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bye bye sentimental
最近の波真田かもめ先生の作品にはいまいちハマれ無くて、「アンラッキーと恋の嵐」でちょこっと復活したんです。
それでこちらの作品はどうしようか迷っていたんですが、電子の試し読みをしてみて好みそうだと思い購入しました。
結果は大正解でした。
高校時代のDKのわちゃわちゃ感からつばさと温の卒業式前日の出来事と別れ、そして温の大学生活へとテンポが良くて一気にお話に引き込まれていました。
偶然再会してからつばさの抱えていた問題を力になってあげる温ですが、自分の気持ちには鈍くて焦ったくて堪らない気持ちになりました。
高校時代の仲間たちとの再会も暖かくて、漸く生活が落ち着いてやりたい事が見えて来たつばさに胸熱でした。
なのに大事な場面でヘタれる温とつばさの関係に、切なくてキュンキュンしました。
つばさを気に入ってる温の大学の友人が当て馬になりそうな感じで、続きが凄く気になります。
私的には「おはようとおやすみとそのあとに」に次ぐくらい好きです。「おはようとおやすみとそのあとに」が好きな方にお勧めします。
レビュー一番乗り恐縮です。気恥ずかしくていつもは避けるのですが今回は勇気を出して。
とてもよかったです。
仲の良いBたちのたわいないやりとりをかわいらしくおもしろく描かれる漫画家さんて多いと思うのですが、波真田先生も確実にそのお1人だなと改めて思いました。
前半、DK4人の何気ない日常のやりとりがよくて。それぞれ個性が違っているんだけど気が合うんだろうなというのがよくわかる。
その中にあって、あら、ちらっと意識しているのかしら?なほのかなものが垣間見えたり。
BたちLし始めるのかな〜と思ったら急展開。
前半のわちゃわちゃ楽しい雰囲気から一転、温ちゃんの特に何もない大学生活編に突入。
そこで温ちゃんがつばさと再会するわけですが。
ここへきてあの高校生活が既に懐かしく感じるのが…前半が効いているなと。
それも温ちゃん目線、温ちゃんの独白で全体が進むのがいいんですよね。
あまり表情変わらずテンション低く口数も少なく何を考えているかわかりにくい温ちゃん。
そんな彼が淡々と自分を見つめて語ってくれるのが、おお、そうか、そうよね、とわかるのがうれしくて。ぐんぐん引き込まれる。
前半では、つばさの方が温ちゃんのことが好きなように描いて、つばさ目線になりそうなところをあえて温ちゃん目線にしたのかな、それがいいなと思いました。
そう、つばさは温ちゃんのことがずっと好きなんですよね。たぶん。
だから、温ちゃんがつばさを意識してどう好きになっていくのか。ここを丁寧に共感できるように描写されていたのがとてもよかった。
例えば
(「何もできない俺」じゃねぇよ つばさの為に何がしたいんだよ 俺)
つばさをあったかくしてあげて(せめて今夜はぐっすり眠ったらいいと思う)
とか、温ちゃんの気持ち、やさしさにじ〜んとしました。
あと、つばさにドキドキする温ちゃんがね。めっちゃ萌え〜でした(皆まで言うまいw)
特にキスシーンの長回しは波真田先生好き!!となりました。好みの描き方なので。
また長くなってきたのですが(すみません)どうしても言いたい好きなシーンをまとめると
・マサミが温ちゃんとクガジュンの大学合格お祝いを述べた後「つばさくんっオカパンちゃんキーホルダーご当選おめでとうございます!」のとこ
・温ちゃんがつばさと再会したことをマサミとクガジュンに伝えたら「今から行く‼︎」「オレも」と夜なのにソッコーかけつけたとこ
・落ち込んでいるつばさにポテチを食べさせる温ちゃん。素直に食べるつばさかわいい
・電子特典でおばあちゃん子だと確定する温ちゃんw
・宮城がつばさと初めて会った時、かわいい…みたいな反応だったのかなと
波真田先生は、ささやかな日常を季節を感じさせながら魅力的に描くのがほんとお上手だと改めて思いました。
等身大で前向きな人物がいいし。
時々敬語混じりで冗談を言ったり。
「おはようとおやすみと〜」シリーズが大好きなんですけど、それに匹敵するくらいの良さです。続編が楽しみです!
波真田かもめ先生って、学生・社会人・日常生活の中の「分かるなあ」を描くのがすごく上手い作家さんだと思うのです。
こちらの作品、なんだかとっても良いんですよ。
じわじわ進む焦れと萌え+青春の終わりと続きをお求めの方はぜひ。
始まりは仲の良い男子高校生4人組の学生生活から。
舞台となるのは山梨県のどこかにあるごく普通の町。
気が付いた時にはここにいて、ここの景色を見て歩き、ここの学校に通って育った。
主人公である温視点で語られる等身大の高校3年生のなんてことはない青春が、眩しくも楽しく、そしてタイトルにもあるようにほんのりセンチメンタルな気持ちにもさせられるんです。
高校3年生って、高校生活が最後だということもあって、最後の青春が楽しくもありつつ未来に対する漠然とした不安もある複雑な時期ですよね。
大学に進む人もいれば実家を継ぐ人もいたり、はたまたフリーターになる人もいる。選択肢は人それぞれ。
言わば高校受験の次に来る少し大きな人生の分かれ道じゃないですか。
温・つばさ・マサミ・クガジュンの仲良し4人組にも、もれなく進路選択と高校卒業の足音が近付いていきます。
ゆるくて楽しいいつもの4人なのに、なぜかちょっぴり寂しい気持ちもそれぞれが抱えていて、集まればわざとらしいほどに自然と明るい空気にしたがる。
そんな心地良いセンチメンタルさが広がります。すごく良かった。
1巻では進路と未来に悩む高校3年生から飛んで、東京での大学生活までが収録されています。
東京に実際に行ってみたら想像していたよりも都会ではなかった…なんてあるあるや、1人暮らし始めの大変さと同時に家族のありがたみが分かったりと「なんか分かる」と共感出来る部分が多くて、だから私は波真田先生作品が好きなのかもしれないなと。
つばさとの卒業式前日のあの出来事。
そして、止まっていた高校時代にした未来の約束。
あの頃と変わらないものと変わったもの、今まで近すぎて見えていなかったつばさの姿。
東京生活と共に少しずつ温の胸の奥で育つ、つばさへの名前が分からない感情が積み重なって恋になっていく様子がじっくりと丁寧に描かれていて好印象でした。
恋って、好きってそういうことだよねが詰まっている素敵な1冊です。続きも楽しみです。