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kimi ga waraeba sore de kyou ha
最初に少しだけ思ったのは、きっかけがなんだか前作と似ているような...というところ。
お互いにお互いのことを密かに見ていて、視線が交わり物語が始まる。序盤はどうしても、似てるなあという印象だったのですが。
物語を読み進めていけば、内容としては全くそんなことはなかったです。
受けは、一目ぼれした相手にビッチなふりをして、触れることを許してもらっている不憫さん。
この相手に対して、受けがフェラする描写があるので、攻め以外と性的接触があるの苦手な人は注意が必要です。
純朴そうな見た目と中身は反しないのですが、なかなか思い切った行動をしています。でも攻めと出会って、幸せへと一歩踏み出していきます。
攻めは表情変化が少ないですが、性格の良い好青年。受けと比べると、大人っぽい。
これが受けと関わると、表情に変化が起こったり、若い感情をむき出しにしてみたり。良い攻めの宝石箱でした。
基本的には、優しくてほのぼの。極悪人も出てきません。
受けが片思いしていた相手も、攻めとの関係が良い方向へむくための、良い役割をしてくれていました。
精神的にどちらかに寄りかかることなく、一緒に歩んでいく印象の2人。
なんといっても年下攻めなので、描きおろしは最高に萌えました。
だっこ、なんて最高!!!!
駅で見かけるちょっと気になる人から距離が縮まっていくのが微笑ましい!
軽い振りして体の関係(挿入なし)を友人と持っていた市川の本当の気持ちを抑えなければいけなかったところ、いつかは…って期待していた気持ちが切なくて、その悲しみ辛さを末永と過ごすことで少しづつ前向きになって満たされてく様子や末永の言葉が光ってました。穏やかなやりとりが可愛くてキュン!
ただ、ショックだったのは初エッチが数コマだったこと!??
これはこれで素敵なんだけど!2ページに渡ってはいるものの数コマ!!初めての両想いなのに!処女貫通なのに!?2人から情欲をあまり感じてなかったので、気持ち通じ合っての即エッチにも驚き、はしょってまでエロねじ込む必要ある?と残念な気持ちになってしまいました。
この後の「愛情と性欲は別」発言がもたらすすれ違いにも必要なシーンで、改めて読むとふんわり描写も雰囲気にあってるなとも思うんですが、処女からしか味わえないエロを大切にしているので悲しみ強かった…
今度はきちんと気持ちを伝えてからの後半のエッチは愛情たっぷり感じられました!!
市川がちょっと年上の余裕見せたり、末永がマイペースに引っ張ったり甘えたり年下っぽいところも可愛くて、じっくり育ててきた末永の気持ちが市川に伝わって、一緒に笑顔を作ろうってじーーーんときて、読了感はほんわか良かったです!!
じんわり沁みる、優しい恋のお話だったー…
ほど先生の『フロムヘブンヘブン』が大好きで、他作品も読んでみたいなと思い手に取ったこちら。
大学生同士、年下攻めの真摯な思いが胸を打つラブストーリーでした。
主人公は、大学生の市川(受)。
週に何度か駅で見かける青年が気になっており、時折見られているように感じていたある日、初めて目が合いドキッとします。
それと同じ日、セフレ状態の関係が続いていた水尾に長く付き合っている彼女がいることを知り、ショックを受けます。実は水尾のことが好きだった市川はその日の夜にやけ酒をして酔っ払ってしまうのですが、その時あの駅でよく見る青年・末永(攻)と偶然出会い、彼が家に送り届けてくれてー
と続くお話です。
本気で好きだった水尾に自分の気持ちを気付かれ指摘され、思わず「もっと遊びたいし本気にしなくていいよ」なんて言いながら口で奉仕し、セフレ関係が始まる市川のエピソードが切ない( ; ; )
末永の誠実な態度と、えちの時の優しくも余裕のない感じや水尾に嫉妬する姿に萌える…年下攻めやっぱりいいなあ。
当て馬となる水尾という男が何を考えているのか、その言動がいまいち分かりづらい感じなのが少しモヤっとしてしまうのですが、辛い”本気の恋”が終わり市川が癒されていく様子がじんわり沁みるお話でした。
描き下ろしの、可愛くヤキモチを焼く末永も良かったー…(*´˘`*)♡
「抱っこしてあげよう」と言う市川に、顔を真っ赤にしながら「お、お願いします!」って言うところ。ぎゅってしたくなった…✨
切なさと、優しいものにふわっと包まれる心地よさのある読後感でした・:*+.
ほど先生の作品は、読んだ後の「ワァ〜読んでよかったなぁ」って気持ちが特に強いです。主観。
言葉選びが上手で、読んでいて素敵な言葉だなぁと何度も思いその度に引き込まれました。
おかげで、やってること割と最低なのにセフレの水尾君のことを全然嫌いになれずむしろ好きになるという…。だって、あんなこと言うんだもんなぁ。
穏やかで優しい気持ちになれるBL読みたいなぁ、という方におすすめです。
大学生同士の初心で可愛らしい恋のお話でした。
同級生の水尾のことが好きだったのにその気持ちを真っ直ぐ伝えることが出来なかった市川が
失恋してしまうところからお話は始まっていきました。
好きだと伝えて側にいることさえ出来なくなるならいっそセフレに…と考えた市川の気持ちはわからなくもないけれど
なんだか極端な感じがしてしまったし、そもそも顔に出やすい市川が水尾に上手く嘘をつけていたのかなと疑問にも思いました。
咄嗟についた嘘で後に末永も傷付くことになったのは悲しかったです。
末永は駅でよく見かける青年なだけで接点はなかったのでどんな風に登場するのかなと思っていましたが、意外とすんなり出会ってスルッと仲良くなり、さらりと告白する流れにちょっと上手くいきすぎかな?と思う部分もありましたが。
きちんと恋人になる前に気持ちのすれ違いがあったことでお互いに気持ちを伝えることが大事だと気付き、一緒に成長していくような展開は微笑ましくて素敵でした。
胸が締め付けられるような切なさや苦しさはなく、平和でほんわかした気持ちになれるお話だったなと思いました。