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kinou, kimi ga shinda.
お初の先生です。1.2巻まとめての感想
これまでにないような、独特な世界観のファンタジー物語。登場人物それぞれが抱える“愛”かなり偏った愛情な感じがします。タイトルからしてハッピーな光のお話でないことは想像していましたが中身は想像を遥かに上回る様な重くて不器用で不完全な愛情を描いたお話でした。一応不明エンドと書かれているけど個人的にはハピエンなのかなと思います。
メインキャラの二人が旅する中でいろんな登場人(?)物と出会いますが、それぞれに色んな人生があって毎回悲しい気分になったり幸せな気分になったり、感情ジェットコースター状態で読みました。笑
たった2巻とは思えないくらいとても読み応えありました。
現在もウェブ雑誌で連載中です。
紙の雑誌でも別作品を連載、同人誌も最近出版されています。
ARUKU先生の創作の泉は枯れることなくというより更にこんこんと湧き出しているのでしょう。
ただ何故ベテランの作家さんは皆、ファンタジーやスピリチュアルなものへと向かうのか私にはとうてい理解出来ないと最初は冷めた目で見ておりました。
でも分かってはきました。
それはよく分からないけれどとにかくなんだかスゴい…!のが「昨日、君が死んだ。」だという事です。
私は人間的にとてつもなく矮小なので、身内や勤務先の同僚、あるいはここなら他のレビュアーさん、漫画家さんにだって嫉妬します。
自分と比べます。
自分とそんなに差がないじゃないか、あんな才能はないけどそれに近いとこまではいける気がする、などと思ってしまいます。
もちろん身の程知らず、です。
ところが!
ARUKU先生については嫉妬なんて感情は生まれません。
いつもありがたく読ませて頂いています。
特にこの作品は先生のライフワークなんだろうなと感じています。
魂を削って描いていると思う。
BLじゃないのかもしれない。
いつもの萌えってやつはないかもしれない。
オトナになってしまった人々の為の「童話」としてじっくり読んでいます。
よかったら貴方も読んでくれると嬉しいです。
ARUKU先生の創り出すストーリーがどれも素敵で何回でも読みたくなります。一つ一つ違うお話みたいだけどしっかり愛とか友情とか繋がっていてどれも心温まるものばかりです。きっと読みながら自然と笑みが溢れちゃいます!
私の語彙力ではまだまだ伝えきれない魅力が詰まってるのでぜひ読んでみてほしいです!読んでください!
3巻楽しみにしています♪
1巻、その独創性に驚かされた1人ですが、2巻となるとその新鮮味はやはり少し薄れてしまいました。
2巻も様々なシチュエーションではづとゴドーの旅は続きます。
上手く行く時も、上手くいかない時もありますが不思議と悲壮感はなくほのぼのとした雰囲気での短編が続いて行きなんとなくロールプレイングゲームをしているような感覚にもなったりしました。
でもさすがに終盤ゴドーがバラバラになってしまった時には、バッドエンドなのかとショックでした。
赤ちゃんゴドーは成長したりするのかな?
てか3巻に続きますよね?
次巻がラストとは限りませんが、どういう風にラストが落ち着くのかめちゃくちゃ気になる作品です。
作り込まれた世界観に圧倒される神作!一コマ一コマが凝りに凝っていて特殊な世界観の話を見事に成り立たせている。どういう話か説明ができないんだけど読めばわかる、読んで損はないと思わせる一冊でした。優しさと残酷さが交互に打ち込まれていて、哲学的な童話のようでもあり、聖書的でもある(?)うまくいえないがすごい!天使と悪魔で好きな人を縫う…とか絶対無理だと思ってたけどめちゃくちゃよかった。ARUKU先生以前他の作品を読んだとき、絵も怖い感じだし話もえぐいし私の感性では理解できない先生だと思ってましたが認識が一変!ファンになっちゃった。難しいけど読者をおいていかないし、なんかすごい体験をした気分になります。そして絵がすごすぎる、上手いを通り越して神々しい。孤独を真正面から描きながらも救いがある。はづが不幸すぎてもう人間離れしているんだが、この人の「自分にできることをする」「小さいものも見捨てない」その生き方、視線に癒されます。
キラキラとした万華鏡のように、移り変わりの激しい沢山のお話が詰め込まれていました。
時には優しく時には残酷で、でも救いがある何とも例えようのない世界観でした。
可愛らしいキャラクターが出て来たと思えば、不気味で恐ろしげな存在も現れて、物語を紡いで行くんです。
1巻でも心に刺さる部分があって、胸がキツく絞られるように苦しくなったのを覚えています。
なので2巻も読むのが怖かったんですが、何度か苦しくなって穏やかになっての繰り返しでした。
ARUKU先生の作品は大好きで、中でもこの作品は他の作品より群を抜いて好みです。
ゴトーくんの無邪気な可愛らしさとはづへの献身的なまでの愛、そしてはづに影のように寄り添いながら姿が見えない護堂の愛。
1人と半分と半分の旅が何処に向かっているのか凄く気になります。
特に今回は新たな登場人物によって、世界が壊れ始めました。壊れた世界でさえ美しいと思うはづこそが美しいと思いました。
個人的には「伯爵夫人」の言葉が凄く気になります。あれははづを指しているのでしょうか?
3巻を楽しみに待ちたいと思います。
ARUKU先生の作品はこの他に2冊読んでます。発熱〜が初めて読んだ作品でしたが、その時は作品の空気感に惹かれたもののオチがあまりハマりませんでした。その次に読んだ100年〜はオチが大ハマりし、ARUKU先生の違う作品を読みたい!と思いこちらの1を初めに手にしました。正直表紙もあらすじも強く興味をそそるものではなく、同時に買った作品から呼んで後回しにしていました。が、同時に買った(40冊くらい中古で爆買いしました)こちらの作品がダントツ面白かったです。
いつも中古でしか本を買わないケチな私ですが、2が8月に発売されていたと知り、1を読んだ当日〇ニメイトに駆け込み購入しました。
やはりめちゃくちゃおもしろい。BL好きな人しか知らないのがもったいないくらいのド名作です。
楽しみに待っていた2巻です!はづちゃんが助けた子たちなどみんな繋がってていいことが起きるのは、はづちゃんが今までずっと、思いやりがあるいい子だからだと思います。
ねこちゃんがすごい好きです!はづちゃんがすきなのに、ゴドーくんとはづちゃんがいちゃついても、妬んだりせずに本当にいい子で2人の仲を引き裂こうとしないのが本当に健気でした。特に告白の時「寵愛」という表現が好きすぎてずっと刺さっています。早く幸せになってほしいです。メインCPでは、私は器?の方のゴドーくんも本物?の護堂くんも大好きで2人とも一緒にいてほしいけど、この作品の場合3Pは違う感じかなぁと思うのでどうなるかがすごくきになります。
心が捩じ切れそうなのである。
死と生。
生きるために食べる、という生の根本的なストーリーから始まって、貧しさ、ひもじさ、人間が他のいきもの達を使い尽くす(食べたり皮を剥いだり)エゴ…
そんな人間の残酷、それに並行してゴドーとはづの甘くて優しい空気感。
両極端の同居する驚くべき世界。
この2巻の展開として、また、また。ゴドーが死んじゃいます。
布人形が「死ぬ」とはこれいかに。
はづはまた一から旅を始めることになります。
そこで出会う色々な存在。
仕立ての魔法に似た「編み物の魔法」を持つ女性や。
拾ったボロ人形や。
嫉妬に苦しむ「帽子屋」や。
無人の遊園地でまだ働いているぜんまいじかけの自動人形や。
全てエピソードに共通して、はづはおもて裏無く自分の真心を差し出す。
それはまるで「幸福の王子」のよう。
残り少ない布と糸で少しでも役立つように何かを仕立てて、惜しみなくあげてしまうはづ。
でもそれらの全てがまるで恩返しをしてくれるようにはづを守る何かに変化する。
それはイカサマの賭けにも勝てる賭け事の神であり、黒猫の正体であり。
ただ、はづ本人は何も望んでない。恩返しなど。
だから自分を守るためにまたしても護堂が消えた時、「僕は何もいらないのに…!」と慟哭するのだ。
そしてまた、残った腕を開いて小さなゴドーを作り直すはづの姿に震える…
このストーリーはまだ続いてくれるのだろうか?
残酷と感動を繰り返して、はづの願いは叶うのか?
魂は布人形に宿り、護堂は「護堂」として在れるのか?
いつも通りARUKUワールドの凄さに打ちのめされて、立ち上がれる気がしません…
2巻!首を長くして待ってました。
世界が滅んだ後、仕立て屋のはづが大好きだったゴドーくんの人形を作って、人形のなかにいれるゴドーくんの魂を探すお話です。
(実はゴドーくんの魂は見えてないだけでずっとついてきているのですが。)
基本的に1話完結で、毎回はづが色んな人?の悩みや頼みごとを仕立て屋の技術で解決していきます。
作者のARUKU先生の独特の感性と発想力が素晴らしくて毎回驚かされます。
世界が滅んでいるのに絵柄やキャラクターはファンシーでメルヘン。でも凄く残酷な描写があってドキッとしました。
正直、少し読みづらいところや、絵がゴチャゴチャしているのが気になりましたが、それを差し引いても良作だと思いました。