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オメガバースの最高傑作!
52hertz no kyoshin
表紙の目力・吸引力も最高ですね!(∩´///`∩)
早寝電灯さんといえば繊細で丁寧な心理描写。
そんな作家さんがオメガバースをどう掘り下げるのか、
発売前からワクワクが止まらず楽しみに待ってました!
購入を迷ってる方にはインタビュー記事がおすすめです。
作者さんの今作に込めたオメガバースの解釈や、
タイトルにもなっている「共振」について書かれてます。
(担当編集メッセージが個人的に非常に興味深かった)
(世界一孤独と呼ばれるクジラのお話が、)
(Ωとして生きてく者に与えた影響などに触れてます)
また。
この作品では「発情」という言葉が使われてません。
本能的な部分を「共鳴」「共振」と置き換えられて、
自分の意志と関係なく反応してしまう不快感が繊細に描かれています。
これがとても印象的でした。
良い意味でオメガバースを読んでることを忘れる感覚と、
どうしても振り回される本能のやるせなさが綯い交ぜで!
そこに「世界一孤独なクジラ」の解釈が被さってきて
個人的には切なさに美しさを彩ったように映りました。
(基本的に本能爆発ドロッドロの発情を好んで読むので)
(単にとても新鮮だっただけかもしれんですが…)
(発情の解釈すらも繊細に描かれてて流石です!)
早寝電灯流のオメガバース、想像違わずとても良かった。
オメガバースが苦手な方も読みやすいかな?と思います。
さてさて。
高校時代のクラスメイトと再会から始まるラブストーリーです。
思春期に抱えていたバース性への不快感、
本能を抑えるためのストイックな生き様、
見知らぬ他人だろうが反応してしまう性が恐ろしく、
誰とも共鳴出来ない「52ヘルツのクジラ」に憧れる。
受け:白根は淡々とΩ性を受け容れつつも、
Ω性の持つ本能への気持ち悪さを纏っていてーーー。
そんな中で高校時代に清成が何気なく発した言葉が
辛い時期も心の支えになっていました。
攻め:清成は「α」と括られる息苦しさを抱えてました。
αじゃないかと探られる会話に辟易し、
自分に興味を示さない場所へと逃げたくなってーーー。
そんな中で高校時代の白根が纏う空気に惹かれて、
ホッと帰りたくなるような存在にまで膨らみます。
しかし高校時代は深い仲になれないまま終わってしまい、
再会をキッカケに再び心が動き出すラブストーリーです。
なんというか…。
改めてオメガバース性の本能の罪深さを実感しました。
ただその場に居合わせただけの他人にすら共鳴してしまう。
心なんて関係なく否が応でも欲情してしまう気持ち悪さが、
白根の心を通じてヒシヒシと伝わってきます。
最初はΩだけど誰にも影響されない人間になりたくて。
無理なら好きな人だけに影響される人間になりたくて。
けれどどちらも叶えられることはないんですね。
世界一孤独なクジラとは仲間と共鳴出来ない個体で、
どれだけ歌声を発しても周波数のせいで届かないそうです。
そんな悲しいクジラに白根はなりたかったと言う切なさが募りました。
白根は【オメガ】
清成は【アルファ】
性こそ全く違う2人ですが、性の捉え方は似通っててね。
互いの何気ない言葉が救いになっていた辺りは
これも一種の「共鳴」と呼んでいいんじゃないかな?と。
決して悪い意味ばかりじゃないと思うんですよ…!!!
白根と清成の心が触れる、共振していく、繋がる。
そんな一連の流れは切ないけれど美しくも感じられました。
んで世界観ぶち壊してしまう感想なんですが、
清成の必死さがめっっちゃ萌えなんですよーーー!!!
今度こそ高校時代の二の舞にならないぞって。
今度こそもっと仲良くなって白根を知ろうって。
学生時代の回想を交えながら展開するので高校生BL大好きマンには堪らない…///
あと初めてのキスね。これも永遠ニヤニヤ出来る。
両想いが発覚したけれど付き合ってはなくて、
付き合ってないけどキスしていいのか問う。
このやりとりがキュキュキューーーーンと萌えた!!!
んで顔が近づきながらもキスするまでは時間をかけて、
触れちゃったら一気にガツガツするのがもぅもぅ////
(こういうの大好きもっとちょうだい(早口))
ちなみに電子特典もすごく良かったです。
巣作り行動はオメガのためだけにあるものじゃなく、
アルファの心を癒やしてくれるという優しい解釈が好き。
「発情」という言葉を使わなかったこともそうですが、
物語の端々に作者さんの優しさが垣間見えた気がします。
遣る瀬ない切なさが盛り込まれつつも共鳴が美しいお話でした。良き!!!
一番信頼してる先生っていっても
過言ではないどれを読んでもはずれなしな
早寝先生のオメガバースです。
発売してから二週間くらい?気づいたら
ランキング上がってきていてうれしい!
さすがちるちるランキング。
オメガバースって言えば奪ったり奪われたり
虐げられたりあきらめたりと
どちらかといえば辛いお話が
多いイメージですが
今回の早寝先生のオメガバースは
今まであったどのお話ともちがう切り口な
先生らしい真摯な本当に素敵なお話でした。
キャラクターがまたなんとも先生らしい
真面目なキャラで白根と清成どちらも好感しかない
2人です。
連載時も何回も読みましたが
帯のオメガバース最高傑作ってのは嘘じゃないんで
オメガバ苦手な人にも読んで頂きたい
本当に大好きなお話です。
オメガバでは特に重要なセックスもそこにいくまでに
全く不自然のない丁寧な2人の関係の描写、
ストーリー展開でほんとにさすがです。
そしてマウスピースのエロいこと!
このエロから遠そうなお話の中では私は叫びましたよ。。よすぎる。
我慢できなくて噛みそうで危ないからの
清成のマウスピース。。最高です。
こんなマウスピースの使い方もたくさんオメガバよんでますがはじめてな気がする。
攻めのα清成が真面目な白根に結構振り回されてて
べた惚れなのがかわいいです。
何回も読み返します。
私はマンガと小説でオメガバース作品を相当数読んできたつもりですが、このジャンルの可能性はまだまだ底なしだなと思いました。オメガバースの解釈と描写が作家さんによって違うので、まだ読んだことない作家さんのオメガバ作品だとつい手にとってしまいます。
クジラの52ヘルツはこの作品で初めて知りましたが、そんなんあるんですね!オメガバ設定とマッチしていて興味深い内容でした。クジラの希少性個体と自分自身のオメガの身体の反応とを絡ませてアプローチしていく物語は、なかなかに心理描写のパンチが強く、おお…!!という感想です。
誰ともコミュニケーションのとれないクジラに、憧れを抱く白根のオメガ性に対するネガティブな気持ちが色濃く表現されている作品。不安定な身体に悩まされる高校教師の白根が、高校時代の同級生だった清成と再会し、身体共鳴に対する思いの変化を辿ったストーリーになっています。
フェロモンに当てられて反応することを「身体共鳴」と表現しているのが良いですね。嫌な意味合いじゃないのが好きだな。
バース差別はない世界だけど、白根がどことなくオメガであることを隠しているのは、いつどこでどんな風に反応してしまうか分からない自分の身体をコントロールできない怖さを抱えているからです。
52ヘルツクジラは特殊な音を出すため、誰ともコミュニケーションをとれない、言わば「孤独」なクジラ。他の誰とも反応し合わないクジラみたいになりたい……アルファに反応する自分の身体と重ね合わせる白根の悲しい思いは胸にグッとくるものがありました。
知らない相手にフェロモンだけで自分の身体がコントロール不能になってしまうのって怖いですよね。白根が52ヘルツに憧れるのも分かります。
白根のネガティブな面とは対照的に、清成の反応が常にポジティブなのがすごく素敵でした。学生時代からバース性関係なく白根に好意を抱いていた清成は、白根がオメガだと分かって相当嬉しかったはず。白根に対する真摯な気持ちと誠意ある行動に、ほんわかと心が温まりました^^
清成が側にいてくれて身も心も安心できる存在となったとき、白根があれだけなりたいと思っていた52ヘルツはもう過去の憧れのもの。身体共鳴があったから、清成と惹かれ合うことになったしお互いに愛し愛されることが出来たんですよね(*´︶`*)
切なげなシーンや描写が多めではありましたが、オメガ差別もなく嫌な登場人物もいないのはホッとして読める安心材料でした。
白根の心理描写を立たせた内容がメインで、彼の心の揺れ動きは切ないけど、清成の白根への強い想いは真っ直ぐで頼もしい限り。白根にずっと寄り添ってくれていた清成に、私も白根のお友だち同様「お父さん」の気持ちで見守っていました^ ^
描き下ろしが最高です!清成視点で、白根の可愛さを読者にプレゼンしたみたいな内容に笑ってしまいました。
白根の素直+可愛さ=無敵
いつか彼らが番になり、家族も増えたりするのかな、なんて明るい未来を想像できる素敵なエンディングでした。
忘れていた気持ちなのに、ずっと心の奥底でとどまっていたのかな。
教師になって、高校生の出来事をなぞるように自分の体験を振り返る。
話の組み立て方が素晴らしくて、高校生の瑞々しさと、大人だけれど抑えられない気持ちとか、そういうのが交互でやってくる。
さすが早寝先生です。
白根は今、気持ちに気づいたのかな。清成は高校の時から憧れのような恋心を持っていたみたい。
自分のことを誰も知らない世界に行きたくて一人旅に出たのに、白根に会いたくなる。
高校生の悩みというか、尾崎豊の世界みたいだなと思いました。自由になりたくて、自分が何なのかわからなくて、モダモダしてる感じが良いですね。
好きなシーンは2人でデートしようと思ってたのに電車でアルファに触られて白根がアパートに帰ってきて、いろいろ2人で語り合うシーン。
アルファとオメガのやるせなさや、2人の共振しているところがすごく美しくて尊かった。扉越しで手を握り、空気が振動している感じ。素晴らしい。
清成が白根を諦めなくて良かった。
後日談の巣作りの話もすごく良かった。
巣作りはアルファの為でもあるという説は、すごく納得です。
私の読んだオメガバのどれにも当てはまらない、新しい感じの話でした。世界観が新しいわけではなく、2人の気持ちが、というか。
とても良い作品です。
多くの人に読んでもらいたいです。
再会、初恋、無自覚、両片想い、思いがけないバース性… これはもう期待大でした。
また、早寝電灯先生の物語は独特な設定を持つキャラが多いので、どんなオメガバになるのかも楽しみでした。
オメガバの世界であってもバース性についてはプライベートでセクシャルなことだから、簡単には話せない。バース性があっても男同士という戸惑いもあるし、自分の身体なのに自由が利かないバース性ならではの辛さもある。
誰にも自分を理解できないんだと苦しんだり、本当の自分を偽ったり、男だからかっこよくいたいという気持ちも切なかったです。
高校時代特有の子どもじゃないけど大人じゃない、人と違うことやみんなと同じことに敏感な年頃。ちょっとしたことで傷ついたり、好意を持ったりする。
それが切実で、自分も経験してきたことだからとても胸に響きました。
Ωらしくなく「武士」とあだ名で呼ばれるほどのストイックさと無骨さのある高校教師の白根と、αでも色違いの靴下を履いている大らかな旅行添乗員の清成。
ふたりとも一見「らしくない」けどやっぱりαとΩなんですよね。
大人になって、少し自分を受け入れられてふたりが出会ったことで「やりなおし」ではないけど「答え合わせ」ができたような気がしました。あの時はこうだったんだ、あの時はこんな気持ちだったんだという。
「52ヘルツ」じゃなくてよかったね、ふたりが再会できてよかったねと思いました。
行けなかった修学旅行に大人になったふたりが、当時の自分たちだったような高校生と一緒に行くのをもうちょっとじっくり読みたかったですが、満足できるハピエンでした。
青春をやり直すわけではないけど、過去のふたりにめちゃくちゃ今幸せだよと伝えてあげたいと感じました。
オメガバにしてはエッチが少な目ですが、読み応えのある1冊でした。
初めてマウスピースを装着するアルファをみました!
新しい…今まで噛まないぞってお手手を噛んできたアルファたちを見てきたけど、これが正解なのでは…!
一見チャラいというか掴みどころない攻めがこんなにも受けの事を思ってくれてるの…めっちゃすきです!
まず表紙の白根くんの凛としていてまっすぐな眼差しに心を射貫かれました!もし紙でご購入された方はカバー裏もチェックしてほしいです。2人の幸せそうな笑顔に心があたたかくなります。
共鳴・共振が波紋や音で表現されていて、どんどん広がっていく波紋が止めることも抗うこともできない様子やただ自然なことのようにも感じられたり2人にとって大切な共振だったりと場面によっていろんな見え方がしてとても好きです。
アルファとオメガがお互いの身体に影響を与え合うことを身体共鳴と表現されていて、早寝電灯先生独自の切り口にオメガバースの新しい魅力に出会えます!
不規則なヒートを抱え規則的な生活で自分の手綱をとり52ヘルツのクジラを羨ましく思う白根くんが、清成くんと再会して自分の身体のことや気持ちにまっすぐと向き合っていく姿がかっこいいです。特に4話で白根くんがつらそうに電話している場面から4話最後のセリフまで涙がぶわぁーっと溢れてきて2人がとても愛おしくなりました。
大好きな場面、表情、表現、言葉がたくさんありすぎて書ききれないです。読後はコミックをぎゅーっと抱きしめました。気になった方はぜひ読んでほしいです。
早寝電灯先生のオメガバ作品……!うわーん!めちゃめちゃ嬉しい!配信で読み、コミックス発売を心待ちにしていました。表紙の白根が美麗……!
切なさと優しさや温もりの同居する、早寝先生らしさ溢れる作風で描かれるオメガバの魅力が優しいです……。早寝先生独自の視点で描かれるオメガバース作品の魅力が輝いています!キャラもみんな魅力的~!
自分の舵は自分で取りたい、と自分を律しながら進む白根も、噂話など好奇の目による居心地の悪さから他者のことを思い遣れる清成も、二人とも魅力的です。生きづらさを抱えながら、それでも懸命に生きている姿を見ていると、応援せずにはいられません。そして、そんな彼らに励まされます。
高校時代、お互いの何気ない言葉や遣り取りがお互いにとって救いや支えになっていたという事実がもう……たまりません!相手がそう感じていたことにお互い気付いていなかったというのも、たまりません!
その事実が、バース性による身体的本能的な引力ではなく、心情面で共鳴、共振していた片鱗のようにも感じられました。オメガバースに52ヘルツの鯨を組み合わせるところに早寝先生らしさやセンスを感じます。タイトルを見たとき、「そう来たかー!」と悶えました(笑)
運命のつがいが存在しない世界(相性の良い相手はいる)ということで(ご本人のツイッターより)、そういう設定の違いも早寝先生らしい作風に繋がっているのかもしれません。他にも隠れた設定などがありそうで、密かに気になっています。
左右違う靴下を履きがちな清成と、それによく気付く白根が好きです(笑)
清成にとって大切な一瞬には、2回とも白根が清成の左右違う靴下を見ていた……。名シーンです……!
白根も清成も、バース性に関わる生きづらさを抱えていますが、生きづらさを感じている理由がバース性だけに直結するものではないところに、作品の魅力を感じます。オメガバースでなければ成立しないお話でありながら、バース性がなくても、彼らは生きづらさを抱えていたのではないかと感じる。だからこそ、彼らの姿に励まされるのだと思います。
規則正しい生活を重んじる白根から「転じて恋と生き」を思い出したり、再会ものということから「see you later,mermaid」を思い出したりしました。
「罫線上のカンタータ」や「君にはふれると鳴るとこがあって」の雰囲気も感じられて、早寝先生の作品にある、苦難や辛さも包み込むように乗り越える、穏やかな意志の強さや優しさに今回も浸らせていただきました。好きです。
オメガバース作品として素敵なお話であり、また、その枠に留まらない魅力あるお話なので、多くの人に読んでいただきたいです。
早寝電灯先生のオメガバースです。
これまでも多くの作品が生み出され、既に飽和気味な
オメガバースの世界観を早寝電灯先生はどう描くのか?
結果からいうと、目新しさはない。
だけど、性に葛藤する二人の心と愛が芽生えてゆく過程を
繊細に、丁寧に描いた早寝電灯先生の色を感じられるお話でした。
透明感のある作風と本能ドロドロのオメガバって正反対なのに、
早寝電灯先生が描くとやっぱり美しくって心が震えてしまいました。
高校教師の白根はいつだって規則正しくありたい。
早寝早起き、定期的な運動に計画的な自炊をこなし、
何ものにも振り回されることなく、自分自身をコントロールしていたい。
それがたとえ、自分のバース性であっても。
ある日、修学旅行を担当することになった白根は
旅行代理店の担当者と打ち合わせをすることに。
そこにやってきたのは高校の同級生の清成だった。
久々の再会から高校時代の話題で盛り上がる二人だけれど、
白根が突発的にヒートを起こしてしまい…。
白根のバース性はΩで、清成はαだった。
そして、忘れられなかったあの頃の初恋が再燃する。
その日以来、仕事以外でも連絡を取るようになった白根と清成。
清成と過ごす時間に安らぎを感じながらも、一緒にいることで
自分がΩであると嫌でも自覚してしまう白根。
揺らぎたくない。何ものにも振り回されたくない。
理性を失ったみっともないところを見られたくない。
突発的にやってくるヒート、Ωという性をおそれるあまり、
孤独を望んでしまう白根が切ない。
周りと共鳴することのできない「52ヘルツのクジラ」。
それは孤高の象徴であると同時に、白根にとっては
自由の象徴でもある。
好きな相手にならまだしも、見ず知らずの人間のα性にまで共鳴し、
反応してしまう自分の中のΩの本能を後ろめたいと厭う白根。
ずっとΩという性にコントロールを奪われ、脅かされてきた
白根にはそのクジラの孤独が何よりも羨ましかったのだ。
だけど、ヒートを起こし、清成と共鳴した白根がそっとこぼした
「52ヘルツじゃなくてよかった…」という一言に胸をつかれる。
「武士先生」なんて呼ばれて一見ストイックな白根だけれど、
辛いときには誰かに傍にいて欲しいし、好きで孤独になる人なんていない。
だからこそ、二人が再会してくれて本当によかったと思う。
清成の好意は結構バレバレだったけれど、蓋を開けてみると
思いの外片思い歴が長くてびっくりした。
よく白根からの告白があるまで我慢してたなぁ…。
実は高校生の頃から白根に密かに淡い恋心を抱いていたという清成。
4話では清成視点で高校時代から現在に至るまでの白根への想いが
明かされている。
誠実だけど、飄々として情熱なんてなさそうに見えたのに、
実はこんなにも切なく激しい恋心を抱えていたなんて!
両想いになった後には白根への執着がどんどん出てきて、
αみ増し増しな清成、格好良かったです。
ピュアすぎて尊さハンパない二人だけれど、ちゃんと最後までシております。
エロは控えめですが、ヒートえっちは意外にもエロエロです。
普段は武士っぽい白根もトロトロに蕩け、清成はけだもの感あってよかったな♪
個人的に大学時代の同期の加藤とのアフタヌーンティーシーンが大好きです。
Ω同士、良き理解者、相談相手として友情をはぐんできたんだろうなぁ。
自分を律することで、オメガ性をコントロールしようとする白根の、強くあろうとする心。
その心を包み込む存在が、高校時代の同級生清成。
この二人の再会からの恋模様が、丁寧に綴られているのが今回の作品となります。
オメガバースものは、実は少し苦手でして。
でも、大好きな早寝先生の新作とあって、ワクワクして発売を待っていました。
やっぱり、先生の世界観が好きだーと思いました。
先生の描かれたどの作品からも、ノスタルジーを感じるんですよね。
どうしてかなあ。
古い、とか画一的、とかではないんですよ。
いつもいつも新鮮な感動があるのに、どこか懐かしくて温かい。
きゅんきゅんしながら読んでいても、読後はホッとします。
こちらの作品もそうでした。
飄々とした態度で、アルファ性の優位感を削ぎ落とした清成が、自分でも押さえきれない感情に揺さぶられる白根と共にあろうとする姿、格好いいんですよ。
でもね、清成にしても白根にしても、特別な存在ではなく、その辺にいそうな、普通の、会社員(添乗員?)と教師なんです。
そんな普通の日常の中で、思い、悩み、徐々に気持ちを通じ合わせるから、孤独に惹かれながらも共鳴し合うんでしょうね。
「共鳴」って表現、いいですね。
この作品の空気にピッタリです。
それから、タイトルにある「52ヘルツ」も。
あと、人妻加藤さんも(笑)好きです。