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Ωに密かに想いを寄せるβ×運命のαを捜すΩ、希求と切望のオメガバース!
city lights birthday
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
ぐわぁ…切ない。
最後、泣きました。
中盤から後半にかけて号泣が激しく襲い掛かってきます、ご注意を。
オメガバース作品の中でも「運命の番」の唯一無二の運命という
ロマンチック感と何者の介入も許さない絶対的な絆が好きでした。
だけど、惹かれ合う二人がもし、運命じゃなかったら?
クリスマスの夜、家への帰り、東馬が上を見上げると
そこには背中から天使の羽が生えたまほろがいました。
それはまるで“運命”を感じてしまうような象徴的な出会いでした。
ただ、βの東馬にはそもそも運命自体が存在せず、
Ωのまほろにはどこかに運命の相手がいるはずで、
二人のために用意された“運命”はどこにもありませんでした。
その後の再会でまほろが男娼をしていることを知った東馬は
幾度となく通うようになり、彼が幼い頃に一度だけ会ったことのある
“運命の番”を探し続けていることを知ります。
そして、まほろに惹かれていた東馬は運命の番探しの手伝うことに。
まほろの運命のαである「蓮」の捜索を通じて絆を深める二人ですが、
それと同時に東馬は秘かにまほろへの恋心を募らせていました。
蓮への距離が縮まる度にはしゃぐまほろに喜びを感じつつも、
彼が見据える先にいるのは自分ではなく、運命の相手という
残酷な現実が東馬を苦しめます。
蓮に近づけば近づく程、東馬の恋は終わり向かってゆく
切なさのスパイラルに胸が締め付けられるようでした。
しかも、東馬は過去にも運命によって愛する人を奪われていて、
まほろの件は過去のトラウマを追体験しているようなものでした。
行方知れずの運命のαなんて押しのけて、自分に振り向かせることだって
出来た筈なのに、自分の恋心よりもまほろの気持ちを優先って健気すぎ…!
「役に立っててよかった」と笑う東馬の健気さに胸がきゅっとなって、
涙が出ちゃいます…。
一方、その献身に絆され、まほろにとっても
東馬は友人以上の存在となっていました。
けれど、蓮との再会への望みも捨てきれず、蓮へのいとおしさと
東馬に抱くあたたかい感情の狭間で揺れ動いていました。
好きって想いも、時間と共に築いてきた気持ちも一瞬でふっ飛ばしてしまう。
いつもなら二者を繋ぐための運命が東馬とまほろとっては障壁でしかなく、
運命ってそんなに偉いんか!強いんか!と憎らしく思えてしまいました。
最終的に蓮に辿り着いたまほろ(と蓮)の決断は予想外のものでした。
これで良かったと思えた反面、切なくもありました。
でも、少なくとも蓮もまほろも本能に抗い、
自分の心で、意思で選び取ることが出来た。
あるいはその選択しかなかったという見方も出来るけれど、
蓮に既にかけがえのない存在があることを知ってそれを
「よかった」と思えるということは恋心が勝った証だと思うんです。
ただ、「少しでも知れば未練になるから何も知らずにいたい」と
蓮が言ったように運命は完全に切り捨てられるものではないんだな、と。
相手のことを知れば、声を聞けば、会いたい想いは溢れてしまうし、
だからこそ、自分が選んだ愛しい人のために二度と溢れることのないように、
蓋をすることで目をそらし、胸の内に抱えていくしかないんだろうな。
でも、たくさん苦しんで、切ない思いをした分、
最後は二人が笑顔のハッピーエンドが沁みわたります。
「まだ続いていく物語」も見てみたいなぁ…。
「メトロ」で好きになった作家さんです。
悲しいけれど不幸じゃない、でも切なくて泣きたくなるようなそんなオメガバースでした。
最高でした。
運命の番が数々の困難を乗り越えて結ばれるお話は、過去に何度か読んできました。
そうではなく、運命だとわかっていた、けれど自分を取り巻く環境が運命の番と結ばれる事を許してくれず、別の人を愛し選んだ。
それは決して不幸ではないはずなんですが、運命の番である二人にとっては、二人にしかわからない喪失感がきっと命尽きるまで残るのだろうと感じ、涙が出ました。
運命の人と恋した人、それが同一人物ではないこともあるんだということ。
運命のまま生きられれば楽なんでしょう。
でもきっと、そうじゃないから人は悩み苦しみ、強く美しくなるのだろうと思います。
主人公であるβの東馬がΩのまほろのかけがえのない存在になるまでのお話を、オメガバースは苦手だという方にもぜひ読んでいただきたいです。
あとがきもとても素敵です。
受けの運命のαを探すのを攻めが手伝うって絶対苦しい話だと思い買うか迷い評価をみるといい方が多く目についたので買ってみました。
どんな終わり方なのかドキドキしながら読んでいてついに探していた運命のαにたどり着いたところからいろいろ悲しすぎて泣けてきて、2人ともスッキリした状態で恋人になってよかったとホッとして終わって、最後にあとがきを読んでこの話をわかりやすくまとめたような内容でなんだか泣けてきたし、悲しい事もあったけどそれも含めていい話だったなと思わせるようなストーリーとあとがきでした。
読み応えがあって買ってよかったです。
オメガバースでβとΩの話って苦しい物が多いですけど、ちょっとビターな雰囲気で苦しい話でした。
絶対にΩの運命の人にはなれないβって辛いですよね。オメガバースでも細かい設定が色々違う話はありますが、βって噛む事も出来ないし番になれないのは共通ですよね。
どんなに好きだと想っていても、αに横からかっ攫われちゃうみたいな。
東馬はそんなβです。
そして小さい頃に出会って消息不明になってしまった、運命の番を探しているΩのまほろに出会い、またΩに恋をしてしまう…あああ切ない…
またΩに恋をしてしまい、しかもその人の心は過去に出会った運命の番の方を向いてるなんて悲しすぎるんですけど、好きな気持ちはどうしようもないですからね。
まほろと幼少期に離れる事になってしまったαの二人の物語も苦しかったです。お互いに惹かれ合いながらも、消息を知る事も出来ずずっと引き摺っています。あんなに二人とも求め合っていたのにある意味悲しい結末です。
ほろ苦くて気持ちをちくっと刺されるような、手放しのハッピーエンドとはいかない話ですが、心にずしんとくるようないい話です。
オススメです!ちょっとビターでも大丈夫な人は読んで欲しいです。
βの東馬とΩのまほろ。
東馬がふと視線を上げた先の非常階段で天使の格好をしたまほろを見つけ、目が離せずにいるとまほろが階段を滑り落ちてしまう。
慌てて駆け寄り介抱してくれた東馬にそのお礼をしたいので今度お店に来てくれと誘う。
こんな偶然の出会いからまほろの運命の番を探す、というふたりのお話が始まっていきます。
ぽつりと明かされたまほろのここ最近の不運は決して軽いものではなく、出会ったばかりの東馬が他意なく力になりたいと思うのも不思議ではなかったし、そしてその先に辛く切ない感情が待っているなんて思いもしなかったでしょう。
一度会ったきりの蓮さんを探し出すのは簡単ではなく、貯めていたお金も燃えてしまって。だからといって諦めることをしなかったのはやっぱり、本能的に求めていたんですよね。
探し出して会うことが出来ればきっと幸せになれると思っていた。
蓮さんと会えたまほろの幸せを願っていた。
蓮さんに辿り着くまで、違う誰かに心動かされるとは思っていなかった。
そんなふたりの気持ちが痛いほどに伝わってきて切なかったです。
まほろと番になれない東馬はβだからといって幸せにしてあげられないことはないのに
自分の気持ちを抑え込んででもまほろの幸せを願う姿が苦しかった。
やっと見つけることが出来た蓮さんのこれまでの人生も重く苦しい試練の日々で…
終盤になるとページをめくる度に苦しい、切ないのオンパレード。
でも結末にはその中でも幸せな選択をした3人が居るので救われます。
表紙のまほろの小指にくくられた運命の線は、東馬の小指と繋がってはいません。
それでもふたりの表情は晴れやかで、温かな雰囲気は伝わってくるのです。
楽しくて嬉しくて喜びに溢れるようなラストではないですが
運命や本能のその意味を深く考えるような作品でした。
そして先生の書いたあとがきが心に響いて止まった涙がまた溢れました。
素敵な作品に出会えて良かったてす。
ハッピーエンドなんだけど、
違う道があったのに…!と思わずにいられない
やるせなさがあるんですよ。それがまたこの話の、というより先生らしさの魅力。。
なので、やるせなさを感じながらも、満足感とも幸福感ともいえる複雑な感情を噛み締めております。
先生の作品や、オメガバものを話題にする時に
必ずと言っていいほど、このお話が出てくるんですけど
天邪鬼、というかタイミングの悪い私は
今のいままで読んだことがなくて、
世田谷シンクロニシティ、メトロに続いて
3冊目の御本になったわけなんです。
実際は様々レビューがあって、迷った時もありましたが、でも正直読んで良かったです〜
先生の本を読んでると、
ふつうってなんだろうね。って
言いたくなります。
マイノリティだろうと
トラウマを持っていようと
辛い境遇で育ってきた身の上だろうと
それを無かったことにはできない
抱えて生きていくしかない
そして、幸せも不幸せも、
ラッキーもアンラッキーも
出会いも別れも
全員もれなく平等に降りかかるけど
それでも、その現実を生きていくしかない。
なんだか現実にある
日常の縮図みたいだなぁと
思えて切なくなってきました。
でも読んでる時はそんなことは
気付かないんですよね。
作中であんまり核心的なことを
言われなくて、あとから思い返して
みたくなる。名作だよなぁ
この本にはあとがきがあって、
作品を書くにあたって先生の気持ちが
書かれていたんですけど、
それを読んでなんか上で書いたような気持ちになった気がします。
運命なのか、自分の心の声なのか
どちらの選択をしても、
その後もラベリングされていない
どこにでもある日常というものが
訪れて、2人はそれに生かされていくんだろうな。
そして選択がどうだったのかの答えは
2人だけの秘密みたいになるのかな。
是非、あとがきも読んで
しみじみと余韻を味わってもらいたいです❤︎
色々深く考えさせられた作品で、面白かった。
著者のあとがきの言葉の意味が深い。
オメガバースの世界観は、「この世界で生きるのは 悲しみがつきまとう」
オメガバは、悲しみと背中合わせのバースルールだから、読者が惹かれるのかもしれない。
運命の番は、遺伝子由来のもので、揺らがない。
でも番同士が出会う確率は1%を切る。
運命の番と出会った二人が沿うことができず、他の相手と恋愛をして番になった場合、どうなるのか・・というのが、この物語のテーマ。
「あなたは、ちゃんと運命の人と幸せになってください」と、言うけど、
コーちゃんの運命のアルファは、どうあっても出会った運命の番と沿えない事情があって、他の相手と夫婦になっていた。
理性で分かっていても、やっぱり沿いきれない無念や悲しみが尾を引く。
遺伝子由来の衝動やすれ違いがあったけれど、夫々が幸せを得て納まる結末。
幸せは「こうあらねばならない」という、遺伝子由来の絶対条件の外にもあるってことなんだと思う。
遺伝子とは、先祖の体験した情報の凝縮と捉えたら、
この物語の二組は幸せを掴む例外の経験値に勝利して上書きを重ねた、
新しい情報を遺伝子情報に記録できた稀なカップルなんでしょうね。
オメガバースというバースルールはないけれど、諸々の格差がある今世の状況と一番今近い内容の物語じゃないかな、と思った。
本郷地下先生のオメガバース読めて良かった。
電子書籍で、277ページ。とても丁寧で、隙がない。納得の1冊でした。
読後、ぅぅぅぅう〜!良かった!(涙)の一言。
オメガバースの格差社会。
α、Ω、β。
それぞれの立ち位置で、懸命に生きる3人の人生が描かれている。
αの、蓮さん。
Ωの、まほろ。
βの、東馬。
三人三様に、自らの運命に導かれ〜希望を見つけては砕かれ・・・
それでも、心の中でケリをつけて次に進む。
そしてまた、バース性に囚われず〜自らの選択で幸せを掴み取るお話しでした。
最後に、本郷先生のあらすじの所でもうひと泣きしたわ。
この世の中に、バース性が存在のしたのなら・・・
初読みの作家さまでしたが、あらすじを拝見して購入しました。
ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
ベータの東馬は、ある日階段から落ちてけがをした青年を助ける。
オメガで近くの風俗店で「まほろ」という源氏名で働いているというその青年から、助けてもらったお礼にと言って風俗店でセックスをさせてもらうことに。
そこでまほろから聞いたのは、まほろは子どもの時に会ったことのある「運命の番」を探しているのだという。自身の過去の経験から、アルファとオメガの運命の番を信じている東馬は、そんなまほろを助けたいと一緒にその「運命の番」を探し始めるが―。
というお話。
オメガバものって、どうしてもアルファ×オメガ、なんですよね。
その組み合わせが、オメガバものの真髄っていうか。さらにそこに「運命の番」なるものがあって、どうしてもベータははじかれてしまう存在。
今作品は、そのベータに照準を当てて描いた作品です。
まほろと出会い、彼が探し続けている「運命の番」を共に探すことで、東馬はまほろにどんどん惹かれていくけれど、まほろが求めているのは彼の運命の番であるアルファで。
まほろを愛しているから、彼のために運命の番を見つけてあげたい。
けれどそれは、すなわち東馬の失恋を意味する。
そこにさらに加わってくる因子が、東馬のかつての苦い失恋。
彼はベータであるというただそれだけにおいて、アルファに負けたという過去がある。
もう一人重要なキーパーソンがいます。
まほろの運命の番である、アルファくん。
登場人物としてはさほど多くはありません。多くはないのですが、いかんせん、それぞれが抱えるものがすごく多いんです。なので、内容としては凄く濃い感じがします。
運命の番であるアルファとオメガ。
その「絆」は、違う愛によって断ち切れるのか否かー。
そこが、今作品の軸かと思われます。
正直、アルファ×オメガという組み合わせに食傷気味というか。そんなオメガバものにおいて、ベータ×オメガというCPが成立するのか。もう気になって、ページを捲る手が止められませんでした。
まほろは風俗店で働いている、という設定だからかな、濡れ場はそれなりにあります。けれど、東馬がねえ、一途で頑張り屋さんなんですよ。まほろの色香に惑わされることなく、彼の運命の番を一生懸命探してあげる姿にもう萌えが滾って仕方なかった。
しいて言うと、彼らのバックボーンがちょいちょいと気になりました。
まほろの両親って、もしかしたら毒親なのかなと思っていたのですが、まほろの幼少期の描写を見るときちんと愛されていたように見えるし。
東馬の過去の失恋も、いや、言うほどトラウマになる…?という失恋話だし。
まほろの運命の番に至っては、彼の薄幸さって、正直必要だったかな?とか思ったり。
と、色々思うところはありましたが、ベータ×オメガの恋の成就を描いた展開は斬新で面白かった。何より東馬の一途さと愛情の深さにめちゃめちゃ萌える、そんな作品でした。
作家買いです。
どんなオメガバースになってるんだろうと楽しみ半分、不安半分で読みましたが本郷地下先生らしい、何か心の奥に爪痕が残る作品だったと思います。
Ωとの恋愛にトラウマを持つβの東馬がひょんなことから、風俗で働くΩのまほろに筆おろしされる所から始まる物語。
…こう書くとエロ優先なお話のようですが、運命の番を巡ってそれぞれの気持ちが交錯する切なく優しいストーリー重視のオメガバースでした。
あとがきにも書かれてますが、オメガバース性を生きるそれぞれの性の悲しみが描かれていて、特に強者であるはずのαにも強者になりきれなかったαの物語を描いている所が独創的だなぁと思いました。
出会ったタイミングや生い立ちで運命が狂ってしまった2人も切ないですし、運命の番が居ながら東馬に惹かれたまほろや、トラウマがあるにも関わらずまたΩを好きになってしまった東馬もまたオメガ性に翻弄されていてどの立場も苦しい。
運命の番と一緒になることが最高の幸せなのかもしれないけれど、心から好きになった人と思いが通じる事がそれ以上の幸せになり得るっていう事を2人には証明して欲しいなと思ったりしました。