商業版限定描き下ろし付き
mittomonai boku tachi no hajimete
作家買い。
電子で2話まで読んでいましたが、紙媒体になって刊行されたのでこちらもお買い上げ。
田中森さんて同人誌で刊行されることも多くありますが、同人誌ってちょっとお高いんですよね…。でも、そのぶん自由度が高いのか、田中森作品の表紙っていつも可愛いの。今作品も文字がキラキラで可愛いです。
ということでレビューを。
主人公は淫魔のレム。
淫魔は精気を吸わないと生きていくことができませんが、レムはその「生きるため」の享楽的な関係を結ぶことを良しとせずにいまだにDT(年齢は書かれていませんが、おそらく20歳前後かと思われる)。
が、精気を吸わないために力が出ず、元気もない。
なぜレムが頑なに精気を吸わないのかというと、子どもの時の初恋が関係していて。子どもの時に出会った「さくらちゃん」。名前の通り、桜色のほっぺをして、優しい、その可愛い女の子に淡い初恋をした。さくらちゃんに「好きな人としかちゅうしない」と言われたことをいまだにかたくなに守り、いつかさくらちゃんと再会出来たら、彼女と恋人になってキスやそれ以上のことをしたいと思っているから。それがかなわない夢であることも、分かっているけれど。
が、そんなレムに業を煮やした双子の弟・リリとララにクラブに連れていかれるが、そこでレムは力尽きてしまい―。
というお話。
田中森さんといえば、ダークで、ドシリアスな作品も多く描かれる作家さまですが、今作品はピュアピュアです。可愛いです。
淫魔なのに一途で、処女でDTなレムの恋の行方は?
と、そこを軸に進むストーリーですが、うん。まあね、予想通りの展開ではあります。さくらちゃん、彼女の正体は―?
あまりネタバレしてしまうと面白さ半減なので詳細は書きませんが、さくらちゃんの一途さにも萌える。
めっちゃモテるのに、一途なんですよ、さくらちゃんが。
そんなピュアっ子な二人の恋なので、いつもの田中森節はどこへやら、めっちゃ可愛い恋のお話に仕上がっています。ピュアっ子同士の恋だからこその勘違いとか、思い込みがめっちゃ可愛くってほのぼのします。爆笑です。
が、そこは田中森作品なので。
不穏な空気も漂ってくるわけですよ。
お互いに一途で相手を大切にしているからこそ、二人に訪れるであろう試練が気になります。
レムは淫魔ですが、淫魔である、という彼のそのベースが今後どう作用してくるのか気になります。めっちゃ可愛いんですよ。淫魔なのに。こんなに可愛い淫魔って他のいる?というレベルで可愛いんです。
でも、可愛いだけでは終わらないだろうなあ。何しろ田中森作品だからして。
ということで、続編を正座してお待ちしております。
淫魔のレムが幼い頃に恋人になろうと約束したさくらちゃんと再会するところから始まります。
レムの兄弟が女性と乱交しているところがあるので苦手な方はご注意下さい。
淫魔と思えないくらい純情で一途なレムが可愛かったです。
さくらちゃんが桜太郎という青年だと分かった時はショックを受けるかと思いましたが、あっさり受け入れていて意外でした。
桜太郎も一途にレムを想っていたところに好感が持てます。
一途でピュアなせいでラブホにいってもキス止まりな桜太郎とレムの今後が楽しみです。
淫魔ものなのに最後までセックスはおろかヌキあいもない(キスはかろうじてあります)という珍しい作品。作者だって田中森せんせいなのに!衝撃!
ストーリーとしては、幼いころに将来恋人になる約束をした淫魔のレムと人間のさくらちゃんの再会ストーリー。二人ともそこそこな歳までドーテーを貫いてきて、出逢った瞬間爆発しそうなものを、ピュアっピュアなんですよね、、可愛いけど!可愛いけど全然足りない!
続編があると思うので、貯めに貯めた二人のセーヨクに期待してます♡