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kinirobachi ni mitsu
2巻ラストの事件を落ち着かせる為に、二人で身を隠す。その時間が甘々でいーんです。
読んでいると、なんとなくを匂わせていたが、三津箭の闇の根本的原因が明らかになる。2巻中盤辺りから八岡は同情寄りの気持ちの寄せ方から愛しさに変わっていて…。うまく言い表せないのだけど最初は自暴自棄の寡黙な男だった段々男前になって、少々キュンとしてしまいました。読後この秋冬、しっとり、じんわりできると思います
『金色蜂に蜜』の3巻にして完結編。
表紙がね、とっても優しい雰囲気なのでハピエンになるんだろうなとは思うんですよ。でも、2巻の終わりがこれまた波乱だったのでどうなるのかとハラハラしつつ手に取りました。
顕史に執着した、「あの」パーティの客・山鳩さん。
彼によって顕史は危害を加えられそうになるが―。
顕史、を自分の欲望の駒にしようとした、あるいは現在進行形でしようとしている、そんなゲス男たちによって顕史は人生を翻弄されてきた。が、彼の根っこは幼少期のとある体験にあるようで…。
顕史と、彼の父親との関係に泣けた。
息子を思うがあまり冷たい態度を取ってしまった父親と、父親の心中が分からず自分を大切に思えなくなってしまった息子。お互いに愛情があったにもかかわらずボタンのかけ違いによってすれ違ってしまった。それに気づくのに時間がかかってしまった。
そしてそんな傷心の顕史を道具にした男には心底腹が立って仕方なかった。彼にも鉄槌が下って欲しかったなあ。
そんなクソ男とは対照的に、世間からどう思われていても、顕史を慈しむ面々の深い愛情に思わず落涙しました。執事の蓮見さんがカッコよすぎて萌え禿げた。そしてもちろん、八岡も。
彼は色を失い絵を描くことを諦めましたが、彼が見えていた唯一の色が顕史の瞳の色っていうのがね…。泣けるよね…。彼には顕史の本質がきちんと見えていたんだなあ、と。
ストーリーとしては、正直に言ってしまうとありきたりというか既視感ありありな展開だったことは否めませんが、少しずつ心を通わせていく二人の姿に萌えが滾りました。そして、顕史親子の関係や蓮見さんたちとの関係が丁寧に紡がれていたのも良き。3巻という長さはともすれば中弛みしがちな巻数ではあると思うのですが、その長さがきちんと生きた、そんな作品だったように思います。
子どもが性的に凌辱されるとか(詳細な描写はありません)、淫乱ビッチ受けとか、衆目の前での性行為とか、もしかしたら苦手な方もいらっしゃるかも。けれど、そういった描写はありますが、今作品が描いているのは紛れもなく純愛です。
八岡のワンコぶりに萌え、蓮見さんのイケオジさにも滾り、顕史の薄幸さに落涙する、そんな素敵な作品でした。
傷つく事に蓋をして 蔑まされることから快楽だけを求めてきた自分を真っ当に扱おうとする人
家名に傷つけられ 使用人に傷つけられ 父にも傷つけられて育てた歪んだ愛情の求め方
執事から明かされる過去に 側仕えの身でありながら主従関係以上の父性のような情を持ってるのがね 苦しいのよ
ひとりの少年とその過去に絡んでる人 みんな何かに苦しんでる
蝕まれていく子を救えない苦しさだったり
望んでも叶わない苦しさだったり 愛したものから裏切られた苦しみだったり
だからって この処遇はないんだけどね
狂いはじめた歯車の起こした騒動に この期におよんでまだ家名を守りたいのか? 義兄からの電文が所払いって どんだけ蔑めば気がすむんだか
いや正直 お家騒動って訳でもないのにここまで愛憎でぐちゃぐちゃになったものに関係修復なんてある訳ないし もう何をどう辿っても縺れたものをとき解くことなんてできもしない 巻き込んだものも多すぎだし……… いくところまで行くしかないってのが現状として突きつけられてくる
なんかね 重い話だから辛いってのじゃないんだよね
なんだろ? 八岡に心許した瞬間から変わっていく顕史をみてるのが辛い
実は中身は9歳のあの日から止まってたんじゃないか?ってくらい八岡に縋ってて
出だしのビッチ感なんて微塵もないんだもの
八岡を慕うことで本当にほしかったものを手にしていく幼い少年にしか見えなくなってくる
そこに持ってきて 顕史をひとりにしないよう献身的になっていく八岡の男前っぷり 話が陰湿だからこそ ここだけが救い!
お家のための人身御供か 人柱
義兄の思惑はまだまだ続く
もう どんだけの仕打ちしたら気がすむんだろ この人たちッ!←ちょっと喜んでる
暗く尾をひくものを引きずって 互いを救うことは出来なくても共に と叫んだところからの 帯にある『最も、美しいラスト。』
この先の明るい未来は見えなくても 本物の金色を前に「報われることはなくとも守り続ける」って誓いが見えた気がしたわ
表紙が美しくて好きです。
1巻・黒、2巻・赤、3巻・白。
物語の展開に沿っている。
それぞれ花のあしらい方もきれいです。花は顕史をたとえているのかな。
にしても帯のコピー「禁欲の下僕×愛欲の主人」て八岡は禁欲してましたっけ?と思っちゃって(どうもBLのキャッチコピーってエロアピールが多くて中身とずれていることがあるなと)
2巻末が起承転結の転の場面で。
3巻でどうなるのかと思ったら、その騒動後になっていて事件の描写が回想程度だったのがとてもいいなと。
そういう不穏な出来事を醜悪に描くより、事実としてこういうことがありました程度の説明でよくて。肝心なのはメインキャラの心情なわけで、そちらを優先して描かれるので読みやすいのだなと思いました。
顕史の幼少時のレイプについても前後の少しの描写と語られるのみなのがいい。
逃避行前の八岡の師匠宅でのくだりも最小限のセリフだけで、経緯を絵だけで進めるのが好みです。
2人での愛の逃避行になり、顕史はまるで子どものように八岡に甘えて、父親から得られなかった愛情を感じているようでかわいかったです。
八岡も誠実な愛情を示せる人物でよかった。
顕史は身の振り方として、酷なことを強いられるけれども、もうそんなことは受け入れられなくなっていて。いっそ死んだ方がいいとなるのはわかります。本当の愛情を知ってしまったから。
クライマックスでは火事の中、八岡が顕史を救い出す…メロドラマ的には感じますが、お屋敷ごと燃えて灰になり、2人は死んだことになり密かに再出発するのは再生の物語としては着地も読後感もいいなと思いました。
何より思い合っている2人が見られてよかったです←これが見たいからBLを読んでいるので満足感があります。
思ったよりもあっけなく闇が終わり、ハピエンへ…。1巻の印象ではもっと拗れるのかな?と思いましたが、意外とアッサリ。
ストーリーをクグッと前に進めたのは、アキフミに惚れていた山鳩氏。彼の衝動的な行動(刃物で襲いかかる、放火する)が結果的に二人の関係を進め、逃げ道を作ることに…あそこで琴田会長に囲われていたらバッドエンドだったな、などと思いながらラストを読みました。
こんな終わり方になったもう一つの要因は、蓮見の存在だと思います。どんなアキフミでも受け入れ支えてきた彼がいたからこそ、いろんな気苦労の中でも、アキフミは柔らかい心を残したままでいられたのかな、と。八岡と二人の時間を過ごすアキフミには、妖艶さも強かさもなく、只々初心でか弱い花のようで…(一体彼は幾つくらいだったんでしょう?
御家騒動系からすると、少し物足りない感じもしますが、光属性からすれば受ちゃんが苦しみすぎずに?幸せなゴールに辿り着けてめでたしめでたし、という感じです。八岡と出逢って以降、おそらくモブもありませんし…。
末長くお幸せに!と言いたい二人です。