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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
以前「ガチ兄弟もの」の記事にあがっていて、気になっていたので読んでみました。
年子の兄弟同士の恋なので、背徳感や恋愛感情への葛藤はもちろんありましたが。
軋轢を抱える家族との距離感の苦しさのほうが目立っていたような気がした上巻です。
ふたりが疎遠になってから両想いになるまでの過去をしっかり追ってくれていましたが、
和志の心の中は果たして、慧司と母親のどちらのほうが多く占めていたのだろうか?と疑問に思うところもありました。
母親との和解シーンに一番揺さぶられてしまったので。
とはいえ慧司の執着愛にはゾクゾクしたし、チョロいながらも同じように想う和志の姿にはキュンとして。
これからどうやってこの関係を続けていくのか期待が持てます。
ふたりにはどんなゴールが待っているのか、下巻も楽しみです。
【上下巻に合わせたレビューです】
攻め受けは血のつながった兄弟で、弟(攻め)→兄(受け)です。
タイトルとあらすじに惹かれて購入しました。
一度の受験失敗で家族をがっかりさせ、それから不良っぽい友人付き合いや女遊びを始めた兄と、そんな兄を“軽蔑するような目で”陰から見る弟。
導入部分(第1話)結構好きで、重めの展開や攻めの執着など期待してましたが、意外とあっさりしている印象がありました。
兄の家族と距離を置いて自堕落な生活も、不良になりきってない感じがします。
弟との誤解が解け、付き合うことになったとたん、家族との関係も結構あっさりと修復し、それから真面目に生きていく。
兄に気があるかなと思わせるキャラも登場し、このキャラが兄弟二人の関係をにどんな刺激を与えるかと活躍を期待していたら、すぐにいなくなったのでなぜ登場したんだろうという疑問も。
また、下巻でお母さんにわざと兄とのキス場面を遭遇させる弟だが、そこからどう展開されるのか楽しみにしていたらそれもわりとあっさりと解決。
後書きにかむ先生も書いてあったが、リアルな兄弟もので親バレ・周囲バレを通さないと本当にハッピーエンドにはなれない、と。
親が二人を受け止めるかどうか、その心情描写を読者が納得するかどうかは難しい部分と思いますが、そこをあえて触れるのがいいなぁと思いました。
1冊で完結するのなら気にしないかもしれませんが、
上下巻セットなので作り込みを期待していたが、伏線をうまく回収できなかった感じがしました。
シリアス・重い展開を期待している方にはあまりおすすめできないかもしれません