元同僚、現居候。変化するのは仕事と住処だけではなくて。

スモークブルーの雨のち晴れ 3

smoke blue no ame nochi hare

スモークブルーの雨のち晴れ 3
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神183
  • 萌×226
  • 萌6
  • 中立3
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
24
得点
1040
評価数
221
平均
4.7 / 5
神率
82.8%
著者
波真田かもめ 

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媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA(メディアファクトリー)
レーベル
フルールコミックス
シリーズ
スモークブルーの雨のち晴れ
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784046825469

あらすじ

塾講師のバイトの傍ら翻訳の学校にも通い始めた吾妻朔太郎は、
元同僚の久慈静の家に居候をすることに。
そこで、久慈家が過ごした古くも美しい邸宅の
「終わり」の日を共に迎えることになり――。

元同僚ケンカップルの翻訳家BL☆
描きおろし漫画「東雲色の食卓」14P収録!

表題作スモークブルーの雨のち晴れ 3

医療翻訳家,39歳→40歳
塾講師のアルバイト,39歳→40歳

その他の収録作品

  • 描き下ろし「東雲色食卓」
  • 久慈父の翻訳小言
  • カバー下(登場人物紹介)

レビュー投稿数24

黄色いスリッパのおうち

同棲編が始まりました。そして終わります。2人は40歳になったそうです。見えないけど。
この作品の、脇やら股やらの毛がしっかり描かれてるところが好きです。お湯を流したシンクが大きな音を立ててるのも好きです。
久慈の子供時代で兄が水泳部だったエピソードをエグめの内容で描写して、そのあと吾妻の心内台詞で「長い事 水泳をやっていた」って書くのがまた。こういうところもこの作品が好きだなと思う。

玄関ドアを閉めたらすぐさまキスは青臭くて、空港でキスはありという、吾妻さんの分別がわからないよ。

1

待てはできないが灯油は逃さない久慈

 とうとう久慈のこの素敵なおうちともお別れかぁ、と私も寂しく思いました。傍から見ている分には美しくても、実際に住むとなると家も庭も綺麗に維持するのが大変だったり、お金がかかったり、時代に合わない住みにくさがあったり、困難も多い。田舎へのダム建設のように久慈兄が悪者のように描かれるのではなく、彼は彼なりに反面教師だった父親とは異なる家族に優しい父として暖かい家を建てたいのだ、と久慈が弁護するシーンが印象的でした。それでも短い間にたくさんの思い出が詰まった家との別れに涙する吾妻が愛おしかったです。久慈も他人の吾妻がこれだけ泣いてくれたら、思い残すこともないでしょう。久慈の海外生活で再び離れた2人ですが、帰国後は当たり前のように最初に会って、相手の家に行って、セックスをする。言葉がなくてもお互い欲しいものを理解している空気感、最高です。

1

邸宅の「終わり」と一つの区切り

GWにシリーズ再読中です。

個人的には最新刊の4巻が神巻だと思っているのですが、こちらの3巻も「一つの区切り」の巻で、グッとくる。。4巻と同じくらい、この巻も、というよりシリーズ自体が神だなと勝手に納得。

住処と、仕事。この二つが大きな変化を迎える3巻。

久慈の友人真鍋の、「聴覚と嗅覚で この家を覚えてる」って言葉が印象的だったな…

本当、家の「匂い」って忘れないよなあ、友達の家を訪れた時のちょっと不思議に感じた匂いとか、いまだにおぼえてるもんなあ…と、ノスタルジックな気分に浸ったりしました。

その真鍋の帰宅後、吾妻が帰ってきて生み出す音の数々に、久慈が自然と耳を傾けている様子がなんとも良くて、表現しづらいんですが胸にじわっと来ました。

この巻では吾妻が翻訳学校に通い始め、翻訳の向こう側をちょっと覗き見できるのも楽しい!
「handsome」って女性に対しても使うんだー、とか、確かに「at the door」って短い言葉一つとっても「戸口」「ドア」「扉」、どの言葉を選ぶかで印象ってガラッと変わってしまうよなあ…奥深いよなあ…と、一つ一つが興味深くてのめり込んでしまいました。

何度も読み返しているけど、続けてまた4巻も読み返そうと思います。
本当、この空気感が大好き…

1

やはり良い

この二人は最高にいいですね。
というか、コマの時間の流れかたとか、ちょっとした仕草、雰囲気、表情に気持ちが表れてて、こんなに素敵な漫画があるんだ、とむしろ驚いてしまうくらい。

3巻は、やはりまだ名前がつかない二人の関係が、少しずつ甘く、そして強くなてきていることを感じさせてくれる一冊でした。
久慈の実家で同居しながら、翻訳の学校に通い出す吾妻。しかし、兄に家を譲る日が迫り、二人は別々の住まいをさがしはじめている。

新しい人生の始まりと、同居の終わりが交錯します。
しばらく海外を放浪する久慈と、彼のマンションでその帰りをまつ吾妻。そう、妻のように。。

しかし約束は何もなく、確実な関係でもまだない。
そんな二人は今後どうなっていくのでしょうか。次巻も楽しみです。

1

リアルすぎる。

二人の直面してる問題や悩みがリアルすぎる。
ファンタジーではなくもはやリアル。
だから沁みる。気持ちが分かる。惚れた晴れたでキャッキャ甘々とかそう言った作風ではない。
なので余計心を鷲掴みにされる。
名作です!
社会に出てある程度の年齢重ねてきたら余計リアルに感じると思います!

3

大人の男たち

イケメンアラフォー男2人の恋愛だけじゃない、生活、過去、未来、人生の全部が詰まった壮大な作品です。
それを言葉だけじゃなく、登場人物の指先や視線て表現され、ともすると甘くない2人のやりとりを丁寧な背景が包み込むような、ビターでおしゃれで、でもどこか温かな作品です。
それぞれの家族や仕事もフォーカスされていて、惚れたはれただけでないところが読みものとしてとても面白いです。
2人の身体の関係も、その時の心情を表していて深みがあります。
大好きな作品です。

3

アラフォーの男たちの恋模様をスモークブルーでたとえるセンスの良さ。

アラフォーカップルのお話、3作目。今作で2人は39歳→40歳に?

久慈の家に居候していた朔太郎は、翻訳の学校に通い始め、そして久慈父が残した家はいよいよ取り壊しの日を迎え、それぞれ新しい家で暮らすことになる...という今作。

家のくだりが哀愁漂いすぎて、泣きました。とくに、朔太郎が家を出ていき、そこから久慈がひとりでその日を1週間待ったというモノローグに、胸にグッと迫るものがあり、いぶし銀BLだあ…!!

堪らない!! と思わず唇を噛み締めました。

この年代だからこそ直面すること、分かるだろうこと、色々とこの作品には詰まっていて、ジャストこの世代、これから先この世代を迎えようとしている人、それからもう通り過ぎた人。全員に読んでほしいと思う作品でした。

次巻の40代、別居編のお話もとても楽しみです。

すべての空気感がよかった。

好き…(天を仰ぎ、しみじみ反芻しながら)




2

No Title

久慈は少しずつ髪が伸びているのかな?どうして伸ばしているのか知りたいな。

男どうしではなくても、こういう久慈と吾妻の関係性は憧れます。仕事して、ご飯食べて、いちゃいちゃして、サイコーです。

1

人生がつまってる。最高。

40台のわたしにささりまくる、本当に気持ちを動かされる物語です。寂しい、やるせない、情けないなんていう、なんとも表現しにくい感情がお話の中から伝わってきて、もうたまらない気持ちになります。だからこそ、誰かに寄り添ってもらえる安心感や言葉にはしない感謝の気持ちとか、小さな気持ちの動きが「うん、わかる。あたしもこういう経験したことある。」と深い共感につながります。良いことばかりじゃないけど、だからこそ気づけることもある。人生がつまったお話です。

6

BOY'S LIFE、もちろんLOVEも

 人生、ずうっとフルパワーで走ってきた二人が、それぞれの事情で違う方向に転換、ペースダウン。これまでの経験を活かしたり、ずっと気になっていたことが新しくやってみたいことに繋がったり。
 ゆったりしてるんだけど、これまでとは違う人生が進み、それに連れて二人の関係も。上昇志向だけが人生じゃないよねっていう今の時代にすごく合ってると感じました。大人な二人のちょっとした仕草がエロくてまたいいんです。
 煙草の、ゆらゆらしてはっきり方向性の定まらない、ゆったりした煙が象徴的でタイトルにも繋がってるのかなと思いました。

3

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