透明な愛のうつわ

toumei na ai no utsuwa

透明な愛のうつわ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神236
  • 萌×251
  • 萌17
  • 中立17
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
30
得点
1452
評価数
323
平均
4.6 / 5
神率
73.1%
著者
hitomi 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE COMICS
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784396785437

あらすじ

【人の不幸を食べる人外×孤独で不幸体質の青年】
命より重い愛を知ってしまった者たちの破滅再生BL

子供の頃から不幸体質で不運な人生をおくってきた堂上美記(どのうえみき)。
優しく臆病な彼は、他人を災難に巻き込まないよういつも独りだった。

ある夜「きみの不幸をぼくにくれない?」と妖しい男に声をかけられる。
男は人間の不幸を糧にして命を繋ぐ“あかしびと”というバケモノだと名乗り、栄養失調で今にも死にそうだと訴える。

お人好しなミキはバケモノに“シロ”と名付け、エネルギーを与える宿主となり一緒に暮らすことに。宿主である人間への純粋な献身――それを歓びとするシロだったが、いつしかミキへ惹かれていく。だが日々が幸福に満ちるほど、シロの肉体は異変を生じ…?

たとえこの身を滅ぼすことになろうとも――。
優艶ストーリーテラーhitomiが贈る
命を賭した愛の奇跡×人外BL

表題作透明な愛のうつわ

シロ,不幸を養分にして生きるあかしびと
堂上美記,25歳,不幸体質の青年

その他の収録作品

  • 描き下ろし

レビュー投稿数30

不思議さに惹かれる

ずっと気になっていた作品、読めて良かった…!
不穏な空気と幸せな日々が背中合わせな感じが最高に好みです。
hitomi先生の絵のタッチとめちゃくちゃ合ってるなーと思いました。

シロは「あかしびと」という人間の不幸を食糧にしている不思議な存在で、不幸を摂取できなければ消滅してしまうらしいのだけど。
そのわりにミキが不幸になるのを望むことはせず、むしろ彼が健やかに生きていけるように生活を整えてあげたりするんですよね。
シロ自身の穏やかさと彼の命を繋ぐモノがすごくアンバランスなので、その後どうなっていくのか目が離せませんでした。

ミキとの生活の中でいつもフラットなシロの感情が少しずつ動いていくわけですが、幸福を感じるほどに命が削られていくというなんとも切ない展開にものすごく胸が苦しくなりました…。
先生があとがきで書かれていたように、シロが消えてしまう結果でもきっと同じように感動したと思います。
…ですが。私もゴリゴリのハピエン厨なので、誰も悲しまなくて未来に明るい光が見えるラストに心底救われました。
シロの心からの笑顔が見れて本っ当に良かったー!と嬉しくなりました。
別の「あかしびと」が存在しているようなラストシーンも良かったです。

ボリュームもあってものすごく読み応えがあり、大満足な作品でした。

1

No Title

設定が素晴らしいです。こういう作りの話は他にないです。終盤に連れ、悲しい終わりなのかと少し泣いてしまいました。素直に読める人なら最後まで楽しめると思います。こういう話が世の中に存在して良かった。

1

白一色、みたいな

 けっして悪くはなかったのですが、あとがきで作家さん自身も仰っているように、本当に綺麗なものだけを集めたあまりにもさらさらと流れていくような話だったので、良くも悪くも私の心には引っかかるものがありませんでした。龍や鬼、天使や悪魔といった既存の人外でもない、あかしびとという不思議な生き物。ルーツなどもふわっとしていて最後まで宙に浮いた話を読んでいるようで。思いやりの感情はとても大事だと思っていますが、2人ともその感情以外ほとんど見えないのが私にはかえって薄ら寒く感じられてしまいました。

2

きれいなものだけ

あとがきを読んで納得できる作品が好きで、こちらのあとがきがまさにそれでした。色々考えながら読んだ答え合わせというか、作者が狙って描いたところが伝わってましたよ!って気持ちになれるというか。

>ファンタジックで夢のような真実の愛
>きれいなものだけを集めて飾って眺めているようなお話
>人外攻めが醸し出すポンコツ感と聖母受け
ものすごく自分の、あるいは自分の作品に対する解像度の高い方だな〜〜〜と思ってしまう的の射具合で笑
詰まるところこういう作品です。
この後も毎行引用したいぐらい納得のワードが連続します。それは実際に読んでいただいて。

軒並みの神評価の中、萌2にしています。自分がBL作品に「おとぎ話」を求めていないせいで神評価にする程ハマらなかったのだと。他の作品のレビューでも散々書いてきたので自分では一貫していると思ってますが、どこかに毒がある方が好きなんだよな〜
この作品に毒が全くないとは言わないけど、あとがきにもあるよう「きれいなものだけ」見せてくれる作品なんだろうなと。

描き下ろしの髪ボッサボサの美記が可愛い。

1

よきお話でした

はじめましての作者様。
人外×人の設定だけど、わかりやすい獣系でも幽霊でもモンスターでも悪魔や神でもない。
人の負の感情を摂取する事で生きている「あかしびと」と見初められて宿主になるミキくん。
名前をつける事で契約になるそうで「シロ」と名付ける。ペットみたいじゃね?と私は思ってしまった。この体格の良い大人の見た目にかわいらしすぎる名前だなと。
でも、このシロさん見た目に反して赤ちゃんだからこの名前が実はピッタリだったりする。無垢な感じ。

ミキくんの不幸体質のエピソード、確かに悲惨だけどこれって気持ちの持ち様でないかい?ってのも多いなーと思いながら読んでた。

同じ物事が起こっても笑い話にしてしまうか、自分はやっぱりダメなんだって不幸話にしてしまうかってホント人による。

お話が途中とても不穏なムードが漂っていてこれ悲しみエンドなのって思ったけどいい終わり方してよかった。あとがきで、先生がどう終わらすか迷ってたハピエン厨だからこの終わり方にしたって書かれてて先生それ正解!って思いました。
仲良く年老いていってほしい。

描き下ろしのお話で、
今までシロの時が止まっていたから腹筋割れてるバッキバキのカラダだったけど少し現実的な中年男性のカラダつきになってショックを受けてるけど、それもいいよって抱きついてるミキくんとの日常のやりとりが最高でした。2人が同じ時間を過ごせる幸せ。

ただちょっと気になる点が。
すごく丁寧に作画されてるあまり、線が多過ぎて気になってしまいました。服のシワと手のシワ。
手が特に感じたのですが、描き込み過ぎてちょっと怖かったです。老人の手の様に見えたりレザーの手袋っぽく感じてしまったり。もう少しアッサリしてても良いのではないかな?と。

シワとスジと骨をしっかり描くのが先生のフェチなのかもしれないですが目についてしまいました。

2

めっちゃ神作…映画のよう

まず絵柄がすごくキレイで個人的にはすごく好きです。
舞台は現代日本ですが、設定が洋画のようなファンタジー。
序盤からタイトルネタバレ感がある話で、結果想像できるのに、心情と丁寧な描写で泣きました。
試し読みからこれは買い…と思いましたが想像を超えた感激でしたので神作です。

名付けが契約、あかしびと と名乗る負の感情を栄養としていきるもの、不運だけど健気な受けに救いのある周囲の人々。
素敵なタイトルも含めすべてが完璧でした。

2

涙がポロリポロリ

表紙が好みでパケ買い?した作品です。少し眠らせて今日読みました。
最近商業BLを読み始めたばかりだからなんとも言えないんですけど、読んだ中で1番心にグっっっと来ました。
シロと美記の葛藤や2人の交差する感情。複雑だったり真っ直ぐな愛だったり、栄養の負の気持ちだったり、描写がとても美しかったです。
このまま消えてしまうのかな、と思って涙が込み上げて来ましたが、美記の想いが通じてシロが魂を宿した人になれたこと、ほんとうに、ほんとうに良かったです。ここで込み上げてきた涙がポロリしました
「あかしびと」の意味や「美記」の名前の由来など、ジーンと心が暖かくなるシーンがたくさんあったのとエッチなシーンも程よく描かれているのも気に入ったポイントです。あとは元々おじさんが好きなのと、ちょっと頼りない感じの受けが好きなのもあって今までで1番好きな作品だと個人的に思いました。
このまま2人いっしょに歳を重ねて行くことを考えると嫌なこともあるかもしれないけれど2人で共に乗り越えて幸福を掴んで幸せに生活していってほしいな、と思いました。 2人に幸あれ

マスターの人柄もよかったなぁ。
こんなにも素敵な作品に出会えてよかったです。

3

タイトルがあとから沁みる

初めて読む作家さんでした。

まず第一に、とても絵が綺麗な作家さんだなあと思いました。
人外ってなんだろう?って思いながら読み進め、
斬新な設定で置いて行かれるんじゃないかと
ハラハラしてしまった場面もありましたが
最後まで愛が詰まった作品でした。

寝ぐせつけていちゃいちゃして終わるの凄い良かった。
ああいう何気ない日常こそ、今を生きてるなぁって感じがしていいですよね。

「魂は、とても重い」っていうセリフが好きでした。

2

凄すぎて…

物語への引力が凄まじくて感情移入していました。なんなら感情移入のしすぎで過呼吸起こしました。作品が素晴らしすぎるあまりの過呼吸、逆を言えば過呼吸できる程素晴らしい作品なので「神」評価とさせていただきます。
ですが精神疾患をお持ちの方は避けることをお勧めします。社会的に存在ごと否定され(読者に方向に)後ろ指指される描写は中々堪えました…初めて「地雷踏んでしまった…」ってなりました…2周目は読みたいけどそのページを開くのが怖いので辞めておきます…申し訳ない…

他の方が仰ってる通り、時間の進み具合に応じて登場人物もきちんと変化していきますし読了後も今後についてきちんとイメージしがいのあるハピエン作品です。(個人的にはメリバやバドエンも読みたかった)

1冊完結でしんみりされたい方は是非、いや絶対お手に取って読んでいただきたい作品。過呼吸起こしても読了後良かったと思えたので保証はさせていただきます。作品に触れられて良かった。

4

神より上の評価がないのが悔しい

腐女子になって結構な月日が経ちましたが、この作品は間違いなく指三本に入るくらい素晴らしいです。なんで神以上の評価ができないんだ…!
人外ものは特別好きなわけでもないですが、この作品の世界観にすごく引き込まれした。そのくらい設定やストーリーを語るのが上手な作者さんです。
ここから下はネタバレになりますが、ご注意ください。

あかしびと、初めてこの字を見たときに「赤い+死人」など物騒な考えをしていましたが、(愛の)証人なんだね…!
シロが段々人な感情をわかるようになり、心臓が動く感覚、温かさを感じるようになったあたりの描写がすごく良くて、読者の私にも思わずシロやミキと一緒に嬉しくなり、二人の幸せを祈りつずつ、それでも嫌な予感をせずにはいられませんでした。

愛はあかしびとにとっての毒。身を滅ぼす覚悟でミキの愛を受け入れたシロ、そして自分の愛が愛しい人を殺す凶器になることを受け入れたミキ、死ぬとわかっても尚愛し合うことを選んだ二人の姿が本当に神々しくて、思わず見惚れてしまいました。(´;ω;`)ウゥゥ
抱きあって目覚めた朝のシーンが綺麗で悲しくて、シロが本当にあのまま逝っちゃうのかと思っていましたが、最後に最高のハッピーエンドを迎えて良かったです!!!(ずっとあかしびとと人間の寿命のことを気にしてたので、シロが人になってよかったです)

続編が出ればもちろん読みたいですが、続編がなくてもとても満足な一冊なので、本当におすすめです!!

9

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