手を伸ばしたら、つばさ

te wo nobashitara tsubasa

手を伸ばしたら、つばさ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神195
  • 萌×2108
  • 萌61
  • 中立27
  • しゅみじゃない20

--

レビュー数
47
得点
1617
評価数
411
平均
4 / 5
神率
47.4%
著者
山田ノノノ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
電子発売日
価格
¥690(税抜)  
ISBN
9784403667893

あらすじ

力良は子供の頃からの夢のため研究に励む大学生。研究室のマドンナに頼まれ、編入生で頭も顔も完璧な里見の部屋を覗き、彼の背中の秘密を目撃する。その瞬間身体が反応してしまい……!?

表題作手を伸ばしたら、つばさ

里見千尋,力良の向かいのマンションに住む大学生
森野力良,大学生

その他の収録作品

  • 手の中につばさ

レビュー投稿数47

攻めの苦悩があんまり伝わってこなかった。

攻めはめっちゃくちゃ苦労人ではすまされない予想以上の闇を抱えているお方だということはわかったんだけど、「背中に浮かぶ闇と希望と再生の物語。」を作りたいという趣旨で生み出されたキャラの範疇を超えてこないというんでしょうか。
里見の苦悩が突き刺さる!!とかじゃなかったんですよね……。

なんでだろ…。

あんな育ちからどうやってここまで這い上がってきたのかが、一切描かれてないからかもしれない。

「全寮制に入れるつもり」と親戚らしき人が電話で言ってたけど、全寮制=私立なので月に10万くらいは最低でもかかるわけで、それをあの親戚が出してくれたのか?すごいな……とか。
「編入」で研究室にやってきたとあるけど、どこからなぜ編入してきたのかもわからないし。
で、大学は奨学金で行ってるのかなぁ?
バイトに励む苦学生って感じでもなく、研究に没頭できてるようだし……
そして、一人暮らししてるみたいだし。
そのお金はいったいどこから?!

「普通」になりたいという気持ちが原動力だったとしても、「高卒で働く」のではなく「国立ではなく私大の工学部で研究に没頭する」というのは、彼の生い立ちからすると「普通」どころか、哀しいかな「贅沢な高望み」だと思うんですね。
その「普通」を手にするまでどれだけ苦労したのかというのがまったくわからない。
そこは想像力でしょ!なのかもしれないけど、やっぱりお金をどう工面してるんだろ?って思ってしまって。

受けもチョロすぎて光属性の圧倒感がないというか……。

タトゥーは綺麗だなぁと思いました。
もしあれが和彫だったら、またお話が変わっていましたね。



文句ばかりですみません……

2

表紙のとおり明るくて清々しいお話

総じてかわいらしいお話でした。
里見くんの雰囲気が剣呑で、主人公の力良がおぼこい感じなのでその対比もあり、小鳥ロボットの飛行の研究という珍しい題材もあって、どんなお話なのか序盤からわくわくしました。
読んでいくうちに、クールだしなんでも出来て優秀だし、それでいてちょっと怖いような感じがする里見の陰の部分が、どんどん明らかになっていきます。ヘビーな過去や人一倍努力していること、闇の中でもがいて苦しんでいること。そんな彼が、力良を好きになって居場所を見つけられて、本当によかったと思えました。
vol.2.5で雨上がりの空を背景に「晴れた」と笑った力良の笑顔が眩しくて、このお話の象徴でもあるなと思いました。
ラストシーンの里見の笑顔は青空の似合う、まるで力良の笑顔のようで、これからも二人で支え合いながら生きていくのだろうと思えて、大変すがすがしかったです。

一つだけ物足りなかったのは、里見が力良を好きになったエピソードです。もっと何かあるとよかったです。

0

悪くはないはずだけどはまれなかった

重い過去を抱えた攻めが、純粋で心のきれいな受けに救われるっていう好きな展開、設定のはずだったんですけどなんでかそこまではまれなかった、、、
少し駆け足感があったからかなと思います
受けはノンケ?だと思うけどなんでか最初から攻めに触られて抵抗せずに受け入れていたし、
攻めは過去がだいたい想像は出来るけどあくまでさらっとしているしで、
キャラに共感しながら読み進めるのが難しい部分がありました
絵はすごくきれいです、特に表紙。今度の新刊もですが毎回顔面が良すぎるし、吸い込まれる
目も印象に残りました。
受けはエッチなどの時と普段でだいぶ違い、堕ちてる、!!!って感じの目でした
目にハイライトがなくなる感じ??
完全に好みだけど、攻めがそういう目でも受けは目の光が消えない方が好きなので少し残念でした

2

雨は上がるよ!

「…雨 そうか…上がるんだよな…」と小さな声でひとりごちた里見のセリフがとても印象的です。
そしていつ雨が止んだかも気付かずに眠れた事実。
2章の終わりで力良と朝を迎えた里見が力良の本当の意味での自分にとっての存在意義を確信したシーンではないでしょうか。

そしてこのお話の最後のページの最後のカットのセリフ。
同じように力良と朝を迎えた里見ですがあのひとりごちた朝とは違います。
とても晴れやかに、自らの手でカーテンを開け力良に向かって言います。
「見て 晴れてる」
完璧すぎる最後に、里見の笑顔に、そして恐らく柔らかく、眩しそうに里美を見返す力良を想像し…涙が溢れます、止まりません。

そして表紙をもう一度見て思います。
雨上がりのように水分を含んだからこそ光るこの輝いた青空の中の2人。
雨は上がったね!良かったね…と。

本当に素敵なお話しです。
元々先生の作品が大っ好きでしたが今迄の2作とはまた違った傾向の本作。
この作品に触れた事で先生の表現される「BLの世界」が本当に大好きだ!と改めて実感し、ずっと応援していくぞ!と誓った1冊です。

少し胸が苦しくなる切ない背景もありますがそこに屈さないで足掻きそして救われる2人を通して琴線に触れて来るお話しです。
夜明けのお姐さま方にはおススメしたい大好きな1冊です♡

0

作者買い

跪いて愛を問うが好きすぎて買いました。
素敵な話だとは思うが、そんなに私には刺さりませんでした。
期待しすぎたから余計に、評価が低めです。

1

片翼では飛べなくても、両翼なら翔けていける

攻めの里見君は抱えて来たものが辛く心を休めて眠れる事も無い日々を送って来ました。
受けの力良は本当にピュアでキラキラした擦れたところの無い離島出身の優しい男の子。

同じ研究室でありながら誰からも一目置かれる里見君と好きが空回りして研究テーマを周りから理解されない力良。
対照的な2人ですが偶然にもマンションがお隣同士。
そんな偶然の中、力良は里見君の体の秘密を知る事に。

といった流れで2人のお話しが展開していきます。
正直、少し里見君の背景や力良の過去も軽い事実ではありません。
寧ろ大学生のお話しでこの表紙から想像するには重いです。
でも、救われる温かさが最後に必ず訪れます。
読んで良かった、と思わずにいられない作品です。

翼を手に入れた2人。
翼を手に入れ、手を伸ばしたらきっとその先には飛び立たずにはいられない大空が広がってる事でしょう。
表紙の様な青空が一面に!!

先生の作画配信を拝見していて近況の里見君と力良の話を少しされていました。
その中で「相変わらず里見は力良にしか興味がないw」と仰っておりとっても嬉しくなりました♡

また、理系の大学生のお話し。
お話しのセリフなども理詰めで表現されていたりとしっかりキャラの深掘りを感じられ流石だな!とまた感嘆してしまいました!
目的と手段の話とかすごくロジカルなセリフ回しにも、どれだけ先生が創作に対し真摯であるのか、を想像出来またまた好感を持つばかりです。

次の新刊発行も楽しみにお待ちしております♡

0

きっと大人は彼の根まで腐らすことはできなかったのね

 この爽やかな表紙からは想像できなかったダークな要素、シリアスな要素を孕んでいて、良い意味で表紙詐欺でした。でも、読後はこの表紙に見合う清涼感を得ることもでき、雰囲気が二転三転する作品でもあります。そこで評価が分かれそうですが、私は結構楽しめました。

 大学生でありながら既に学会にも関わっている理系で優秀な2人。何でもそつなくこなす里見が、少し燻っている力良をリードしていくような恋愛が始まるのかと思いきや、里見はハードな過去を抱えている上に、力良への想いはかなり拗らせていて。ここは予想外の点だったわけですが、こんな経験をしていてもグレずに勉強する気力があったことがすごいなぁと。その辺りの経緯が描かれているともっと良かったかなと思いました。体に刻まれた傷も、歪んだ人との向き合い方も元には戻らない。それを受け入れた上で新しい視点、新しい風を与えてくれるどこまでも清浄な力良という存在。何作品読んできても、こういう出会いは奇跡的で尊いなぁと思います。

1

ネタバレ注意!!

山田ノノノ先生はなぜこんなにも切ないストーリーを描くことができるのでしょうか・・・でも最後はちゃんとハッピーエンド、心ジンジンほんわかで泣ける(´;ω;`)
本作品は力良くんの底無しの純粋さと真っ直ぐさと力強さが眩しすぎる一方で里見くんのミステリアスで人当たりよいのに一線を引いてる影のあるコントラストが本当に良き設定です!!!!!!!!
里見くんの過去を知ってしまうと心がチクチクしてしまうのですが、でもそれを力良くんと乗り越えて行くストーリーが本当にたまらんです(*´-`)
里見くんの入れ墨に意味をもたらした力良くんは本当にすごいです・・・。そしてなぜか私が救われました。笑
9月30日にはドラマCDが発売となるので必ずチェックしたいと思います(*´ー`*)みんなもコミック、CD読んで聴いて下さい~~!!!!!!!!

3

作家買いです

山田先生の既刊が大好きなので購入しました。

【心に闇を抱えた攻め】×【努力家で正義感の強い純粋受け】の救済BLです。
トラウマを抱えて苦しみながら育ちポーカーフェイスでひねくれた性格になっている攻めが、太陽のように明るい存在の受けと出会い、エゴにまみれた自分の気持ちを受け入れてもらうことで救われるストーリーです。

途中ストーリーのミスリードなどもあり、濃い内容で楽しめました。

トラウマを抱えた人間が唯一無二のパートナーを見付けることで救われる【救済BL】という点は既刊と共通しているんですが、この本が既刊と一番違うのは「闇を抱えているのが攻めの方」ってところかなと思います。
個人的にポジ×ネガの方が好きなので評価は萌2ですが、ネガ×ポジが好きな方とか、「太陽のような受け」が好きな方にはとても刺さると思うのでオススメです。

2

心の闇の描き方が秀逸

青空突き抜ける爽やかな表紙ですが、中身は切なさとダークと…ちょっとあまあま。

山田先生の作品をここ数日読んでいて思ったのは、ダークな過去とその心の闇(奥底に抱えているもの)の掛け合わせが、とても上手いなと思いました。絵柄の雰囲気とストーリーのマッチングが見事です。
 

力良の"陽"と里見の"陰"の部分が対照的で、そこが中盤の2人のすれ違いを引き立たせていました。

両親や身体の入れ墨のことがあって、里見は親戚からも疎ましく思われて幼少期から辛い思いをして生きてきたことだと思います。色んなことを諦めざるを得ない環境で過ごしてきた彼の心の傷はいかばかりか…私には想像もつきません。
そんな里見が見つけた太陽のような存在の力良。田舎で温かい家族に囲まれて育ってきたんだな、と分かるポカポカした性格です。そんな力良だったから、里見は自然と惹かれたんでしょうね。

諦めてきた里見と諦めの悪い力良…すごくお似合いです。鳥好きの力良が目を引いた里見の身体の鳳凰…2人のキューピッド的な象徴でしたね。里見にとって悲しい過去の産物かも知れないけど、力良と結ばれたキッカケとなりました。力良と出会えたことで"意味のある"モノに生まれ変わったんです。


1話で、ええっ!?と思って怖々と想像していたことが、全く違うベクトルで動いていたので良い意味で裏切られました。
絵は恐ろしくキレイで惹き込まれる一方で、ストーリーも良いから読むのが楽しいです。最後は夢のある爽やかな終わり方にジーンときてしまいました。

描き下ろし、すごく良かった。
何の脈絡もない2人のイチャイチャをもっと見たいです^ ^
里見がただただ幸せになって欲しい。心からの笑顔で満たされて欲しい。2人の未来はきっと幸福で満たされていると信じています。

2

この作品が収納されている本棚

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