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この呪いは、とけますか。
shintan kairou
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
渚くんと出会ってバケモノ[モッさん]が、ふわふわハッピーおじさん柳田に戻ったも束の間、渚くんに対しての違和感が明かされる2巻。
一見能天気明るく振る舞ってる渚くん、結構ギリギリの精神状態だよ。
足の不自由なアル中の父との二人暮らし。夕食作りは渚くんの分担。お父さんに支配されている感じする。
友達の父親、都会からやってくる大学生グループから性の捌け口にされてる。それに、美術教師も…
色んなことが嫌になった時は、海に飛び込んで浄化するように沈んでる。
渚くんを利用して搾取する大人だらけの中、自分よりはるかに年上なのに、傷ついて心を閉ざしてる柳田が気になって、カラダだけでなく自分を求めてくれる事が嬉しかったのに、あるキッカケでこの関係が変わってしまう。
渚くんの愛読書がまさかまさかで!
こんな偶然って!しかも、なんて悲しい…。
ストーリーが秀逸です。
この先どうなるんだろうかと気にさせられます。
紙本で購入
修正的な表現ではない描写
スメルズライクグリーンスピリットのスピンオフ作品。
1巻の最後の方でお花畑を見た柳田だったが、花の色が黒くなって2巻へ続き…。
もしかして、これから2人に明るい未来が待っている…のかも…とほんの少しだけ期待していたけれど、あ、そうだ、柳田は沈んでた。花は黒くなっていた。
と、思い出した2巻だった。
始まりから渚の闇…というか、周りの大人達が酷過ぎてどうにかして渚が救われないかと願うことばかり。
後半に南條くんが登場したが、これも救いようがない形での登場…。
そんな…と、柳田と共に号泣してしまった。
スメルズライクグリーンスピリットも最後に切なくなって泣いたけど…。
今回は、ただひたすら悲しくて。
それでも、私は何度も読み返すだろう…重くても悲しくても大好きな作品。
1巻の先行き不穏な雰囲気から、2巻どうしようかな…とためらいはしたのですが、表紙を見て、意外に大丈夫そうと思って読みました。
全然大丈夫ではなかった。
せめて、ハッピーエンドが約束されている何か別の本を1冊でも用意しておくことをおすすめします。
中立って低評価みたいに捉えられてしまうかなと、今までは使うのに消極的だったのですが、萌も神も、今の気分とは違う気がするので。
うーん、他の明るいBL読んでも、結局、この作品のシーンの断片がちらついて眠れない。それでも結末は見届けたいです。
永井先生の目の描写にすごく引き込まれます。何も映していないようで、物事の深淵を見ているような、空虚と叡智が共存しているような瞳が好きです。1巻ではとにかく柳田の抱える闇の深さが際立っていましたが、2巻では奔放な少年に見える渚も、いろいろな柵や大人の汚さに絡まれながら生きていることが分かります。立ち居振る舞いは常に堂々としているけれど、それは感情のダメージを軽減するために自然と現れる彼の防衛本能の1つなのかもしれません。
閉ざされた島でようやく今まで溜め込んできた憎悪や恐怖の感情を昇華させられそうな大人と、閉ざされた島の中の狭く汚い人間関係の外に一筋の光を見出した子供。柳田が長年想っていた南條のその後も明らかになり、さらに読めない展開となってきましたが、2人ともこの出会いをきっかけに、良い方向へと人生の舵を切って欲しいと願います。
歪んでます
登場人物8割は歪んでます。いや、病んでるのか
少年のはずの渚は大人びすぎてる
無慈悲に当てられる性欲を受け入れ恐らく身体共に病んでる、というより死んでる?
海に飛び込む行為は死んで(フリ)清めてるつもりなのではないだろうか
その行為でリセットして自我を保ってるのではないかな
今まで受け入れてきた性欲とは違う求められ方をした渚は柳田からの求められ方を愛情かなにかと勘違いしていそうな…
渚は大人びているがまだ子供なので愛とかの考えはまだ幼そうだし
今の段階だと謎が多すぎるのでなんとも言えないが闇が深すぎてやばそう
もちろん渚が自分と同等の闇がありそうなおっさんを渚側に引き込もうとしている気もする
そしてなにかありそうな渚の父親
智の父親が言っていたが「蛙の子は蛙」
渚の父親もソッチだったのだろうか…
渚を探したり、タバコの吸い殻の量が多くあったシーンでも待っていたかのような描写だった
なぜ待っていたのか、なぜ探したりしていたのか
売り物だから?それとも心配して?
わからない。伏線が多くて面白い
もっさんこと柳田も南條君の真実を知ってしまい渚の存在価値が薄くなり、さあどうなるってところで次巻へ
あー続きが楽しみ
渚を取り巻く大人の男たちに、反吐が出る程の怒りを覚えました。
山田(柳田)は渚が遠くを見詰める眼差しに、やはり南條くんを重ねていたんだなぁ…と。
そしてその渚から南條君の行方を知った山田は、目の前の現実が何も見えてないんです。彼はまだ夢の中を漂っていると思いました。そんな山田を慕う渚が切ないし、彼の物分かりの良さに悲しくなりました。
智が父親を嫌っている気持ちも分かりましたが、何も知らない智が事実を知ったらどんなふうに自分を責めるのだろうと心配になりました。
巻末に登場した島外の若者達も、渚にとって同じような存在なんでしょうね。
渚が自ら進んでそのようになったとも思えず、まだまだ真相は謎が多いです。
願わくばこの「深潭回廊」が山田(柳田)の起死回生の救済のお話である事を願います。
少しずつでも穏やかにハッピーエンドに向かうかと思ったら、やっぱりそんなわけありませんでした。全ページほぼ、闇。搾取され続ける渚の死んだ目が読んだ後もずっと突き刺さって離れません。
狭い地域で、小さな世界で、まだ非力で逃げることができない子供が弱い大人に蹂躙される様は、この作品だけでなく現実にあることを改めて考えさせられます。
柳田との共依存気味の関係もあるきっかけから少しずつ変化して、渚の場所がどんどんとなくなっていくのが辛かった。
柳田が渚を救えるのか、救うことで自分を救えるのか。たとえハッピーエンドにならなくても完結まで見届けたいと思います。
カバーイラストにもある、自分の性癖や過去から逃げる大人と、大人の性の捌け口にされる少年の膝枕が刹那的です。
2巻では、渚を取り囲む汚い大人たちと大人になりつつある少年少女たち、また柳田の過去の重要人物との切り口のお話でした。衝撃に毒が抜けたような白い柳田が印象に残ります。
前半の大人と子供、後半の柳田の少年時代と現在は対になっているのでしょうか。
行為が出来なければ一緒に居られないのか、というのは以前から疑問でした。そして渚がぬくもりや素の会話を柳田にだけ求める理由は何なのでしょう。
渚が唯一助けを口にした相手柳田、彼が渚を目に留めていられるのは、今だけなのでしょうか。
渚はもう望みがないと気付いてますね。
人格を無視して行われる行為に、真っ黒い目をした彼自身がこれ以上蝕まれない未来が描かれる事を祈ります。
目が…怖くて…慣れない…
お話自体神ですが、この巻だけで言えばまだ途中段階なので、中立の立場にしました。
1巻から予想はついてたのですが、渚の置かれた環境が酷すぎて読むのが少々辛い2巻でした。
親に縛られ、周りの大人に搾取されている。
その状況をなかば諦めている感じなのが余計に辛い。
そっと発した信号に柳田は気づいてやれるのだろうか。
どうか気づいて欲しい、と今は祈るしかありません。
憎いと感じながら心の隅でまた会いたいと焦がれていたんでしょうね、南条くんに。
柳田との思い出を物語にしたあと亡くなった南条くんは何を思っていたんだろう、と思いを馳せるととても悲しい。
だけど、柳田には今は渚を見てほしいな。
今きっと柳田を必要としていて、柳田に必要なのも渚じゃないかなと思うから。
最初に言うと、まだ終わりません。続きます。
まあ、こういう主題だから2巻でストンと完結するわけもないですね…
冒頭、渚とまったりな山田の図。
何よ。山田はすっかり憑き物が落ちたようなイケメンで、渚も山田の傍で小悪魔なんかじゃなくて邪気のない可愛らしさを漂わせてるじゃないの。
だけどこの巻は渚のいる地獄がこれでもか、と描かれる。
それは家。
それは学校の校内。
それは学校を抜け出した海の上の岬。
地獄の鬼は、父親?美術の教師?親友のお父さん?
この巻の描き方では、「山田」は渚が自分で頼った相手で、「山田には」愛情があってやってること、のように読める。
が、本当にそうなのだろうか?
1巻ではもっと山田を煽っていたではないか。
一方、学校の友達の前では全く年相応で、他の同級生たちとなんら変わらないのに。
渚、という少年は謎めいていてその姿が、その全貌が見えてこない。
さて、渚についてもっと知りたかったけれど、物語はまた別の展開に進んでいくのです。
渚が読んでいた本、『彼方へ』。
その著者名を見た途端、山田を取り巻く空気が一変する。
東条遥。
それはあの懐かしく苦しい記憶の。
そして渚は言うのだ。それは「遺作」だと。
その瞬間から山田の視界から渚は消え、山田は柳田の心に戻ってさまよい出す…
3巻はどうなるんだろう。
渚は?
地獄にいて、諦めているのか?それとも悪意を持って山田も自分の場所に引きずり込もうとしているのか?
あるいは本当に山田に愛情を持って共に抜け出すのか?
過去から死人の腕が伸びてきて足首を掴まれた柳田は?
教師時代に戻って渚を犯そうとするだろうか?それとも渚に殺してくれとでも?
ますます先が見えない。深すぎる深潭。そして曲がりくねった回廊。