凪がれ星

nagareboshi

凪がれ星
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神83
  • 萌×237
  • 萌20
  • 中立5
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
17
得点
628
評価数
150
平均
4.3 / 5
神率
55.3%
著者
ミギノヤギ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス Qpaコレクション
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784801978980

あらすじ

写真撮影が趣味の大学生・天惺が
レンズ越しに目を奪われ出会ったのは
顔に大きな火傷痕がある男・槇人。

華やかなモデル業界から一転、
事故で負った痕に向けられる視線に心が擦り減り
逃げるようにこの街の図書館で働く槇人だったが、
そんな過去を知る由もない天惺は
本の貸し借りを通じて交流を重ねていくうちに
槇人の儚げで綺麗な横顔に無意識に見惚れ
思わずカメラを向けるようになる。

レンズの中に槇人を覗く度、どうしようもなく惹かれ
膨らんでいく感情に気付いたとき、
昔のモデル仲間だという男が槇人を連れ戻しにやって来て――…?

無自覚な独占欲を抱くカメラ趣味の大学生×顔に大きな火傷痕がある元モデル

表題作凪がれ星

一宮天惺(いちみやてんせい)22歳 大学生
獅倉槇人(しくらまきと)27歳元モデルの司書

レビュー投稿数17

カメラと星と美しい人

廃墟のような私設図書館があると聞き訪れた天惺は、建物を写真に収めようとカメラを構える。
そのときファインダーの中に飛び込んだ槇人に心を奪われる。
という出会いの場面から始まります。
槇人は美しい人ですが、顔や体に火傷の跡がひどく残っています。
最初は図書館司書補と図書館利用者としての関係でしたが、星を見に行って偶然出会ったことから距離が縮まります。
話が進んでいくと、槇人の正体が明らかになっていくのですが、火傷の原因は不明のままです。
結果からすると、都会で仕事を含めて色々なことに疲れた人が地方にドロップアウトして、長い夏休みを満喫し、心が健やかになる、というようなお話なのですが、読んでいる最中はブラックボックスになっているところがいくつかあるので、これはどんなお話? どんな仕掛け? とかなりわくわくしました。

勝手に火傷の原因がお話のキーポイントかと思っていたので、そうではなかった(最後まで原因は描かれず)ことや、槇人の雰囲気からも大人の恋愛が描かれると思っていたら結構甘々だったので、読む前と読後とで印象が変わりました。
考えてみたら天惺が大学生なので、恋愛脳一辺倒のようなことになってもおかしくなかったのでした。
槇人にとってはそのことも、リラックスできて傷を癒やすのにちょうど良かったのかも知れません。
個人的には、出来たらもう少し過去エピソードがえぐい方が深みが増したかもなあ、などと思ったりもしました。

0

美しきサバサバお兄さん。

試し読みしたときの印象より、さらに槇人が美しかったです。
そして、こんな美人で顔に大きな火傷というところから、勝手に繊細な薄幸美人かと思っていたら、かなりのサバサバ系。
途中、不穏な展開に……と思いきや、話し合いだけで穏便に解決。
……と、いろんな意味で予想外の作品でした。

槇人の性格は、いい意味での予想外。
まあ、あまりにもあっけらかんと天惺に触ってきちゃうのはちょっと残念だったけど。
写真を撮られることに複雑な心を抱えつつ、ズバッと腹を据えてポーズをとってみせるの、ものすごく美しくてカッコよかった。この人ほんとに撮られることが好きだったんだ、才能ある人だったんだ……ってわかって、下手にグズグズ言われるよりもかえって切ない。
天惺は寡黙で年齢より大人びたタイプだけど、槇人の前では意外と年下ワンコ感もあって、これもよかった。

槇人が過去と対峙することになるくだりは、きっかけがきっかけだけに、重たい展開にならなくてほっとするとともに、あまりにあっさりで肩透かし感もあり。
槇人が楽になれたのは天惺に出逢えたおかげ……ってことなんだけど、それにしてはまだ二人の絆が浅すぎて、9割方は槙人が一人で自己完結してしまった印象です。
もうちょっと、二人がちゃんと心を通わせていく過程が見たかった。

「天惺が写真を始めたきっかけの写真」が意味ありげに出てきた割に、何の補足も無しで終わり?と思う方は、episode 0の2ページ目をよく見てください。
もし続編があるなら、あの写真を撮ったカメラマンも出てきて欲しいな。

0

マジで神すぎる

私はまず表紙が美しすぎて買いました!この漫画は表紙買いして大正解!私が期待してた以上に感動するし、なんせ人物が美しすぎる!個人的に初心者様にもいいと思います!
(ここからネタバレ注意!)
受け様の複雑な過去も、見ててちょっと悲しくなるときもあるけどそれ以上のふたりの愛情やら友情もとてもいい作品です!1つの注意としては、傷とかが苦手は人は、気をつけたほうがいいかも…ちなみに、受け様の過去の姿も個人的に大好きです!

1

大学生活✕司書補

趣味でカメラをしている大学生の天惺と顔や身体に火傷の跡が残る槙人のお話です。
ワケアリ美人を救う光属性ワンコが好きな方にオススメです!

槙人の火傷跡が天の川みたいだという天惺に段々と絆されていくのも納得の流れでした。
抜き合ったことで、お互いに段々と意識していく流れにはキュンとしました!

モデル時代の槙人と一緒に仕事をしていた洋介とマネージャーの瀬田が出てくる流れは唐突でしたが、槙人が過去と和解出来て良かったです。
でも、槙人の写真をSNSに載せて二人が槙人の元に来るキッカケを作った樟平はもっと怒られるべきですね。

シーモアは白抜き修正でした。
書き下ろしの嫉妬を隠さない天惺が可愛かったです〜!

1

ピュア大学生に引き寄せられる影ありキャラがいい~!!

イラストはSNSで拝見していたのですが、
ようやくゲット...!

雰囲気からもわかるように夜明け属性の私が大好きな
「救い出してくれる光属性」×「ワケあり」でした...!
浄化~~

序盤から説明なくすっと二人が会話していたり
モノローグはないのですが、その分興味がでてだからこうなったのか~と読み終わりに近づくにつれて面白い感覚になりました!

メインの二人だけでなく、他のキャラクターも個性があってもっとよみたいですし番外編とか2がもしあるなら旅行とかいって写真とったりする二人が見たい...
幸せでいてくれ~

モデル時代にそれまでポジティブだったのに事故が原因で負ってしまったやけどが原因で、気を使われたり怖がられる経験をしたマキにとっては
天惺くんは本編でも言っていますが安心できる存在なんだなとじ~んときました..

激しい喧嘩やすれ違いはせず(ここもうれしい)、あぁ~そんなこといったらうれしいに決まってる~~~ほら~という会話の連続で
優しい子なんだなとほんわかして読めました。

えっちシーンももちろんかわいくって
言葉数は少ないものの確実に思いを伝えて心が動く...
気持ちに寄り添った様子がとっても良かったです♡♡!!!!

3

写真家志望と元モデル

カメラが好きな天惺(てんけい)。ある日、図書館で見かけた美しい(男性)司書から目が離せなくなり、写真を撮り始める。

最初は友人のような関係だったかもしれませんが、美しいがどこか影のあるまきとさんと、ひたむきで純粋な天惺は次第に恋愛感情で惹かれ合う、それが自然なことのように思えました。

天惺はまだまだ学生で、すれていないけど、イケメン大柄、寡黙っていうキャラがいい。
一方のまきとさんは、顔におおきなやけどの痕があり、何か過去にもいわくがありそう。
そんなまきとさんの過去のお仕事や、今の行き方の中で、まさに天惺として彼をつつみこむ青年に出会ったのかもしれない。

影のある美人、でもちょっとずるくて。。というあたりもキャラの魅力。面白かったです。

2

心の拠り所

めっちゃ良かったです!かなり重たい内容を予想していたら、以外に気楽でコミカルな雰囲気でした。ふわふわ系は大好物なので私はそれで満足でしたが、シリアスのままでいて欲しかったという方の意見も理解できます。

♦ネタバレ♦

「顔の大きな火傷痕を隠さず、気高く、真っ直ぐ生きているマキさんの姿は、天惺にとってどの景色よりも美しい。しかしマキさんは、自分の事をそう思ってはいない― 本当は辛い現実から逃げてばっかりなんだと。」

↑ここのジレンマをもうちょっと…!って感じは確かにしましたね。
広げなかったせいで天惺がただの火傷フェチに見えがち ( ̄▽ ̄;)アハハ

途中から余計な (言い方)二人も現れるんですけど、ただの当て馬じゃなくて安心しました。どっちも面白いキャラだったし、最終的にイイ奴でした。
しかし「いる?」って言われたら… うぅ~ん。

「神」評価のくせにさっきから文句しか書いていないじゃないかー!!って怒られそうw すみません!ちゃんと好きなトコも言います!

火傷痕の原因が事故だったのが逆に刺さりました。業界のライバルやストーカーの仕業とか、そんなドラマチックなことではなく、本当にふとした事から人生が変わってしまった時のショック… 頭も心も追い付けなくて「どうにかなる」でなんとか自分に言い聞かせるけど、ただ現実を受け入れるのが怖いだけ。そんな気持ち、誰もが苦しいほどに共感できると思います。

BLあるあるの「とっさのホテルで致してしまう」流れがくるのかなってハラハラしたけど、それも違って良かったです。(オナはするけど、それはまあ)

「この道に行って欲しかったけど、こっちの情景もすごく綺麗~!」
感想をひとことで例えればこれです。
優しいBL作品が読みたい方にオススメします!

2

無花果

この2人は一目惚れで最初からもう出来上がってると捉えた方が読みやすいな。

裸になる展開早っ!と思ったけど、同衾OKな程度に惹かれ合ってるフリーの大人2人にきっかけを与えれば、こうなってもおかしくないのか。それが男性同士なのはこれがBL漫画だからです。

ミギノヤギ先生作品は他も読んでますが、どれもあと一歩で萌2にならない。画面は綺麗ながら、登場人物の言動がお洒落すぎて、生々しさを感じないからかもしれない。

最近BL漫画読んでて、コンプラ意識高めの登場人物が多くなったと思う反面、やらかし描写があった時に「え、それで許しちゃうの?」というパターンも増えて、両極端になってきました。

3

表紙が素敵

ミギノヤギ先生の作品はどれも表紙が素敵でまず目に入るのですが、こちらも表紙に惹かれて購入してみました。
顔に痣がある槇人に何故か惹かれる大学生の天惺。
綺麗な顏をしているので人目を引くということもあるけども図書館で働く槇人と接するうちに人柄にも惹かれていくところが無自覚なのかいつしか恋に変化していくところが良かったです。
天惺は槇人のこととても大事に思っているけれど、友人がSNSに槇人の写真をupしてしまったことで、槇人の昔のモデル時代の同僚が訪ねてきて、また一緒に仕事をしようと誘うけれども今の場所が今は大事ということで断ります。
多少波乱はあるけれど、基本二人でいる時間は穏やかに時間が流れているので幸せそうな二人を見ているとあたたかい気持ちになれます。
優しいお話です。

2

優しいお話

凪がれ星って流れ星とはまったく逆のようなタイトルですね。
タイトルからイメージするこの作品は、ただひとつの星のような相手を見つけたふたりの話でしょうか。

攻めの天惺と受けの槙人ふたりとも一目惚れになるんでしょうね。とても印象深いオープニングになっています。
槙人の顔の傷跡を「天の川」みたいだという天惺は、天然タラシです。モデルだったのに顔にできた火傷で辞めた過去で落ち込んでいた槙人にとって、とても嬉しい言葉だったに違いないのだから。

ふたりが同性愛へと進むきっかけの物語は1話ですぐあり、わりと定番である突然の雨からのラブホへという流れになっています。同性との経験がないのにいきなり抜き合いをしてしまうのは…ご都合主義すぎる気はしましたが、1巻でまとめるにはしょうがないのでしょうか。
Qpaさんなので1話からエロなのもあるのでしょうね。

その後、すぐに槙人の過去の話、そして当て馬的なモデル時代のパートナーの登場です。
ここで出てくる天惺の友人やモデルの羊介や社長の瀬田がとてもいいキャラクターばかりなので、もっとじっくりと読めたらよかったのにと残念です。


キレイな絵柄と優しい雰囲気の作品をいつも描かれるミギノヤギ先生ですが、今作で一番印象深かったのは、状況が変わった時に「今までのように頑張らなくてもいい」ということと「今のままを許して少しだけ楽になってもいい」というこの物語のメッセージでとてもよかったです。

個人的に当て馬まではいかないけど、自分の恋心に気づかないままの羊介がどうなるのかスピンオフないかなぁと期待しています。
瀬田じゃ定番すぎる気がするので、新しい出会いで羊介に心もたされる恋愛が訪れたらおもしろそうです。

1

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