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即寝総務の後輩×不眠デザイナー、そい寝から始まるおだやかな恋物語。 安心できる場所、見つけた。
sleepless beauty
ずっと積んでいたのですが、もっと早く読めばよかった!
早寝先生らしい優しくて心温まる作品でした。
不眠症で眠れないオズさんのために雨宮くんがそい寝してあげることから始まる2人の関係
大人の恋ですが、まるでDKのような甘酸っぱい恋をしていてキュンキュンしました。
勇気を振り絞って雨宮くんにまた家に来てほしいと伝えるオズさんがかわいくて、断る雨宮くんにこらーっと心の中で叫んでいました。
でもその後に、追いかけていって素直に自分の気持ちを伝える雨宮くんはやっぱり優しくていい子でした。
描き下ろしの雨宮くんは飼い主になつく大型犬にみえてきました。
実はこちら、去年発売直後に読んだものの「いまいちハマれない…」と感じ、本棚にひっそりしまってあったもの。
で、先日本棚整理していて出てきたものを読んでみたら。
ええと、「響かなかったな」とか思っていた去年の自分の感性をぶん殴りたいです。。
”睡眠”をキーワードに、攻めが不眠症の受け・オズさんに添い寝を提案してー
と、静かに展開していく物語。
派手さはないんだけど、心に沁み入るっていうのかな…セリフや独白を読みながらじーんと考えさせられる、というか。
欲が薄いと悩む雨宮(攻)に対し、「欲望が薄いんじゃなくて 逆に忠実なんじゃないですか」と、無意識ながら本質を突く言葉をかけたオズ(受)。そりゃもう、ぐーーっと好きになっちゃうよね。
で、終盤のオズさんの「えへ」に自分の全・こころが持っていかれました…!可愛すぎるんだよ〜(困)
思ったよりグイグイ、強引に来る年下攻め・雨宮もよかった!
イルカの抱き枕にも嫉妬して「こいつ 寝る時はどけていいですよね」と独占欲を隠さないのも( ̄∀ ̄)
一度読んでみて「合わないかな?」と思った作品も、ちゃんと読み込むと感想も違ったものになる、というのを実感させてもらった作品になりました。
こちらの作品より前に、睡眠姦のある短編集(だったかな)も出されていた早寝先生。
睡眠、というものに何かこだわりとか、思い入れがあるのかな。
そちらの作品もまた、あらためて読み返したくなりました。
不眠気味のデザイナーの小都は、同じ会社の総務の雨宮が昼休みにぐっすり寝ているところを見て、うらやましく思います。
雨宮は寝ることが上手で、かつては女性とも添い寝をしていました。雨宮は小都とも添い寝をするようになり、小都の睡眠の支えになります。
落ち着く場所、安心できる場所や睡眠、人間の欲求そのものがテーマのお話で、ゆっくりしたいときにぴったりの一冊です。
不眠症気味なことが悩みの小都さんと、いつでも良く寝れることが特技の雨宮くん、ひょんなことから雨宮くんが添い寝を提案したことから2人は親しくなっていき…
添い寝BL、よかったです。
添い寝だけをする…みたいなのって現実でも聞いたことはありますが実際どうなんだろ。
でも添い寝から始まる…はあるだろうなーと思いました。
ファンタジーでは全く無いのですがそれぞれ夢を見るシーンがあり、夢の世界はファンタジーっぽいんですよね(夢なんでね)
その辺りはふわっとしていて面白いなーと思いました。
キャラの描き方もとても魅力的で、スタートこそいきなり添い寝からでしたがゆっくり近づいていく感じも私は好きでした。
派手な事件は起きませんが、添い寝、夢の世界、ふわーっと癒されたい人におすすめの1冊です。
この作者さんが描くお話は、どうしてこんなにキラキラしているんだろうか。
キラキラと言っても派手と言っている訳じゃなく、空気や風が煌めいている様子が伝わってくるんですよね。
あと絶妙な間の取り方や、絵本みたいな語り口がたまにあるのも素敵。
「受が不眠症で、攻が添い寝を申し出て、攻と一緒に寝るようになったら不眠症が解消されてー…」みたいな設定だけ聞くと、他にもそういうBLはありそうな気もするし、一見無難な設定に思えるかもしれない。
でも読んだら全然違うんです。
そんな単純でありふれたストーリーではない。
この作者さんだけが描ける、独特のキラキラは、これからも読んでみたいです。
そしてこの作品もまた、繰り返し読んでみたいと思える作品でした。
ちょっと不思議な夢の世界へようこそ…
…みたいな感覚になりました。
決してファンタジーじゃないのにね。
主人公は社内デザイナーの小都(おづ)。
総務の雨宮が毎日昼休みに必ず15分昼寝するのを羨ましく見ている。なぜなら小都は不眠症だから。
だけど、特に接点の無かった2人はある日急激に近づく!
…って感じで。
だっていきなり添い寝。夜の最も無防備な瞬間と体温をいっとき共有するわけですから。
だからあんな夢を見た?
ぼくは眠りの国の魔法使い、あなたを助けにきました…
優しくて暖かくて、欲しい言葉をくれて欲しい温もりをくれて。
決して痛い事辛い事嫌な事はしない。怖い事など何もない…
欲しくないものはいらないから。欲しいものだけ欲しいから。
一方雨宮は雨宮で、小都の存在に大いに揺さぶられていて、本当は自分は危ない野郎だった、なんて思い知ってるわけ。
居眠り野郎がオオカミになっちゃイカン!って自制してるんだけど、想いは夢になって小都の夢に侵入してる?
眠れなくて、と言う雨宮に「一緒に起きててあげようか」っていう返事が最高。
そっか。不眠症最強!
すぐ眠れて雨が嫌いな雨宮と、不眠症で雨が好きな小都。
バックハグが好きな雨宮と、前から!と怒る小都。
こんな2人が隣で眠る。
それは最高のリラックスと信頼。
すごく良い読後感でした。「萌x2」で。
雨宮くんとオズさん、ちょっと変わった者同士で似た者同士な二人の距離感に、読んでいる間ずっと胸がウズウズしていました。
二人のやり取りを見てるのが凄く心地よくて、いいな~って思ってしまいます…!
雨宮くんに対するオズさんの反応がいちいち可愛くて悶絶…!!
オズの魔法使いを少しからめるのも素敵。
最後はお互いがお互いのことを好きでたまらないというのが伝わってきて、ずっと幸せでいてくださいと願わずにはいられませんでした…!
今回の早寝電灯先生の新作は“添い寝”から始まる恋のお話です。
不眠症の小都はある日、ひょんなことから職場の後輩の雨宮に
添い寝をしてもらうことに。
いつもは眠れない小都ですが、雨宮が隣にいた夜は不思議と
眠ることができて…。
添い寝をきっかけに距離が近づき、心地よかっただけの体温は
次第に恋になってゆく。
独特な雰囲気を纏う小都と陽キャだけどマイペースな雨宮。
全く正反対なのに人を遠ざけるような空気感はどこか似ていて、
そんな二人の二人きりの時間がなんだかすごくいとおしいものでした。
だけど、同時に切なくもあって…。
“切ない”というのは物理的に切ない過去や出来事が
あるわけでもないのだけれど、早寝電灯先生の作風って
温かいのに寂しいような、悲しくないのに込み上げてくるような、
なにか胸をキュッと締め付けてくるものがあるんですよね。
今回はテーマが睡眠と夢なので小都が夢と現実をいったり来たりする
場面も少なくないのですが、たまにその境目が曖昧になることもあり、
少しその辺りが読解しにくい部分もあるかもしれません。
ストーリーとしては添い寝を通じて恋が芽生える簡潔なものなんですけどね。
雨宮の小都への好意も結構はじめからダダ漏れでバレバレですし、
絆されてゆく小都の心情もわかりやすかったです。
一見とっつきにくそうにも見える小都ですが、泥酔した親しくもない後輩を
介抱してあげるくらいには情に厚いし、唆されて添い寝を試してしまう
くらいにはチョロかったり、近くに寄れば寄る程になんだか可愛らしく
見えてきてしまう人でした。
雨宮からの告白の返答も「えへ」ってなんだそりゃ。可愛すぎかな?
いざ、恋人同士になったら意外にもあまあまになっちゃうのも
素敵ギャップでした♡
添い寝の描写が大好きなので、添い寝BLと知りとてもうれしく、しかも早寝先生なので期待ふくらみまくって読みました。
おもしろかったです。
私もオズと同じく死ぬほど寝つきが悪いので、気持ちがとてもよくわかる。雨宮みたいな寝つきも寝起きもいい人がめちゃくちゃ羨ましい。
夢の描き方もわかるわかる!となりました。
記憶の断片、気になること、願望、脈絡ないこと、曖昧なことなどが目まぐるしく起こる感じ。
眠りが浅い時にぐるぐるよく見るんですよね。
早寝先生は作品ごとのモチーフの使い方がとてもお上手で、本作は眠りと夢が恋愛心理とうまく重なっておもしろく、さすがだわ〜と感心しまくりでした。
導入部から流れるようにストーリーに入っていける所が好きだし。
惹かれ合っていく過程が、添い寝、眠り、夢の描写と相まり自然でかわいいし。
2人の距離感が縮まっていく感じ、最初はぎこちなかったのが、次第にぬくもりと気持ちよさが伝わるふれあいやハグもとてもよかったです。
2人とも落ち着いているのにどこかおかしいというか、天然というか、似ていないようでどこか似ているのもいい。
雨宮がオズを好きな気持ちが溢れ出るところが萌えだし。自分を犬みたいと冷静に分析できているところもおもしろかった。
オズが考えすぎるところがあるのに素直でかわいいのもよかったです。
今回は快眠な総務課員と不眠に悩むデザイナーのお話です。
受視点で不眠に悩む受様が攻様と関って変わっていく本編と
攻視点による後日談を収録。
受様は床材や壁紙のテクチャを扱う中規模会社にて
デザイナーをしています。
受様は長く不眠症を患っているため
昼休みに自席で短時間昼寝をする総務の攻様を
とても羨ましく思っているものの
仕事ではそれほど絡む事はないので
秘かにリスペクトしているだけでした。
そんな風に設定のない2人でしたが
受様が帰宅途中に新しくできたらしい店の前で
気になって立ち止まうんうんと唸っていたら
同じく帰宅途中らしい攻様が声をかけてきたのです。
受様はびっくりしすぎて固まってしまいますが
攻様は受様と呑む気満々のようで
お店に誘い込まれてしまうのですよ(笑)
しかも攻様は飲むと眠くなると言い
更に受様を羨ましくさせるのですが
あまり酒に強くない上に宣言通り眠られてしまい
攻様を自宅に連れ帰ることになるのですよ (ӦvӦ。)
雌雄殿までに起きて欲しいと思う受様でしたが
目覚めた攻様は「添い寝しましょうか?」と言い出して!?
雑誌連載をまとめての紙単行本化で
不眠症な受様が対極にいると思っていた攻様と関わる事で
すこしづつ変わっていく物語になります♪
なんと攻様は大学の頃に"気持ちよさそうに寝るから"と
友人に頼まれて添い寝をしていたそうで
受様も勢いに任せてお願いすることにするのです。
受様はその夜、
攻様の出で来る不思議な夢を見つつも気持ちよく胸れ
翌朝、目覚めた時にはいろいろとモダモダするも
夢のような朝を迎えるのです。
受様にとって攻様は思っていた感じとは違う人で、
攻様にとっても受様は意外性の人で
2人がゆっくりとお互いの傍にいる事が
心地よくなっていく様子がとても良かったです。
劇的な変化があって恋が始まるのも良いですが
相手と関わる事で少しづつ自分が変わっていく事が
心地よいと思えるのはとても素敵なことですね。