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一緒にいてくれて「あいがと」
sabi no yume hidari
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
あらすじを読んでいたので、妹の存在をとしおさんが知ってしまう展開にどうなってしまうんだろう?と、色々不安を持ちながら読み始めました。
妹との写真を発見する前にも、近所のえみちゃんとの話がなかなかハードでした。えみちゃんのお母さんが結構辛辣な母親でしたね。きちんとした母親ヅラしているけど、頭の中身は下世話な想像しかしてなさそうで。言葉がスラスラとは話せないとしおさんを偏見でしか見てなくて。
進藤は自分をできた人間じゃないって言ってましたが、私ならばもっと言い返してやりたいくらいでした。進藤はとても偉いです。大人の対応。
まあそれでも、記憶のないとしおさんにとって、妹が居たという事をえみちゃんの存在から微かに匂わせる為のえみちゃんの登場だったんでしょうね。髪の毛をやったことないのに綺麗に三つ編にできたり、「また会えるよね」で、瞬間的に何かデジャブを感じていたとしおさん。
としおさんが妹の存在を知って、何も手につかない状態になってしまったのが見ていて痛々しかったです。
妹に会いに行ったのかどうかは実際に読んで見た方が良いと思うので伏せますが、
妹との事がとしおさんの中で心に折り合いをつけた後に、としおさんが進藤に言った言葉がグッと来ました。
進藤がいるおかげで毎日楽しく暮らせる事への感謝と、そして生活していくと嬉しい事ばかりじゃないこと、進藤にとって大変な苦労もある事の気づき。それでも、進藤を好きって伝えたシーンは感動でした。
是非としおさんが一生懸命に自分の言葉で伝えるところを読んで欲しいです。
としおさんの事ばかり書いてしまいますが、ほんとに進藤の話し方とか、冷静で感情があまり表に出ないところとか、そういうのがとしおさんの魅力を更に引き出していて、久間先生の人間を描く上手さだと思います。そしてたまに進藤からとしおさんへの愛情を表現しに行くのがグッとくるんです。
巻末の描き下ろしはお嫁さんごっこかな?進藤がとても美しい。可愛らしくて優しいお話。末永く幸せであれ!って思いました。
よかった。
進藤は覚悟して聡夫を引き取ったと思っていたので、その決意のほどを見せてもらい感動しました。
聡夫と遊ぶ女の子の母親が聡夫と進藤を不審に思う。
進藤はそういうことを想定していたものの目の当たりにすると癪にさわると言うところが珍しく感情が出ていいなと。
それで引越しをし、荷解きの中で聡夫が自分の過去の写真を見る。という流れが自然でよかったです。
聡夫が妹に会いに行った一瞬に、兄は死んだと聞いた偶然すぎるタイミングはご愛嬌w
車内で涙がこぼれる聡夫を思わず抱きしめる進藤のシーンでうるっときました。
聡夫が過去のことを知りたいと思うこと、妹に会いたいと思うこと、全て進藤は聡夫を尊重してきた。
でも聡夫を失いたくないとも思うようになっていた。
「幸せにしたい」
「一緒にいたい」
「それは同じ」
「それは あいしてる て ことですか」
のとこと、この後のシーンもめちゃくちゃよかった。
聡夫が離れることも覚悟していた進藤の本音が聞けたし、何より聡夫がうれしそうでかわいいし。感動しました。
聡夫の体は成長しなくて、このまま支障なく生きられるの?と心配したりもしちゃいますが、そこはまああれですね。ふんわりきっとうまくいくはず…と思えるお話でした。
設定の細かい疑問がわいても、そんなの気にならないくらい感動する話や萌えがあれば、それはそれでいいかなと思えます。作品の力ですもんね。
胸が苦しいです。
前作で2人が一緒にいられるようになってよかったね〜って思ってたけど、今回とてもしんどかったです。2人の淡々とした穏やかな毎日なのですよ、可愛らしい。
でもやっぱり、としおさんがサイボーグにされてしまった切なさが漂ってるんです、常に。
セックス専用サイボーグで無くなり愛する人と生活出来ているのはいいんだけど、以前の記憶は消されているし学校通ってない10代の子を我が子に近寄らせたくないと危険人物認定してるご近所ママが居てたり。
感情はあるし思考能力はあるから色んなことを考えちゃってしんどい。
しんどい時ハグやちゅーで充電しようとするとしおさんに胸が締め付けられました。
引っ越しの荷解きで過去のとしおさんの資料を見てしまってからの流れが思い出すだけでも泣けてきます。(今書きながら泣いてる)
としおさんのペースに合わせて寄り添ってくれるしんどおありがとう。
進藤も としおさんに癒されてるし支えられてるんだろうな。描き下ろしで、としおさんが「しんどお」呼びから「たかのいさん」呼びに変わってて2人の仲がまた一歩近づいたんだなとジーンとしました。
シーモアで購入
そう言うシーンは過去回想のワンカットのみ
黒線一本修正
このレビューは「錆のゆめ」上、下、左を読んでのものです。
子供の頃からアンドロイドとかサイボーグとかのお話が好きで私の記憶ではアンドロイドはロボットの進化系、サイボーグは人間+マシーンだったと思います。
BLもそういったお話が好きな為に今回表紙もしっかり見ずに3冊購入し、「上」の数ページであ!これケモ耳じゃん、ショタじゃん!
とかなり苦手意識でショックを受けました。
でもまあ読んで良かった。
感動系の感想レビューは既に多くあるので私の疑問点を述べたいです。
「上」「下」と「左」では設定がなんか違ってないですか。
最初は頭の弱いセクサロイドで進藤との性的な夢を見ているのに、そして進藤もまたとしおとの性的夢を見ているのに、「左」では進藤はアセクシャルな人のように見えてしかたない。
としおも可愛い幼児のようで2人のキスはファミリーな愛情表現にしか見えないんです。
途中で設定変更したのでしようか。
最初は進藤ととしおの愛のあるsexもおいおい視野に入れていたのでは、なんて思ってしまいます。
まあ2人に持続する愛があればどちらでもいいかもしれないです。
としおは鉄と肉の塊に過ぎない
と「上」で進藤との上司?が言い放ちます。
進藤もそれを認めた上で言い返してはいますが
肉は朽ちます。
鉄は錆びます。
いつまでも若い外見のとしおも機械と生身のからだを持っているので寿命が有ります。
進藤がいなくなればきっと誰もメンテナンスはしない、ボディの錆は落とせない、増えるのみ。
寿命が果てたとしおの見た最後のゆめが進藤との幸せな日々のゆめであることを祈ります。
読み返し。
こちらの『左』は、現実と向き合うお話になっている為
個人的には辛い部分が多々ありました。
えみちゃんの件がまず辛かったのですが
仕方ないとは思いつつも、
としおさんには優しい世界にいてほしくて
どうしようもない気持ちになりました。
でも進藤はちゃんと、としおさんのそばに居てくれて
しおさんのことを考えてくれていて
進藤が進藤で本当に良かったと思いました。
上下の時に気になっていたとしおさんの妹。
こちらで彼女のことが明らかになりますが
その時もまた切ないんです。
妹はちゃんと生きていて、としおさんは妹に会いに行くんですけど
その結末が切なくて涙が止まりませんでした。
どうしてこうなっちゃったんだろうと
やるせない気持ちになりました。
でも、としおさんはきっと知れてよかったんだと思います。
なんか切なさで胸がいっぱいになっちゃいました。
としおさんにはずっと進藤の横でニコニコ笑っていて欲しいです…。
左右が発売され、どっちから読むべきか?と悩みましたが、みなさん左からをおすすめされていたので、左から読んでみました(右はまだです)。
最初は、S○Xドールとして開発された男の子の物語でしたが、こんなにハートフルな物語が生まれるとは!
しんどお、と、としおさん。
新藤はとしおさんに敬語を使い、としおは名字で呼んでいる。家事を引き受け、新藤を支えるとしおさん。新藤もクールだけれど、としおさんのことを大切にしているのがわかる。
しかし、そんな二人の静かな日々は、周囲の偏見で次第に窮屈なものに。。
新藤の葛藤や、自分の過去のことを感じ取り、成長していくとしおさんが愛しい。
感動のラストでした。
現実おもおも編です。
ご近所トラブル(一方的!)からスタート。最終的にはお引っ越しなふたり。どんなときもとしおさんの気持ちを最優先しようとするしんどおにめちゃくちゃ愛を感じる。他の人にはあんなに冷たいやつなのに。
そして。お引っ越しの荷解き中、としおさんが自分の知らない自分が詰まった箱を開けてしまう。たくさんの書類と、妹と一緒に映った写真。ピョコっとした耳のない、自分にそっくりな男の子。
幸せな記憶を思い出せない一方で、セクサロイドにされ、男たちに好きなようにされていたことが頭に浮かぶ。自分で選んだのか?なぜ?妹は??いろんな思いがとしおさんのなかを駆け巡る。
そして、妹に会いにいくことになったとしとさん。しかし、そこで待っていたのは…。
ずっと知らない方が幸せだったのか?否、きっとそんなことはない。過去と向き合うからこそ、前に進めることもある。
ふたりの行く末に、幸多からんことを!
幸せいっぱいと噂の右を読みにいきます。
現実は厳しいしあたたかい。
進藤と幸せに暮らす聡夫さん。
でも学校も行ってなくてサラリーマンと二人暮しでご近所さんには不審がられて。
天使みたいな聡夫さんだけど、わかっちゃうんだね、そういうの…。
えみちゃんに挨拶できないまま遠くの街へ引っ越して。
そしたら進藤の荷物から昔の聡夫さん兄妹の写真を見つけてしまって。
ここからはもう泣けて泣けて。
進藤は難しい言葉遣いでこれまでのことと妹のことを説明するけど、必死で理解しようとして。
聡夫さんは迷って考えて…。
ずっと答えを待っててくれた進藤。妹の所へ連れてってくれて、車で待っててくれて。
妹のためにこんな目にあったのに、聡夫は死んだことにされていて。もう泣けて泣けて。
でも進藤が抱きしめてくれたから。待っててくれたから。大切に思ってくれるから。進藤に会えて一緒に暮らせて幸せだから。妹も旦那さんや子供がいて幸せそうだったから。
ずっと二人で一緒にいられそうで良かった。
聡夫さんもどんどん出来ることが増えて、難しいことも考えるようになって、言葉遣いが拙いけど成長してて。
言葉になりません(泣)
錆のゆめ、、、基本的には単行本出るまで待てますが、続きが気になって分冊から追っていました。
何回読んでも泣けるんですよね。
としおさんのピュアさに心が浄化されるBLです。
読んだ後に、もっと周りの人に優しくしようとか思えるすごい一冊だと思います。
ただ不思議なのは、最初に『錆のゆめ上巻』を読んだ時はそこまで感動しなかったんですよね。一回読んで終わりみたいな。数年経っていろいろ読んだあとに戻ってきて、今度はハマり過ぎて、抜け出せなくなったという、、、
前巻は未読のまま、こちらから読み始めました。
あらすじすらも読まずに手に取ったので、聡夫が生身の人間を改造したサイボーグだと知った時の衝撃はすさまじかったです。
結構ヘビーな話なのだと。
ただそんな設定とは裏腹に、聡夫の無垢さが際立って、ヘビーさが薄まっているように感じます。
カタコトなしゃべり方が可愛いのと、見た目の可愛さも相まって微笑ましく読み進めました。
けれどそんな聡夫と進藤の微笑ましいやり取りの外側で、現実として襲ってくる世間の目。
この対比が恐ろしくて、優しくて可愛いだけの物語ではないのだと思い知らされます。
聡夫と妹のエピソードは、涙があふれて止まりませんでした。
過去の聡夫が同意したこととはいえ、あまりに辛すぎる現実。
進藤は仕事で外の世界へ触れることができるけれど、聡夫には進藤しかいないのだと感じました。
どんな風に受け取るのが正解なのか、よくわからない読後感です。
不思議な魅力を持ったお話なので、何度もよんでこの世界観に浸りたいと思いました。