生真面目インキュバス×ほだされサキュバス 淫魔ふたりのタブーラブ。

ぎゅって搾って抱きしめて♥

gyutte shibotte dakishimete

ぎゅって搾って抱きしめて♥
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神12
  • 萌×216
  • 萌3
  • 中立1
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
6
得点
134
評価数
35
平均
3.9 / 5
神率
34.3%
著者
いっこ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
&.Emo comics
発売日
価格
¥690(税抜)  
ISBN
9784796414760

あらすじ

正体を隠し人間界で暮らすサキュバスのキリヤは、売り専として働き食欲を満たしている。
ある日客として現れたのは、冴えないスーツのサラリーマン・弘瀬。
挙動不審な態度とは裏腹に整った顔立ち…そしてこの違和感は…?
なんと弘瀬は、空腹に耐えかねて精気を吸うためだけに風俗に客としてやって来たインキュバスだった…!
魔族同士のセックスは体に悪い…でも、死ぬほど気持ち良いらしい…。
同族だからと何もせずに金だけ払って帰ろうとする弘瀬をキリヤは引き留めて──?

表題作ぎゅって搾って抱きしめて♥

リーマンに擬態するインキュバス
ウリ専で働くサキュバス

その他の収録作品

  • 吸血鬼の話(描き下ろし)

レビュー投稿数6

なるほど...

サキュバス・インキュバスが出てくる作品は、これまで短編で1〜2作程度しか記憶に残っていません。 どの作品も今ひとつ面白さが分かりませんでしたが、この作品は面白かったです。 キャラクターの性格がしっかり分かりやすく、人間にも様々な性格の人がいるように、サキュバス・インキュバスにも様々な個性があって、ストーリーに入り込みやすかったです。 作者様のはじめてのコミックスとのことですが、絵もとても綺麗でした。魅力的なキャラクターがたくさん出てきました。 そして、意外な展開。 とても面白かったです。

1

淫魔×淫魔

サキュバスで売り専ボーイをしているキリヤとインキュバスでサラリーマンに擬態している弘瀬。
偶然に出会い、魔族同士で交わることはタブーとされているのに成り行きで身体を重ね辛い副作用以上に気持ちよさを得られる快楽と苦とが表裏一体の行為にずぶずぶとはまっていってしまうふたり…。

タイトルがかわいくてポップですし、淫魔×淫魔の禁断の恋といいつつもエロコメタッチで楽しく進んでいくのかと思いきや、お互いに惹かれ合っていく弘瀬とキリヤが自身の魔族としての存在意義に思い悩みすれ違い、それぞれが答えを出そうと苦しむせつなさをはらんだお話しでした。
とはいえ、エッチシーンはなかなかに濃いですし、コミカルなトーンのところもあってバランスがいい。

ど真面目で人間よりも人間臭い弘瀬。
冷凍マグロでいろいろ0点のインキュバスなんて初めて見た気がします(笑)
キリヤも快楽に正直でエロかわいい。
リオやエレミヤ、ヴァンパイヤカフェの面々となかなかに存在感のあるキャラが揃っていました。

表紙とカラー口絵と中の絵とでは少し印象が違いますが、スッキリとしていて読みやすくて個人的に好きな絵でした。

あとがきで作者様がメリバとおっしゃっているのですが、弘瀬とキリヤにとってはきっとあの状態が最善のハッピーエンドなんだと思います。
エレミヤとリオの関係も気になるところ…。
作者様の次の作品も楽しみにしております。

4

アキタ

レビューを読んでいただいてありがとうございます。
そうですよね!なんともおかしな表現になってしまってますね(汗)書き直そうとしましたが修正期間が切れていました…。ご指摘、コメントありがとうございました。

こひしゅが

最後の方の「作者がメリバと言っているが、2人にとってはハッピーエンド〜」について。
キャラクターにとって納得のいく最高の結末だが、読み手からしたらバッドエンド……それがメリバだから作者の言ってることは合ってるのでは。

ハピエン厨歓喜

サキュバスとインキュバスの愛と生を巡るお話。

1話目無料だったので読んでみたら、女性が苦手なインキュバスが売り専風俗でサキュバスに出会い、副作用があると知りながらエッチしてしまうという過程がとてもコミカルに描かれていました。
テンション高くて面白そうだなーと思って単行本レビューを見てみると…え?メリバ?魔族の葛藤?シリアス路線??などなど、第一話からは想像できない言葉が並んでいました。

結局、このお話では魔族の恋愛というか、魔族がお互いに魔力を吸い合う行為はどちらかが死んでしまう可能性が高いんですね。精気が増えない、依存し合って他人からも貰えない、美味しすぎて吸いすぎて、相手を死に追いやってしまう危険性もある、と。

だからこそ、魔族であることに違和感を持つインキュバスの弘瀬は、好きになったサキュバスのキリヤと自分のために人間になります。しかし、キリヤはキリヤで精気を吸いすぎて好きな人を死なせてしまった過去があり、人間とは一緒にいられないと拒絶してしまう…。
最終的には弘瀬の命がある限りは生きていられる方法をキリヤが探し出し、命尽きるその時まで二人で一緒にいることを決意します。

…おいおい、なんてハッピーエンドだよ!二人が精気や魔力を吸い尽くして干からびて、それでも幸せだったね❤️エンドかと思ってたのに!いやそれでもハッピーエンドだわ!!

確かに不死である魔族目線で見れば、命に限りある人間という種族を選んだことは不幸かもしれない。相手の生命に自分の命を委ねることも不幸かもしれない。
でも人間目線で言えば、死が二人を別つまでーーどころか、最愛の人と一緒に最期を迎えることができるんでしょう?ハッピーじゃん!ウルトラハッピーじゃん!!

なので私的にこのお話は、魔族の自分を捨てて人間になったインキュバスと、彼についていったサキュバスが超絶幸せになるハッピーエンドなお話でした。メリバはどちらにも解釈できるはずなので、私は人間目線で人間になった弘瀬を応援する!!

エレミヤとリオもいいですが、個人的には野田さんとソフィアがめっちゃ見たい。気位の高いソフィアが陥落するとこがとても見たい。よろしくお願いします。

0

じわじわと引き摺る結末

いっこ先生の初単行本を拝読させて頂くのがとても楽しみでした。

正体を隠し人間社会で暮らしている魔族達。サキュバスのキリヤは売り専として働き空腹を満たしていた。そんなある日、冴えないサラリーマンの弘瀬が客として現れたが、なんと弘瀬はインキュバスだった。魔族同士の交わりは身体に悪い。だけど死ぬほど気持ち良い。そんな禁断な関係を…。
個人的、各項目5段階で
落差 4
シリアス 3
仄暗い 3
コミカル 2
エロ 2
な感じだと思います。

真面目なインキュバス×絆されサキュバスのカプです。正体を隠して人間社会で暮らしている魔族はインキュバスやサキュバスと言った淫魔以外にも吸血鬼も登場します。
精液や精気を奪い空腹を満たす為に売り専で働いてるキリヤくんの客として現れたのが、インキュバスの弘瀬さん。だけど魔族らしくない弘瀬さんは、出会って間もない女性に手を出すなんて気が引ける、付き合ってる相手がいるかもしれない、相手を取っ替え引っ替えするなんて倫理的にどうなんだ、とクソが付く程の真面目で、挙げ句の果てには女性にどう接していいのか分からなくなり女性恐怖症になってしまう。弘瀬さんのクソ真面目な言動や0点な発言に思わず笑ってしまいました。

だけど、ここで言わせて頂きます。あらすじや帯の文言で、禁断だけど気持ちよくて止められない。でもこのままこの関係は駄目だからどうにか解決しよう、と序盤の展開からコミカルなエロ寄り作品かなと思っていたのですが、中盤から更には終盤で作品の雰囲気がかなり変わっていきます。私の読解力が乏しかったのもありますが、未読の時に抱いていた作品の印象と読了してから感じた作品の印象の落差が凄まじいです。色んな意味で衝撃で、でも作品としてとても好きです。良かったです。

魔族同士の交わりは空腹が満たされず、それどころか副作用があり身体に悪い行為。だけど交わってる最中は死ぬほど気持ち良い行為。それを味わってしまった弘瀬さんとキリヤくん。不毛で良くない関係だと分かっていても依存してしまう。このままではいけないと弘瀬さんが良かれと思って取った行動が、相手が抱いている本能が、少し浅はかだった言動が、徐々に行き違いを生み出してしまいます。想い合っているのに、想い合っているからこその切ない描写が胸に刺さります。淫魔、吸血鬼など魔族にとって人間はどういう存在なのか、魔族の本能や倫理観などが細かく描かれているので、更に考えさせられます。

しかし最後は、何とか2人一緒にいられて良かったと思っていたのですが、終盤の雰囲気が仄暗く不穏だったので少し引っ掛かるものがあり、カバー下のいっこ先生のメリバ発言で、ああこれだ、と腑に落ちました。いっこ先生がメリバの定義や補足説明をツイートしていたので、それを読んで更にメリバだなとじわじわ実感しました。因みにあからさまなメリバではありませんので、読者に寄ってはハッピーエンドと捉える人もいると思います。
個人的にはメリバは比較的に好きな結末なのですが、弘瀬さんとキリヤくんは明るくて甘々イチャラブな未来も読んで見たかったなと思いました。

じわじわと引き摺ってしまうが、嫌いではないメリバでした。しかし2人の行く末がハッピーエンドかメリバか、どう受け取るかは読者次第ではありますので、是非とも読んでほしいです。

0

思わず覗く深淵

快楽大好物!実益一択でゲイデリヘルボーイをしている、サキュバスのキリヤ。
ある日の新規客が、全く魔族らしくない弱気のインキュバス・弘瀬で…

女性と身勝手なHなんてできない、風俗も合わない…と悩む弘瀬に本気で呆れるキリヤ。
魔族同士のHは副作用が酷いけどとんでもなく気持ちいいらしい、ヤってみようよ!というキリヤに煽られる弘瀬。
ただし噂は本当のようで、翌朝は2人とも大変な体調不良に。
しかし、コレが忘れられず2人は次第にお互いが好きになっていきます。

そんな感じで、ド真面目な弘瀬をからかう感じのギャグテイストかな、と思って読んでいくんだけど、これがそうとも言えない。
段々魔族としての宿命みたいなシリアスをはらんで、2人がたどり着く場所は甘いけれど不穏。
ハッピーエンドだけど…
私もこれはメリバだと思います。
タブーを侵した2人。強い意志での正面突破というよりも、はぐれ者になる選択だったと思う。
甘く暖かく閉じた繭の中。2人はずっと恋人。それは良い。
でも暮らしはどうするの?お金は?って。人間・弘瀬としてはそこ大事よ?

神父や吸血鬼の皆さんもみ〜んな何かしらの負い目があって、コミカルな出だしから意外と薄暗いエンドになる作品です。

0

異種族間の恋愛の複雑さがよく練られてました。

魔族同士のセッの話かな〜なんて気楽に考えて読み始めてたのですが、悲しい記憶や異種間の寿命問題やらと、少ししっとりしてしまうようなストーリーとなっておりました。
以下がっつりネタバレになりますのでご注意ください。

愛してるから相手の命を奪ってしまうことを恐れ離れたり、自分自身を魔族から人間になりそばにいようとしてみたり、ファンタジーならではの世界観の中に色んな形の愛が描かれてました。
自分としては二人とも人間になってハッピーエンドかなと思ってしまう部分があるので、受けの選択には思わず、おお?となりました。
人間は年をとるからね。今だけを見るって道を選んだけど、これで良かったのか考えてしまいました。
もしかしたら今後、肉欲だけじゃなくて、もっと依存ではなく受けと攻めが深く愛し合った時、別の選択ができるようになるといいなと。
死んでしまった時、残されて生きることを恐れるのも愛だし、一緒に逝くのも愛だし、時を重ね生きるのも愛であるので、エロ多いなぁなんて軽く思って終わりの漫画じゃなかったです。
深い!


4

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