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toritsukarerumo tashou no en
ヤクザと悪魔のピュアラブ
牟×イヴ
ヤクザ×悪魔、
最初はすごくコミカルで笑いが止まらない、
中盤から感動の波がガツンと来るのよ。
2人の紆余曲折の縁、過去から現在にかけての絆が、
思った以上に涙腺を刺激しちゃう！
キュンとする甘くて心温まるラストが待っている！
悪魔は人間の善意を喰う生き物なのに、
イヴは悪意しか喰えないのせいで、
仲間の中で劣等感を抱えている。
そんなイヴが出会うのがヤクザの牟、
そして、牟の悪意を喰ってしまう！
牟が悪意を喰われて、困るね、
だって、悪態つくヤクザだから！笑い転げちゃう！
2人が一緒に過ごす時間の中で、
ドタバタしながらも気持ちがだんだんと通じ合うように進化していく。
イヴが悪魔とは言え、
天然で無邪気で天真爛漫で可愛くて、
牟がそんなイヴに振り回されたり、
硬派な外見とイヴの前ではデレデレ具合のギャップにニヤッとしちゃう！
牟の過去のエピソードとか、
2人の奥深い繋がりが徐々に明らかにされて、
人間と悪魔は共存してはいけないとされる状況で、
超禁断の恋みたいな展開がちょっと切ない･･･。
イヴの涙が心をグッとつかむみ、
牟の恋愛に不慣れでの無自覚の恋心が、
2人の純愛のベースとなっている感じ。
ファンタジー要素満載の設定で、
強烈な運命の糸で結ばれた2人が、
覚悟を決めて向き合う様子が最高で、
エロなしでも、
可愛らしいピュアピュアなラブを存分に味わえる一冊でした！
メリハリがある
人間と悪魔という本来なら交わらないはずの者たちがひょんなことから出会い、ドタバタしながらも恋が芽生えていくようなお話でした。
イヴの「悪意を喰う」という行動や悪魔な見た目だけ見るとがっつりファンタジーなのだけど、人間界でのふたりの暮らしや少しずつ気持ちが動いていく様子は人間同士の恋愛と変わらないので
その設定に縛られることなく読むことができました。むしろ人間同士よりもピュアな関係だった気さえしました。
基本的に賑やかなふたりのやり取りが多くて楽しい雰囲気で進んでいくのだけど、牟がヤクザになった理由やイヴが周りの悪魔たちより劣っていることに悩む姿など、切なさを感じる場面が盛り込まれることでメリハリのある展開になっていたのが良かったです。
ただ、前世でのふたりの繋がりやウロの本心、魔王の適当さなどが終盤に詰め込まれていたために
駆け足気味にラストまで向かってしまったのはちょっぴり残念だったかなと思いました。
