DEADLOCK 3 DEADSHOT

DEADLOCK 3 DEADSHOT
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神275
  • 萌×236
  • 萌12
  • 中立6
  • しゅみじゃない8

--

レビュー数
35
得点
1561
評価数
337
平均
4.7 / 5
神率
81.6%
著者
英田サキ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
高階佑 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
DEADLOCK
発売日
価格
¥533(税抜)  
ISBN
9784199004407

あらすじ

ディックを復讐の連鎖から解放したい―。
宿敵コルブスの逮捕を誓い、捜査を続けるFBI捜査官のユウト。
次のテロ現場はどこか、背後に潜むアメリカ政府の巨大な影とは…?ついに決定的証拠を掴んだユウトは、コルブスと対峙する!!ところがそこに現れたディックがコルブスの銃弾に倒れ…!?執念と憎悪と恋情―刑務所から始まった三人のドラマが決着を迎える、衝撃のラストステージ。

表題作DEADLOCK 3 DEADSHOT

CIAのエージェント
FBI捜査官

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数35

スーパー最高傑作

小説初心者です。小説読み始めて本当に良かったと思える最高傑作でした。1、2、3巻とどんどん面白くなる!そしてこの最終巻の素晴らしさには脱帽。こんな面白い作品を今まで読んでなかったのか…本当に素晴らしかった。夢中で読みました。

謎解き犯罪ミステリーとしての骨太感とBL的気持ちの揺れ動き、BL以外の人間の複雑さの心理描写、全てが素晴らしい!犯罪ミステリーをBLで紡ぐ…この二つの要素がこれほどに巧みに組み合わされていて本当に素晴らしい。
犯罪ミステリーだけでは味わえないBL的胸苦しさ、ただの恋愛漫画では味わえないそれぞれの立場ゆえに葛藤する二人の複雑な心理戦、でも何もかもを超えて求め合ってしまう愛!ちゃんとしたストーリーがあって、正義とは何かにも触れる、骨太エンターテインメントでした。最高。
自分的BL史を塗り替える胸熱作品でした。

1

どんどん微妙になる

つまらないわけではないのですが、一巻が一番おもしろかったです。

これまで守られる事の多かったユウト(主人公)ですが、今回完全に足でまといでした。
相変わらずの恋愛脳。それを差し引いても色々とポンコツだった。
ヘリが出てきたとき不覚にも笑ってしまいました。ピーチ姫か。

周りがやたらお前には人を殺せない的なことを言ってくるのもムカつきました(笑)
ユウトは元DEAで現FBIなんだからイザとなったら人撃ち殺す覚悟あるだろ……。あってくれ。

そして恋愛以外の部分で臭いセリフが多くてちょっと恥ずかしかった。

てっきりニューヨークでテロを何やかんやして終わると思っていたのでそこまで行かずにちょっと残念。せっかくスケールでかくしたのだからとことんやって欲しかった。
テロリストのコルブスも中途半端な仕上がりでハマりきれず、亡くなった議員のこともサラッと説明されただけで勿体なかったなと思いました。

続編(2)が一巻完結型らしいので読むか迷っています。長編ではない分気楽に楽しめそうですが、その為に外伝まで追う気持ちにはなれない……。

1

ディック良かったね!

DEADLOCKの結末、やっと二人が結ばれました。
芯は強いし綺麗だけど普通の男の子(多分、他にも良い子は沢山いるはず)なユウトを刑務所で一目惚れしてから紆余曲折、凄いスケールの壮大な事件に巻き込まれながらもモノに出来たディックはめっちゃ嬉しいんだろうな。
そんな風に隣のおばちゃん風に読んじゃいました。

この後に続くシリーズでいちゃラブを見れるのはとても嬉しい。長く続いているシリーズなので、これからも老いていく二人を読みたい!と思っちゃいました。
だって130歳まで生きるんだもん(笑)

イヌ…かわいいよね。
おーいイヌ!って呼びかけられてる彼はきっと「???なんで名前呼ばへんねん?!」って突っ込んでたと思うよ(^.^)

あー、ディックになりたい(爆)

1

エピローグは何度でも読みたい

最終巻、とても面白かった。前半は当て馬ロブに惹かれ、後半はラスボスコルブスに持って行かれ、エピローグでたっぷりページを使ってメインカプが取り返す。
個人的にはすっかりロブ推しになっていたが、ラストはすとんと納得。多幸感溢れる結末だった。

引き続き、ディックと敵対しながらユウトはロブと共に捜査を続ける。ユウトに尽くすロブの犬っぷりが切なくて、とても好みの当て馬だった。
ただの協力者の立場で、「頼んだ」なんてさらっと書かれるだけの雑な扱いなのに、ユウトのために頑張って女を口説いて招待状をもぎ取ってくるロブ。ごほうびなんてもらえなくても忠実で、あしらうユウトが女王様に見えてきそう。

そんなユウトもディックに見つめられて一言囁かれただけで、コロっと感情が裏返る。ディックにだけは恐ろしくチョロくなっていて、ロブへの同情が湧く。と同時に、メインカプへの諦め?というか、ここまでお互い本気なら仕方ないと思わされる魅力があった。

コルブスに関しては、人として大切なものを持たずに育つしかなかった背景に、泣けるところも多かった。一巻目を読み直したら新たな気持ちが生まれるかもしれない。
決着後はつきっきりで看病するロブにまた涙を誘われつつ……諦めざるをえなかった相手にイイ奴すぎでは……。私の中でディックよりロブの方が好感度が高くてちょっと困った。

ラストは焦らしまくってやっとくっつく二人。静かに語り合うシーンの全てがとても良かったし、犬の名前のオチにも萌える。今までの態度が信じられないくらい弱気になるディックも可愛くて好き。
この再会シーンはたっぷりとページが割かれていて、ゆったりした時の流れの中で、事件の本当の終わりと二人の始まりが描かれていた。長く余韻に浸れる素晴らしい物語の締め方だと思う。何度でも読みたくなるエピローグ。

長編を読み終えた満足度が高く、読後感が心地良い。続編も楽しみ。

3

圧巻!!

先に口絵を見てしまい、海辺のシーンに、わぁ、こんな一時もあるのね!ハピエンか~と心穏やかに読み進めたはずなのに!!あわあわしっぱなし!!

ロブ→ユウトの想いが詰まりに詰まった迫り方、大人な対応にも苦しくて、ユウトどうする!どうなる!!切なさと揺らぎがすごかった…もーロブにしときなよ!と思ってしまいますが、ディックとユウトは強く惹かれあってるから2人でないと!!気持ちを再確認、強くさせてくれるロブの友情に大感謝です。

コルブス事件も佳境、ディックとユウトも想い合ってるのに…パーティーでのそれぞれの嫉妬!ディックがあんな態度取るとは思わなかったので、そんなにか~とニヤケるも、すぐに切ない展開…こんなに苦しく苦しい想いしても真っ直ぐにぶつかるユウトすっごい!じりじりした緊迫感、疾走感が常に漂っててドキドキがすごかった!!

その分のラスト!ラストぎりぎりまで2人が素直になれないからヤキモキハラハラなとこから!!やっとやっとディックが心のままに動けたのが嬉しい!ユウトの真摯な愛がディックを穏やかにも昂せさせもしたかと思うと…これまでと違って時間も別れも意識することない睦あいの多幸感もすさまじい!!海辺の散歩のシーンの平穏さも目頭が熱くなる。ディックの子どもっぽいめんどうな一面を見れたのも楽しく、犬の名前のくだり可愛すぎでしょ~怒涛のご褒美!!

2人なら100年先も強くて逞しく想い合える。
ハードな中の甘さを噛み締め、切なさに悶えた先の2人姿に感無量です!!

1

ラストシーンが最高!

3部作の最終巻。ユウトとディックが追いかけていたコルブスの謎もほぼ描かれ、1巻からのサスペンスの結末にも納得! そして普通のサスペンス映画なら最後に登場人物のその後をちょっと描いて終わりのところ、そういえばこの本はBLでしたとここで思い出します。そのくらいサスペンス要素にもハマっていた自分に気づいて改めてこの小説の凄さを感じました。
二人のラストシーン。私はこのシーンが本編の中で一番好きです。夜明け前の景色を見るたび思い出しちゃうくらいに綺麗です。犬の名前をひたすらに隠すディックには笑っちゃいました。ここからヘタレ要素が開花したのかな……。
最後まですれ違う二人も、想いを確かめ合った幸せそうな二人も最高! 100年生きろってのも好きです。
でも一番最後のセリフ。最後にして最高のセリフだと思います。
私はすっかり忘れてました。ディック・バーンフォードという名に慣れすぎてしまっていました。
それでもずっとユウトはディックを追いかけてたという事実に最後心を鷲掴みされて終わるという……。
最高の作品です! この作品に出会えて幸せたくさんもらえました! そして嬉しいことにまだ続いているとのこと。一生ついていきます!

0

納得の名作

戦闘シーンもお上手ですね!もともとBL小説は甘い作品より殺伐とした作品の方が断然好きなのですが、緊張感の作り方がうまくて、とても読みやすかったです。

2巻の感想で、すわロブが黒幕か!と書きましたが、これでロブが悪人だったらここまで心を許していたユウトがズタボロになるだろうから、それはあり得ないな流石に。
ジェシカとディックが腕を組んでいる様を見せないように道化になるロブ…いい奴すぎて、もうユウトはロブにしなよとすら思った。

しかし、ラストの英田先生の言葉をお借りするならばカタルシス!この白い砂浜を拝んだらディックとユウトのセットしか考えられなくなりますね。大好きな"ピザとオリーブオイル"のフレーズがまた出てきて嬉しい。
2巻のホテルでの2人と同じく、一度引いてからの盛り上がりが最高です。今時の商業BL作品から考えれば、セックスシーンは非常に少ないと思いますが、それでも並々ならぬ愛が伝わる。

あとがきの3年で20冊に大変驚きました。これから少しずつ英田先生の作品を読んでいきたいです。

0

最高のカタルシスを!

最高!
3部作の完結編ですが、この巻が一番好きでした。

ついにコルブスとの戦いに決着がつきますが、
思い描いていたものよりもずっと辛く悲しいものでした。
子どもの頃から大人たちに利用されてきたゴルブスですが、
ユウトとディックにだけは特別な想いがあったようです。

ユウトにとっては最悪の刑務所での生活も、
ゴルブスにとっては唯一のオアシスだったのでしょうね……
そう思うと、コルブスが完全な悪だとは思えなくなりました。

ユウト・ディック・ゴルブスの共闘には大変ドキドキしました!
共通の大きな敵に立ち向かう三人がカッコよくて悶えました‼︎
銃弾に倒れたコルブスでしたが、
最期はネイサンとして逝けたのかなーーと思います。


ひと段落ついたあとのユウトとディックの再会にはヤキモキさせられましたが、ネトに出した葉書はユウトに向けたものでいいんだよね?
不器用すぎるディックが微笑ましく、
全然完璧じゃない人間味溢れる姿を見られたことが嬉しかったです^^

二人はこれからどうするのかな?
仕事は?
シリーズ全てを読む楽しみがまた一つ増えました。



3

海外ドラマのような展開!シーズン1完結

DEADLOCKシリーズ3巻目です。
コルブスを廻る大きなストーリーの中では起承転結の転結、シーズン1の完結です。
それぞれの想いを胸にコルブスをついに追い詰めていきます。
コルブス、というかアメリカの政治や経済のあり方に切り込むBLを超えた素晴らしい展開。
と同じくらい重要な要素のディックとユウトの愛。もう涙無しでは読めませんでした。
ディックの鋼のような強さの中にある繊細さ、ユウトの健気で真っ直ぐな強い愛情…最高!ロブの優しさ明るさも必須!コルブス、お前は許さねえ。
コルブスを廻るシーズン1は終わりましたが、人物と世界観が深いので過去現在未来、誰でも誰とでもどこからでも!DEADLOCKシリーズをいつまでも読んでいたいです。

2

通して読むとかなりの充実感。

個人的な新作を読む前に既刊を読み返しましょうキャンペーンもついに3冊め。本編の完結です。
なかなかのボリュームなのに、グイグイと読ませてしまう筆致は最後までさすがでした。

事件もラブもキレイにまとまりましたね。風呂敷はメチャクチャ大きく広げられて、敵役・コルブスの過去の話なども複雑に盛り込みまくっていたのに。

コルブスが今ひとつ煮えきれないというか、心を失った根っからの悪人になりきれていない描写はもっと後に出てきてもよかったのかな…?という気はしますが。

色々振り回してくれたお陰で、ラストの恋人たちのシーンは「ついに!」という甘さを存分に味わえますね。「my sweet」とか「baby」とか言っちゃってるんですかね? ディックは。犬の下り、何度読んでも可愛くて笑ってしまいます。

本編3冊、やはり楽しく読了です。

0

百年愛して♡

終わりましたー私も百年愛せる人が欲しいわ♡ と最後は
ゆったり甘めなテイストで大好きな終わり方でした。幸せ感たっぷりです!
3巻最後まで来るのに 読んでるこっちも大変だったから(笑)、
これぐらいご褒美ないとね といったところでしょうか。
先生有難うございました!

とはいえ、その最後に至るまでが悲しかった。
その悲しさのあまり 神に到達せず。

勝手な考えですが、「いい人のふりをしていたら、本当にいい人になれる」と
思うんです。
だからもう少し前にコルブス(悪党)ではなく、
ネイサン(善人)に戻ってほしかった。
ディックとユウトに執着した時点で、もう半分以上ネイサンに
なってたと思うし、最後は間違いなくネイサンだったと思ってます。
そう思わないとやりきれないぐらい 寂しいです。

幸せの定義は人によりけりですが、次のネイサンの人生が
もう少し、心安らぐ時間が長いものだと嬉しいな と思います。
あーせつなかった。

2017年にもう一度ディックとユウトに会える という噂を耳にしました。
先生、今ひょっとしてお書きになってるのでしょうか?
楽しみにお待ちしております。ぜひ、記憶なくしたり、ケガしたりとかは
無しで(笑)何卒よろしくお願いします♡(小説になんないですかね?)

3

言われてみれば確かにそう

コルブスが最後の爆破をほとんど実行できてないのは、物語としてはちょっと…。
もしユウトのサミット会場入りが困難だからだとかなら、人質になったことでテロを起こす人たちの顔を把握してるみたいな感じで会場入りさせるとか…。
こういう時こそ、BL作品のご都合主義みたいなのを発動させて欲しかった。
あ、ディックはほっといても勝手に来ると思います。

せっかく規模が大きいフィクションなんだから、もうちょっとだけがんばって欲しかったな。

2

壮大なストーリー

電子にて。
壮大なストーリーでした…。
まだ余韻に浸っています。

コルブスは確かに人の痛みも分からない狂った殺人鬼だけど、彼をそう育てた人間がいるわけで、彼も被害者なんですよね…
彼の生まれた意味、人生は何だったのかと悲しくなりました。
せめて最期はユウトに看取られ、故郷に骨を埋めてもらえてて良かった。

半年ぶりのユウトとディックの再開は、両片想い状態でハラハラしましたが、やっと堂々と愛し合える関係になれて良かった!
別れなくて良いSEXに、目頭が熱くなりました。
長いこと愛する人と結ばれることが出来ず辛い思いをした二人なので、その分も幸せになって欲しいです。

3

完結!

事件、解決しました。長い間、大変だったユウトにお疲れ様と言いたいです。
正直に言うと、コルブスの事件のくだり、あとひと捻りあっても良かったのではないかと思いました。ユウトが誘拐されて、あっというまにディックが助けに来て、コルブスが殺されてしまい、少しあっけなかったです。どうせなら、テロの起こるギリギリまでコルブスが逃げて欲しかったです。スケールがもう少し大きければもっとストーリー面でも楽しめたかも知れないです。結局なにも成せないまま死んでいったコルブスも可哀想ですしね..。
でも、第一はユウトとディックが結ばれること。これも、もっとダイナミックに描いて欲しかった... ディックがどこまでもヘタレなせいで、事件解決後何ヶ月も経ってから結ばれるなんて...。誘拐されたユウトを助け出した後すぐにでも彼を抱きしめるべきなのに!!ディックの性格を考えると仕方ないね.。
またこのお話、終始ユウト目線でした。ユウトが誘拐された時の心境とか、ディック目線で書いて欲しかったとも思いました。
文句をタラタラ垂れつつ、すっかりキャラクターに愛着が湧いてしまい、大好きなシリーズになってしまったのは間違いないのですが。笑

3

今更ですが、最高です・・っ

今頃、初読みでスミマセン!!
すごいおもしろかっっっっった・・(溜め息)
ここまで中身の詰まってる話だと、どこから感想に手をつけたらいいかわかんないんですけど;
もう胸一杯・・!
どうなっちゃうの、どうなっちゃうの、と、1巻の内容しか把握してなかったんで、2巻、3巻、共に物語にのめり込みました。

どういうラストになるのか、目的は果たされるのか、ディックはユウトとくっつくのか・・もう多岐に渡ってジレジレ、モヤモヤしながら戦闘中に出会う3人。
やっぱりあの基地から逃げるシーンは印象的でした。
一つしかなかった防弾チョッキをユウトに着せてたっていうのも、なんか切なくって。完全悪というものが存在しないのが大人の世界ですよね。
子どものアニメは正義と悪者で終るけど、人間が1人生きていくには、全ては白黒で分けられない。
だからこそ、多くを語らず、読み手に投げかけるような雰囲気。
どう思うかは、それぞれで、私としてはあの瞬間、ディックの事はこれで解放してやってくれ・・という想いでした。
もうあとは二人を幸せにしてあげておくれ・・と。
読みながら作者様に祈らずにはいられませんw
いや、敵対しつつチュッチュしてるのも楽しかったですけどねっ

事件後、やっとの思いでユウトがディックを訪ね、最後までちぐはぐする二人ですが、この二人、本当に出会えて良かったね!って感じです。刑務所だったけどw
そして、最後の最後の犬の名前でのオチ。
幸せ過ぎて、私も赤面しそうになりましたw
この勢いで番外編も楽しみます!

7

事件と恋の大団円 萌えつきました

シリーズ第3弾。

萌えつきました。
もう何度めかになりますが夢中で3冊一気読みです。

この作品が夢中にさせる理由の一つに背景や社会問題などが実際のアメリカや南米に起こっていることでニュースで見聞きする断片からリアルに想像できることだと思います。
最後のページに参考文献が掲載されていますが、犯罪や刑務所での問題を物語の中に盛り込んで、巻き込まれる形でそんな中に入っていくことになったユウトをはじめとする登場人物たちの心情や、生き方がわかりやすく描かれ、展開の速さと文章力の巧さで飽きさせることなくテンポ良く進められていくせいだと思います。
長くて登場人物も多く複雑な社会問題や政治を盛り込まれると、ストーリーを追っていくのが面倒になったりわけがわからなくなることがあります。
ましてやLOVEが二の次な場面では飛ばしてしまいたくなることもあたりします。
けれどこのシリーズに関しては、次々に人が出てきて偽物だったり身代わりだったり潜入した捜査官だったりエージェントだったり、と複雑であっても全く混乱しないしあらたな問題が起こっても行く末がどうなるのか知りたくてワクワクのほうが先に立ちます。
それは先を知っている再読でも変わらないのが不思議です。

かつて家族のように思っていた仲間や恋人を殺されたことで復讐に身を投じそのためならなんでもすると言うCIAのディック。
それがディックのためにはならないと生きたまま逮捕したいと考えるFBIのユウトの交錯する思い。
コルブスの生い立ちと行動が明らかになり真相に近付くに従って荒っぽい展開になっていきます。
ハイウッド大作のアクションシーンとBGMが浮かんできて大興奮しました。
ディックが復讐を遂げてもユウトの想いが叶っても二人の関係が微妙になってしまうのは否めない、と思っていたのでどんな結末を迎えるのか最後の最後までハラハラさせられましたが、結果には納得できました。

コルブスは寂しい人だったんだなと思いました。
彼の手段や言動には全く同意できませが、それでも刑務所で過ごしたひと時が彼にとって癒しでありそうありたかった姿だったと思うと哀れになりました。
そんな男が唯一執着したのがユウトというのもわかる気がします。優しくて思いやりのある友人とともにずっと一緒に入られたら幸せだろうなと思ったのでしょうね。

高階さんのイラストも最高に素敵でした。
この3冊めでは、迷彩色の戦闘服からタキシードにメガネ&スーツ姿、と多彩な衣装で二人の魅力的な姿を堪能せせていただけました。

4

号泣のラスト

ああ、久しぶりにBL小説で泣いた。涙が止まらなかった。
本格派サスペンスを堪能してきたはずが、やっぱり2人の愛で感極まったなあ。

立場は違えどテロのリーダーを追いかけてきたユウトとディック。最終巻で、コルブスは、アサシンとして育てられ人間らしい気持ちを失った人物として掘り下げられています。コルブスはユウトに特別(恋愛ではない)な感情を持っていたのか、アジトへ連行されてしまいます。
そして、事件はクライマックスへ。

結局、ディックの復讐はどういう形で浄化されたのか、ちょっと曖昧ではありました。ラスボスが第三者の手で葬られ、ディックの心情はどう変化したのか。
一方、事件解決後、何の連絡もしてこないディックに、気持ちを測りかねるユウト。悶々としていても仕方がないと、意を決して会いに行きます。

2人を隔てるものはもうないはずですが、再開して、肝心なことを切り出さない2人。
お互い、友人として別れようとします。しかしー

あー、よかった。ここまで切なかったせいなのか、ハッピーエンドで泣けました。
ユウティだなんて。あとはただただかわいくなってしまうディックでした。

3

1本の映画を観たような気分です

シリーズ完結巻。
ディックとユウト、そしてコルブスの結末は一体どうなってしまうのか……とドキドキしながら夢中でページをめくりました。

BLというにはあまりにBL色が薄く、うっかりしてると恋愛ものだというのを忘れてしまうのが難点、というほど楽しく読ませてもらいました。
ラストが割と想像通りだったのは、ちょっと物足りないな……という気がしましたが、それでも十分に心理描写などにも力を入れていたので満足です。

結局最終的には絡まった糸はこうするほかなかった感がありましたが、なんともコルブスが憎めないやつで可哀想でした。
ディックと似たような境遇にあっても、触れる人間が違えばこんな結末にはならなかったかもしれないと思うと、なんとも切ないです。
そして相変わらずユウトの詰めが甘く、この巻に関してはもう完全にピー○姫でしたが、そう思ったら大して苛つくこともなく、逆にちょっと可愛い……とさえ思えてくる不思議。
庇護欲をそそるって、こういうことか(笑)

個人的に、最後までディックよりもロブとネトに萌え滾っていたので、本編CPにそこまでのめり込めなかったというのが本音のところ。
とはいえ、漸くなんのしがらみもなく自由に愛し合えるふたりを見てほっとしました。
犬にユウトの名前をこっそりつけてるディック、なんていじらしいのでしょう……。
お幸せに~。

4

なんで

申し訳ないのですがなんでこんなに高評価なのか分かりません・・。
1巻は面白くよめたのですが2.3巻と読み進めていくうちに
なんだかだんだん読むのが面倒臭くなってきてしまい斜め読みに・・。
ハードーボイルド的な展開も目新しい感じもなく
受けも攻めも最後の最後まで付き合うかどうしようかウジウジしていて
イライラしました。
この方の作品は好きだけどウジウジして身を引く→やっぱり出直す
が多い気がします
自分にはあいません

5

百年愛してくれ

DEADLOCKシリーズ最終巻です。

コルブスを追うユウトとディック。
ユウトは法の裁きを受けさせるため、そしてディックは殺すために。
情報を手繰り寄せ徐々にコルブスに近づくユウト。そしてディックもまたコルブスへ迫っていた。

お前がいなきゃ幸せになれない。
ユウトの叫びはディックに届かず、ディックの心は闇に捕らわれたまま。

「お前を愛したのは、俺の最大のミスだった」

ディックのこの言葉にユウトと同様に胸に痛みが走りました。

決定的な証拠を掴んだユウトはとうとうコルブスと対峙する。
けれどそこにディックが現れ、コルブスに向けて銃をかまえた。
ユウトを間に挟み対峙するコルブスとディック。
ユウトが間に入っているこの状況では、コルブスが有利だった。
ディックはユウトを傷つけられない───。
コルブスの放った弾丸はディックをとらえ、そしてユウトはコルブスに連れ去られてしまう。

コルブスの闇が、痛い。
コルブスの生い立ちがあまりにも過酷で、彼の犯した罪は許せないけど、それでも憎みきれない。
歪んでいるけれど恐ろしいほど純粋なコルブス。
刑務所ですごしたあの一時が、彼にとって『普通の人生』だった。
ネイサン、そう呼んでくれ。
そう願うコルブスに、やりきれないものが胸にこみ上げてきました。

ユウトとディック、双方が望んだ結果にはならなかったコルブスの結末。
ユウトは負傷し、病院へ。そしてディックは姿を消した。

約半年。
ディックへの思いを持て余し、そして忘れたふりをして生きるしかなかった。
けれど、やっぱり会いたい。
ユウトは決意してディックに会いにいきます。

新しい場所で、笑顔を浮かべるディック。
けれどふたりの間にある、透明な壁。
もうディックに俺は必要じゃない。
そう思ったユウトは、ディックの幸せを願いながら身を引こうとする───。

臆病なふたり。
相手を想うがゆえに遠慮して、肝心な言葉が出てこない不器用なふたり。
けれどたった一言。自分の願いを口にするだけでふたりの距離は急速に近づく。
あとはもう、お互いの存在を確かめ合うだけ。

わんこにユウトの名前をつけるほど好きなら攫いに行きなさいよこのヘタレ!と思わず叫んでしまいましたが(笑)
そのヘタレさがディックです。
ユウトを百年たっぷり愛してあげてください!


傷を抱え信念を抱え、不器用にも強く生きる男たちのお話はおしまいです。
あぁおもしろかった!

結局ディックの本当の名前はなんだったんだろう……。

8

追撃の結末

どういう結末を迎えるのかとにかく知りたいDEAD LOCKシリーズ完結編。

事件の面だけで言えばとても悲しい結末でした。
問題の規模が規模だけに、勧善懲悪としてスッキリと片づけられる話しではないのでしょう。
それでも、せめてマニングとネイサンだけは法によって裁かれてほしかったです。
コルブスとの決着は、シェルガー刑務所にいた時の3人として締めくくったことがとても印象的で、ネイサンの悲しさがより強調されていたと思います。
ディックとユウトに見守られて逝けたのはせめてもの救いだったのでしょうか。

肝心のディックとユウトは、コルブス事件が解決されて感動的に結ばれることを期待していましたが、さすがにすんなりとはいきませんね。
確かにディックは憎悪に囚われるあまり、ユウトの気持ちを踏みにじりすぎました。
それでもディックの素(不器用さとヘタレさ)には驚かされました。
戦闘態勢時との差がありすぎですよねw
自分の幸せに臆病になってしまうのも、過去を考えれば仕方がないとは思いますが。
でもその穴埋めはこれからいくらでも頑張れると思うと、良かったなぁ…ととても感慨深い気持ちになりました。
葉書の件と、犬の件は大変微笑ましかったです。
2人のイチャラブがもっと読みたい。

シリーズを読み終わってみて、やるせなさが心に残りました。
スッキリ解決してほしかったとまでは思いませんが、ディックとユウト2人の結ばれ方も含め、あ~面白かった!という所までいかなかったので萌×2止まりになりました。
十分すぎるほどの結末だと思うのですが、それ以上に期待値が高くなりすぎてしまいました。

3

DEADLOCK の3

一冊まるごとひとつのストーリー。

ユウトは本当に強い人ですね。
精神的に。
だからこそ、同じく精神的に強靭なディックをも
惚れさせてしまうんでしょうねぇ。

事件解決後には、ディックのユウトへの惚れっぷりが、
とーっても楽しめました。
もちろんユウトもディックの事を一途に思っているのですが
それよりも、ディックの惚れっぷりが際立ってたように感じました。
そういうのを読むのが、また楽しみなんですよね~、私的にw

一応この巻で終了したのですが、読み終わったあとも、
もっともっとディックが嫉妬に焦げ付くところを観てみたいな~
なんて思ってしまいました^^

3

コルブス~(泣)

ついに完結となりました。
2巻までは海外ドラマっぽーいなんて思ってたら、3巻クライマックスではなんかダイハードっぽくなってました。(主にコルブスが)
同じテロリストものだからかな~?そう思うと、2巻の博物館での爆発物処理も、DCでのカーチェイスもダイハードっぽく思えてきました。

コルブスについて明らかになるにつれ、この落とし前をどうつけるんだ!?とハラハラしました。結果は・・・。そうきたか。
コルブスには幸せになってほしかったなぁ。でも、お話としてはこれがベストなのかもしれないですね。

ベースにはちゃんとディックへの思いがありつつ、展開も面白かったです。
思いを確かめ合ったとたんデレるディックには愕然。ちょ、イケメンキャラじゃなかったの!?実はヘタレわんこ属性でもあったんでしょうか。いやはや。
ポーチでの二人のやり取りには、「ハーレクインてこんなかな?(読んだことないけど)」と思いましたよ。
コルブスに肩入れするあまり、ラストの二人には突っ込みたくて仕方なかったんですが、まぁ頑張ったからね。イチャイチャしたいよね。。。

周りのキャラもよかったので、みんなのその後が見たいと思いました。ロブのネトへの絵葉書の真意も気になるし。
さっそく続き読みます。

2

またまた!

ユウトが泣いています!
ディックがまた泣かせたのです!
私は何があってもユウトの見方だよ(笑)
いや、半分以上くらい本気ですよ。

ネイサン、現コルブスはやっぱり、寂しい人で可哀想。
ディックにもユウトがいるように、コルブスにもユウトのような存在がいたらと思いました。
ユウトは駄目だけどね。

色々あって色々ありすぎて、やっと、幸せになれたディックとユウトです。
ディックの犬のユウティですが、うちの犬の名前が決まらなくて……ユウティにしようかと悩みました(笑)
でも、違う名前ですよ(^○^)

3

遅ればせながら

完結まで読みました!

刑務所だったり、FBIにCIAに政治も絡んでいたりと
他の方もおっしゃっているように
アクション映画を見ているような展開でした

内容も、流れるような読みやすさも、それぞれの人物もすごくいいっ
小説なのに情景や人物の想像も自然に頭に浮かびました。

特に私、コルブスとロブが好きです!
で、主なお二人・ユウトと特にディックは、イマイチはまれませんでした・・

ディック、仲間と恋人を殺され復讐にこだわり過ぎてないかい?
確かに許せることじゃないけど、
ユウトを愛していると自覚があるんなら過去にばっかり囚われすぎじゃ??
(まぁそれがこの小説のなくてはならない部分なんでしょうが・・(^_^;))

ホテルでの、ロブとユウトの会話で
「ディックはジェシカと同じ部屋に泊ってる」
「ジェシカから情報を引きだすために、今夜も彼女を抱くんだ。
 君も泊っている、このホテルのどこかでね」

わぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーー!!!!

号泣してしまいました(こういうの、だめ。せつなすぎます・・(T_T))

ユウトもかわいそうだけどロブもせつないっ
なんでロブとあの時しちゃってくれなかったの(泣)

あと、
キャンプでの戦闘シーンでディックが
「どけ。ユウト。どかないと、お前ごと撃つぞ」

なにぃ~~(@_@;)いやいやいやいやいやーーーーー!←(ツッコミ)

いくらコルブスを殺る最後のチャンスかも知れなくても!
仮にも愛してると思い抱いたはずの、ユウトに銃口を向けれますか?!

あかん、あかんよ・・・
ディックは私にとったら地雷的な言動ばかり!

しかも
ネトにハガキまではまぁ・・・なんだか女々しいけど、シャイならば大目に見て、も!
ユウトが会いに来た瞬間、満面の笑みで抱きしめて欲しかった!

シャイでもそれくらいできるでしょっ

・・・

でも結局最後は
ユウト大好き大好き~感がでていたので、
はぁ~(^◇^)・・・結局、満足しました(ウヒ)
これからユウトのこと大事にしていきそうな(尻にしかれそうな笑)終わり方で、安堵しました。たくさん愛情を注いで幸せにしてあげてほしいな

ちなみに
コルブス好きとしては、生きて、罪を償って、愛することを知って、幸せになって欲しかったなー
(人を殺し過ぎたので、そんな資格はないと意見もあるでしょうな・・)

さ、
外伝買お~~っ(^◇^)ワーイ

4

最高としか言いようがない!

DEADLOCKシリーズ完結ということでしたが、もう最高としか良いようがありませんでした。
英田サキさんの作品は、始めて読んだのですが、この本に出会えて本当に良かったと思っています。
色々な方々に読んでもらいたいとも思いますし、
読まなきゃ本当に損だと思います!
まず、これはシリーズ全作品に共通しますが疾走感に溢れる作品でした。
とにかく、自分が本当にアクション映画の中にいるようで、この感じは中々味わえないと思いますし、最高です。
特にこの最終巻は、まさにハリウッド映画を見ているような感覚。臨場感溢れる作品でした。
あと、推理して解決していくのですが、また、これが深いですね。もう、すごいの一言です。
色々な思いが交錯していて、物語が進むに連れて、あぁ、こうくるのかと毎回思わされました。
次に、キャラが一人一人最高でした。
カップリングも最高ですし、主人公を取り囲む周りの人たちも暖かく、人情味に溢れていてこちらがにこやかになります。
最後に、この本は普通にBL小説としても楽しめると思いますが、色々な面で考えさせられる小説でした。普通に本格派だと思います。
主人公が常に色々な逆境に立っても色々な人に助けられ立ち向かっていく姿には、私、自身も強く励まされました。
本当に、色々な人に読んでもらいたい作品でした!
これこそ、最高傑作です。

4

壮大なアクションドラマを観た


そんな感覚に襲われました…
幸せになれてよかった!ディックとユウト!ユウトにはディックしかいないしディックにはユウトしかいない…
相変わらずお互いの気持ちはすれ違ったりしてましたがそれがまたよかった。

なんといってもDEADシリーズはすごくキャラクターが良すぎる…!誰の肩を持てばいいかわからなくなります。
初期からすごく惹かれていたネト……やっぱり素敵なトーニャ。ユウトに適切なアドバイスをし、紳士的に、時には強引にユウトに絡む賢くて頼れるロブ。この最終巻で一番胸を打たれたのは、コルブスという男の一生かな。彼もまた胸を違う意味で撃たれたのですが。


コルブスはほんとに可哀想な男だった。なんとかしてでも幸せに導けないかと考えてしまったほどでした。ユウトに優しくするコルブスが可愛くて可愛くてどうしようもなかったです。

ユウトは人を寄せ付ける、そんな無意識の特徴をもつ主人公だったので回りのキャラクターのユウトへの絡み方が総じて大好きでした。やっぱり主人公愛され総受けが大好きみたいです。

でも嫉妬とか浮気っぽいものも大好物なので、ユウトにはロブと一度寝て欲しかったな…なんてディックには可哀想なことをいってしまいますがwww

この作品は小冊子がたくさんでている?ようなので、今更はまってしまったことが悔しいです。リアルタイムでハマっていれば魅力的なキャラクターのいろいろがみれたかもしれないのに…!

ユウトとディックの2人も好きですが、わたしが一番応援したいのはネトとロブですね。甘々のラブラブじゃなくていいんです。彼らには友達以上恋人未満の、さみしいとき悲しいときに体や寄せ合う関係の方があってる。それはそれは切ないものだと思いますが……


いやあ、DEADシリーズ、まさかこんなに面白いとは思いませんでした。満足です。

4

圧巻の作品

ラストでユウトがコルブスに誘拐されたキャンプ場での銃弾戦は映画さながらの緊張感がありましたね。
コルブスの殺人鬼になるまでの過程が切なかった……。
人だけど人でない、そんな自分に唯一人間らしい生活が送れた場所がシェルガー刑務所で、ユウトとディックとの出会いだったんでしょうね。だから最後に刑務所内で使ってた名前を呼んでくれって、死の間際にユウトに懇願したんだと思うと泣けてくる!


この人幸せにしてやりたかったよ!!


コルブスが引き起こす事件も全て片付いて、ユウトが事件後、離れ離れになってしまったディックに会いにいくんですが、なんでポストカードをネトに送るん???
最後の最後まで女々しいなwwwそこがディックの可愛いとこなのかも。

でも、ほんっとストーリー性には長けてる小説なんで、BL抜きでも面白かった。

自身をもってお勧めできる小説!!

6

バランス

英田サキ先生の作品は初めて読んだのですが、
凄く魅了されたし内容の濃さはまさに脱帽です。
何よりもそのクオリティーの高さは圧巻でした。

この作品の魅力はたくさんありますが、まず惹かれたのはアクションと
そのリアリティーな迫力が凄いと思いました。
ラブな面よりハードな事件とアクションの割合が多かったのですが、
何故か物足りなさは感じさせない。凄いと思いました。

二つ目はセックスです。
その多くは同じような書き方で読み慣れてしまった身としては流し読みするか、とばすかしているのですが、
この人は読ませてくれました。場面に合わせた雰囲気や心理描写、
喘ぎ声だけで埋め尽くされない絶妙な駆け引きが堪らなかったです。

本当にのめりこむように読んでしまいました。
まるで二人が実在するかのようにリアルで綿密に構成された展開の数々は
外国映画を見ているようでした。
最後の一ページまでページを繰る指が止まりませんでした。
まさに玉石混合の中の玉!読後も興奮は収まりませんでした。
必ず読んで後悔はない作品です。自信を持ってお勧めします。

8

ついに完結!

ほんとに最後まで映画をみてるような感じでした。
コルブスを逮捕したいユウトとコルブスを殺したいディック。
コルブスを追う気持ちは同じですが、目的は違う。
ユウトは愛するディックの邪魔をしてしまうわけですから憎まれていないか不安で。
そんな彼らにもコルブスにも決着が着きます。

ユウトと行動をともにしてたロブがいい奴すぎましたw
ユウトを狙ってましたが、ユウトの気持ちを大事にしていてほんと彼はいい奴だった。
段々コルブスについてわかってきて最後どうなるかハラハラしながら読んでました。
ディックがいても彼もユウトも別人になりすましてるので他人のフリをしなきゃいけないし、そこがもどかしかった…!
コルブスはやってることは残酷で酷いですが、過去を知ってちょっと可哀想だなあと思ってしまいました。

最後はハッピーエンド(´;ω;`)
もう感極まって涙でてきましたよw
ユウトもディックもずっと相手を想い続けていて彼らの愛の深さに感動しました(笑)
このDEADLOCKシリーズ、かなり読み応えあっておもしろかったです!
それにしてもディックの本名知りたかったな~w

7

3部作ここに完結。

【カップリング】CIA×FBI

「DEAD LOCK」シリーズ感動の完結編
ここにきて、ユウトとディックの追うテロリスト コルブスの過去に
焦点があてられます。
3部作で追ってきたコルブスの素顔が垣間見れ
事件にグッと深みが増しました。

ユウトの気持ちは、ブレずにまっすぐディックに向かっているのが好感。
結局のところディックはユウトに骨抜きにされてて
きっちり尻に敷かれてるところまで書かれていて
にやにやが止まりませんでした。

読者の望むハッピーエンドに拍手喝采を贈りたい。
そんな一冊。

10

うーん

シリーズ最終巻です。
私にとってはいろいろ惜しい作品でした。期待が大きすぎたのかも知れないけど。
ユウトが有能さに欠けすぎてるのが、きつかった。
読者みんなが分かってることに、麻薬捜査やらFBIやらで訓練や実戦を積んでるはずのユウトが気づいてないのはどうなのよ、と。
大事な任務の最中にディックへの恋心にとらわれてたり、銃も持たず勝算もなく手ぶらで犯人追いかけたり、犯人と対峙したときにディックの邪魔になってたり。
誘拐されるにしても、上手く立ち回った上でその裏の裏の裏をかかれた!みたいな展開が欲しかった。
面白かったんです。
面白かっただけに、細かい部分が気になって、残念でした。
ユウトもディックもコルブスも、みんなお互いに細かいミスなく活躍するなかでのギリギリの駆け引き、みたいなのが見たかったなァ。
さすがにラストはカタルシスを感じました。

7

映画のような

ディックの復讐を止めるため、宿敵コルブスを逮捕するために捜査を続けるユウトたち。
彼らは次第に政府まで関係した巨大な陰謀へと巻き込まれていく。
そんな時ついにユウトの前に姿を現したコルブス。
なすすべもなくコルブスに誘拐されてしまうユウトだったが……
ユウト、ディックの運命は……
そして。
刑務所から始まった物語はついに結末へ!!

扉カラーイラストのディックがものすごい007っぽくてつい笑ってしまった。
タキシードで銃でキメ!!みたいな。

スケールの大きさといい世界観といいなんだか映画を一本見たような満足感でした。

キャラクターも良かったです。
メイン二人の性格や関係性やら葛藤ももちろんなんだけれども、まわりが印象的でした。
私的には特にコルブスと、ロブ。
コルブスの生い立ちとかがあって、そこから生まれるディックやユウトへの執着がすごく切ない。
ロブはもういい人すぎてただ涙涙です。
大好きだ。彼には本当に幸せになって欲しいです。
彼メインの外伝を買いに行くことを決意しつつ。

2

ハッピーエンドです

デッドロック第三巻です。
最後はさすがにハッピーエンドで終わってくれました。安心。

二巻があまりにも良すぎて、三巻は少し物足りなかったかもしれません。
ほんのちょっとだけれどぐだぐだ感、っていうのかな、そういうのを感じます。
再会の感動が一気に薄れてしまったのが一番残念。
二人が再会したときのときめき(?)が三巻ではほとんどなくなってしまいました。
二巻の再会シーンの印象がとても強かったのでそれと比べているというのもあると思いますが…。

何がしたいのかよく分からなかったのが、今までユウトとディックが追い続けていたあの男。
ユウトを拉致して結局どうしたかったんだ?と未だにわだかまりが残っています。
色々と話を詰め込みすぎていたのかも。一、二巻ではシンプルな話を深く濃厚に書いているのに対して、三巻は複雑な話をサラッと書いているような気がします。
もう少し細部にまで気を配ってほしかったかな。

最後のユウトとディックの甘すぎる展開には正直ついていけなかったです…。
今までが辛口だったので、いきなりあんな風になっちゃうのか、ともちろん嬉しくはありましたがそれと同時に複雑な気持ちになりました。
でもあれ以上に良い終わり方なんてないと思うので、そう考えれば純粋に喜べます。おめでとう。

それでも神を選んだのは単純に面白かったから。
なんだか三巻は文句ばかり言っているような気がしますが愛ゆえなんです(笑)
本当に全体を通してみても素晴らしかった!
これからもずっと大好き!

6

命中するのは……

ディックを復讐の連鎖から止めるべく、彼がコルブスを殺す前に、捕まえようと捜査を続けるユウト。
決定的な証拠をつかんだユウトは、コルブスと対峙する。
だが、そこにディックが現れて……!
刑務所から始まった、ユウト、ディック、コルブス、三人のドラマが、ついに決着を迎える。


シリーズ最終巻です!!
2巻から間をおかず、一気に3巻を読みました!
息詰まるコルブスへの追跡劇は、アメリカ政府の巨大な陰謀にまでいきつき、予想を超える展開を見せます。
謎に満ちていた、コルブスのバックボーンもこの最終巻で明らかになります。
彼が、どうしてこのような事態を起こすに至ったかはわかりましたが、それでコルブスのやったことが帳消しになるわけではないよなあ……と思うと、色々複雑な気持ちになりました。
ある意味、彼もまた犠牲者だったんだよな、と思うとしんみりした気持ちにも……。
それぞれが、それぞれに信念を貫いて行動した結果が出ます。
誰が正しい、とかそういうのではなく、自分の思うところを貫き行動する難しさをひしひしと感じる話でした。
その時出来る精一杯を、迷いながらもやり遂げたユウトには、お疲れ様、と言いたいです。
そして、恋愛面では意外に臆病でシャイだったらしい(笑)ディックとのエピローグには、最後の最後までやきもきさせられました!
ラストまで読んだ後、高階佑さんの描かれたカラー口絵2ページめを見ると、感慨もひとしおでした。
全3巻で過不足なくまとまった、文句なしのエンターテインメントBLでした。
面白かったです!

12

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