じゃじゃ馬オメガは溺愛なんて望まない ~くせものアルファと甘くない同居始めました~

jaja uma omega ha dekiai nante nozomanai kusemono arufa to amakunai doukyo hajimemashita

じゃじゃ馬オメガは溺愛なんて望まない ~くせものアルファと甘くない同居始めました~
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神9
  • 萌×27
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
8
得点
73
評価数
16
平均
4.6 / 5
神率
56.3%
著者
幸崎ぱれす 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
采和輝 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784403525919

あらすじ

元組対の刑事でオメガの恭が退職前から追い続けるある事件の捜査に巻き込んだのは、絶妙にダメ男の匂いがしつつもアルファの昂希。恭の顔が好みだという昂希は「面倒くさい」を連呼しつつもなんだかんだで恭を助けてくれるようになる。かつてその事件の最中に相棒兼恋人を喪っていた恭は、昂希が差し出してくれる手をつかみたくなんてなかったのに……? やさぐれアルファ×暴走オメガ、一筋縄ではいかない恋!!

表題作じゃじゃ馬オメガは溺愛なんて望まない ~くせものアルファと甘くない同居始めました~

柳昂希、恭が巻き込んだギャンブラー・アルファ、27歳→28歳
呉林恭、前職で担当した事件を追い続ける元刑事・オメガ、29歳→30歳

その他の収録作品

  • 激甘アルファとつがい生活始めました
  • あとがき

レビュー投稿数8

新しいオメガ像に感服いたしました

やややっ!なんじゃこりゃ。めっちゃ面白い!
"じゃじゃ馬オメガ"ってあったので、どないなもんかと思っていたら、見た目は子猫、中身は猪、根性はゴリラ(作中の発言より引用)な、たくましくてガサツなΩが主人公の作品です。
Ωといえば華奢で美しく可憐でたおやかなイメージが頭に浮かぶかと思いますが、こちらのΩはそのイメージとはかけ離れた従来の常識から逸脱した姿を惜しげもなく見せます。そんなじゃじゃ馬と対抗…いや愛を育むのは、恭にいい意味で振り回されるαの昂希。彼とのイレギュラーな出会いからすったもんだの恋愛模様がラブコメよろしくで笑わせてくれます♪( ´▽`)
こんなΩ像は見たことない、マンネリなオメガバース作品に新しい風を風を感じたい方にぜひともオススメしたい。残念でカッコいいΩの活躍をハラハラドキドキの感情とともに楽しんで下さい。


この作品は刑事・事件ものですが、しっかりBLの存在感もあり、読み応え抜群です。
特に事件については、カラクリや真相も、登場人物たちのキャラや立ち回りも、シリアスな中に見えるクスッと笑える小ネタも、全てがベスト。細かい部分のあしらい方も丁寧ですごく良かったです。
複雑に絡み合う過去と現在の様々な事象や事件を軸に、事件を追う元刑事でΩの恭と、事件に巻き込まれたキッカケに恭と同居することになったαの昂希が繰り広げるアブナイ刑事(デカ)な物語。事件のパートは、危険なドラッグが流通するその背景や真相追求、かつての恋人の死、恭を襲う危機的な状況などなど向くとこ360度全部が見せ場です。
事件のときは締めて、ラブのときは緩めるといった緩急のバランスがこれまた絶妙。飽きのこないテンポの良さと軽快なストーリーの流れ、恭が昂希に惹かれていく経過もはなまる満点でした。


猪突猛進な恭の手綱を引くのは恭に一目惚れした同居人の昂希ですが、初めの印象はチャラかったものの実は真面目で冷静。物事を客観視できるしっかりしたところはさすがαです。恭に迫っては撃沈してばかりですが、めげない彼の一途さは応援するに値します^ ^
芸人顔負けの鋭いツッコミも彼の持ち味で、恭との凸凹コンビっぷりがストーリーを楽しく演出していますのでぜひ2人の掛け合いをお楽しみ下さい♪


なりゆきで接点を持つことになった2人が同居人としてスタートし、最後は番となるまでの軌跡は紆余曲折です。事件解決を通して深く関わっていくうちに恋から恋愛に、そしてパートナーへと徐々に関係が深まっていくのを見届けるのは感慨深かったです。

番になったその後のストーリーもお互いの好きの気持ちと愛情が溢れ出ていてホッコリしました。
読後感もよく、後味もスッキリ。
今までに出会ったことがないオメガ像にワクワクしながら最後まで楽しむことができました(*´︶`*)

3

歩く危険物




血統書付きの野良犬アルファ × 見た目詐欺のオメガ

オメガで元刑事の恭(受け)は刑事を辞めた今でも追いかけてるヤマの捜査の途中、巻き添えにしたアルファの昂希(攻め)に一目惚れされます。面倒くさいと言いながらも付き合ってくれる昂希が隣にいることに安心感を覚えるようになっていくのですが‥



恭は組対五課(麻薬や密輸入とかの取締りでその筋の人たちとドンパチする部署)に所属してた元刑事。
刑事としてアルファに負けないように頑張った結果、フェロモンを自在に操れるようになり、アルファにフェロモン爆弾を浴びせて失神させるなんて技まで身につけました。
元同僚には、見た目が子猫で中身は猪で根性はゴリラと言われるほどの脳筋。

尊敬する同僚兼恋人だった真砂が殉職してからも行方をくらました組の情報を追いすぎて結局刑事を辞め、実家のカフェを営みながら、未だに捜査を継続しています。

昂希はアルファの能力がギャンブルに全振りしてるような人物で、顔を見るだけで嘘を見抜ける能力があります。なのに、恭の顔が好きすぎて恭の嘘は見抜けないという残念な男。
恭に一目惚れし、労働は面倒と言いながらも危なかしい恭を放っておけない昂希は料理はできるし、世話焼きだし、優しいし、寄り添ってくれるので安心感があります。


とても楽しいお話でした。
見た目が可愛いのに中身がやたら雄々しい受けとちょっとダメな攻め(実はデキる)攻めというのは本当に大好物なのです。

まずこのオメガ、全く知らないアルファをクラブへの同伴に必要ってだけで、フェロモンで誘き寄せ、潜入に失敗したら閃光弾を放って財布もスマホも置いて連れて逃げるっていう横暴さ。そのままほとぼり冷めるまで家に匿うことになったことで話が始まります。

とにかく2人の会話がすごく楽しい。
繊細に見えて豪快な恭の料理を評する昂希の表現も楽しいし、
顔に誤魔化されるのも楽しい。
ことに及ぼうとするとフェロモン攻撃やら手刀やら体に仕込んであるたくさんの武器やらで止められるのも楽しい。

その中で、潜伏している組織を炙り出すために危険な目にあったり、裏切り者の話があったり、クライマックスはハラハラしますが、やはり頼れるアルファの昂希の活躍もあって2人に平和が来るのです。

後半の2人がつがいになってからは、恋愛下手な恭の頑張り、自他共に認める見た目詐欺なので、中身を見た目に合わせようと努力する恭がとてもいじらしい。
そして、敵にさえ歩く危険物扱いされてるのもほんと楽しい。

傍を固める人も無茶する恭を心配する元同僚の大熊、「名探偵コ○ン」の阿笠博士を彷彿させる十亀翁、昂希の元同級生の庭野夫婦、と味のある人ばかりでした。
でも、やっぱり2人の掛け合いが本当に楽しいのです。
何度も読み返してしまいます。

いつか2人の子供が産まれたらどんな子になるかすごーく楽しみです。

今でも無茶し多分、恭は昂希にたっぷり愛されて幸せになってほしいです。

裏切り話はしんみりとしますが、全体的には本当に楽しく読ませていただきました。

そして、イラストがとっても可愛い。特にデフォルメした中表紙がほのぼのしていて癒されます。


3

【俺があんたの分まで、勝手にあんたを大事にする(昂希)】

エロス度★★★

昂希と恭が紡ぐ恋物語♡
恋人を喪った事件の情報を集める元刑事のオメガ・恭と暴走しがちな彼を放っておけず関わることになるギャンブラーなアルファ・昂希の組み合わせが面白かったです!

ダメ男感漂うけれどいざって時には頼りになる昂希と見た目に反して中身が猪でめんどくさい界の世界王者な恭のキャラのギャップ、2人のやりとりなどが魅力的♡

サスペンスアクションとラブストーリーのバランスも素晴らしく、昂希に徐々に惹かれていく恭の気持ちの変化や雄々しい恭の可愛くてえっちな萌えが本当に最高でした♡

2

このオメガ、イノシシにつき

オメガバース作は数あれど、フェロモン量をまるで蛇口を捻るかのように根性で調節出来るオメガ受けなんて見たことがないですし、受けの顔の良さ(しかもどタイプ)に抗えず、くそっ!となる攻めが単純でかわいすぎる。
単純と天然の組み合わせが面白くって、2人が繰り広げる会話はまるでコント。
サスペンス風味とのことですが、サスペンスというよりどちらかというとバディものを読んでいる気分になりました。
クスッと笑えるコメディ色強めの事件ものといった印象が強いです。

今作の受け・恭がすごく面白いキャラクターなんですよね。
見た目は猫ちゃん。中身は猪突猛進型のイノシシ。
元刑事だというこのイノシシ受けの無鉄砲さに、おいおいむしろよく今まで警察組織にいられたね…?!と危なっかしく思えて仕方がないのですが、攻めの昂希が若干振り回されながら良い感じにアシストしてくれるのでバランスが良いです。
どがつくほどタイプだった恭の顔から入ったはずの昂希が、不器用すぎる恭の放っておけなさにどんどんはまっていってしまうんですねえ。
攻めから受けへの特大矢印がずっと途切れないので安心して読めます。好きになったら一途な攻め、かわいいな。
読み進めれば読み進めるほど攻めのことが好きになっていく作品でした。

恭がずっと追っていた事件について2人で迫っていく前半部分では、事件解決に至るまでの間に、2人が出会ってドタバタな同居生活を送って来たからこそ分かるものがしっかりと抑えられていてすっきりまとまっていましたし、何より作中の2人の会話がもう読んでいて楽しくって!
真砂に関しては、結構重要なポジションのはずなのにエピソードが薄いかなあ…と思うところありでしたが、お話の長さ的にも笑いとシリアスのバランス的にも読みやすかったです。
後半の書き下ろし部分は、事件とは無縁なひたすらに可愛い番の暮らしが眺められてこれまた楽しい。
イノシシ受けは健在ながら、好きな人にだけ見せる姿がたまらなく初心で可愛いんですよー!

説明セリフが多いのが少々気になりましたが、個人的には前作よりもヒットしました。
テンポの良い会話と攻めのツッコミコメントが後を引き、事件面も恋愛面も終始面白く読めた1冊です。

4

凶暴なオメガとチャラそうなアルファ

想定外なオメガバースものでした。
はじめましての作家さんでしばらくは読みにくかったのですが、気がついたら夢中でした。

なんといっても攻め昂希の魅力ですよ!
受け視点の文章からでも伝わる攻めの包容力!マメさや誠実さ!
主人公の凶暴な恭ちゃんがどんなに猪突猛進で根性で乗り切ろうと無茶をしても、必ずついてきて助けてくれる。
面倒くさいと言いながら愛して守ってくれて。
何度危険な目に合っても全ては恭のために!
顔がどストライクと言ってたのが、もう恭の全部が愛しいようで。

後半は恭が、自分の恋愛経験値の低さにオメガの魅力が顔しかない!と焦って昂希に可愛く思われようと、勘違いから頑張るところがとっても可愛かったです。

所々言い回しが上手いこと言う!な台詞や文章とか、生き生きとしたキャラなど読んでみて本当に良かったです!
まさか恭がこんなになっちゃうなんてね(笑)

4

手堅い

デビューからずっと平均して面白い作品を書かれていて、手堅い作家さまだという印象があります。
今作も型破りなオメガが登場していて、今までに無いオメガバ作品となっていました。

そしてオメガを元刑事として事件を探らせることによって、単なるオメガバ作品ではなくて推理ものとしても楽しめました。

恋愛要素だけではなくて、新しい人物が登場するたびに誰が怪しいのかと推理している自分が居ました。と言っても難解ではなくて、何となく事件の真相は私の想像した通りでした。

特にお気に入りだったのは恭が経営する喫茶店の常連客の老人でした。彼の発明品と昂希の直感が合わさった時のワクワク感がとても堪りませんでした。

そして恋愛面では恭が昂希を好きになって行く過程がじっくりと書かれていて、とても引き込まれていました。2人のやり取りがまた良いのですよ。

そして本編後のお話である書き下ろしの「激甘アルファとつがい生活始めました」は、クスッと笑える要素と2人のお互いに対する愛情が感じられてとても素敵でした。

今回は神評価にするまでの萌は感じられませんでしたが、間違いなく活躍される作家さまだと思っているので、これからも作品を楽しみにしたいと思います。

3

ヘタレなアルファ×猪突猛進なオメガ

今回はギャンブラーと元刑事のカフエ店主のお話です。

元刑事として受様が追う麻薬事件の顛末となる本編と
攻様との番生活を描いた続編を収録。

この世には男女性の他にバース性と呼ばれる
第二の性があります。

生まれつき身体能力や知力などに優れたアルファ
標準的でもっとも人口の多いベータ
男女ともに妊娠可能でヒートと呼ばれる
発情期のあるオメガです。

オメガはアルファにうなじを噛まれると番となる為
多くの独身オメガはファッションではなく
うなじを守る自己防衛としてチョーカーを付けています。

受様もチョーカーをした独身のオメガですが
今夜はある目的で発情フェロモンを垂れ流し
ホストかチンピラ風なアルファを落とします。
彼が今回の攻様です。

受様は親の喫茶店を引継いだ店主ですが
前職は組織対策犯罪部の刑事で、
2年前に迷宮入りとされた栗山組の合成麻薬事件を
独力で追っています。

今回アルファ専用クラブの闇カジノでの麻薬情報を掴み
アルファの攻様に同伴してクラブに潜入するものの
接触に失敗、攻様を連れて逃げ出す事になるのです。

攻様は身分証が入った財布もスマホも失い
自宅も危険と受様宅に匿われる事になります。

刑事を辞めた受様が事件を追うのはなぜ!?
事件の真相を掴めるのか!?

雑誌掲載されたタイトル作に
番った2人の後日談短編を書き下ろしての文庫化で
元刑事時代のヤバい案件を追う受様と
ギャンブラーの攻様のオメガバースになります♪

受様が事件を追い続けるのは
ベータながら組対のエースだった元恋人が殺され
栗山組が件の麻薬と共に雲隠れしたために
未解決となったせいなのです。

警察もアルファ史上主義な世界であり
オメガながら刑事を目指した受様にとって
ベータながらエースと呼ばれた元恋人は憧れの人であり
彼の隣にいるに相応しくなろうと頑張っていたのです。

攻様は受様の事情に巻き込まれただけなのですが
猪突猛進な受様を放っておけずに関わっていく事になります。

組対のエースだった殉職した受様の元恋人の裏の顔
受様に情報提供する元同僚の思い
喫茶店の常連客の発明家の協力
オメガキャパキャストの情報提供者の実態

受様が追う人物の影が見えてきた事で
受様が聞きに陥る展開でハラハラMAX!!

受様が過去と決別して攻様との未来を選択するまで
とても楽しく読ませて頂きました (^-^)/

受様の性格と行動がオメガというより
人としても破天荒過ぎる規格外さに笑わせて頂きました。

そんな受様だからこそヘタレに生きてきた攻様に
本来の能力を発揮させる事ができたようなところもあったり
コミカルさを出すための設定かと思った事が
伏線だったりしたのも面白かったです。

2

サスペンスの魅力がバッチリ!甘さは控えめだけど、胸キュン!

昂希(α)×恭Ω)

退職前に未解決の相棒かつ恋人の死に関連する事件に執着する
元刑事のΩの恭が、
利用するために出会ったのは年下の典型的なダメ男αの昂希。


サスペンスのワクワクする緊張感と、
危険なシーンがブンブン飛び交うアクションが心を躍らせるものばかりで、

恭の切ない過去の恋愛が、苦しくなるほどキュン痛!
そんな恭の心の扉を開いてくれるのは、
くじけないストレートにアプローチしてくる昂希。
その過程がその過程がじわじわと心に染み入る!

恭のカフェを2人で経営するほのぼの感も素晴らしく、
2人の日常生活や関係性が絶妙で、
甘くはないけれど、
お互いの信頼や愛の成長していく様子がキュンと感動的!

コミカルさも見逃せない!
2人の掛け合いの面白さ、ちょっとした笑いがあって、
真剣な捜査の合間に挟まれるユーモアがシリアスさを上手く和らげてくれる。


強気な男前のじゃじゃ馬な恭!
自分の信念を貫いてて、本当に気が強い!
強さの中に、恋人を失った切ない過去があって、
その脆さが時々見え隠れして、
捜査が進むにつれて、
知らなかった事実からの衝撃がめっちゃ痛い・・・
昂希の前で見せる弱気、
昂希への知らないうちの嫉妬、
ついに昂希へのガードが緩んでいく姿が最高!

昂希がそんな恭の自覚のない可愛さや、
普段見せない愛らしい表情や感情を引き出してくれるのが、個人的には超見どころ!

恋愛音痴で甘えるのもへたくそで、
一人で感情に悶える恭、
愛されるために必死に努力する様もがめちゃくちゃイイ!

とろけるエッチがまさに萌え萌えで、

サスペンスと恋愛、
オメガバースの深さ、
いろんな要素が絶妙に組み合わせて、
一瞬たりとも飽きることなく、バランス感覚が素晴らしい!
最終ページを閉じた後の満足感が抜群でした!

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