君を私のものにしても構わないか?

狼王子とパン屋の花嫁

ookamiouji to panya no hanayome

狼王子とパン屋の花嫁
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神12
  • 萌×224
  • 萌8
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
10
得点
182
評価数
47
平均
3.9 / 5
神率
25.5%
著者
釘宮つかさ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
サマミヤアカザ 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
電子発売日
価格
¥690(税抜)  
ISBN
9784773060553

あらすじ

パン職人のミハルは父の遺言に従いルサーク王国まで旅してきた。
そんなミハルを助けてくれたのは狼耳も凛々しい王太子・アレクセイ。
王子はミハルを庇護し、パン屋を開けるよう力を貸してくれる。
ミハルが作るパンはとても美味しくすぐに町一番の人気に。
早く恩返しがしたいとさらに頑張るミハルだが強盗に襲われ、危ないところをまたアレクセイに助けられる。
優しくて勇敢な彼に強く惹かれていくミハル。
けれど王子と平民、身分違いなうえミハルには絶対に知られてはいけない秘密があり……。

表題作狼王子とパン屋の花嫁

アレクセイ,24歳,ルサーク王国王太子・狼獣人の末裔
ミハル,20歳,旅の途中で助けられたパン職人

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数10

可愛い✧*。

再読。気持ちよく読める作品。ミハルは冒頭から家族と死に別れる事になって可哀想だけど、アレクセイに出会えて良かったと思う。アレクセイも自分の立場を考えてブレーキかけてたけど一目惚れだったしミハルが可愛くて仕方ないのが伝わった。
王家の儀式やミハルが伝説の薬師の子孫でって設定も面白いし、それが上手く活かされてて良かったなぁ。何より2人愛が素敵でした。サマミヤアカザ先生のイラストがまた作品の雰囲気に合ってて素敵だった〜アレクセイはかっこいいし、ミハルは可愛すぎました

3

面白かった

獣人の王族が統治する国 ルサーク。
ルサークの王子、アレクセイが父王の代理で出かけた帰り道、荷馬車が森で止まっていた。
荷馬車の陰で美しい兄の亡骸を抱いて、美少女が泣いている。実は、それは美しい男子、ミハル。
兄のマリカを埋葬した後、ミハルはアレクセイの援助でルサーク国でパン屋を営む。

この後徐々に「実は・・」と、ミハルとアレクセイの秘密が明かされて行く。

ミハルの秘密について幾つもの伏線が仕込まれていて、
いいタイミングで謎解きが展開していき、最後に、アレクセイの秘密と合流。
とても読みやすい、面白いファンタジーでした。

イラストも素敵だった。 
Amazon unlimited で読んだけれど、読み返したいので紙版も買う予定。

2

溺愛攻めと健気受け

ルサーク王国の王太子アレクセイと、パン職人のミハル。
二人の出会いは悲しいものでしたが
その出来事がなかったらアレクセイと出会うことはなかったと思うと
読み終えた今少し複雑な気持ちです。

アレクセイはミハルを見つけた日から、ずっとずっと優しいんです。
こんなの好きになっちゃうよなぁと思いました。

お話の中に色々な伏線が散りばめられていますが
全部回収されていくので疑問が全て解決されます。
ちゃんといい方向に解決してほんとに良かった…!


すごく紳士な溺愛攻めで、とても素晴らしいお話だったので
これからも何回も読み返す作品になりそうです。
ミハルも純粋で健気で、アレクセイと出会えてほんとに良かったと思いました。
アレクセイもミハルがいなければ殺されてたと思うので
あの時ミハルを見つけてよかったです。

二人の子供とのお話も可愛くてきゅんきゅんしました。
幸せなお話を読めてよかったです(*´ω`*)

0

溺愛好きさん寄っといで

ルサーク王国の首都の端にある小さな町・キリルには、町1番と評判の美味しいパン屋がある。

はーー、なんとも心地良い溺愛ものでした。
ちょっと上手くいきすぎている点や、かなり都合が良すぎるなと感じる部分や疑問点も、正直言ってそこそこあります。
あるのですが、それ以上に読んでいて少しも嫌な気持ちにならない、優しさに満ちた素敵なお話だなと。
釘宮先生のお話は読みやすくて良いですね。
ファンタジーだけれど、魔法や精霊等が存在するお話ではありません。ファンタジーすぎない世界観で、口どけの良いあま〜い糖度が欲しいなあという方におすすめしたい1冊です。
周りの人々もあたたかいので安心して読めますよ。

遠い他国から、祖先を訪ねてルサーク王国へ向かおうと旅をしていたミハルは、旅の途中で唯一の肉親であるマリカを亡くしてしまう。
天涯孤独となってしまったミハルを絶望の中から救ってくれたのは、ルサーク王国の王太子・アレクセイだった。

こちらの作品を読み終えた今思うことは、「ライ麦パン食べたいなあ」です。出来れば、香りの良い紅茶と、何か甘いものも添えてあるとなお嬉しい。
そんな気持ちになってしまう、香ばしいパンの香りと、2人が織りなす甘さが印象的な作品でした。
誠実な攻めに優しく包まれていく受けがお好きな方にはたまらない1冊ではないでしょうか?

受け攻め両視点で綴られていく物語。
冒頭部分をどうしても攻め視点で描きたかったとのことですが、大正解だと思います。
アレクセイ視点から始まることによって、どうしようもなくミハルに対して庇護欲がわいてしまう様子や、アレクセイが超が付くほど過保護に溺愛していく様子にも納得してしまうんですよ。そりゃあこんな子放っておけないよねというか。
アレクセイ視点を抜きにしても、ミハルという子が本当に心根の優しい一生懸命な良い子なので…
ジャンル分けをするのならば健気受けではあるのですが、健気すぎてちょっと鼻につくなんてことも全くありません。
毎日ひとつひとつ丁寧に、心を込めてパンを作り、周囲の人々への感謝の気持ちを欠かさないミハルが愛おしくなってしまうんだなあ。
アレクセイは終始凛とした雰囲気のある、絵に書いたような紳士的な溺愛攻め。王太子という立場でありながら庶民的な部分もあったりと、彼も嫌味のない人です。
その一方で、言動や行動のひとつひとつに、ミハルへの好意がぼたぼたと漏れ出てしまっているのが可愛らしく、非常に魅力的なキャラクターでした。
いそいそとミハルのパン屋へ通う姿が可愛すぎる…

そんなこんなで、好感度の高い受けと攻めがどうなっていくのかをあたたかく見守りながら読み進めていくと、これまた想像していたよりもずっと面白いお話で!
先ほども書きましたが、やっぱり気になる点もあります。けれど、気付けばあっという間に読んでしまっていました。
お互い・周囲への労りと思いやりの心、純粋な愛情がじわりと優しく広がる、良い読後感のお話でしたね。

難点を言うのなら、本編を読む前に中のカラーイラストで色々と察してしまったところ。
本当に素敵ですし、個人的にも大好きなイラスト。
でも、開いてすぐにドンと載せるシチュエーションではないと思うので、うーん?なぜここに?となった。物語の多幸感は伝わるのですが…
これは読み終えてから見たかったな。掲載場所を工夫してくれていたのなら、読み手側としては嬉しいなあと。

6

溺愛攻め

溺愛攻めに健気受けが大好きな方なら堪らない一冊だと思います。

そして獣人が出て来ると痛い場面があって苦手だと思ってる方にも、安心して読める作品だと思います。

受け攻めの両視点がありますので、2人が相手を特別に想っていて他者の付け入る隙が無い事が丸わかりです。

あらすじにあったミハルの秘密はちょっと都合が良すぎだと思っていましたが、やっと告白したミハルに対して話すアレクセイのルーツは更に都合良すぎて驚愕してしまいました…。
でもそれによって読者の心配は一掃されるので、良かったんですけどね。


冒頭から大事な家族を亡くして痛々しいミハルでしたが、ルサーク王国に行ってパン屋を開いてからはアレクセイや彼の部下達、それから町の人々などに見守られてとても幸せそうでした。
途中にあったアレクセイの危機に、諦めないで信じ続けて救出に向かうミハルの強さにジーンと来ました。

真綿に包む様に愛する紳士な溺愛攻めと、境遇に負けずに周りにも優しい健気受けが好きな人にお勧めです。

まあ扉絵でミハルの秘密のひとつはバレバレなんですけどね。^_^;

4

優しさ合われるピュアストーリー

今回は狼獣人の末裔の王太子天涯孤独なパン職人のお話です。

一族の秘密を抱える受様が攻様との出会いで自身の居場所を得るまで。

ルサーク王国の多族は代々オオカミの獣人で、
中でも王の子供達は獣の耳と尻尾を持って生まれ、
血の濃い者は狼の姿にも変身できるために
王国ではオオカミは神獣として崇められる存在です。

攻様はルサーク王国の王太子です。
攻様は体調の崩れない父王の名代として参列した
隣国の第一王子の結婚式からの帰路で
1台の粗末な荷馬車の存在に気づきます。

攻様は信頼する側近に件の荷馬車の様子を見に行かせ
彼等は荷馬車の陰に2人の娘を認めますが
青ざめた顔の娘の魂は既に天に召されており
顔立ちの似た娘の顔は零れる涙で濡れていました。

娘に見えた2人は兄弟で
泣き濡れた顔の青年こそが今回の受様になります♪

受様は泥だらけて兄の亡骸を埋葬するために
何とか穴を掘ろうとしていたらしいことが見て取れ、
攻様の胸が痛みます。

受様達兄弟の父はパン職人でしたが昨年亡くなり、
父の遺言で祖父母の祖国であるルサークに帰るため
遠くニーヴルトから旅をしてきていたのです。

この度で天涯孤独になった受様を不憫に思った攻様は
受様の親族を探す事と受様のルサークでの生活基盤つくりに
力を貸してくれる事となります。

しかし、受様には攻様に離せない秘密があったのです。
それはルサークの王家に関わる事で!?

父の遺言で父母の生国へ向かっていた受様が
旅の途中で出会った王太子との交流により愛を育て
新たな家族を得るまでのもふもふファンタジーになります♪

もふもふファンタジーも花嫁ものも大好きなので
かなりMyツボぽいと思って手にした1冊になりますが
とっても面白かったです (^-^)v

但、あらすじやタイトルでは妊娠・出産ものなのは
予測しにくいので苦手な方はご注意必須です。

物語は受様視点と攻様視点と交互に進むので
読者にはそれぞれの事情とお互いへの気持ちが透けていて
2人のゆっくりした恋はとても可愛いです。

しかし、
一国の王太子と天涯孤独な庶民のパン屋さんが
すんなりと結ばれるはずはありませんよね。

受様の抱える秘密と王家の関り、
甥の追い落としを計る王弟の画策が絡まって波乱を生み、
攻様が受様を后とするまでハラハラ&ドキドキ、
たいへん楽しく読めました♪

受様は素直で何事にも一生懸命です。
受様の思いやりと優しさは受様と接した人々の胸を打ち
受様が困った時には彼らからも返されていく展開も
とても良かったです。

また受様の妊娠設定が
獣人攻では性別問わず妊娠させられる設定があるあるですが
本作は受様一族の特殊体質という設定で
受様もそんな子供だったのが面白いと思いました。

3

愛情細やかな過保護溺愛攻め

息絶えた家族の側で茫然自失していたミハル(受け)を救い出した王太子のアレクセイ(攻め)は、自国へ連れ帰って、衣食住どころかパン職人であるミハルのパン屋開店までしてあげちゃうんですね。
超〜至れり尽くせりなの。

このアレクセイが王子様らしい紳士でして、すごく好き。
細かい愛情をミハルに注いで、溺愛するあまり過保護になっちゃってます。
それは合体シーンになっても変わらずで、愛情細やかに抱いてる様子が萌えます。
おまけに性欲強い獣人なのに、受けを愛する余り身体を心配して抱かずに耐えてるとか、萌える。

受けのミハルは、苦労人の健気受け(薄幸とまではいかない)で、こちらもひたむきないい子。
ただ黙って攻めに護られるだけではなく、後半の攻めのピンチでは身重の身体(妊娠します)で、攻めを探し続けるような強さもしっかりある。
溺愛紳士攻め×ひたむきな健気攻めで、好感度の高いカプでした。

両視点なので、お互いに秘密を抱えながらも惹かれ合う気持ちが良くわかります。
あとがきで、冒頭をどうしても攻め視点で書きたかったとのことですが、大成功だと思います。

ハラハラドキドキする部分もあったけど、基本的に優しい・多幸感多めの作品で、読後感も良かったです。

というのも明確な悪役一人を覗いて、みんな優し〜い人々ばかりなんですよね。
男は妊娠しないとされている世界観の中で(ある意味、私たちの世界と同じ)特殊体質なミハルは妊娠するんだけど、みんな訝ることもなく素直に「おめでとう!」とただただ新しい命を喜んでくれる。
こういう世界があってもいいよねぇと思いました。

電子はクロスノベルスなので、コミコミ特典SS「狼王子と花嫁の湯浴み」と発売記念ペーパー 「運命の出会い」が収録されているのですが、どちらもさすが溺愛攻め!!というのを堪能できて満足です。


初読み作家さんなのですが、あとがきによるとこの作品が20冊目とのこと。
なかなか良かったので、他作品も読んでみたいと思います。

2

因習には実は意味があることも多いけど

生まれながらの宿命をもった二人


最後の肉親を亡くし孤独になったパン職人のミハル(受け)は助けてくれた両親の故郷の王子・アレクセイ(攻め)に連れられて両親の故郷へと帰ってきます。
出会った時からアレクセイが何くれと世話を焼いてくれるおかげで、パン屋を開くことができ、周りの人達の助けもあって順調に町に馴染んでいきます。




二人ともとても芯が強い。どちらも人とは違う宿命を持ち、それを受け入れながらも強く前向きに生きようとしている姿が好感が持てます。
そして、周りの人達もいい人ばかりでとても住みやすい豊かな町です。
そんな、豊かな国にも愚かな因習があり、アレクセイはそのために危険な任務を負うことが決まっています。
ミハルそのことを知り心配します。
儀式を終えた時、再会を約束する二人。



アレクセイの部下は優秀でよい人ばかりだし、ミハルの周りの人達もいい人ばかりなのに、アレクセイの儀式が不穏で読んでいる間ずっとドキドキしました。
基本ミハル視点なのですが、要所要所でアレクセイ視点になり、話の作りがとてもうまくできていたと思います。

アレクセイのこと、ミハルの出自のことと謎や心配が続きましたが、最後は大団円と言ってよい形になって本当に良かったです。
ただ、せっかく見つかったミハルの仲間について、できればもう少し一族の人達との交流とかを読みたかったと思いました。


裏表紙と口絵が最大のネタバレになっていて、読む前から双子ができるのかーと思い、ずっとドキドキしながら読んでいながらも最後は絶対大丈夫と安心して読めました。

おとぎ話のようなお話でした。

2

あんまりネタバレ見ないで読んでみたほうが良いかも

良かったです。
毎日顔を見ないと安心できない。いつも頭の中がその人のことでいっぱい。もっと会いたいそばにいたい。
恋ですね!

王太子アレクセイとパン職人ミハル。
ミハルが神の子か!ってくらい良い子で。
家族を亡くし誰にも言えない大きな秘密を抱えて、アレクセイに大切に大切にされて。

アレクセイと一緒にいるととても安心する、家族といるみたい…ってもしかしてそういう事だったのかな?

アレクセイが儀式に行く直前にとうとう!
それまで可愛いキスしかしてなかったのに!

アレクセイが儀式に行く前に周りの部下たちにきっちりミハルの事を頼んで、ミハルが困らないように整えていたことも胸を打ちました。

そしてアレクセイが籠もってる洞窟で土砂崩れがあり、王弟が一日で捜索を打ち切りアレクセイは亡くなったことにしてて。

ここでもミハルは頑張ります!最後までアレクセイの帰りを信じて、大切な体なのに秘密の出口を探しに毎日森に行って。

瀕死のアレクセイをやっと見つけ…。そのときミハルも!

良かったです。みんな無事で。
そして明らかになる二人の繋がりも。
もっと早くアレクセイに伝えても大丈夫だったね!

アレクセイがミハルを大事にするあまり、ギリギリまで我慢して抱くときはミハルが起きれないくらい抱き潰すのも、ミハルから誘って我慢しないでくださいってお願いするのも。

アレクセイがミハルに抱いてもいいだろうか?とか中に出してもいいか?とか律儀に聞くのがまたいい!

長い童話か神話を読んだ気分です。

2

これぞ釘宮先生

THE溺愛攻め。これぞ釘宮先生って感じの一冊。
攻め、受けともに秘密があり、それも読み進めていくうえでホロホロと紐解かれていくのが楽しい一冊。
BLとしても、ファンタジーとしても、小説としても読みごたえがある。
クライマックスもハピエンとわかっていても、手に汗握ります。

2

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