店も営む超絶美形のマスター・聖鷹(きよたか)で、美味しいコーヒーを出す傍ら、常連客が持ち込んでくる様々な問題を華麗に解決していて……!?

表題作喫茶探偵 桜小路聖鷹の婚約

喫茶店店長兼オーナー,29歳
喫茶店アルバイト,大学生,19歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数7

今の私の好みにドンピシャ!

ちるちるさんの「腐女子色欲の月夜」で純情期になった私の好みにドンピシャの作品でした。www

世界観としては同性婚が普通になってるので、現実世界より一歩進んだ世の中になっておりました。
そしてこちらの作品は続編が決まっており、清鷹と咲莉(ひらり)は恋人同士になってますがまだキス止まりです。

エロはありませんがサスペンス要素はてんこ盛りです。でも血生臭い事件は無いので苦手な方でも安心して読めます。

とにかく桜小路聖鷹というキャラが規格外で夢があります。こんなキャラモテない筈がない!と思うのですが、彼はとある事情から人との距離を取っているのです。そんな彼が初めて側に置いた人物が咲莉(ひらり)になります。

この咲莉(ひらり)ですが苦労人でおばあちゃん孝行のとても良い子なんです。喫茶店に住む清鷹の愛猫であるミエルにも直ぐに懐かれていて、ミエルとのやり取りにホッコリするのです。

タイトルに喫茶探偵とありますが探偵ではありません。常連の相談を受けているうちに何でも解決してくれると口コミで広がってしまったんです。ご近所さんのトラブルを解決して行くお話の序盤から、段々と清鷹を取り巻くトラブルへと発展して行く過程は見事でした。

個人的に1番萌えたのは鈍感な咲莉(ひらり)と、そんな彼に欲望を耐える清鷹とのやり取りです。年齢差10歳という事で清鷹の中での葛藤が面白いのです。

続編ではこの作品のスタイルを貫きつつ咲莉(ひらり)との仲が深まって行くのだと思いますが、清鷹の親友2人の関係も気になりますしなる早で発売をお願いしたいです。

1

そ……そりゃないよー

タイトルからお分かりかと思いますが、事件解決ものです。

資産家の桜小路が店長兼オーナーを務める喫茶店を舞台に、桜小路と住み込みバイトの咲莉が巻き込まれていく事件を描いた作品です。
美形の桜小路と健気で頑張り屋の咲莉のBL展開を織り交ぜながら進む、シリアスサスペンスドラマはなかなかの見応えありでした。
桜小路に対する怨恨が絡む事件なんですが、人間関係や過去の背景を含めいろんな角度からアプローチしているため、情報がいっぱい。犯人が最後まで分からない作りにはヒヤヒヤしました。


事件の当事者は桜小路で、咲莉は勘違い事故に巻き込まれただけなんですが、この事をキッカケにストーリーが大きく動いていきます。あ、もちろんBL的にですよ^ ^

事件的な側面とBL的な側面がまさに表裏一体となっていて、咲莉と桜小路の想いが自然と合わさっていくことにドキドキ。犯人から咲莉を守るための期間限定の同棲生活によって、オーナーと従業員としての関係から一歩も2歩も進めたのは、どちらにとっても良かったことですね。


桜小路が狙われる事件を機に、華やかそうに見えた桜小路の家柄の闇な部分が表に出てきます。資産家ならではの相続・遺産問題が根っこにあり、子どもの頃から周りの人たちを危険に巻き込ませてきた負目のある桜小路。イケメンで金持ちで、しかも優しくて……こんな非の打ち所がないキラキラした彼の表の顔とは別に、裏に隠された陰の部分の弱点があることが、桜小路という人物像に深みと幅を持たせています。
だからかな、苦労人で健気な咲莉とは本当にお似合いです。

咲莉が天然っていうか純真というか、ポロッと好き好き弾を桜小路に投げてくるので、桜小路が不意打ちに照れたりドキッたり。咲莉って意外と積極的なのね、と微笑ましく楽しませてもらいました(*´︶`*)


事件色が濃いめですが、上記のようなBL色も存在感強めでしっかりと描かれているのはグッジョブでした。
ですが、1点。1点だけ残念なところがあります!!

実はこの2人のBL展開において、最も盛り上がった期待大な言質……「(咲莉が)20歳になったらキス以上のことをしたい」。作中、濃厚なキスシーンがあり、その先をしたいと望む2人を阻むその制約に何度焦ったさを感じたことか。あと1か月が待ち遠しい…と言う咲莉に、俺の方こそだよと言わんばかりに耐える桜小路。
事件も解決し、20歳まであと1か月のその時を待ち望んでいましたし、当然今巻でそのシーンが拝めるものだと思ってましたさ。

しかし。しかししかししかし…
ここで物語は終了で、続編が決定しましたのアナウンスがあとがきにてありました。
そ…そんなぁ〜…です。期待したのにそりゃないよー((((;゚Д゚)))))))

穏やかに育まれていった2人のラブメーターが急速に下降し、気持ちが盛り下がってしまいました。まさかの寸止めとは…


次巻までお預け状態は残念ですが、ストーリーはすごく面白かったです。
釈然としない気持ちのまま読み終わったので、萌2評価としました。

次巻に期待します!

7

まるで清流の若鮎のような咲莉(ひらり)

久しぶりに小説を読めました〜!ずっと時間と気力体力がなくて。感無量です。

さてお話はというと色々予想外でした。
勝手に予想したり外れて引きずったりで、お話にも集中しきれなかったかも。

あ、あとがき大事です。必ず最後に読みましょう!

こうなるのかな?こういうのはどう?とか思ったり。膠着状態がやたら長いな…とか、工エエェェ(´д`)ェェエエ工〜?とか色々思うところがありまして。あと聖鷹にも思うところがあり。まああとがきを読んで半分は納得しました。


なんか違うんですよ(あくまで!個人的意見です)。そこは掘り下げないの?その経歴はどこに活きてくるの?とか、え?真犯人とそんなあっさり?とか。

うーん、こんなレビューじゃなんのこっちゃ?ですよね。

釘宮さんとみずかねりょうさんのコンビで現代物。しかも攻めは超絶美形ときたら。
そして受けは田舎で清らかに苦労して育った若鮎?のような男の子で。

①目次 タイトルが複数あり、一話目で人物紹介と一トラブル解決だったので、こうやって一話ごとに失せ物家族問題解決してっての人情物?→外れ

②表紙に白猫ちゃん 名探偵白猫ホームズが活躍か?それもいいじゃん!→外れ
まあ本のタイトルからして違いますよね。

③聖鷹の留学経験から探偵や人の心を読んだり?→外れ
大人で常識と良識があり鋭いですが、咲莉の気持ちには鈍い。

聖鷹視点がないので、全然彼の気持ちがわかりません。好意はあるが可愛いアルバイト君止まりかと思いきや?

事件の部分も長いのですがヒントが少なくて…。聖鷹の頭の中でしかわかんないよ〜。

二人のイチャイチャもあるんですが、しかも聖鷹は年齢差もあって大人なので仕方ないのもあるんですが。ですが…。
もっと迫って!ベタベタに甘やかして!男を見せて!と物足りず。
多分ベッドの中でアソコをこすりつけるのが男の部分だったのかな?

とにかくあとがきを読んだら仰天しました。うむむ。

5

し、紳士だー!

電子版で拝読しました!全編受け視点のライトミステリーBLです。
電子版は特典SSがありましたが挿絵はなし。みずかね先生の美麗イラストは表紙のみです。

タイトルに「喫茶探偵」と書かれてるから探偵ものなのだろうかと思いましたし、試し読みでもそれっぽい描写がありましたが本編通して見ると、予想と違う喫茶探偵っぷりでしたね。探偵…?いえ面白かったですけど!
ミステリーパート、犯人の目星は早いうちに「(動機はわかんないけど)たぶんこのひと!」と思ったら当たりました。ですが、もう一押しありましたので、事件の結末に深みが増したかと。

BLパートは…。事件を解決したら気持ちの通じあったふたりも合体!ってのがよくある流れと思うんですよ!だがしかし!この攻め、紳士なのです!

紳士なのです!!

とんでもなく、紳士なのです!!!!

受けが年下の学生かつ二十歳以下ということで、事件解決前に思いが通じ合って同居までしていても、手を!ちょっとしか!出しません!!
合体しません!!!
事件解決後、受けが誕生日を迎えて晴れて二十歳になっても!受けがウブすぎるため!!ゆっくりいこうねって!!!手を!!!ちょっとしか!!!出しません!!!!

し、紳士~~~!
こんな紳士な攻め(しかもお金持ちで優しく料理上手なスパダリ)久々に見ました!!!!
受けを大切にすると言い行動している!素晴らしい攻め様でいらっしゃいました。
キラキラ美しい心を持つ受けくんとゆっくり進んでいってください…続編が決定しているそうなので、ふたりの軌跡をまた覗きたく思います。

1

思ったよりもBL<事件感

続編が出るようなのでこの機会に読んでみました。
「喫茶探偵」というタイトルのとおり、資産家スパダリ喫茶店マスターが探偵ごっこをしていました。はじめの方で、常連客の困りごとを話を聞いただけで解決してしまうというスーパマンぶりを発揮した攻めにびっくりしましたが、人脈と洞察力が優れている様子がよくわかりました!
なんやかんや命を狙われる事件があって、攻めと受けの思いが通じ合ってきたころ、(受けは鈍感気味なので気づいてなさそうでしたが)攻めが受けを溺愛しているのが文脈から伝わってきて、思わず私もガッツポーズ!
受けの言動が、純粋で悪を知らない感じが可愛くて可愛くて、私も攻めの気持ちがよくわかります。額に手をあてて上を向いてしまう気持ちが。
そんな受けに対して、攻めはかなり紳士でした。「20歳になるまでは恋人にならない」という約束をする(結局は破られてしまうw)のですが、10歳差で受けがティーンということもあり、常識的な大人としての姿勢が好印象でした!
ということで今回はえっちな描写はほぼなくキス止まりでしたが、次巻ではもしかしたら……と思うと楽しみです。

0

ライト

みずかね先生なのでマストバイ。この表紙。麗しい。上半期ベストスリーに入るのではと思うぐらい好き、この柔らかい色使い、そして桜小路という苗字、そのフォント、そして何より何よりみずかね先生の描かれる左(攻め想定)のかっこよさああああああああああああああああ!大好き。お話も読みやすいものでしたが、攻め受け一応未定なのでお知らせしておきます。出会い編、本編、後日談という感じに分かれていて合計320P弱。喘ぎ文字は無いです(言い切った)。恋心の盛り上がりはどうかな?と思ったので萌にしておきました。

おんぼろアパートに住みアルバイトを一生懸命して大学に通う咲莉(ひらり)。祖母が倒れ入院したために、賃貸料を滞納することになってしまいます。何とか交渉したく大家さんに会いに行くと、そこはよーく探さないと分からないようなところにある喫茶店で大家はめっちゃイケメンさんで・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
攻めの親族少々、受けの祖母、依頼人少々、ミエル(攻めの飼い猫)、エリカ(見た目♀な♂、姉御肌、攻め知人)、有馬(警察関係者、攻め知人)、鞠子(攻め母)ぐらいかな。事件ものなので、そこそこ登場人物はいます。

++攻め受け(仮)について 
ツッコんでません、まだ。なので仮。(なんて直撃な表現・・・)

受けは貧乏だけど明るく前向きに頑張っておられる方。よく喋るタイプとは感じませんでした。常連さんいっぱいな静かな純粋な喫茶店のアルバイトさんとしては非常に向いていると思います。可愛がられ系ですが、庇護欲たっぷりそそられる方とまでは感じず。そっと見守り、どうしてもという時だけ手を差しのべるってところがいい気がします。

攻めはちょーーーーーーお金持ちが故に、あんまり人と関わらないようになってしまった方といえばよいのでしょうか。資産ありあまってるので働かなくってもいいでしょうに、人恋しいところもあるんですかねえ?喫茶店のオーナーなんかもしたりして。心理学を学んだ関係か、特別な場合だけ探し物を頼まれたりして。頭いいんだろうなあ。受けはまっすぐ裏表ない純粋な方なので、するっと上手くハマったんでしょうね。大切に大切にひろーい腕の中に囲っている・・・という印象です。

穏やかな攻めがみずかね先生の絵にぴったりで、静かな喫茶店という空間も良くて、そしてお金持ちイケメンという優良物件で。お話も読みやすく、恋心云々の盛り上がりはどうかな?と思うのですが、環境、雰囲気、設定、絵が良い!と思った一冊でした。ちなみに「続く!」とのことです!

1

物足りなさが残りました

カプチーノはエリザベート。ウインナーコーヒーはマリー・アントワネット。喫茶店名はクイーン・ジェーン。
落ち着いた店内とノーブルな雰囲気の店主が淹れるとびきり美味しい珈琲。そしてとってもキュートな白猫ちゃん!
常連さんになって「アントワネットひとつとスコーン」なんて注文してみたくなるんですよ。
と、登場する喫茶店の設定がおしゃれで素敵でした。

300P超えの厚みにタイトルの探偵の文字。
てっきり、喫茶店を営む聖鷹が探偵となって事件を解決していくお話なのかと思いきやそうではない。
困りごとの解決という点では探偵っぽくもあるのかも?と思いつつ、想像していたものとは少々異なりました。
喫茶店内描写が多い導入部分は面白く読めたのですが、うーん…正直に言えば、その後はどう楽しめばいいのかが分からなかったのです。
すみません、辛口かもしれません。

というのも、長く描かれてはいるけれど事件ものとしては物足りなさを感じ、恋愛ものとしては更に物足りなさを感じ、メインはどこなのか?と思ってしまったんですね。
萌えがあれば色っぽいシーンはあってもなくても良いと思っているものですから、そちらに関してはどちらでも良いかなと。
ただですよ。その萌えるエピソードが薄味だったのが残念。
全編咲莉視点で進むので、彼が聖鷹を意識してそわそわと淡い恋をしている気持ちは伝わってくるのです。
聖鷹が咲莉からの真っ直ぐな好意にやられている図も楽しめるのですが、そもそも聖鷹はなんで咲莉が好きなの?と気になってしまって。
やがて、2人が巻き込まれる聖鷹の財産に関する事件が半数を占める中、魅力的だった喫茶店はあまり登場しなくなり…
聖鷹の誕生日が過ぎたら発言に一瞬浮上するも、もう少しガツンと来るような聖鷹の気持ちがほしかったです。

長く描かれた事件の結末も私には物足りないもので、設定が魅力的だっただけにやや勿体なさが残りました。
続きも気になりますが、エリカと有馬のお話も気になります。

3

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