ブラコンを拗らせたら恋になりました

burakon wo kojirasetara koi ni narimashita

ブラコンを拗らせたら恋になりました
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神13
  • 萌×211
  • 萌8
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
11
得点
135
評価数
35
平均
3.9 / 5
神率
37.1%
著者
幸崎ぱれす 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
佐倉ハイジ 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784403525711

あらすじ

健が五歳の時、母の再婚により七つ年上の慧史と兄弟になった。それ以来、健は兄の慧史が大好きだ。子供の頃はつねに隣について回り、慧史が進学で上京するとほぼ毎週末マンションへと押しかけた。健の高校卒業後、同居を始めて一年半。
口の悪い慧史から時に駄犬呼ばわりされても、健は毎日が幸せだ。ところがここ半年ほど、慧史にくっつくとなぜか健の心臓は倍速で脈を打つようになってしまった。
健の知らない職場での姿にもやもやしたり、見合いが持ち込まれたという噂を聞いて胸が痛くなったり。
親友に相談すると「やっと気付いたか」と呆れられ、それは極度のブラコンだからじゃなくて慧史への恋心だと初めて自覚する健だったが……? 
理系×ガテン系、恋のスクラップ&ビルド!!

表題作ブラコンを拗らせたら恋になりました

大学助教授,27歳
解体職人,20歳

その他の収録作品

  • ブラコンは愛を育んでいます
  • あとがき
  • とある助教の一日

レビュー投稿数11

明るい義兄弟もの

元々兄弟ものが好きなのでタイトルのブラコンにつられて手に取りましたが、こちらは血の繋がらない再婚連れ子同士の義兄弟のお話です。
基本的にブラコンを拗らせた弟の健視点で話が進んで行きますが、勘のいい読者の方ならすぐに気付くぐらい七つ年上の慧史の様子が明らかにおかしいです笑(もちろん慧史も健の事が好き♡)

兄弟ものだとどうしてもドロドロ〜禁断〜な雰囲気になりがちかと思いますが、こちらは健の持って生まれた??人懐こくて明るくちょっぴりおバカな性格と従順ワンコな見た目(!?)のおかげか、コミカルなシーンや可愛い〜と思えるシーンが多くて始終明るい雰囲気で重々しくなくストーリーが進んでいくのが良かったです。
健が慧史への恋心を自覚して慧史に想いを伝える時もほとんど障害なく2人は両想いになるので、むしろ壁が欲しい!と思う方には物足りなく感じるかもしれませんが最後までストレスなく読めるので読みやすいなと思いました。

健のブラコン度が20歳という年齢にそぐわない子供っぽさを感じてしまったのですが、それ以上に重すぎる兄慧史のブラコン度…というどんでん返しが判明する所は面白かったです!AIのタマの再就職先が見つかって良かった笑

0

ツンツン塩対応でも心の中では溺愛です

このギャップ、最高of最高
塩対応で口が悪いけど、言動の節々から受け大好きオーラだだ漏れな歳上攻めが最高です!!!!!
普段は塩対応なのに、内心では受けの事をデロデロに溺愛しまくっているギャップが堪りません!
言動と心情がチグハグな天邪鬼ツンデレ攻めが焦れったくて、めちゃくちゃニヤけてしまう……笑
ツンデレ攻め好きとしては、垂涎モノのキャラ属性に拍手が止まらない!

一方、尻尾ブンブンで懐きまくる〝攻め大好き受け〟も破茶滅茶に可愛い♡
攻めから「駄犬」なんて言われてますが、正しく大好きなご主人様に懐きまくるワンコそのもの。
攻めの言動に一喜一憂して、一人で空回る姿がアホなのに健気で非常に可愛いです……!
次第に「こんなに可愛いくて大丈夫なのか?」と、攻め同様に謎な心配をしてしまいました笑

比較的キャラ萌え重視の作品なので、ストーリーは割と平坦です。
勘違いからの切ない展開(若干)はあるものの、大きな起伏が無いためストーリー重視の方には少し物足りないかも……?
とは言え、幸崎先生のお茶目な表現や文体が好みで読みやすく、「大好きオーラ」ダダ漏れ同士の可愛い両片想いをクスッとしながら楽しめました◎

0

顰めっ面で口悪の真相は?

なんか駆け足気味?
確かに健(義弟)がずっと拗らせてたけど。
想定内であんまり新鮮味が感じられなかったかも…。

幸崎ぱれすさんの作品をたどってるのですが、こんなに平和なお話は初めてかも。

義兄こと慧史の想いの深さがすごくて、でも絶対に自分からは伝える気も手を出す気もなかったみたいで潔いですね。
健のためにとうとう名門帝大の准教授にまでのぼりつめて!極めてますね!
ちょっとズレてる天才な義兄とワンワンな弟。慧史の嫉妬を見たかったな〜。

ディアプラスの雑誌は読んだことがないのですが、文庫本になると前半?でくっついちゃうので安心して読めはするけど、後半はもういいかな〜と思っちゃうのが私の悪い癖です。近いうちに続きを読みます。

0

なんで付き合っていないんだろう

なんというか、壮大な惚気を見せられました。

しんみりとする部分はあまりなく、肩の力を抜いて安心して読める明るいラブコメディ作品でした。
2人はルームシェアをしている義兄弟。超絶ブラコンだけれど付き合ってはいない。
でもですね、受けの健視点で進む本編エピソードのあちこちから両想いの香りが充満しているんですよ。
どこからどう見ても壮大な惚気にしか見えないんです。
お互いへの好意がダダ漏れなので、なぜ彼らはまだ付き合っていないのか?を楽しむ作品かなと思います。

駄犬と呼ばれてしまうほどに犬感が強い健が、それはもう無邪気に兄の慧史の忍耐力を試す行動をしてしまうんです。
その都度そそくさとトイレや風呂で何かを経て賢者となり、義弟の元にスン…と戻る慧史の姿に笑ってしまいつつ、これが長年だったのかと思うと察するものあり…
愛情があるからゆえの毒舌もクスッとなるもので、健視点の中で見え隠れする慧史の溺愛っぷりが面白かったですね。

個人的に好きだったのは仲直りロボット。
クールそうな慧史がこのロボットをせっせと何体も用意していたのかと思うとかわいすぎます。

0

我が家にもポチが欲しい


義兄弟もの


健(受け)は母親の再婚で義兄になった彗史(攻め)が大好き。
出会った時からずっと、大好きなご主人様にまとわりつく犬といった感じです。
上京して彗史とルームシェアを始めましたが、一年程だった半年くらい前から、彗史が側にいると何故だかドキドキするのです。
親友に相談すると、やっと気付いたかと。
ブラコンだと思ってきたら、実は恋だったとは。
彗史には絶対に知られないようにと余計に挙動不審になってしまいます。


表題作と中編の書き下ろしとあとがきのあとにSS。
表題作と書き下ろしは健視点。
SSのみ彗史視点。

2人の両片思いがすっごく楽しいです。何度笑ったことか。
健視点なのに彗史が欲望に耐えるため頑張っているのが凄く分かるのです。楽しいったら。
仕事は解体屋で空気を壊すのも得意なクラッシャーな健の駄犬ぶりも可愛い。

彗史は彗史で、健を庇って交通事故に遭った時、彗史が死んだら一生不幸だと言われたことで、自分が死んでも代わりになるものを作ろうとAIの研究者になってしまうという、優秀な能力を健に全振りする残念具合。
そして、食事が何故かゲル化してしまう謎な能力も(後に父親からの遺伝の判明)

自分をトレースしたロボットを作るための情報収集ロボのポチ(某ロボットアニメのハ◯のよう)がまた優秀で、ちょっとした会話もできるし、いろんな情報を教えてくれるし、私もこれが欲しいです。

特に後半は笑ってばかりです。

前半でも一緒に寝て欲しいと言われて長ーいトイレの後、修行僧のようになってやってきたりしてましたが、両思いになっても平日は肉体労働の健を慮って手が出せないのに一緒に寝たいと言われ、やはり長ーい風呂の後、ベットに入ってきて、彗史の思考をトレースしたロボ・タマがそばで念仏を唱えているのも笑えるし、いたそうとして何度も断念せざるを得ないのも。ずっとにやにやしていました。

2人が楽しいのはもちろんですが、忘れてはいけないのが、健の親友の俊春。
彼の懐の深いこと。相談に乗ってくれるのはもちろんのこと、ルームシェアを解消するからと俊春の部屋に越してくると準備させておきながら、最終的にドタキャンしてしまうということになっても笑って許してくれる。クリスマスだったのに。結果、自分も新しいことを始めようとして新しい友人作ってきたという。
新しいカップルの予感が。
お相手が、私が思ってたの違うひとだったのにも驚き。なんと面倒な人とお友達になったのだろうかと、そしてスピンオフが出るのかなーとちよっと期待しています。

とにかく甘々で笑いいっぱいのとてもとても楽しい話でした。

1

好き度が攻<受

 受けは、攻め好き好き大好き! タイプ。
 攻めは、は〜うぜえめんどくせえ(表向きは)タイプ。
 しかも年上×年下。すっごい好きなシチュ

 血繋がってないのが勿体ないけど、ブラコンなら近親相姦が良かったなあという個人的な感想。いくら小さい頃に兄弟になったとはいえ、やはり所詮は赤の他人……。

 両親が寛大でよかった!
 性的指向を親族にとやかく言われたり、罵倒される描写が苦手なので、二人の両親がスルッと受け入れてくれて安心した。

 やっぱり一番よかったのは、矢印が受けの方が大きいこと。
 攻→←←←受、可愛い。

0

大好きの種類

今回は父の連れ子のロボット工学を研究する助教授と
母の連れ子の解体職人のお話です。

義兄弟の2人が恋人関係になるまでと
両親にカミングアウトする続編短編とおまけSSを収録。

受様の母は女手1つで受様を育てていましたが
受様が5才の時に小児科医の義父と再婚し
受様に攻様という義兄ができます。

受様はかっこいい義兄ができたのが嬉しくて、
無視されても攻様に付きまといます。

12才の攻様にとって父の再婚には複雑な思いがあり
ある時、受様の前で鬱憤を爆発させるのですが
受様が攻様の代わりのように泣きだした事で
攻様は毒気を抜かれ新しい家族を受け入れます。

受様は兄貴大好きなままで成長し
攻様が大学進学のために都心で1人暮らしを始めても
毎週末マンションを訪れる程、攻様にべったりでした。

攻様は受様を駄犬扱いする素っ気ない兄でしたが
受様が高校を出て解体職人を目指す事を告げると
ルームシェアを提案してくれます。

同居し始めて1年半、受様は最近、
攻様に近づくと起こる動悸に戸惑いを感じつつも
幸せな日々を送っていました。

そんなある日、受様は不注意で手首を捻挫し
職業柄完治するまでの一週間、仕事を休む事になります。

攻様は帰ってきて受様の怪我の状態を知ると
風呂や歯磨きまで手伝ってくれますが
受様は攻様の手にドキマギが泊りません。

受様の動悸不全をブラコンが過ぎるからかと
友人に相談するのですがそれは恋だと指摘され!?

雑誌掲載のタイトル作に続編を書き下ろしての文庫化で
あるきっかけで義兄への恋心を自覚した受様と
受様にゾッコンなのを隠している攻様の
ドタバタラブコメディになります♪

受様は自分は義兄の攻様が大好きすぎて
ブラコンをこじらせていると思っているのですが
受様の友人+読者から見たら
受様が攻様に惚れている事は一目瞭然です。

そして攻様も言動の端々に受様への想いが見えて
読者には両片思いだね♪ってピンときますが

自分の恋にも気づかなかった受様が気づくはずもなく
そんな2人がどうやったら恋仲になるのかと
ワクワクで読み進めました。

受様は素直過ぎて思い込みが激しくて
微妙にズレた誤解をしてグルグルする様子が
とても楽しかったですし

攻様も受様が懐くのは"義兄だから"と思っているので
受様がどんなに可愛くても手を出せずに
苦行僧のようになっている様に笑ってしまいました。

攻様視点のおまけSSがほぼ惚気って感じで面白く、
受様の友人と攻様の同僚は恋に発展するのか
とっても知りたいです (^o^)/

4

駄犬

佐倉ハイジ先生の挿絵おっかけで購入。弟の駄犬っぷりが可愛くて、その駄犬を愛でる兄もふふって笑える楽しいお話でした。ただ、めっちゃ好きというアピール強いものは少し無かったかなと思いましたので萌にしました。いやしかし駄犬可愛かったわ。

大好きな兄とルームシェアしている健(けん)。ある日すっころんだ際に手首を捻挫し、仕事(解体業)を1週間お休みする羽目になります。心配したのか兄の慧史(けいし)は早めに仕事を終え帰宅して協力してくれるようになったのですが、兄との時間が増えると変な動悸がするようで・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
俊春(高校時代からの親友)、攻め受けの両親、兄勤務先(大学)関係者、受け勤務先関係者ぐらいかな。両親がサブキャラの中では面白かったかな。

++面白かったところ

弟が解体業に従事しているんですが、「空気読まず突入、ぎこちない空気を破壊、自らの和み空間に周囲を取り込む」って感じの方と言えばよいのでしょうか?空気読まなかったら「イラ」ってすると思うのですが、そうさせず和ませるって天才か?!と思います。羨ましいなあ、この性格。みんなにもさもさ頭を撫でられる愛されキャラなんですよ。ゴールデンレトリバー?いやそんなに賢くない感じだけどな・・

兄は頭よい大学助教、頭良すぎてちょっと斜め上の発想ありな方。弟には自分の恋心を見せないようにSっぽい言動をしてますが、周囲にはあたりのよいイケメン大学助教に見えているようです。弟の無邪気な愛情直撃弾をくらって、眉間に皺寄せぐっと堪えること多数。7歳年下の弟を手離すつもりはないものの、頭撫でて撫でてとすり寄る駄犬の可愛さをよく堪えたなあ・・とちょっと尊敬です。

駄犬も可愛いけど、その無邪気な愛情にぶつくさいいながら堪える毒舌気味兄も楽しかった一冊でした。

4

バカップル万歳

先に他社から商業デビューされてましたが、幸崎ぱれす先生がBL作家を目指すキッカケが「小説Dear+」だったと知り、念願のディアプラスデビューおめでとうございました。

残念ながらこちらが雑誌に掲載された時は読んでないのですが、ほのぼの楽しい作品になってて何度もクスッと笑ってしまいました。

お互いに大好き同士だという事は読んでて分かるので、安心して細々としたエピソードを楽しむ事が出来る作品でした。
ただその分、片思いの切なさとかは無かったので、そう言う萌を求めるならば何か違うと思うかもしれません。

お馬鹿な忠犬である健は分かりやすいのですが、クールで口が悪い慧史のチラチラと見え隠れする嫉妬や執着、また健が幼い時の慧史のエピソードに激萌えするんですよ。

余りにも他人の入り込む余地ない2人なので、当て馬とか2人の仲に割り込む様な強者も居ませんでした。
安心して読める判明、そこが物足りなさでもありました。

書き下ろしの両親のお話は凄く良くて、特にこのお母さんだからこそ健が真っ直ぐに育ったんだと思いました。
それから、「とある助教の一日」の2人のお話がもっと読んでみたかったです。

2人の部屋に居る慧史の作った「ポチ」がうちにも欲しいですね。アレクサにイラッとする私にはとても羨ましかったです。www

個人的に小説Dear+ Vol.82 2021ナツ号に載った作品も文庫化して欲しいです。

4

兄弟ラブコメ

兄弟ものです。義理なので血は繋がってませんが、エリート助教授兄27歳×ワンコ系解体業者弟20歳です。親同士の再婚で兄弟になったけど幼い頃から10年以上は普通に家族として過ごしていたので、まあちょっとお互い変態かな。

シリアスではなく終始明るいラブコメディー。兄は口が悪くていかにもSっぽい口調だけど実は甘々の溺愛体質なのが面白かったです。弟はただただ可愛いワンコですが、天然小悪魔的な所もあり時々兄を生殺し状態にさせます。

悪い人は出てこない楽しい話なので、ドロドロ系が苦手で溺愛ものが好きな方にはおすすめです。登場キャラの中で別カップルもできるのですが、そちらはスピンオフになりそうで個人的にはこちらのカプの方が好きそうです。強がりエリート受け、好物なので。

佐倉ハイジさんのイラストもエロ可愛くて素敵でした。

6

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