天官賜福 1

tenkanshifuku

天官賜福 1
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神164
  • 萌×214
  • 萌6
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

41

レビュー数
26
得点
895
評価数
185
平均
4.8 / 5
神率
88.6%
著者
墨香銅臭 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
日出的小太陽 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリアシリーズユニ
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784866575315

あらすじ

八百年、貴方に焦がれ続けた。

仙楽国の太子・謝憐(シエ・リェン)は、十七歳の若さで飛昇し天界の武神となった。
しかし、自らの行動が原因で二度も天界を追放されてしまう。
それから八百年後――。三度目の飛昇を果たし天界に復帰したものの、
今や謝憐(シエ・リェン)の信徒は残っておらず、
他の神官たちからもはみ出し者扱いされてしまうのだった。
地道に信徒を獲得しようと下界で一人奮闘する謝憐(シエ・リェン)は、
ある日、三郎(サンラン)と名乗る美しい少年に出会う。
行くあてがないと言われともに過ごすようになり、
慕ってくれる彼と仲を深める謝憐(シエ・リェン)。
だが、なぜか天界や鬼界に詳しい三郎(サンラン)には秘密があるようで――?

表題作天官賜福 1

天界や鬼界に詳しい謎の少年
800年振りに飛昇した神官

レビュー投稿数26

萌えと面白さがぎっちり詰まってる

多くの腐女子を『魔道祖師』という沼に叩き落した墨香銅臭さんの新刊。その墨香銅臭さんの新シリーズの幕開けということで非常に楽しみに発売日を待っていました。『天官賜福』はアニメもあるようですがそちらは未聴。なので今作品についての予備知識は一切ない状態で読み始めました。

今作品も分厚くさらにタイトルに「1」とついていて、今シリーズも壮大なお話なんだろうなあと思いつつ手に取りました。アニメを見ている方はご存知だと思いますが一応ざっくりと内容について触れたいと思います。ネタバレも含んでいますので苦手な方は注意されてください。





架空の古代中国が舞台。
この世界には「三界」がある。
人が住む人界(下界)、神が住まう天界、鬼が住む鬼界の3つだ。

人は徳を積み苦しい修行を乗り越えると神官(神)となり、天界へと昇っていく。
その時の状況を「飛昇」と呼ぶが、神官によってはその波動が凄いのだという。

そして反対に地に堕ちると鬼になる。
鬼には強さによる階級があり、悪→厲→凶→絶(悪が一番低く、順に高くなり絶が一番強い)の4段階がある。

今作品の主人公は神官の謝憐。
彼はもともと人だった時は仙楽国の王太子という高貴な身分で、その境遇から己がこの世の正義、と考えている節がある青年だった。が、実際に正義感が強く、美しい美貌を持つ彼は一人の少年を救うという出来事を介し神官となった。

が、その後2度の天界追放を受け、3度目の飛昇を果たし神官へと戻ったところから物語はスタートします。数度にわたる追放を受けていることから天界からも人界からも信頼を失っている状態で、「三界の笑いもの」という不名誉なあだ名がつけられてしまっている。

そして3回目の飛昇の際に他の神官の私物を破壊してしまい、その弁償をするために地上で起きている「異常」を調べるために下界へと降りていく。

そこで起きていた事件とは、花嫁たちの失踪事件だった―。

とある山を越えて嫁ぐ花嫁たちが突然いなくなってしまう。
何の痕跡も残っておらず、嫁に行くのが嫌だった女性たちが逃げたのでは。そんな風に思われていた時期もあったが、花嫁の従者のものと思われる人物のちぎれた人体の一部が遺されていたことから鬼に喰われたのではと推測されるようになる。そして、その事件の解明に謝憐は乗り出すが。

鬼とか、人が喰われる、とか魔道祖師のような雰囲気を醸し出しつつ、けれどストーリーとしてはかなりコミカルに進みます。この作家さまの作風なんでしょうかね、序盤、細かい説明がないままストーリーが始まります。が、そこから少しずつ伏線を回収しつつ物語が進んでいく。その手腕に脱帽です。

『魔道祖師』ははじめからすごく分かりづらくて理解するまでに時間がかかりましたが、今作品はすんなりと理解できる。序盤は登場人物が少ないからですかね。

まず主人公の謝憐。
彼が下界で花嫁失踪事件を追う時に手助けしてくれる扶揺と南風。
そして、花嫁失踪事件解決後に出会う、不思議な少年・三郎。

この四人が序盤の主な登場人物なのですが、彼らがまた等しく魅力的。
扶揺と南風という青年たちは、800年前にはじめて謝憐が神官になった時の仲間である慕情と風信の二人の部下たち。扶揺と南風にとっては謝憐はいわば上司の友人にあたる人物なのですが、謝憐に対してすごく塩対応なのが笑えます。なんか理由があるのかな。でも、塩対応ですが、謝憐を凄く信頼し大切にしていて、守りたいという気持ちがあるのが分かるので読んでいて気持ちがいい。それは謝憐にとっても同じ感情らしく、扶揺と南風の二人の能力を認め信頼している感じが伝わってくる。

その一方で、三郎くん。
見た目は16,7歳くらい。綺麗な顔に上等な着物を着ていて、驚くほど知識が豊富。家出をしてきて帰る場所がないという彼を放っておけずに、一時的に三郎を保護しようとしたことで、その後共に過ごすようになっていくけれど。

凄く面白いなと思うのは、花嫁失踪事件がその後の話にきちんとつながっていること。そこで見かけた銀の蝶、謝憐の前に現れた青年、そして、鬼の中でも最も強いとされている「絶」の一人・花城という名の鬼。どのエピソードにも一つも無駄はなく、そのすべてに意味がある。

めちゃめちゃ面白い…!

三郎くん、という男の子の正体は、読んでいるうちに何となく見えてきます。いったい誰なのか、という部分に関してはぜひとも手に取って確認していただきたいですが、彼の謝憐への執着というか懐き具合がヤバいくらい強い。けれどそれがどこから来ているのかまだ現段階では分かりません。分からないのですが、帯に「八百年、貴方に焦がれ続けた」という文句が記載されているので、謝憐が初めて神官になったころに二人の間に何か接点があったのかなと推測しています。あとは「あのセリフ」は三郎に向けての言葉だったのか…。

読んでいて、とある人物(今作品のキモなのでここではお名前は書きません)の謝憐への想いがとにかく萌える。溺愛、執着、いろいろな言葉がありますが、もうそんな陳腐な言葉では書き切れないほどの深い愛情を感じて萌えがストップ高です。薬指に巻かれた紐だったり、指輪だったり謝憐のピンチの時にはもれなく助けてくれたり。「彼」の行動のすべてが美しくそして萌える。ヤバいです。

「鬼」とか「死者」という存在が常に横たわっている作品なので、ベースとしてはダークよりな作品かと思われます。が、それを上回る萌えと面白さがぎっちり詰まった作品でもあります。

正直に白状してしまうと『魔道祖師』を超える萌えにはならないんじゃないかと危惧していました。が、全くの杞憂で終わりました。今作品も素晴らしいの一言です。

『魔道祖師』と同じく濡れ場はナシ。
ないですが、それをはるかに上回る萌えと面白さがギュギュっと詰まってる。早く続きが読みたくて、1巻を読み終えた今、すでに悶絶しています。

28

壮大な愛の物語です。

小説『天官賜福』は外伝を含め全252話構成という長編ストーリー。
台湾版は全6巻ですので、日本語版も大体その位を予想します。
中国語、韓国語、タイ語、ベトナム語、英語、ミャンマー、ロシアで書籍化しており、待ちに待った日本語版です。

以下、ネタバレ含みますので、お気をつけ下さい。







悶絶する位辛い場面、甘く萌える場面が、ご褒美→つらい→ご褒美→のスパイラルで先が読めません。
伏線が沢山散りばめてあり、終盤にかけて回収されていく手腕に痺れます。

舞台は架空の古代中国。仙楽国の太子である謝憐は天から与えられた才能を持ち、人々を救うために修行を積みつつ飛昇して武神となったが、2度にわたって天界から追放されてしまった。
800年が経過し、謝憐は3度目となる飛昇を果たすも、「三界の笑い者」と呼ばれる彼に対して祈りを捧げる者はどこにもいなかった。謝憐は功徳を集めようと、人々が住んでいる下界に降り立ちガラクタ集めをしつつ神官として出直そうとしていた日、帰り道で三郎という謎の少年と出会うことに…

謝燐
優しい外見とうつくしい心根を持った花冠武神。
一念橋で、そこの鬼を退治し、1度目の飛翔を果たすが…
滅亡した仙楽国の太子。
人のために労を惜しまず、 損得勘定をしない真っ直ぐな武神。
色々あって二度も天界を追放され、世間からは
落ちぶれた存在。 馬鹿にされてもいつも朗らかに笑っている。
めげない謝燐は、人たらし
ある少年を800年狂わせるだけはあります。
はじめは汚れがない聖人君子か〜と油断していたら、彼の過去を知ると、とんでもなかった。 詳しくは4巻に…

花城/血雨探花、絶境鬼王
鬼の王で、もう一人の主人公。
壮絶執念愛、スーパー献身攻様
戦闘力・智力・財力・家事能力を完璧に備えている。
彼が謝燐と出会わなければ全ては生まれなかった。

人間のあらゆる感情を現す壮大な物語、登場人物全員がモブではなく、重要な役どころ。
私的に、魔道祖師よりも好きな作品になりました。
翻訳機で全巻読了済みですが、やはりプロの翻訳された文は違います。読みやすいので、この素晴らしい作品を読んでみて下さい!

27

魔翻訳も意外と簡単です!是非天官沼に...

首を長くして待っていた日本語版やっと読めました!
魔道祖師のファンでそこから天官賜福のアニメを見て、周りの評価も聴きつつなんとなく気になっていたので購入しました。魔道祖師の時に比べると今回はアニメも視聴済みで、世界観も魔道祖師と似てる部分があるため予習ばっちり、頭に入りやすかったです(あと他の人が言われている通り魔道祖師に比べると最初の登場人物が少ないからこんがらないかも?)

アニメで天官賜福を観ていたときはところどのろ、(?)となる事がありイマイチ理解できてなかったのですが、小説だと補足や解説があるので話を理解できました。(アニメでざっくり知って小説で細かい疑問点を埋めていく感じでした)
個人的、痺れたのがまず花城(攻)初登場回です!(ここは試し読みの段階で読めます)鬼花婿を装って(?)謝憐(受)の手を引くシーンは何とも言えないミステリアスさと包容力がありました。花城(攻)を鬼花婿だと怪しんでる謝憐が、この人は怪しいけど、でも所作のひとつひとつがとっても紳士で言葉を交えなくても大切にされてると思ってしまう振る舞いがあって戸惑っている所は読者として感無量でした。アニメもこのシーンあるんですけど、やっぱり小説の方がより大切にされてると感じられる表現があるため凄く良かったです。


後は不思議な少年三郎(花城)と謝憐の日常的なやりとりもとても癒されます。三郎はもう頭から怪しいんですよね笑
正しく絶境鬼王という名前に相応しい頭脳と力をもっています。でも能ある鷹は爪を隠すという感じで、ただの人間とは思えない知識量や力に関してはのらりくらり交わします。ちなみに三郎は自分が花城であることを言いはしないけど隠してもいないという感じです。最初は謝憐はなんとなく勘づいてはいるけどあえて言及していません。逆に謝憐の使いである南風と扶揺は一度花城姿で彼と手合わせしてるので花城の名は出さずともめちゃくちゃ喧嘩腰で花城に激怒しています。笑
ここ3人の会話も面白いです。

天官賜福の何がいいって勿論壮大なストーリーだったり色々あると思うんですが(おい)、三郎(花城)の謝憐を特別扱いするさりげないけど、目の奥にある言葉では表現できない情熱とか執着心がめちゃくちゃ良いです。凄い長文になってしまいましたが、メインの2人だけでなく脇キャラの登場人物一巻の時点で魅力あるキャラクターばかりなのでぜひ見てみて欲しいです。



作者の墨香銅臭先生は恐らく3作品BL小説をだしていると思いますが、デビュー作の人渣反派自救系統(さはん)、陳情令で人気爆発の魔道祖師、今回の天官賜福、3作品ともとても面白いです。(3作品はまとめてMXTXと呼ばれています。知らない方の為に一応。)


現在、天官賜福2巻を魔翻訳中ですが意外と難しくないです。軽率に始めましたが結構上手く翻訳できて読んでます。(というのもTwitterなどで先人のネタバレ感想などが充実してるおかげでもあります。)一見、難しそうに見えるんですがやってみればコツが掴めますし、ひたすらやる事は同じ事の繰り返しなので、○島に野球を誘われたカ○オのくらいの軽率な気持ちでやってみてもいいのかなあと思います。


翻訳は根気はいりますが、それを上回る面白さなので是非ジュンク堂などの大型書店で天官賜福の台湾版(完結まででてるのだと)手に取ってみて欲しいです。

追記
一巻を電子で買うか、紙で買うかですが、個人的には電子をお勧めします。というのも、わからない単語が出てきたときに電子だと文字選択→検索が一瞬でできます。でも紙だと、そもそもその漢字をどう変換すればでてくるのかわからず四苦八苦するのでわからないまま進むこともしばしば、、。ちりつもですが理解度に差が出てくると思うので個人的には時代背景や特殊な設定をあるため検索をかける事が多く、電子>紙と感じました。人それぞれかと思いますが参考になれば嬉しいです。

22

美しい世界観の中華ファンタジー

中国のファンタジーBL小説の日本語訳版。

昨年、日本でも吹き替え版のアニメが放映され、その美しくも怪しい独特の世界観にハマって、原作小説の日本語訳版が日本で発売されるのを楽しみにしていました。

1巻はアニメ1期までの内容+αなのですが、アニメを観ていても理解しきれなかった設定が小説では細かく語られていて良かったです。

登場人物の名前や人間関係もアニメを見ただけではなかなか覚えられなくて混乱しましたが、小説の方が分かりやすいと思いました。(それでも複雑で、私は何度か読まないと理解するのが難しいと思いましたが。)

面白い上に内容が濃くて1冊が長いので、大満足でした。まだ明かされていない伏線がたくさんあるので2巻以降が楽しみです。

14

神と鬼と人、中華ファンタジー

人がその行いにより神になったり鬼(魔の物)になったりする世界が舞台の中華ファンタジー。
ざっくり大筋は
その行いから神になった謝憐が、人界で起こる様々な鬼がらみと思われる事件に対処するため奔走します。三郎は人界の道中で出会った、天界・鬼界にやたら詳しい少年で、成り行きで生活を共にし、後にとある事件に一緒に向かうことになるが…。
というところですかね

1巻ではアニメ+αくらいです。想定してたのでむしろ+αあってうれしかった 笑
文化の違いからかアニメ1度見ただけだと訳わからなかったところが、小説でしっかり補完されました!逆にアニメ1度見ると、小説読みながらの脳内映像化がめちゃ捗るのでおススメです。

登場するキャラクターのせいか、全体的にコミカルで今のところ雰囲気は割と明るめです。魔道祖師が重いツライ暗い(でもオモシロイ‼)かったので、メンタル気にせずにいつでも読めそうでちょっとほっとしました。今のところは!まだ色々なんでもありうるので警戒はしつつ、2巻楽しみ!早く出てほしい。

10

待ちに待った1巻!

他の方も書かれていますが、1巻はアニメのストーリー+αです。
ストーリーはアニメと同じなのですが、アニメで理解出来なかった登場人物や関係性、用語などが小説でやっと理解出来ました。例えば、謝燐が三度飛昇をして笑い者となった理由とか、そもそも飛昇って? という感じだったのですが小説を読んで、そりゃ周りから爪弾きにされるよな……って。
400ページで上下二段と長いのですが、それでも読み出すとページを捲る手が止められなくて一気読みしました。アニメでもかなり印象的な登場だった花城、小説でも印象的で美しく妖しい登場でした。そして、再会した時(謝燐は花城の正体にはこの時には気付いていませんが)は前の艶美な雰囲気はまったく感じさせない程にのどかで平和でとにかく可愛かったです。濡れ場やそういう感じのシーンは無いですが、日常的な些細なやり取りや、花城(三郎)のさり気ない言動に萌えポイントがつまっています。
個人的に魔道祖師よりも読みやすかったです。次巻の発売が未定なので台湾版を買おうか検討中。魔道祖師みたいに一気に発売してくれたら……と思いますが、待つのも醍醐味だと待機中。

8

じっくりとラブ育まれていきます。

アマプラ日本語版のアニメははしょられ過ぎていてしぬほどストーリーがわかりませんでしたが、本書はとても読みやすく解り易かったです。

ガラクタの神や疫病神と嘲られるほど不運な神官・謝憐と、どこぞの裕福な家から家出してきたお坊ちゃん・三郎が出会い、一緒に暮らしたり事件を解決したりします。

初対面からやけに親切でちょっとミステリアスな三郎に対して、謝憐は一目惚れに近いような感じでありつつ、三郎の優しさにじわじわと絆されていきます。

三郎が何故そんなにも謝憐に懐き親切を働くのかは謎のまま、第三者がドン引きするほど二人はいい雰囲気に。謝憐はちょっと戸惑いつつもありがたそうに三郎を受け入れているのですが、上天庭の神官達や助っ人の南風と扶揺など謝憐以外の人々は一様に同じ事を思うのです。

どうしてよりによってアイツなんかと!!

どうやら謝憐以外の人々にとっては、三郎はかなり火力の強い見えている地雷である模様です。

そんなメインカップルと、彼らの異様な仲睦まじさを見せつけられる第三者の温度差が面白い小説です。

ストーリーも謎が多くとても面白いです。謝憐はただの不運な人かと思いきや、特定の人には能力や人柄を買われている? 一体三郎は何の縁があって謝憐を助けるのか? 

そして、やたら俗っぽく人間臭い神々や鬼達など、普通の人間以外も長いものに巻かれてお上の意向にビビりながら暮らしている描写も、生々しくて面白いです。

1巻ラストは気になる終わり方……。なんかちょっと察しが付くようなきもしますけど、早く2巻を読みたくなりました!

8

壮大なストーリーの幕開け、落ちないはずがなかった

『八百年、貴方に焦がれ続けた。』
 壮大な中華ファンタジーBLの幕開け。シリーズ1巻ついに日本語訳での登場です。

まず初めに私は、
 ●アニメ1期(日本語訳)視聴済み。
 ●魔翻訳での原作未読。日本語訳1巻のみ購読済み。原作ネタバレは全力回避中。
 ●書籍での購入。電子版は未購入。
です。こちらの紹介文では、アニメ及び日本語訳1巻のネタバレのみ含みます。よろしくお願いします。

出来る限りの方に読んで楽しんで欲しいので、極力ネタバレにはならないように努めます!

内容はあらすじ紹介文の通りです。舞台は昔の架空中国、三界(天界、人界、鬼界)から成り立つ世界です。主人公の謝憐(受)が800年ぶりに飛昇(神になること)を果たし天界に復帰するところから始まります。
この時点で聞きなれないワードがめちゃくちゃ出てきますよね。そうなんです。小説の一章だけでも、それはなんぞやなワードが大量発生します。
ですが、ご安心ください!!物語が始まる前に、ちゃんと用語の説明と登場人物の紹介があります!!中国のお話なのでワードだけでなく登場人物も覚えられないんですよ。記憶力が悪い私は何度もこのページに戻っては、あぁこの人ね~っとなりました。

続きまして、
〇アニメ or 小説 どっちが先がいいの? 問題に入らせて頂きます。
正直なところ、人による、ってところが結論になってしまうんですが、アニメを先に視聴していた私の感想を述べさせていただきます。
まず、アニメを視聴する際の予備知識はゼロです。こちらの小説のあらすじに載ってある程度の知識だけでした。1話を見た後の感想は、なんかよく分からんけど凄まじい作品に出会っちまったことだけはわかった、でした。
結果、アニメは5回は見ました。なので、小説を読む時、登場人物の顔がアニメ絵で浮かび、建物や風景も自然に脳裏に過ったのですごく読みやすかったです。
アニメ未視聴だと、人物の顔や描写が捉えにくくて読みにくいと感じるかもしれません。けど、小説未読でアニメを見ると「ひしょうってなに?」と置いてけぼりになる可能性もあります。私はアニメ3回目あたりでようやく理解し始めました。私は記憶力だけでなく、理解力もないので時間がかかった説もめちゃくちゃあります。ご了承ください。
小説1巻はアニメ最終回後からプラス3章程度です。アニメと小説どちらから入っても楽しめると思います。なので、どちらから入ってもどちらともに触れてほしいです。原作読んで!!アニメも観て!!

続きまして、
〇書籍 or 電子版 どっちで読んだ方がいいの?  問題に移らせて頂きます。
ちなみに冒頭で述べた通り、私は書籍を購入しました。はい、そうです。特典が欲しかったんです。タペストリー付きを購入しました。部屋で素晴らしい存在感を放ってくださってます。
と、いうことで私は書籍版のみ購入したので、書籍版のメリットとデメリットを綴らせて頂きます。選ぶ際の参考に少しでもなればと思います!

●書籍 メリット
 ・用語、登場人物紹介ページがすぐ見れる
  →読んでる最中に、これはなぁに?あなたはだぁれ?現象に陥ります。私はめちゃくちゃなりました。そんな時に、一瞬で冒頭の紹介ページを開ける利点があるかなと思います。
 ・グッズ付きが販売している
  →特装版、アニメイト限定セット、ステラワース限定セットの3種があります。タペストリーやアクスタなど、ぜひ見てみてください!
 ・素晴らしい帯がついてくる
  →そうなんです。書籍には帯が付くんです!そう、『八百年、貴方に焦がれ続けた。』という破壊力抜群の煽り文が書かれた帯が!!私は部屋にオブジェのように小説を飾ってます。だって帯もだけど表紙も最高なんだもの。

●書籍 デメリット
 ・重い
  →縦19㎝、410Pです。凄まじく重たいというわけではありません。ただ、私は文庫本を読むことが多いので、重たいなぁと感じました。幸せな重みだなぁとも思いました。二段組で文字は小さすぎず読みやすかったと思います。同じ著者の魔道祖師の方が文字は小さかったかなぁと感じました。


物語はおそらくはまだ序章。ラブラブやイチャイチャな展開はまだなく、どちらかというとBLってよりはブロマンスな雰囲気の方が強いです。私はブロマンス大好きなのでめちゃくちゃ楽しみました。
今後、1巻で張り巡らされた大量な伏線がどんな風に回収されるのかな、と想像するだけで胸が躍ります。胸だけでなく身体も踊りだしそうです。
ぜひ、少しでも興味を持ってくださった方は読んで頂けたらと思います!

8

百聞は一見に如かず…

 この小説を読んで得られた教訓は「大ヒット作の原作は何より先に読むべし…!!」でした。「陳情令」の実写ドラマにどハマりしましたが、「魔道祖師」の小説は未読のまま積んだ状態でしたので、墨香銅臭先生の小説を読むのはこの「天官賜福」が初めてです。ちなみにアニメ版の「天官賜福」は未視聴です。
 
 先にアニメ版を視聴していれば、登場人物や作品のイメージが固定されてしまうので、小説を先に読んで良かったと思いました。知性溢れる内容に美しい文章。装丁も雅やかで本好きにとってはまさしく夢のような珠玉の本でした。翻訳家の方のレベルも高く、理路整然とした美しい日本語で、幽玄な「天官賜福」の世界を堪能できます。

 美しくも妖しく、時には残酷さも蠢く世界観に酔いしれました。
やはりミステリアスな三郎(サンラン)の存在が魅惑的で、どんな姿かどうか想像するのが楽しいです。アニメ版を見てしまうと、どうしても先入観ができてしまいますが、小説版で文章の糸端を繋ぎ合わせて、三郎がどういう容貌や姿をしているのか想像を広げるのも楽しい時間でした。

 誰もが恐れる三郎が謝憐だけに見せる優しさのギャップにキュンキュンしました。1巻では何気に手を触れるくらいの二人の親密度でしたが、かえってそのピュアさにやられましたね。 
全体的に先の展開が思わせぶりだったり、秘密のヴェールが少しずつ外されていく過程の塩梅などが絶妙で、読者の心を掴んで離さない所が流石だな…と感じました。

 人外ジャンルはそれ程好きなジャンルではないのに、作者の力量でここまでハマれるんだ…!!と感銘を受けた次第です。。
墨香先生の偉大さは「陳情令」のドラマを通して知っていましたし、「魔道祖師」「陳情令」の世界的なヒットである程度想像はついていましたが、まさに百聞は一見に如かずだと感じました。やはり何より原作を読むべし…!!ですね。原作は後光が差したかのように尊かったです。。世界的ヒットの名に恥じない作品でした。

 1巻は起承転結の「起」でしょうか?「承」でしょうか?まだまだ物語が始まったばかりで、これから壮大なストーリーが繰り広げられそうです。いやでも期待が高まります。早く続きが読みたいです…。どうも三郎と謝憐のカップリングに予想外にハマったようです。
ひとまず心を鎮めるため、アニメ版を視聴してイメージの答え合わせをしたり、クリエイターの方の作品の解釈を見てみようと思います。


 PS.ダリアシリーズさん、日本に素敵な本を届けて下さって有難うございました!!2巻以降もぜひぜひお願いします!!

5

控えめに言って神

読み終わった後ベッドに顔をうずめて発狂しました
どうしても人に話したくなる一冊です
最後あたりで極楽坊に行くと花城が言っていたので謝隣を連れ込んでくれたないいなって感じです
ちょっと匂いがするくらいの腐ァンタジー神です

3

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