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感動の最終巻! 52Pの豪華小冊子付き!
ookami no hanayome
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
実は狼シリーズ初読みでしたが、この花嫁作品単体でも充分に楽しめました!
受けが『両性具有』と言う事で正直購入するか悩みましたが、大好きな中央アジアをモチーフにした世界観が気になり思い切って購入。
エロはラストに少しだけで局部描写も無く、両性具有は殆ど気になりませんでした。
何より、ストーリーが面白くて気づけば全巻購入!
政略結婚から徐々に惹かれ合う2人の変化にキュンとして、中央アジアらしい煌びやかな装飾美術にうっとり。
ヴィランだったルーイのお兄さんは酷い奴ですが、どこか憎めないキャラクターでその後が気になるところ。
ただ、白鹿様がルーイに惚れる展開に違和感を覚えてしまい、少し残念でした。
白鹿様視点でルーイに惹かれる描写がもう少しあれば印象変わりそう。三角関係のような展開にキュンキュン出来そうだったので、正直勿体無いなぁ…と感じました。
最後に男性妊娠描写があります!
普段は男性妊娠が苦手な私ですが、波瀾万丈だった2人の幸せそうな姿を堪能できて温かい気持ちで一杯に。
狼と鹿の設定が斬新で面白く、中央アジアの世界観が好みだったので他のシリーズも読んでみたいと思います!
▶︎シーモア/局部描写なし
政略結婚をした後、互いを知るうちに惹かれ合ってちゃんと番となった狼の国のゼスと西の国のルーイ。
ルーイの兄のアズラクが始めた戦争もアズラクが捕虜になり、西国に引き渡すことを条件に終わりを告げます。
でもルーイを思い、西国への引き渡しの途中に捕虜となったアズラクを逃がすためルーイの従者マルジャが一緒に橋から川へ落ちます。
自由になったふたりは二手に分かれて己の道を進んでいきます。
しかし戦地から帰る途中にゼスが部下を庇い、大怪我をして帰還します。
なかなか目が覚めませんが、ついに目覚めたゼスと正式な番として認められたルーイはやっと幸せになります。
ゼスが甘々になってルーイが可愛く照れて、ふたりがこんな感じになるんだ?幸せそうでよかった!と読みながら思えました。個人的にゼスの牙のシーンがよかったです!!
限定版小冊子は「狼の花嫁」だけでなく「狼は花の馨り」「狼は恋に啼く」のこれまでの特典もあり、本編後の描き下ろし含めて読み応えたっぷりで、これを読んでやっと完結だと思えるものでした。
本編を読んだ後は100%ハピエンとは言えないところもありましたが、小冊子や描き下ろしを読むとマルジャのその後やみんなの幸せが分かるのでお高めですが、ぜひ読んでほしいです。
民族BL、堂々の完結編。
表紙のルーイが幸せそうで嬉しい。良かったね、ルーイ。
ここに至る物語をまた最初から読み返して、物語世界に没入する。
大きな事件は覚えているものの、この「世界観」に浸るにはやはり。一巻からの一気読みは欠かせない。というか。「狼は恋に啼く」から連なるサーガをまた読み返さずにはいられない。
運命に翻弄されながら、温かく、時には激しく。交わされて来た愛の叙情詩。彼等の民族としての歴史。生きて行く術を。麗しい文化を記した絵と共に味わう幸せ。
終わってしまう事の寂しさ。
ルーイの母国、と言っても「半陰陽」と蔑まれたルーイは、ほぼ幽閉されていた記憶しか無い。西の国と開戦した「狼の国」は、アズラクを生きたまま引き渡す事と引き換えに休戦となる。休戦の報告を受けたゼスは、帰途、敵に襲われ、重傷を負う。ううっ。せっかく休戦したのに。無傷で帰って欲しかった。その傷は、永遠にゼスの顔に遺り、左眼は失明する。
だが。命は取り留めたのだ。共に生きたいと願うルーイの願い。ゼスのルーイへの想いの強さの為か。
そのどさくさに紛れ、2人の結婚を認めていなかった父王は崩御する。政務を取り仕切っていた兄、ハシの采配で、旧い因習に囚われていた「狼の国」は、文化を継承しながらも新しい国を目指して行くと誓い、ゼスとルーイ、ユルールも新国王を支えて生きて行く。
という一応の「めでたし!」で終わる。
何かと傲慢で、気味が悪い悪役、「西の国」ザハブ王が成敗されたり、死んだりする事が無く。そこはモヤる。勧善懲悪はここには無い。「西の国」は揺るが無い大国のまま。
ルーイのトラウマになっていた兄・アズラクもまた、愛の為に生きていた事を知り、彼は「西の国」に引き渡される事も無く、生きて逃れている。まぁ、アズラクも可哀想だったから、それは良いんだけど。
ザバブが何ともなって無い、というのが如何ともし難い。
もしそれを描くなら、とてつも無い大作になってしまうだろう。完結編がパタパタと片付けられてしまったかの様な寂しさは残る。
それに。狼の末裔と言われる王族の周りに常に侍っていた狼達の描写が少ないのも寂しい。
もふもふと大きな体躯をした狼達は、常に彼等の守護の様だったのだから。
「半陰陽」と呼ばれて、子を成せるのかどうかもわからない、と言われたルーイは無事に子供を授かる。下世話な事を言ってしまうと、体位的にはBLのソレっぽいんだけど。ゼスはソッチにも挿れたのかね?という疑問は残る。
子供はルーイに瓜二つなのも、少し寂しい。ルーイの子には王位継承権は低くても、サヤに分かりやすいゼス要素はあって欲しかった。
「限定版小冊子」は、「狼は恋に啼く」や「狼は花の馨り」他、に収録された1ページ漫画を収録しているので、既刊を遡りたい気持ちになるのは必至。ループ読み。
「描き下ろし」には、ルーイの従者で、アズラクを生きて逃したマルジャのその後のある日。誰に傅く事も無く、全くの自由になった彼のその後にも幸あれ。
シリーズの中でも最長となった今作が5年の歳月を経て完結。おめでとうございます!1巻ずつずっと追いかけてきた私、感慨も一入です。
長い長いファンタジーシリーズ。他作品は狼と白鹿の物語が中心ですが、このお話では隣国から嫁いできたルーイが主人公となり、さまざまな人間関係が織り成す少々複雑なお話となっています。
性別を隠して嫁いだ両性具有のルーイ、彼を女性として娶ったゼス、ゼスの番候補だったユルール、ルーイの兄であり不穏な空気を纏うアズラク…それぞれのキャラクターがとても魅力的です。
王子でありながら幽閉されていたため何も知らないルーイ。最初は頼りなかったルーイですが、嫁いでからいろんな出来事に触れ、興味を持ち、段々とたくましくなっていきます。彼の成長を見守るお話でもあったと思います。どのような視線に晒されても、思惑に巻き込まれても、心の純真さを失わない強いルーイがそこにいました。
段々とルーイに惹かれていく周囲とのやり取りがとても優しいのに、どこか常に不穏さがあって、どうやって本当の幸せにたどり着くのかとハラハラすることもありました。完結し、最後まで見守ることができて良かったです。
BLというと、めくるめくエッチシーンがあるのが普通となっている昨今。それを求めて名作を探し回ることも少なくなく、この私もそれに関しては全く否定できず……むしろメインとして読みたいくらいですが……そんな邪な思いを払拭するほどの純愛物語。でもいつかは…と思っていたその気持ちも5巻で報われます。2人の子どもも可愛かったなぁ。
人として、国として、番として、王子として……さまざまな葛藤がメインテーマであったようにも思います。長編ならではのじっくりと読み込ませるストーリー。異国情緒あふれる衣装や建物。人の心の弱さ、強さ。そして愛。たくさんの楽しみがある作品でした。完結まで読ませてくださって、ありがとうございます。
4巻を読んだ時にそろそろかなとは思っていましたが、今巻が最終巻でした。
ちょっとゼスが痛々しい事になってしまってましたが、マルジャの働きでアズラクも無事に逃げおおせた所で終わってました。
小冊子ではマルジャのその後がチラッと描いてありましたが、アズラクについては描いてなかったのが残念でした。
今巻で感動したのはゼスの兄のハシの決意でした。やっと父王が亡くなって狼の国を開かれた国に再興していこうと、ゼスとユルールに協力を仰ぐ姿に感無量でした。息子のジグルも凄く良い子だし狼の国は安泰だと思ったんです。
そして、描き下ろしではルーイを大切にするゼスに更に感動したんです。庭に沢山の花をゼス自ら植えてるのは、きっと国が平和になったからなんですよね。ここでは更に両性具有だったルーイが結局は子どもが産めたのかの結果も描いてありました。新連載が始まってるそうで、この結果が重要な役割を担ってるようです。
凄く丸く収まってるんですが、ルーイの故郷の西の国がどうなったのかも知りたかったです。個人的にはあの王が色欲で身を滅ぼしてバチが当たって欲しいです。アズラクに是非乗っ取ってもらい、狼の国が変わったように西の国を変えて欲しいと思いました。
『狼の花嫁』の5巻にして完結編。
戦争に出征していったゼスを心配しながら待ち続けるルーイ。
が、休戦が決まり、無事にゼスは帰還する。はずだった。
ゼスの無事だけを祈り続けてきたルーイのもとに帰ってきたゼスは、瀕死の状態で―。
りゆま先生の描く「狼シリーズ」は、狼×白鹿をベースに紡がれていくストーリーですが、そのどれもに共通しているのはほんのりと漂うシリアスベース。シリーズの第三弾に当たる今作品は政略結婚によって番となった二人のお話。
お互いに愛情があるわけではなく番になった彼らの行く末は…、と、まあハピエンになるんでしょ?と思いつつ読み進めたわけですが。
ゼス×ルーイ。
全5巻という長さも手伝い、二人が少しずつ心を通わせていく様が丁寧に描かれています。この二人は、もう最高、ということは間違いない。5巻の表紙の二人の笑顔を見れば一目瞭然というもの。ゼスのデレがめっちゃ可愛かった。
今巻の個人的萌えツボは、政略結婚で嫁がされてきたルーイに伴ってやってきた、従者のマルジャです。冒頭から一貫して、マルジャ最高。の1冊でした。寡黙で感情が読み取れないマルジャの、ルーイへの愛情が、もう、もう…!と萌え滾って仕方なかった。
狼の花嫁が完結してしまいましたが、次はもちろんマルジャのお話でしょ?
と思っていますが、りゆま先生、いかがでしょうか。
りゆま先生の書かれたあとがきを拝見しましたが、いやいやいや。彼はどこでも生きていけそうですけれども。彼の幸せになった姿を拝みたい!
あとはですね、アズラク。
彼も幸せにしてあげて欲しいな。彼に、心から愛し、愛される相手に、再び会えることを願っています。
狼シリーズの中で一番と言えるシリアス展開を見せる今作品ですが、最後は大団円。気持ちがほっこりと温かくなる、そんな優しい完結でした。