屍と花嫁

shikabane to hanayome

屍と花嫁
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神112
  • 萌×252
  • 萌17
  • 中立3
  • しゅみじゃない7

--

レビュー数
30
得点
822
評価数
191
平均
4.4 / 5
神率
58.6%
著者
赤河左岸 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
秒で分かるBL
発売日
電子発売日
価格
¥659(税抜)  
ISBN
9784799754047

あらすじ

この広い屋敷の中で――たった二人の兄弟だった。

凄惨な後継争いの末、当主となった弟の婚礼がおごそかに執り行われた。
花嫁の顔は厚いベールで誰からも隠され、「顔のない奥様」と噂されている。
初夜に愛しあう花嫁の顔は、死んだはずの異母兄の顔をしていた。

表題作屍と花嫁

ジン,大きな屋敷の新しい当主
雹華(黄 麗),ジンの新妻

その他の収録作品

  • 蓮の花が咲く頃
  • あとがき

レビュー投稿数30

タイトルと世界観が秀逸

先生の背景の絵が特に好きです。
コントラスト、デザイン、文様がすばらしい。

ストーリーは、え?どういうこと?な展開が続き、徐々に明らかになっていく手腕がお見事です。おもしろい。
だんだんタイトルの意味がわかる仕組みがたまりません。

BLとしては、半分血がつながっていないとは言え血縁モノが苦手でして。
でもこの兄弟は幼い頃、お互いかけがえのない存在だったことは共感できました。
執着するのもわかります。

終わり方も、人外によくあるどちらかが人間ではありえない長寿でいずれ生き別れてしまう…というものでないのがよかったです。
弟の血が兄の心臓。物心ともに一心同体であると。
一連托生。赤い泥(弟の血)から咲く蓮の花のような2人。
同じ時間を生きられる。
それがあの微笑みなんですね。

1

願いは一つだけ

事前情報無しのまっさらで読み始め…
途中までストーリーがよくわからないな?……と思いながら読んでいて。

えっ

…とわかった時の驚き。
全て読み終わった後、この作品が「孤独なモンスター」というお題の元での作品だったことを知る。
なるほど〜。

中華な舞台。
異母兄弟の跡目争い。
巻き込まれながらも当の兄弟の間には確かで豊かな兄弟愛。
何度も殺されかける愛人の子である幼い弟を慈しむ自分もまだ幼い兄と、そんな兄を慕う弟の健気な年月は、ついに弟の婚礼の日に決定的に壊れる。
そこからの奇妙な筋立ては、正にタイトル通りの「屍と花嫁」。

毒と死と血と殺意に満ちていながら、幼い時から続く暖かくて優しい愛情の方が印象に残り、このエンディングが正に永遠の愛に包まれた幸せであることにほっとする。

1

どんな手を使ってでも

表紙買いです。圧巻でした。特に後半は泣く暇も無いほどの急展開で、息を呑んで読んでいました。リィ様が事実を知るまで演じていたヒョウカは本人とは全く似つかず、欲張りな雹華と欲を抑えているリィ様の対比が切なかったです。2人が同じものを望んでいたからこそ、こうなったのか...。雹華は苦手でしたが、この人がいないとこの作品は成り立たないし最後はスッキリする結末で読んで良かったです。残酷な兄弟愛ありがとうございました。

1

期待しすぎたかな

評価の高さと表紙の美しさ、タイトルの不穏さに引かれて購入。
執着愛?純愛?なのかな。
ふんふんとそれなりに楽しく読みましたが萌えまくるまではいかず。
良く考えたら私が人ならざるもの系の話があまり得意でないからでした。
それでも2人の命の設定や2人の選んだ生き方にはじーんとしました。

0

愛よりもっと美しい

不穏で恐ろしげな雰囲気の読み始めから美しい愛を感じられるその終わりまで。印象がガラリと変わっていく様子がとても味わい深く、独特な世界観に強く引き込まれた作品でした。

ベールに顔を隠した花嫁の正体は実の兄。
でもそこにある事情は単なる成りすましや入れ代わりなどではないので、序盤で明かされるその事実をある意味覆していくような展開に唸らされました。
そして静かに進んでいくお話の中にもハッとするようなエピソードが落とし込まれてあり、読み手の心を掴むのが上手いなぁとしみじみ思いました。

命が終わるまで心身を捧げ合うふたりの間にあるものを「愛」という言葉でひと括りには出来ず、そういう部分に赤河先生らしさを感じました。

本当に素晴らしい作品でした。読んでよかったです。

1

Spoilers** Beautiful cover & Story!

First! The cover is beautifully drawn and so amazing. I was really attracted to 赤河左岸先生 work. The first book I read was 果ての荒野でバカンスを and I totally was immersed into the story. I decided to try and read 屍と花嫁 and I have no regrets. I cried to the beautiful storyline and plot twist.

The story goes between two half brothers Jin (Younger brother ) and Li ( Older brother ) that lived in the same household but had different treatments. Jin was then set to get married in an arranged marriage which both brothers accepted quietly even with feelings they have for one another which they thought was (Forbidden). They never stood the chance to confess their feelings for one another either.

Li then overheard of someone plotting against the fiancee of Jin that decided to take matters into hands to keep the "happiness" for his younger brother. Took the blunt of the after effects of it.

The story then evolved to what happened to the aftermath and repercussion of each and everyone's action, that's when the plot twist comes. It was a solid storyline and suffice to show how both brothers overcome their emotions and family relationship.

It has a little supernatural into the story if you like it, the ending was written beautifully and with a happy note. Thank you sensei!

2

ギザ歯!

やはり、とても良い!好き!
ギザ歯!と思ったけど、そうよね・・・だからよね。
ヒンヤリ淡々と切なくて、なのに熱い感情。

0

死なせない!

評価の高さと表紙につられて読みました。

不思議な結婚式から始まり…。花嫁は男?

だんだん謎が明かされると、なるほど。そういう仕組みだったのかと。

兄を生かすために頑張ったね、弟。

恐ろしい婚約者。弟の本心を見抜いていて、兄の善良さを利用して。

どうしてもそばにいて欲しい。小さなころからたった一人のかけがえのない人な兄。
兄もまた弟を…。

恐ろしい婚約者がまたしても兄を。怖いですね。

最後はやっと二人で屋敷を離れ、ずっと弟が死ぬまで一緒ですね。

弟の執着もなかなかです。
ただ、あんまり引っかかるところもなく、スラスラ〜と読み終わってしまいました。

0

2人の純愛が素晴らしい

表紙の朱色がすごく美しくて素敵です!中華風BLってあまり読んだことなくてでもすごく良かった
次期当主をめぐっての異母兄弟のお話で、最初??って位伏線が張られてて、中盤くらいで回収されていきます
兄弟ものは大好物で、ジンがりぃを愛するあまり多大な対価を払ってキョンシーにしちゃったところなんて壮絶です。最高に萌えるのです
1度死んだ人を諦められないほどの執着!こんなBL待ってましたって感じでした
そして愛し合う2人が尊いジンやりぃの両親や婚約者やら側近やら汚い連中が出てくるのですが、それさえも2人の深い愛情の引き立て役にすぎず
母親が違っても兄弟同士でジンの血とりぃの心臓血管センターが繋がっている!一生2人は共に生きていくのですね。
まさに愛情だけで繋がっている二人にせつなくなるしそして満たされます
今回は私好みのお話で買って良かったです

0

弟の行動力に拍手

 互いへの想いを拗らせた兄弟は大好物なので、掴みはばっちりな作品でした。赤河先生のストーリー構成力の高さが光っていましたね。洋風な世界観の方が得意なのかなと思っていましたが、中華風なタッチも素敵でした。兄への想いを遂げるため、強引にでも事を進めようと行動し続けた弟。弟への想いから自分は身を引こうと決意し消えようとしたものの、気付いたら弟の手中にいた兄。そこにファンタジー要素があるとは予想していなかったので少し驚きましたが、お互いを真っ直ぐに想い続けた兄弟の生き方、それぞれの選択は十分に共感できるものでした。

1

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