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読後感ほんわり

「カモフラージュ~十年目の初恋~」いつき朔夜
海外派遣から帰ってきた自衛隊員の春暁(はるあき)は、三ヶ月ぶりの駐屯地で、新しい医官を見て驚いた。それは十年前の甘く苦い思い出の相手で……?(あらすじは扉から引用)
後輩(自衛隊員)×先輩(自衛隊医官)、再会ラブ。高校の陸上部で先輩後輩だったのですが、そのときのエピソードが甘酸っぱくて良かったです!好きって自覚してうっかりそっちが反応していたたまれなくなって逃げてしまったという。その時置いていかれた方の先輩の気持ちを十年たってから知らされるというのが、なんだか感慨深かったです。自衛隊員の普段の暮らしぶりや仕事ぶりも興味深く、働くBLものとしても楽しめました。エロで先輩が上官っぽい命令形でリードしてたのが凄く萌えました!

「恋愛できない仕事なんです」砂原糖子
組対の刑事である本名(ほんな)と後輩の塚原は、薬物取引の疑いがある暴力団の一斉摘発のため待機していた。下っ端の斉田をとり逃したものの、摘発には成功。薬物所持と斉田の居所を吐かせるため、本名は斉田の女を取り調べるが、のらくらとかわされたあげく「恋愛したことないでしょ?」と言われてしまい…。
食えない後輩刑事×つれない先輩刑事の年下シークレット・ラブ♡(※このキャッチコピーは扉から引用)自分にだけつっかかってくる生意気な後輩と、繊細そうな見た目に反して行動は結構思い切りのいい先輩が、事件をきっかけに思わぬ成り行きでくっつく(?)刑事×刑事なお仕事ラブ。仕事が忙しいのもあって長いこと恋愛してないことをまじめに悩んでいたら、何故か後輩と寝てみることになったという。どうしてそうなったー!?という展開が面白かったです。後輩、お前策士だな!(笑)

「嫌よ嫌よも好きのうち?」月村奎
貧しく楽しく暮らしていた、クラフト作家の裕貴(ゆうき)。ところが長らく住んでいた家が取り壊され、幼馴染で天敵である大介の部屋に居候することに……?(あらすじは扉から引用)
同い年幼馴染、俺様弁護士×おっとりクラフト作家。針でちくちくやっていれば幸せなちょっと浮世離れした裕貴と、子供のころからずっと優秀で今はエリート弁護士な大介という対照的な幼馴染のふたりが、長い年月を経てようやくくっつくお話。攻めが俺様な割りに気が長いです。一緒にいたくて、裕貴には嫌がらせと思われるような画策をしてた割りに、十代の内に手を出してないとか。あえて東京の大学に進学したくだりや、猫のエピソードなど俺様なのに涙ぐましくて…!最後の最後で最後までしないとか、普段の言動は俺様なのに、本当に愛だよね!としみじみしました。

「甘い手、長い腕」一穂ミチ
その手に優しくされたいと願って、そうして初めて、傷ついていたことを知った――…。二十年ぶりに訪れた生まれ故郷で出会った、優しい手の持ち主は……?年の差センチメンタル・ストーリー。(あらすじは扉から引用)
年上×年下(5歳差)。赤ん坊の頃両親が離婚して以来会った事もない父親の見舞いに訪れた理一。父の病室には近所の工場の息子だと言う明るく人懐っこい真尋という青年が見舞いに来ており、理一は徐々に彼と親しくなっていきます。劇的に何かが起こる話ではなくどちらかと言えば地味なお話ですが、読んでいてじんわり温かくなるようなお話でした。もしも母じゃなく父に引き取られてここで育っていたら、幼馴染だったんだよなと思う所とか、さり気ないシーンが好きでした。雨隠ギドさんの描く真尋がホント可愛くて、イメージぴったりでした。

「ギンガムチェックの彼のシャツ」松前侑里
いじめっ子だった彼は、大人になってもやっぱり意地悪で。けれどとっても素敵になっていて……?技術の教師×家庭教師の幼なじみ再会ラブ♡(※あらすじ、キャッチコピーは扉から引用)姉と遊んで育った日向は、ずっと料理や裁縫が好きで、幼いころの将来の夢は『お嫁さん』。家庭科の教師についたのは、男はお嫁さんになれないとわかったから。子供のころのことが原因で男の集団が苦手な日向は女子高で家庭科の教師になったが、学園長に頼まれて男子高でも家庭科を教えることになり、そこで小学低学年のころ自分をいじめていて、途中で引っ越していった聡史にお互い教師として再会します。同窓会のくだり、オチまで大体予想できる展開なのですが、むしろお約束どおりに進むところこそがツボでした!予想通りなのにきゅんきゅんしました!彼シャツもキーアイテムとしてきいていて、少女マンガみたいでときめきましたv

「王子様を脱がせるキス」碧井アオ
アルコールメインの貿易商社で『王子様』として認識されている朝比奈。彼自身もその賛辞を心地よく受け止め、またそのように振舞っていた。だがある時、社員たちとの酒の席で女子社員たちからキスを迫られ困った彼は、自分に対しつっかかるような態度で接してくる先輩の高山につい助けを求めてしまう。高山は何故か自分にキスをしてくきて、それから朝比奈はたたなくなってしまって…。
会社の先輩×後輩で、EDもの。酒の席で女子社員たちにキスを迫られ何故か男にキスされるBLマジック(笑)それにしてもこれがきっかけでEDとか男の人は繊細で大変だなあ…(いや、フィクションなのはわかってますが)。それを知って責任を感じた高山がとった行動がエロくて面白かったです。高山は相談する相手を明らかに間違えています(笑)王子様な朝比奈が実際はどういう性格なのかが判明した後は、割とオーソドックスな展開でしたが、朝比奈が健気で可愛かったのとエロがいちゃラブで甘くて堪能しましたv

空と原 コミック

中村明日美子 

卒業後が気になるふたり

いい人過ぎて貧乏くじを引いてる原先生が、幸せになれてよかったです~!
そんなに人の背中押してるばっかりでいいのか、と思ったのでラストでほっとしました。
カバー裏の2枚が、エピローグになっているのがいいですね……!
どっちがどっちなのかは、作中では好きに解釈できる?雰囲気ですが、卒業後はソラノ攻めっぽい感じ……?
その辺のとこ、実際どうなのか、雑誌で連載中だと言う続編がコミックスになるのを楽しみに待ちたいと思います。

「同級生」しか持ってないのですが、この本を読み終わってからまた改めて「同級生」を読み直して、改めて、原先生に春が来てよかった……!と噛みしめました。
スピンオフ作品ですが、この本から読み始めても支障はないと思います。
今なら逆に、これから読み始めて、さかのぼって「同級生」を読んでみるのも味わい深いのではないかと……。
まだ読んでない「卒業生」の2冊も、原先生目当てに読もうと思います!

読み切りほんわかコメディ

オリジナルBL漫画サイト「niwani」に掲載されたウェブ漫画の単行本化です。
http://www.k5.dion.ne.jp/~niwani/
いつも通ってたサイトの作品がまた書籍化されて嬉しいです……!
「ドーナツタウン」の『友人が勇者』もウェブ漫画の単行本化でしたが、ふゅーじょんぷろだくとさんはこれからもウェブ漫画を書籍化していくんでしょうか?
本で読みたいな!って思うBLウェブ漫画って結構あるので、今後も期待してますv
(書籍になっても、ウェブ上でそのままめるのもありがたいです)

収録作品は、『ストロベリークリームパフェその後』のさらにその後になる、『伊野田くんはゲイなのかどうか 』(5ページ)と、『囚われ前の話」(1ページ。『囚われて』前日談)の2つが描きおろしで、他はすべてサイトに掲載されたものです。
ただし、『ストロベリークリームパフェその後』と『やくにゃん』は、サイトのMEMO絵漫画(お絵かき掲示板を使って、1コマずつ描いた漫画)を、通常の漫画形式に描き直されていて、話の内容はほぼそのままで、読みやすくなっています。
サイトと単行本で、セリフ回しやキャラの表情が変わっているところをチェックして、二重に楽しめましたv
『やくにゃん』はサイト掲載時と単行本では虎岡の企みっぷりがちょっと雰囲気変わってたので、その辺の違いが個人的に面白かったです。
他の収録作品も、よく見ると背景が綺麗に描き直されたりしてました~。

今回単行本に収録された漫画は、どちらかと言えば糖度(お菓子成分的な物じゃなくて、ボーイズラブ的なww)は低めで、コメディ度高めなものが中心です。
エッチはなく、頑張ってキスも、ハプニング的に起こるのみになっています。
表題作のスウィーツ主任のお話も、先に作者サイトの単行本化告知ページで、
『かき下ろしは、はりきってガチBLかくぞと思ったのですが…妙に主任がふびんで無体できませんでした。』
とあったのを見ていたので、読む前からわかっていたのですが、それでもやっぱりガッツリくっつくところも見てみたかったです……!
でもこのまま、スウィーツで順調に餌付けしていったら、かき下ろしの妄想シミュレーションが現実になる日も近いのではないかと言う気がしますw

『魔法少年レディバード』はBL度は限りなく低いのですが、硬派な空手部主将が手違いによりファンシーな魔法少女になってしまう、その姿だけでも十分おかしいのに、元凶の王子が変態過ぎてさらにおかしさを増幅させています。
単行本で改めて読んでもやっぱり笑えましたww
BLにならなくてもいいから、これだけでシリーズ化して1冊で読んでみたいなと思いました。

再会幼なじみものの『幼い頃』は、この続きのMEMO漫画がサイトに掲載されていますが、残念ながら単行本未収録です。
単行本で初めて読んだ方は、続きはWEBで……!
たぶん、この後このふたりくっつくんじゃないかという気がします。

双子と三角関係な『甘党派辛党派 』は、今(2012年5月現時点)ちょうどサイトのMEMOで続きがヒトコマずつ描かれているので、やっぱり単行本で初めて読んだ方は、続きはWEBで!
せっかくならこの続きのMEMO漫画も描き下ろしで単行本に入れて欲しかったです……!!

サイトには、単行本には収録されていない、ほのぼのしたラブコメや甘酸っぱいお話が多数掲載されています。(全体的にコメディ率高めですがww)
今回単行本にならなかったものも、いつか単行本化して欲しいです!

先輩 コミック

びっけ 

鎌倉に行きたくなりました

アマゾンやこちらでの評価が高かったことと、初版特典にポストカードと折り本ペーパーがつくとあったので、初版がなくならない内に……!と思って購入しました。
びっけさんの漫画を読むのは、ビブロス版の「真空融接」と「BAKU」以来なのでずいぶん久しぶりです。

煌と閃の間には、常にもう一人の今は亡き『先輩』の存在が、心に引っかかったトゲのように存在しています。
一見すると重くなりそう話なのに、春から夏にかけての季節感と、鎌倉の風景がそれを緩和させ、逆に抒情的に見せていました。
その辺の描写の仕方が上手いなあと思いました。空気感があったと言うか。
読み終わって、なるほどこれはタイトル通り『先輩』の物語なんだなと思いました。
後輩が好きな、『先輩』の話なんだと。

春から夏にかけての、今の季節に読むのにぴったりなBL漫画だと思います。
そして読んだら、鎌倉に行きたくなりました……!

オールメイトが欲しい…!!

Nitro+ CHiRALの4作目です。(キラル盛などのバラエティーディスクを除いて)
今作からインターネット接続によるネット認証(オンライン(アクティベーション)ライセンス認証)が必須になっています。
ネット接続されたPC、またはネット接続できる携帯電話が必要なので注意して下さい。
なお、修正パッチが公式サイトより配布されています。
初回版の方は修正パッチ必須なので公式サポートからパッチをDLするのをお忘れなく!
通常版発売後にも修正パッチが出ているので、念のため公式サイトのサポートで最新のバージョンを確認した方がいいと思います。

既作でもBGM、演出が優れていましたが、今作は更にそれらがパワーアップしていました。
単純に、ゲーム画面がワイド(1024×576)になったこともあって、美麗なスチルが大きく表示されて、見応えがありました。

舞台は近未来風な日本、とはいえ、ブランド第一作の「咎狗の血」のような退廃した雰囲気ではなく、雑然としつつも活気にあふれた島が舞台です。
その島は、リゾート用に開発された『プラチナジェイル』と、主人公の蒼葉たちが暮らす『旧市街区』に分かれています。
旧市街区で祖母と暮らし、ジャンクショップでバイトをする、主人公の蒼葉(23歳)。
親しい友人にも恵まれ、それなりに平穏に日々を過ごしていました。
リアルで縄張り争いをする『リブ』と、仮想世界で戦う電脳ゲーム『ライム』。
流行する2つのゲーム、そのどちらにも蒼葉は興味はなかったが、『リブ』をやっている親友のミズキから、最近のリブの不穏な状況を聞かされます。
一方、こちらの意志とは関係なく強制的に『ライム』に引き込まれる『辻斬りライム』にも遭遇する蒼葉。
そんな中、祖母が何者かにさらわれてしまい、蒼葉は否応なく騒動に巻き込まれていき、やがて『ブラチナジェイル』を舞台に、さらなる陰謀、そして蒼葉自身の秘密を知ることに……という展開になっていきます。

攻略キャラは、幼なじみの兄貴分の紅雀、ライマーのノイズ、謎のガスマスク男なクリア、ドレッドでちょっとおっかないミンクの4人、+αです。
18禁ゲームなので声優名は皆さんいつものお名前とは違いますが、普段BLドラマCDを聞き慣れている方なら、聞けばおそらくわかるであろう、メジャーな声優さん方が熱演しています。
攻略キャラルートに入ってからが、思ったよりもやや短く、攻略キャラによってはずいぶん駆け足に思える部分もありましたが(そこは口で説明するんじゃなくて、エピソードで見せてください!と思ったシーンも…)、個人的にはどの攻略キャラルートもそれぞれに違った萌えがあって、楽しめました!
今回、最後の選択肢がちょっと凝っていて(ここはぜひプレイして確認して欲しいところです!)グッドエンドを見るために何回かやりなおしたりもしましたが、攻略自体はさほど難しくありません。
なんとか自力でフルコンプ出来るのではないかと……。
グッドエンドは、どれもタイトル通りにまさにドラマチックでした!
バッドエンドもこだわって作られていて、グッドエンドでは共通のEDテーマが、バッドエンドでは何故か攻略キャラごとに違ったりします。(逆じゃないのか!と思いましたww)
そして大事なエッチシーンですが、スチルの差分も多く、何より蒼葉のポテンシャル(?)が……!
こんなにエロに積極的と言うか、協力的なキラル主人公は初めてだったので、プレイしててなんだか動揺してしまいました。
ちなみに、蒼葉は総受けですw

真相ルートで、攻略キャラルートだけをプレイしていて疑問に思った部分のあらかたは解決してすっきりしましたが、それでもなお疑問に思う設定の矛盾(?)や謎は多少残りました。
その辺、あえて書いていないのか、単に風呂敷を畳みきれなかっただけかはわかりませんが、設定の細かい部分は(私は)萌えでカバーできたので、買ってよかったと思います。
満足です……!

蒼葉がいつも一緒に連れている、青い犬(スピッツ風)のオールメイトという人工生命体が、もふもふで大変可愛かったので、一刻も早く製品化して欲しいです。
おしゃべり蓮ぬいぐるみな、オールメイトが欲しいです……!!

不器用で一途な幼なじみもの

お互いに気持ちを確認し合ったことはないけれど、お互いを想う気持ちは同じだと信じて、俳優を目指して上京する幼なじみの颯について行った諒矢。
幼なじみの夢を支えたい諒矢は、掛け持ちのアルバイトでやせ細って、帰省した際に母親に心配されても、ちっとも気にならないくらい、幸せだった。
なのに突然、それを「迷惑だ」と言われ、別れてから2年。
新しい暮らしの中で別離の傷も次第に癒え、俳優として活躍しだした颯をテレビで、まだ残る切なさを抱えつつも、見守れるようになった頃、不意に幼なじみが会いに来て――というところから始まる、幼なじみ同士のすれ違い再会ラブです。

手ひどく振られたのに、それでもやっぱり颯が好きで、その気持ちを何とか誤魔化してでも颯に会いたいと思う諒矢も、2年前のことを謝りたいと言って現れたのに、2年前の言葉の真意を自分からは明かさなかった颯も、どちらも不器用で一途な、似たもの同士な幼なじみだなあと思いました。
言わなくても、お互いの気持ちは何となく察せられる。
そういうことは、子供の頃から寄り添うように一緒にいたふたりならきっと当たり前のことで、だからかえって、言葉で伝える方が難しかったりするんでしょうね。
でも、やっぱり一番大事なことは、言葉で!
たとえそれが、相手を思いやるがゆえの行為であっても、言葉で伝えることが大事なんだなと、改めて思いました。
どんなに高感度で通じ合っている2人でも、たまに受信状況がイマイチな時もあるんだから、いざという時はテレパシーだけじゃなく、言葉でも通じ合わないと、ですね!

雑誌掲載の表題作に、その後の書き下ろし「不器用なシンパシー」と「不器用なデイブレイク」が収録されています。
表題作とシンパシーは受けの諒矢視点で描かれていますが、「シンパシー」での、初めての…な翌朝を描いた「デイブレイク」は攻めの颯視点で描かれていて、SSくらいの長さなのですが、それが大変美味しかったです!
颯がどんなふうに諒矢の事を好きだったのかが読めて、嬉しかったです~!

そして最後に、イラストが大好きな高星麻子さんだったのも購入の決め手だったのですが、カラー口絵が!
カラー口絵の芸能人な颯のポスターのアップが大変カッコ良くて、眼福でした……!!
そうか、恋人が芸能人だと、街歩いてて、こんな形で恋人と遭遇したりもするんですね……w

羊たちが見てる

オリジナルBL漫画サイト「ドーナツタウン」に掲載されたウェブ漫画の単行本化です。
http://dntown.x.fc2.com/
サイトですでに漫画は読んでいたのですが、サイト掲載のものをすべて描きなおし、かつコミックスのみの描き下ろし(約30ページ)もあるとのことで、購入しました!
ちなみに現在(2012年4月末時点)でも、サイトでは本編を全て読むことができます。
気になった方はぜひサイトをチェックしてみてください。
本編の内容自体はサイト掲載のものも単行本化したものも同じですが、描きなおされただけあって、コマ割りとか微妙に違いますので、読み比べてみるのも面白いのではないかと…。
冒頭の3ページは単行本ではカラーになっています。

RPG風な世界観ですが、ゲームタイトルをあげるとドラクエ風味です。(と、サイトにも記載されてました)
なので、『勇者のすばやさが50あがった!』とか「コマンド選択『がんがんいこうぜ』」などちょっとしたドラクエネタが、勇者の心情にあわせてちょこちょこ使われていたのが面白かったです。
天国にいるカイとは勇者は「死ななければ」会う事が出来ません。
魔王を倒し、世界を救う(ゲームクリアする)という使命がある勇者は何度死んでも、何度でも蘇生してしまうため、会えたと思ってもすぐ離れ離れになってしまいます。
このあたり、RPGゲームをプレイしていた時は特に考えていなかった、RPGならではのお約束の設定が、上手に生かされていたと思います。
会いたくてもなかなか会えない、会いたいけど会えない方がいい。
そんなジレンマを抱えつつ、友人同士からちょっとずつ気持ちを縮めて行く展開がよかったです。

単行本描き下ろし部分では、そんな2人の距離が近づいて行くエピソードと、本編後のカイ視点の切ないけどほっこりするエピソードが読めたので、買ってよかったなと思いました。
恋愛的には切ないラストなのですが、読み終わったあとにあったかい気持ちになれるBL漫画です。
ちなみにHシーンはほんのすこーしだけあります。
キスシーンがとっても甘酸っぱかったです。(特に単行本描き下ろし分)
羊になって、そっと見守りたいような初々しいカップルでした。

親友に恋する

「親友」という設定でどんぶり飯三杯くらい、軽~く、美味しくいただける自分にとっては、とても素敵な親友モノでした!
それも、ずっと長い間友達同士で……という、年期の入った親友モノなので熟成された美味しさでした。
攻めは、高校の頃に自分がゲイであることを受けに告白しているのですが、その際、「安心しろよ、おまえだけは絶対好きにならないから」と告げ、それから12年間も二人は友達関係を続けています。
互いの気持ちは、おそらく8割がたくらいわかっているのに、今の「友人」という関係を失いたくなくて、最後の一歩を踏み出せずにいる、そのじれったさがたまりません!
安定した現状を維持したくて、本当に欲しいものに手が出せない、という気持ちは、何となく共感できますよね~。
今だって、それなりに楽しくて幸せなんだし……みたいなの。
長年続いてきた「友人」という関係性が変わる、その瞬間が親友モノの醍醐味だと思いますが、そのシーンを実に素敵に描かれてあって、ドキドキしました。
ときめきの親友ラブストーリーです。
長い片想いが実って、親友が恋人になる、その瞬間を、ぜひ読んで確かめてみてくださいv

雑誌(小説b-Boy03年12月号)に載った表題作(中編)と、その書下ろし中編(スローリズム2)の2本立てなので、めでたく結ばれたあとのその後の二人の様子もお楽しみいただけます。
ラブラブなだけじゃない、地に足の着いた展開で相変わらずの二人のすれ違いぶり(?)にヤキモキしつつ一気に読みました。
やっぱり親友はいいですね~!!

命中するのは……

ディックを復讐の連鎖から止めるべく、彼がコルブスを殺す前に、捕まえようと捜査を続けるユウト。
決定的な証拠をつかんだユウトは、コルブスと対峙する。
だが、そこにディックが現れて……!
刑務所から始まった、ユウト、ディック、コルブス、三人のドラマが、ついに決着を迎える。


シリーズ最終巻です!!
2巻から間をおかず、一気に3巻を読みました!
息詰まるコルブスへの追跡劇は、アメリカ政府の巨大な陰謀にまでいきつき、予想を超える展開を見せます。
謎に満ちていた、コルブスのバックボーンもこの最終巻で明らかになります。
彼が、どうしてこのような事態を起こすに至ったかはわかりましたが、それでコルブスのやったことが帳消しになるわけではないよなあ……と思うと、色々複雑な気持ちになりました。
ある意味、彼もまた犠牲者だったんだよな、と思うとしんみりした気持ちにも……。
それぞれが、それぞれに信念を貫いて行動した結果が出ます。
誰が正しい、とかそういうのではなく、自分の思うところを貫き行動する難しさをひしひしと感じる話でした。
その時出来る精一杯を、迷いながらもやり遂げたユウトには、お疲れ様、と言いたいです。
そして、恋愛面では意外に臆病でシャイだったらしい(笑)ディックとのエピローグには、最後の最後までやきもきさせられました!
ラストまで読んだ後、高階佑さんの描かれたカラー口絵2ページめを見ると、感慨もひとしおでした。
全3巻で過不足なくまとまった、文句なしのエンターテインメントBLでした。
面白かったです!

膠着状態を打破できるか!?

同僚殺しの冤罪で、刑務所送りになった、麻薬捜査官のユウト。
監獄から出る条件に、FBIから持ちかけられた取引は、刑務所内に囚人として潜伏中の、テロリストの首謀者を見つけ出すことだった。
わずかな手がかりを元に、対象者を探し始めたユウトだったが、他の囚人からも一目置かれている同房のディックは、何故かディックにだけは冷たい態度で……。


あらすじが載ってなかったので、自分でまとめてみました~。
全3巻シリーズの、1巻目にあたります。
舞台はアメリカロサンゼルス、悪名高い重警備刑務所と、ちょっと変わった設定ですが、映画のようで、最初から最後までノンストップで楽しめました!
閉ざされた空間に男ばかり、というと男子校なんかもそうなのですが、こちらは刑務所なので、それよりもっとすさんだ世界です。
囚人たちは、いくつかのグループに分かれているのですが、中立派もいたり……と、それぞれがそれぞれの思惑で動いています。
一筋縄ではいかない、常に一触即発な雰囲気が漂っていて、そこからどうやって主人公が目的の人物を捜し出せるのだろうか……と、ひきつけられる展開でした。
その目的とは別に、同房のディックも徐々に気になる存在になっていきます。
八方ふさがりな状況で、ユウトは目的の人物を捜し刑務所から出ることが出来るのか、ディックとの関係はどうなっていくのか、そのどちらも気になって、夢中でページをめくりました!

刑務所から始まった恋は、次巻からは、塀の外に場所を移して続いていきます。
3巻まとめて読んでいただきたいシリーズです!