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漫画家になる夢をかなえた男 × 絵描きになる夢をあきらめた男
michimichinarumamani
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
あー、じゃのめ先生の描く美少年って可憐で最高♡
最初の数ページで心掴まれました。
絵を志す少年たちが登場し、甘酸っぱい青春の日々を繰り広げます。
漫画家になりたい武田×絵描きになりたい長内。
進路に悩む長内に寄り添いたくて、その素直な気持ちに突き動かされるように告白した武田。
そして、恋は成就し……と、胸キュンしまくり。
からの……陰湿ないじめシーン。
えっ!?と、なりました。
それから数年後──
とにかく、構成が素晴らしいとしか言いようがないです。
胸キュンからの絶望。
ジェットコースター?いや、フリーフォールでしょ。
胸がギュギュっと苦しくなりました。
あんなにキラキラ眩しく輝いた日々はどこへ?
あれから数年後、長内を憎む武田……2人に一体何があったのか?
長内の裏切りは、ハッキリ言って酷すぎた。
ガツンと頭を殴られた気分になりました。
長内を本気で好きだったからこそ、武田の心の傷は深いのです。
そして、長内視点で見えてくる真実。
見えてきたのは、武田への愛と嫉妬と不安と……
愛に嫉妬と裏切りはつきものかもしれませんが、読んでいくほど切なくてやりきれなくなってしまいます。
好きな事を続けるのは楽しいばかりじゃないし、諦める時は身を削がれるように辛いと思う。
どうせ諦めただろうと思っていたのに、夢を叶えた武田が目の前に現れたら心中穏やかじゃいられないですよね。
だからといって、それを武田にぶつけるのは違うと思う。
キャラが最初から最後まで生き生きしています。
一筋縄ではいかない関係も、複雑な心理描写も、そこに続くストーリーも、全てが丁寧で響きました。
所々に切ない気持ちが織り込まれていて、現実や夢に振り回されながらも懸命に生きようとする2人の姿に心打たれた。
恩師の死をきっかけに、お互いの道が、過去が重なり合うラストにグッときます。
許すことさえできれば、人生は何度でもやり直せるんですね。
人生は、許して許されることの積み重ねなんだ……そんな風に思わせてくれる、素晴らしい作品でした。
描き下ろしは少しコミカル。
武田の上で乱れる長内がめっちゃエロい♡
焦らずゆっくり築き上げる関係も良いですよね。
さりげない長内からの告白、武田は気付いてないよね(笑)
武田君のキャラが キモイ。
「美しい彼」のアレとは、また違うキモさにぞわぞわした。
漫画家になる夢をかなえた武田
武田より才能があったのに、筆を折り家出した美少年、長内
武田から長内へ、「好きだ、付き合ってくれ」と告白して恋人同士になったのは、高校2年。
美術室で抱き合う所を見られて、武田は虐めにあい、長内は家出。
同窓会の会場で、再会したのに、武田は、今も長内を赦せず拒絶する。
病床の恩師の話を聞いて、武田は、されたことは覚えていて、したことを忘れているのを自覚する。
傷つけても、長内はいつも武田を赦していたことを思い出す。
長内が武田から逃げ出したのは、家出の件一度だけ。いつも武田を追いかけいてくれた長内。
小学生の頃から、熱中すると没頭して、周囲が視えなくなる武田。
長内が傍に居るのに気が付かない漫画バカ。
長内は武田の「絵を描く横顔が好き」の言葉にも悩んでいた・・描けなくなったら嫌われる。
武田は、自分の癖を自覚すると、今度は長内の気持ちが気になって仕方なくなる。
長内が仕掛ける言動に振り回されっぱなしになる武田。
でもこういう毎日が、武田の漫画に全部ネタとして活きて、尻に敷かれても幸せにつながるだろうから、ハピエン。
長内君、嫉妬させたり仕掛けがあざとい。
武田にとって、長内は永遠の謎になるんだと思う。
タイトルのみちみちは、「時は満ち、未知と触れ、重なる道」って意味らしい。
じゃのめ先生読破3作目です。
少し荒々しい「大人すぎるマイラバー」から
一気に絵も内容も洗練された「残像スローモーション」からの今作
センスの無い私でも分かります。
やっぱり綺麗です、ほんとに。
タメ息でた。
なんでこんなに色っぽいんだろ。
少女漫画にも精通してそうな描写が有るので研究されたんですかね。
全くストーリーを見ないで読み始めたのですが、最初の幸せなシーンからのいきなりのどん底に圧倒されまして。
場面切り替えがコロコロ入って来るのでついて行くのが大変でした。
やっぱり、あの虐めシーンは絵がリアルなだけにちょっとキツい所ですね。
特に電車のシーン好きです。電車が近づいてくる臨場感と焦りが伝わる。
「言った方は忘れてる」のワードがキーポイントとなるのですが、それにしても忘れて過ぎじゃないか。と後だしがドンドン出てきて最初の展開からはまさか予想つかない着地。
最初と最後のシーンが繋がってるのがニクいです。
後日談良かった!これぞツンデレ。
たっけの「俺の事好き?」って聞くつもりが何でそれになっちゃうの!?
最後の長内の、あの有名な一言は好きって伝えてますよね。たっけ気付いて
個人的な性癖で申し訳ないのですがロン毛には萌えないタイプなので出来ましたらツーブロックでお願いします。じゃのめ先生ー!
イジメの場面が結構しんどいんですね
お伽噺は泡と消えがとてもとても好きなので、迷いなく購入したのですが、ヤンキー寄りの彼らがああならオタク寄りのこっちは…しんどさの質が…ちょっと元気ないときには読みきれないかも知れません
長内のこと、ひどいって思ったけど、そもそも長内は逃げちゃったから武田がどんな目にあったのか知らないんですよね
そして、過去にイジメの辛さを知っているからどうしても逃れたかったのだし…イジメる奴らが悪いってのはもちろんなんだけれど、散々みんな心配してきた学校や職場でしちゃうことのリスクが描かれていて(ほら〜危険なんだって〜)てなってしまいました
お伽噺の駿河や丘が恐れていた世界がこっちで描かれているんですよね
私は、この作品はお伽噺の方をこのあと読むって決めないとしんどくなっちゃいます
長内がタッケに会う前に魅力的に見えるように整えるのがタッケを振り回したい気持ちが現われていて可愛らしいです
普通に好きって言ってますし、ちょっと遠回しにも言ってますから
教室の間は一番上まで留めてて全然心配要らないのに…可愛い二人です
暗めの話でした。
傷をえぐられ、えぐるような…
読んでて苦しかったですわ。
でも、なんだろう
チクチク、モヤモヤするのに
すっきりまとまってる感。
すっごいハッピー\\\\٩( 'ω' )و ////
って感じで終わらないけど
なんかハッピーエンド。笑
くっついた時のクールなフリして
実はあまちゃんな感じ良かったです。
じゃのめ先生の前作『お伽噺は泡と消え』がとっても良かったので今作品も購入してみました。小学生の時に出会い、大人になるまで(詳細は書かれていませんが)の、数十年にわたる拗らせ愛のお話でした。
いじめという、人によっては地雷になりかねない要素がある作品ですので苦手な方は注意が必要かもしれません。
ということでレビューを。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
主人公は漫画家の武田。
彼は幼いころからの夢だった漫画家になるという夢をかなえ、今日も今日とて漫画を描く。
が、彼には心に痛みを伴う棘のように刺さって抜けない存在がいる。
幼馴染で、「絵」という共通の夢を持ち、恋人だった「はず」の、長内という青年だ。彼に裏切られたことによって、武田は凄惨ないじめに遭い、不登校になり、引き籠った末に漫画家になったという過去がある。
すでに振り切ったはずの、暗黒の過去。
それが、大好きだった小学校の時代の恩師を招いての同窓会に出かけたことで長内に再会し―。
というお話。
クラスで浮いた存在だった武田と長内。
お互いが、唯一の存在だった過去。
絵描きになることを夢見た長内と、漫画家になりたい武田。
そんな二人が、近づいていくのは必至だった。
けれどある日、長内が武田を裏切ったことで彼らの関係は破綻する―。
突っ込みどころは割と多い。
ネタバレになってしまうので詳細は書きませんが、長内の裏切りによって武田は不登校になりますが、その点について武田の両親とか何も言うことはない。
いやいやいや。
もし自分の息子が「あんなこと」をしでかしたのなら冷静ではいられないだろうし、その後武田が友人たちからリンチを受けるのも納得がいかない。先生や保護者が、その間に入るだろうからして。
「長内の裏切り」という、今作品において最も重要なポイントになるであろうこの出来事について周囲の大人たちが一切登場しないことで、何となく薄っぺらい感じっていうのかな、リアルさを欠いてしまったように思いました。
けれど、何度も迷い、間違い、すれ違い。
その果てに求めたのは、結局、お互いの存在だったのだと。その二人のぐるぐる感に萌えました。
「絵」が二人を繋ぎ、憎しみと嫉妬を生んで一度は切り離し、けれど彼らを再度つなぎ合わせたのもまた、「絵」だった。「絵」と「愛」、その二つの因子が愛憎を生む、そのストーリー展開が素晴らしかったです。
幼さゆえに相手を傷つけ、そして自分も傷つけあった彼らに、これから幸あれと心からのエールを送りたいです。
「黄昏アウトフォーカス」が大好きなので、今回もじゃのめ先生買いです。
相変わらず構図が素晴らしいし、長内の表情も仕草も艶やかで美しかったです。
武田と長内の両視点から描かれているので、どちらが悪いとか正しいとかは無いと思いました。どちらもが自分の方の好きが相手より多いと思っていただけなんです。
お話ひとつひとつを読んでみても、長内に告白した時の武田の勢いとか、長内が武田に告白された時の表情とかそれぞれ素晴らしいのです。
ただ、それがまとまった時に何となくですがバラバラ感があって萌えられませんでした。
上手く表現出来ないのですが、登場人物に共感出来る要素が無かった?みたいな感じでしょうか?
でも「道々(みちみち)」と言う言葉の意味にはとても合ってる作品だと思いました。
幼い初恋の、酷く後味の悪い別れ。
裏切り、
いじめ、
夢の終わり。
未だに傷は癒えず、血はまだ流れている…そんな思春期を引きずっている武田。漫画家。
なのに同窓会に出てしまうのです。
そりゃあ、再会しますわね?過去に。
そうして、武田にとっての壮絶な記憶が読者に明かされます。
これはひどい。
だけど、当時の恋人、大切な相手、好きで好きでたまらなかったひと…その長内がいきなり裏切った事で学生生活が暗転した武田に対して、当の長内はなんだか淡々として、謝るでもなく避けるでもなく、普通に接してくる。
私はBLに限らずだけど「ドラマチック過剰」って好きじゃなくて、ここでもし武田と長内が昔の事で修羅場になったらドラマすぎるんだよな、となったと思うんですよね。
しかし。
本作はそんな私でももっと何かあっていいんじゃない?と感じるくらいあっさりなのよ。
読んでいけば長内の事情も勿論明かされて、彼にも引きずる想いがある事はわかってくるんだけど、武田と長内の温度差がいい化学反応を起こしてない…ように感じてしまった。
絵柄は非常〜にタイプ。良い!
テーマも良かったと思うんだけど、レビューのタイトルにも書いた通り良くも悪くも淡白に思えて…「萌」で。
まず、各話の扉絵が美しい。特に3話の扉絵が好きです。
どうしたらこんなに印象的でセンスの良い構図が思い付くのでしょう。
両視点で綴られる、同じ"絵"という夢を持ち、一緒に歩んでいた2人の拗らせに拗らせた再会もの。
こちらの作品、途中で描かれている題材もあって、きっと評価が分かれるのではないかな?と思います。
ただのあっさりとくっつく再会ものではなく、視点違いだからこそ分かる過去のエピソードだったり、お互いに拗らせまくった感情は良かったのです。
お話の構成も緩急がありますし、目を飽きさせないコマ割りも読んでいて気持ちが良い。
でも、うーん…読んでいてちょっとキツいなと思ってしまう描写があって、それを上回る萌えが得られなかったというのが正直なところです。
導入部分の長内の驚いて照れた笑顔がすごく可愛らしくて、どんなお話になるのかとワクワクしていただけになおさらキツいなと思ったのかも。
これは読み手の受け取り方によるかと思います。
その後のエピソードでキャラクターに対する好感度がなかなか上がらなかったからなのかもしれませんし、武田はよく許せるなと思ってしまったからなのかもしれない。
ただ、夢を叶えた者と叶えられなかった者の対比と、思春期から抜け出せずにいるような2人の周りに、常に絵がついてまわるのは印象的でしたし、上手いなあと。
評価に悩みますが、今回はこちらの評価で。
本編終了後の2人の雰囲気が好きです。
その後をもうちょっと読みたかったな。
ひとつの単純な物事を幾重にも重ねて問い掛けられているような…そんな難しさがある作品でした。
武田と長内の関係はそれほど複雑ではないのかもしれない。
でも彼らの胸に残るひとつひとつの確執は
当時はもちろん、大人になった今でもふたりを縛って苦しめていて。
想い合っていたふたりがすれ違って別れた、というような有り触れたモノだったならどんなに良かったでしょうね。
お互いに心を明かせず、歩み寄れなかった過去が傷つけ合う未来を作り出してしまうのが悲しかった。
結局、このふたりにはどんな未来が待っているのか?
ふたり一緒の幸せを願うというよりも、何より平穏な日々が過ごせますように、ということを願いたくなりました。
全体的に切なさを感じる場面が多く、萌えどころをうまく見つけることが出来ませんでした。