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missyo de gozaru!
切なさとか男同士の恋の葛藤とか、そういったものをお求めの方は回れ右。
もしかしたら読み手を選ぶ作品かもです。BがLしてる、そういった内容ではありません。コミカルに振り切った、そんな作品です。腹筋、崩壊しました。
なに、これ。
もう最高。
2つのお話が収録されていますが、全然傾向が違うのも素晴らしい。どちらも「江戸」を舞台にしたお話なのですが、同じバックボーンを持ちながらこうもテイストが違う作品が書けるとは。素晴らしいです。
前半は表題作『密書でござる!』
主人公は隠密の沼助。彼は自分が仕える家老からとある密書を若殿に送り届けるように命じられる。
大切なものだろう。
そう、当たりをつけた沼助は、隠密としての意地とプライとにかけて、密書を送り届けるが―。
送り届けるのは密書だけじゃなかった。
っていうね。
何を送るのか、ぜひとも手に取って確認してみてください。
何からナニまで。
そう、あんなものからこんなモノまで。
送り届けた後は、若殿からもとあるものを送り届けるように依頼され。
沼助がね、いい感じにキタナイんですよ…。
ひげあり、すね毛あり、結構毛深くってですね。
表紙の彼が沼助だと思うのですが、いやいや、あんなに小奇麗なイケオジではないです。
彼がイケメンだったら(イケメンも登場しますが、彼は絡みなし)、ここまで心鷲掴みにされる作品にはならなかった気がします。彼が、そこら辺にいるオッサンだからこその味わい深い作品になったのではないかな。
後半は「白椿」。
義賊・喜久蔵と、彼を追う同心・九兵衛の恋のお話です。
「密書でござる!」の後に続く作品が、こんなにも切なくしんみりとしたお話とは…。引き出しの多い作家さまだといっそ感心します。
「密書でござる!」の沼助、ちょびっとキタナイ(いや失礼)オッサンですが、画力はかなり高いです。イケメンも描ける画力を持っていてこその、この小汚さなので、それがかえって味になってる感じ。
良い。
めっちゃ良い…。
最高な一冊でした。
あらすじに惹かれて購入しました。
まさに今まで読んだ事が無いBL作品でした。
初めは国家老の望月のビジュアルとか隠密である沼助の体毛とか、濃過ぎる内容に若干引いてしまいました。
ですが殿様の美しさや可愛らしさにノックアウトされてからは、密書のやり取りが楽しくなりました。
そして懸命に使命を果たそうとする沼助の姿に笑いを堪えて、沼助と殿様の関係に嫉妬する家老が面白くて一気に読みました。
お気に入りは沼助の舎弟の錫虫のビジュアルでした。変装しない姿をもっと見たかったです。
そして同時収録作の「白椿」は一転してシリアスな作品で、一気に世界観に引き込まれてしまいました。喜久蔵の美しさが堪りませんでした。
もうちょっと九兵衛と喜久蔵のその先が読みたいと思いました。
密書でござる、というリズム良い響きのタイトル。そしてお尻を丸出しにして、決めポーズをしている忍びと思わしき男。
読む前から面白さの期待は、高かったです。
そして全てを読み終えての感想は、なんだこれは、でした。
序盤でよくわからない作品も、だいたいが終盤では納得いく形に収まることがほとんだと思います。
ところが、この作品は読んでいる途中も、読み終わった後もよくわからないままでした。
よくわからない、が一番に出てくる感想なんですが、決して否定的な意味はないです。
自分の語彙力では表すことのできない魅力と、何度も読み返したい中毒性があります。
導入はいたって普通なのですが、すぐさまぶっとんだ展開になっていきます。
密書ってそういうこと?!と、困惑とともにツッコミました。
実質3Pなんですが嫌悪感はなく、終始不思議な気分で読み終わりました。
■密書でござる
淫らなミッションをこなすべく絶倫家老と若殿の間を往復する隠密の間接3P。
常日頃、時代もの読みたい~。と雑誌のアンケに書くほど時代ものスキーですが、この角度でくるか!と斬新な設定に感心しきり。
あはは!と声出して笑えます。
隠密の沼助は仕える藩の家老から江戸の若殿への密書を預かった際に「これも伝えよ」と抱擁される。
抱擁を「重要な暗号」と判断した沼助は若殿へ密書と抱擁を伝えたところ、若殿から接吻を家老に伝えるよう命じられて…
秘密の暗号がだんだん過激になり、フィジカルは家老×隠密×若殿だけど、実は家老↔若殿の妄想を焚きつける着火剤としていいように使われているイメージ。
忠義と疑念に混乱しつつ、さまざまな艶な無理難題を真面目に遂行しようと奮闘する姿にニヤニヤがとまらないwww
疑えよ!でも魂魄は喜んじゃってるな!ってツッコミながら読んでしまった。
若殿の事後のおくれ毛がなんとも、なまめかしい。
座り方もなまめかしい(笑)
ご家老、元気すぎる。
部下の名前を敵に晒しちゃう隠密のおかしらとか、妖しげな舎弟:錫虫(美形)とかキャラクターがよくて会話も面白いので、続編でたら読みたい~!
*****毛量注意*****
ジャケットではつるるんとしていますが、沼助はなかなかのモッサー毛量。
すね毛フェチの方にはご覧いただきたいですが、苦手な方はご注意ください。
■白椿
昔馴染みの同心:久兵衛、義賊:喜久蔵、白椿屋敷に住む雪之丞のファンタジー。
作者さんの美しい絵柄を堪能できる逸品。
満月を背に屋根に腰を下ろす喜久蔵の静謐な麗しさよ。
気安い距離感に秘めた(ダダ漏れだけど)喜久蔵の一途な想い。
まっすぐな気質ゆえに譲れない義賊としての信念ですら、どうせなら久兵衛の手柄に…ってのがね、もう最高!
雪之丞も可愛かった~!
**********
1冊の前半でめっちゃ笑わされて後半、ぐっと涙こらえてと情緒乱れまくりで最高でした。
家老×忍び×美しい殿様の不思議な三角関係(?)のお話です。
絵柄が独特で美しいです!
懐かしい劇画を見ているような日本画を見ているような繊細で色気のある雰囲気のキャラクターに引き込まれます。
そしてなによりストーリーが面白すぎて大体のコマで自然にクスクスが出てしまいます。
クスクスの原因は忍びの沼助です。
忠誠心がありすぎて状況がおかしいことに気づいているのに疑問を持てずどんどんどんどんご家老様と殿様の間で振り回されます。
心が揺れる沼助のセリフが秀逸過ぎてどんな小さい言葉も見逃せません!
そしてエロが多発しています!
このエロの色気がスゴいのです!
沼助の体毛が繊細で沼助の表情が羞恥に溢れていて見てる方が恥ずかしくなっちゃいます。
そして対殿様になった時また違った沼助を見て(おおっっ!!)となるのです。
この殿様がまた超がつく可愛らしさで色々なエロが楽しめます。
沼助が御家老と殿様の間を行き来する間も降りかかる災難に溢れていてこちらのやりとりも必見です(笑)
どの会話もやっぱりクスクスが出てきてしまいます。
エロと恋心と嫉妬と色々なモノを楽しめる作品です。
「白椿」
町奉行×義賊の男 のお話です。
時代劇の映画を見ているような作品です。美しい義賊の男と町奉行のやりとりにはどこか艶があって二人の気持ちは・・・と、いろいろな想像が膨らみます。
不思議な屋敷の謎が解ける時に胸の奥がキュッと締め付けられ思わず涙目になってしまいました。
とても素敵な大好きな作品です。
こちらはエロはないです。
斑月先生の作品は懐かしいようで新鮮で昔見た映画のような不思議な感覚がある。
とても素敵な作品です。
個人的には普段なら読まないようなあまり好みではない絵だったのですが、試し読みをしてみたらがっちりと心を奪われてしまいました。
密書を届ける任務のはずが、抱擁から始まり、だんだん過激な依頼になっていくのに笑いが止まりませんでした。
最終的には密書はなく、過激な依頼だけになっているし(笑)
過激な依頼を何か重要な暗号だと思っている沼助も可愛らしかったです。
沼助のちょっと小汚くて、そこら辺にいそうなおっさんみたいな感じが、いい味を出していて、このお話にはこの絵だなとだんだんとしっくりきてしまう不思議な魅力がありました。
斬新な設定に、独特の空気感にすっかりハマってしまいました。
続編があれば是非読みたいです。
時代は江戸。
携帯もネットも無い、通信手段は手紙のみの時代ならではのロマンを感じられました。
隠密である沼助は 密書と共に抱擁もされ、これも殿に届けろと任務され…。
なんだこりゃー!
面白い!
これも重大な暗号と思い込み一挙一動間違いなく遂行する沼助と沼助を介して任務のハードルが鰻登りに上がっていく家老と殿。
沼助だけが右へ左へ右往左往。
もう、家老も美しい殿も毛深い沼助に嵌まっておるぞ。
なぜか途中から文が無くても通じてしまう3角関係。
なんで!?(笑)
迷うな考えるな沼助、どんな任務も違わず伝えるのだ!ただ、たまに忖度も必要ぞ。
がんばれ沼助!
この、表紙の方は沼助。
職業は隠密。
御家老と殿様の文を預かり届けるのが、某の任務である。
が、いきなり御家老からハグされて、これも伝えよと託されてしまう。
真面目な沼助はちゃんと任務を果たし、殿からの文をまた届ける。
あの、行動には余程の重要な意味がっ?!
沼助の混乱ぶりが楽しい
私も混乱した
皆沼助が大好きなんよな
文のお届け+アルファでイロイロされてしまってる沼助やけど、
途中敵に襲われたりしても、スルッとかわして任務遂行してるから、優秀なんよwww
実際にこんなやり取りもあったんじゃ?!
時代劇の裏側想像してしまう
久々に笑ったー!最高でした。
表紙からして密書を持った忍びが敵に捕まってアレコレされるのかと思ったら(実際されてはいるんですが)一味も二味も違ってました。これは確かにこの時代でしかできない方法だし、これを思いついた作者様はすごいと思います。沼助の篤い忠義に(笑いの)涙が出てきました。
これから読まれる方には、「考えるな!感じろ!」の作品ですので、頭を空っぽにして読んで〜!と言いたいです。
同時収録の短編は、密書〜とは全く違うテイストでそれも良かった。振り幅の広い作家さんだと思いました。
時代物のBLは数が少ないしギャグはなおのこと少数。このセンスは貴重です。我が道を貫いて今後も描いて欲しいです。
ちょっと甘いけど神をつけてしまおう!
独特な絵とストーリーの作家さん。以前、雷神っぽいキャラのお話を読んだときはそれほど響いてなかったんですが、これはすごく好かったなあ。
なんかBLの萌がぎゅうぎゅうにつまった作品。
家老と殿の伝言を伝える忍が主人公。でもその内容が!江戸ギャグ濃厚BL!!
新ジャンルか?というくらい可笑しく面白く、独特の絵も読んでいるとなじんできます。
美形とそうでないキャラのギャップが激しいのも面白い。
ぜひおすすめしたい作品。