多分これから愛の日々 (下)

tabun korekara ai no hibi

多分これから愛の日々 (下)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神17
  • 萌×29
  • 萌5
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
6
得点
137
評価数
32
平均
4.3 / 5
神率
53.1%
著者
池森あゆ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
arca comics
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784866694894

あらすじ

「アキ先輩に触れるの、めちゃくちゃ興奮します」
高校時代の後輩で売れっ子小説家のクマと再会し、クマの子供達とともに暮らすことになった元漫画家の彬央。クマから尊敬と大きな愛情をひしひしと感じつつ、卑屈な性格と過去の深い挫折経験から、どうしても応えることが出来ずにいた。けれど、再び漫画を描くことと向き合おうとした時、自分の人生にはクマが必要なのだと気づいて…。一途なシングルファザー小説家×卑屈な元漫画家、愛と救いと再生の物語、完結!

表題作多分これから愛の日々 (下)

大隈大翔,売れっ子小説家,30歳
伊藤彬央,漫画家,31歳

その他の収録作品

  • あいの日の朝(描き下ろし)
  • カバー下漫画

レビュー投稿数6

胸が熱くなる


上下巻読んでの感想です。

攻めが受けに執着して溺愛する作品が大好物なので、アキ先輩にはクマじゃなきゃ、クマにはアキ先輩じゃなきゃというのがとても良かった。

学生時代、現在、再会、挫折、転職、再生、作家、漫画家、子供、親子、結婚、離婚、元嫁と色んなことが登場しますがとっちらかってない。ちゃんとまとまっていてとても読みやすい。もうこれだけで凄いと思いました。そこにちゃんとBL要素もしっかり入っていて脱帽!!

上巻、紙コミック43ページからのアキ先輩のセリフは何度読んでも胸が苦しくなり感情が溢れて泣いてしまいます。
私は創作側の人間ではないので消費者側にあたるのだけど好きな作家様にはちゃんと「好き」を伝えなきゃ!!そう思えました。

上巻では大きな広告の前をうつむきながら1人で歩いていたアキ先輩、下巻の最終話のラストでは...。このシーン絶対に見比べて欲しい!!!!!!!

本編はちょいちょいシリアスな内容になるんですがカバー下は甘々だったりコミカルです。特に下巻の表紙側のカバー下.....分かる、それな!ってなりました。下巻の書き下ろしも、かわっっっ!!

紙コミックで購入

0

タイトルが秀逸

『多分これから愛の日々』の下巻。
続きものなので上巻未読だと理解できません。上巻未読の方はそちらから読まれることをお勧めします。

クマの自分に対する感情を知ったアキ。
そして、とある人物から漫画のアシスタントを依頼されて―。

というところで終わっていた上巻。下巻はその続きからスタートします。

アキは自分に自信がない。卑屈、という言い方でもいいかも。
けれど、そうなってしまった理由が上巻で描かれているので、卑屈でネガティブな、というマイナスなイメージをアキに抱くことはできませんでした。

アキは元漫画家。
漫画家である池森先生が、漫画家のストーリーを描く、ということでリアリティも感じました。ものを生み出すというクリエイティブな仕事は楽しくもあると思いますが大変なこともたくさんあるんだろうな、と。自分で良いと思っても、それを読者が見たときにどう思ってくれるか、というのは全くの別物ですし。

そういう葛藤や自分の自信のなさを、アキはどう乗り越えていくのか―。

31歳という、いわば大人な年齢の主人公のお話ですが、人にとって不朽の課題だなあ、と。苦しみ悩み、もがき絶望し。けれど、そこを乗り越えていかなければならない。人生に対するエールのような、そんなお話だと感じました。

アキは漫画家。
クマは漫画家になりたかった小説家。
二人で、いつか作り出したいと願ったものは―。

優しく温かく、けれど強さとか逞しさも孕んだ作品。
池森さん作品はエロ度はやや低めのものが多いですが、今作品も濡れ場はそう多くはありません。ありませんが、クマとアキの、二人の愛情がきちんと描かれた良作。

上巻と下巻を並べると、表紙が繋がります。
優しい作風をそのまま描いたような表紙にも、めちゃめちゃ萌えました。

しいて言うと、クマのアキへの恋愛感情がちょっと謎だったなという感想も。アキを想いつつ、でも女性と結婚し子を成して、で、今再会してまたアキのことが好き、という。ちょっと「んん?」と思う点もあったりもしましたが、でも一途なワンコ攻めさんがお好きな方には楽しめる一冊かと思います。

あともう一点。
アキが31歳には見えない…。
もう少しオッサンな風体でも良かったんじゃないかな。まあ、この可愛いビジュアルが池森先生の味なのだとは思いますが。とても良いお話だったがゆえに、細かいところが少し気になりました。

タイトルが秀逸でしたね。
二人で、いや子を含めて4人か。これから4人で、「これから愛の日々」を過ごしていくんだろうな、と感じる、温かくも優しいお話でした。

2

多分じゃなくて、確実に愛の日々。

上巻から引き続き。

漫画家としての夢に破れ、人生どん底のところを
偶然再会したかつての後輩・クマに救われた彬夫。

クマとその子供たちとの暮らしの中で温かさに触れて癒され、
後輩漫画家のアシスタントとして再起の一歩を踏み出した彬夫ですが…。

上巻で彬夫への想いを告げたクマ。
彬夫が恋に、漫画に臆病になり、自分を無価値な存在と否定してしまう度
バカ正直でまっすぐな愛で彬夫を包み込むクマのスパダリ化が著しかったです。

下巻では他の男性への嫉妬や過去回想が入ることで、
実は彼がかなり依存度高めの執着攻めだったということが発覚します!
見た目がほんわかした印象で性格もヘタレ気質なので、
危険度は皆無ですが、一歩間違えばストーカーになっていたかも(笑)

ただ、その心中はちょっと複雑でした。
学生時代、淡い恋心を抱いていた彬夫には結局気持ちを
伝えられないまま音信不通になり、結婚して子供をもったクマ。
だけど、それでも彬夫を忘れることはなく、
壁にぶち当たったとき、苦しいとき、事あるごとに
彬夫のことを思い出し、乗り越えてきました。

その後、奇跡的な再会を果たし、現在に至るわけですが…
うーん、なんでこんなに好きだったのに結婚しちゃったんだろう?
嫁に対して愛はあったのかな?
本人曰く恋を自覚したのは最近とのことですが、それが本当なら鈍感すぎる!
回想を見る限り高校の時点で既に芽生えている気がするのに…。
彬夫を慕う気持ち自体には最初から最後までブレは全くないのに、
その行動にはブレを感じてしまって…ちょっとモヤっと感が。

一方、上巻ではクマからの告白に戸惑うだけだった彬夫も
下巻ではその一途で献身的かつヘビー級の愛に次第に絆されてゆきます。

漫画家の仕事が上手くいかずに苦しかったとき、心折れてしまったのは
誰よりも自分の才能を信じて応援してくれたクマがいなかったから。
そして、今度こそ、もう二度と彼を失いたくないと気付いたとき、
自分の中のクマへの恋を自覚した彬夫。

あ~ここまで長かったぁ…。
10代の頃からゆっくりと、遠回りをして、
ようやく実った恋なだけに喜びもひとしおでした。

恋の実りに合わせて、漫画家としての道も再び歩み始めた彬夫。
空っぽなんかじゃない、まだ描ける、と涙を流しながら
一心不乱にペンを動かすシーンはじんとくるものがありました。

ラストでは可愛い子供たちに囲まれ、本当の家族のようなクマと彬夫。
仕事でも小説家と漫画家として、パートナーになれたということかな?
スタートの絶望が嘘のように愛と幸せに満ち満ちたエンディングで、
まさにタイトル通り、“愛の日々”を描いたお話でした。

クマ一家といい、彬夫の元アシのハヤシさんといい、
彬夫の周りには懐が深く、どこまでも心の優しい人ばかりでした。
特にハヤシさんは同じ漫画家として彬夫を救う言葉をくれたり、
いかにもモブっぽい外見の割にとても重要な役どころでした。

ちなみにこんなにほんわかした雰囲気のお話ではありますが、
両想い後には彬夫とクマが結ばれるシーンもしっかり描かれております。
1回きりではあるものの、そこそこのページ数が割かれ、
愛と色気と熱がぐぐっとこもった濡れ場でございました(*´艸`)

1

うむ 今でも 今までも十分愛の日々じゃん

表紙のタレ目の太眉に苦手を感じ 手を出すの渋ってません?


損すんぞーーーーーッ!← 太眉に悩んだ末電子で買って後悔してる人


相変わらずグズグズするアキオ でもそれでいいんですッ!
なぜなら! いささかポンコツ気味な破れ鍋に綴じ蓋夫夫を楽しむためのようなお話なのでッ! ←え


口にしてしまった想いから その欲や嫉妬が溢れて クマが

クマがぁぁああああ

優しい男前感が売りのはず でも好きな人の言動ひとつに振り回され すれ違った結果が

家庭内別居中の熟年夫婦?
なぜたーーーーーーッ!



この巻 クマの閉じ込めた想いを読まされつつ 深く根をはるアキオの自責と踏み出した一歩を 上巻とはうって変わってゆっくり読ませにくるんだけど とにかくいい人と優しい人しか出てこない


うーーーん 個人的で申し訳ないんですが ←でた
感動うるうる にはなれなかったんですよね

って言うのも 盛大に盛られた 純情 愛情過剰 に希望 はいいんです (なんかの歌みたい?)
そこに エロをいれなきゃいけない事情がね……


魅せ場がそこではないからいいんですが せっかくたどり着いた現状打破とか 受け入れがたかった自分を認め受け入れる瞬間とか

空っぽだと思い込んでいた中から 詰まらせていたものが一気に溢れだしたところなんて ほんッッッッと!足元から鳥肌ぶわぁってたつくらい良かったのに


ちょろっと入ったエロ部分のおかげで ただのコミカルなお話になっちゃったような

そう感じてしまった自分が残念無念というか


上下巻になってはいてもとにかくライトで読みやすい
どこかに傷はあっても 明るく前向きで優しいお話がお好きなら俄然読むべき良作なのは間違いない とは思うんですが

あぁぁぁ 優しいお話って読んだあとどっかかあったかくなるこの感じは好きなのに
何で諸手をあげてよかったーーーーーーーって素直に言えないんだろ?

性格ねいじ曲がってっからだよな コレって
いやでも ほんとよかったのよ ほんとに

1

欲をいえば…


攻めやアシさん、周りの人に助けてもらいながら、どん底だった受けが快方に向かいます。
漫画がトラウマで嫌になりながらも、漫画を捨てられない。
そんな葛藤がすごく面白かったです。

後半では元嫁の登場。
とはいえ、先輩との仲も応援してくれそうなとてもいい人でした。
あと、受けと会えなずにいた時のエピソードも攻め視点でありました。

上巻ではエロがなかった分、下巻は一回のみですがページ数が多いのものがありました。電子は白抜きです。

内容も本当に良かった。
良かったんですけど…!欲をいえば…!
二人の合作漫画(?)がどうなったのか見たかった…ッ!

というのも、ラストは攻めの作品がアニメ化し、攻めだけが夢を叶えたエンド。
その後、受けも一緒に暮らすことになって幸せな日々が訪れるのですが、あれだけ壮大に描かれたシーンの漫画がどうなったのかすごくすごく気になります。
電子の特典では描かれていなかったので、どこかで分かるのだろうか…。

0

やはり「かけること」は嬉しい

 後輩のクマの家で居候になりながら、漫画家のアシスタントとして働き出したアキですが、連載打ち切りのショックもあってか、アシスタントとしても、漫画家としても自信をなくしかけています。

 アキがクマに「キス位してやろうか」とけしかける場面がありますが、それを本気にしてしまうクマは本当にアキのことが好きなのですね。
 毎日状況が変わる中で、それでもアキと一緒に居たいクマが、「じゃあ毎日答え合わせをしましょう」と言った台詞が印象に残りました。
 アキの描く漫画、クマの書くラノベ、「かくこと」の辛さも楽しさも見えてくる一冊です。

0

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