初恋とは似て非なるもの

hatsukoi towa nite hinaru mono

初恋とは似て非なるもの
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神6
  • 萌×211
  • 萌9
  • 中立4
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
7
得点
105
評価数
31
平均
3.5 / 5
神率
19.4%
著者
松田とらいち 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
電子発売日
価格
¥680(税抜)  
ISBN
9784758022040

あらすじ

大学生のトーマが最近気になるのは、バイト先の先輩・森のこと。
なにをしたわけでもないのに避けられ、嫌われている様子。他のバイト仲間に聞いても理由はわからないまま…
「職場の空気改善のため」という酔っぱらったバイトリーダーの一言で森と一ヵ月間つき合うことに!?
断ると思っていた提案を、なぜか森は受け入れ――?
なにを考えているかわからない先輩のはずが、段々可愛く見えてきて…これって流されてる?
【描き下ろしあり】

表題作初恋とは似て非なるもの

佐伯冬馬,19歳,大学2年生
森亮輔,20歳,大学3年生

その他の収録作品

  • 描きおろし
  • カバー下(キャラ紹介)

レビュー投稿数7

色気のある絵

自分だけに不機嫌で冷たいバイト先の先輩のリョースケと飲みの席のノリで一ヶ月お試しで付き合うことになったトーマ。
いざ話してみるといろいろな表情を見せるリョースケが気になり、どんどん惹かれていくように…。
リョースケは初恋で苦い思い出があり、恋に臆病になり想いを抑え込むようになってしまっていましたが、トーマから気持ちをぶつけられて、初恋を振り切り一歩踏み出せて。

序盤のリョースケの態度はトーマへの気持ちを隠していて素がわからないのでしばらくはキャラが掴みづらかったのですが、読み進めていくとちょっと天然?なかんじのほわっとした可愛らしさが溢れてきて、はじめからは想像がつかないくらい、何だこの可愛い生き物は…ってなります。
トーマもいいわんこタイプですが、無自覚な執着から見せる扇情的な表情がよかったです。

カバー下はトーマとリョースケのキャラ紹介。
ふたりの性格がよく出ているポージングで、なんともエロいです。
絵がとても色気があるんですよね〜(照)
えっちシーンも大学生らしくがっつく感じはあるのですが、醸し出すムードがアダルティックでドキドキしてしまいました。
作者様は外国人を描かれてもすごく雰囲気が出るだろうなあ、と思いました。

7

気になる先輩とお試しで

今回はバイト仲間の文学部2年生と農学部3年生のお話です。

初恋を引きずる受様が王様ゲームの罰ゲームで
付き合い始めた攻様と新たな未来を歩き始めるまでと
2人の熱い夜を描いた続編短編を収録。

大学生の攻様は居酒屋でアルバイトをしていますが
先輩バイトである受様がなぜか自分にだけ
冷たいような気がして気になっています。

シフト希望を聞かれたバイトマスターに
さりげなく受様について訊いてみたら
(冗談で)「普通に嫌いなのでは?」なんて言われて
落ちここんでしまいます。

そんなバイトマスターが親睦会企画してくれますが
他のバイト仲間からも「仲が悪いのか」と訊かれた上に
大学が同じことを教えられて益々「何かしたのか」と
疑心暗鬼に陥ってしまいます。

気になって目で追っていた攻様でしたが
やがて始まった王様ゲームで王様となったバイトマスターに
「2人の仲良くなってもらいたい」からと
「とりあえず1ケ月くらいつき合っちゃえば?」と
無茶難題を投げつけられるのです。

ところが酔っぱらっていたのはバイトマスターばかりでなく、
会がお開きになるとバイト仲間達も2人に向かって
「カップル誕生おめでとう」「痴話げんかも程々にな」なんて
無責任な冷やかしを投げてくる始末です。

受様はそんな冷やかしに怒り心頭のようでしたが
別れ際に「1カ月だけつき合ってみるか?」と言ってきて!?

雑誌掲載作をまとめての紙書籍化で
同じバイト先で働きながらも犬猿の仲と言われた
先輩バイトの受様と後輩バイトの攻様の恋物語になります♪

店頭で綺麗系な絵柄と
『攻様が嫌われている受様と「職場の空気改善のため」に
付き合う事になる』という設定が面白そうと手にしました。

実は嫌いどころか平気でいようしてツンツンな受様と
受様に翻弄されているようでいて実は押せ押せな攻様の
"お試し"のお付き合いがどうやって"本当"になるのか
ワクワクしながら読ませて頂きました (^-^)/

前半は攻様視点なので受様の想いが見えませんが
後半で受様視点へ変わる事で受様の言動の訳が見えてきて
受様が攻様に惹かれていった原点が見えてくると

受様の健気さが際立ってきてきゅんきゅんさせられ
攻様の強引さに萌え萌えさせられました♡

カバー下には主役2人のキャラプロフィールが載っています。
出版社の呟きによるとカバーが金色でキラキラにしたので
こちらは銀でキラキラにしたそうですのでぜひチェックを♪

3

良き年下攻め~

攻める時は敬語が抜ける年下大好きです!!
自分にだけ素っ気ない苦手な先輩とちょんなことから付き合うハメになるわけだけど、
知る程に…かわいいとこカッコイイとこ見えてきて!
ツンツンしている内に隠した健気さ!!
本音が垣間見えるの可愛すぎました!!

後輩トーマの抱き合うまでの流れと押せ押せ甘えぶり、
ちくびの弄り方がえっちでえっちで
本当にノンケだったの?と疑いたくなるくらい!!!
翻弄されているようで、しっかり押す!執着!があるところ良い!!!

1

初恋とは似て非なるもの

表紙が美しくて印象的です
お話は、受けが攻めのことを密かに思っていて、ひょんなことからお試しでお付き合いするお話

攻めは、最初嫌われていると思っていたけれど受けの人柄を知れば知るほど惹かれていくやつです

安定の展開で良かったです
攻めも受けもどちらもモテそうで、お互いに心配しあってるの可愛いです

攻めのキャラクターが好き
人たらしだけど誠実で、実はしたたかで良かったです
受けは一人相撲なところもありますが、頑張ってるところが良かった

この先生の絵は、線がとてもキレイです

1

人はそれを「運命」と呼ぶ!

初めて読んだ松田とらいち先生の作品です。

大学2年生 佐伯 冬馬と大学3年生 森 亮輔のお話。

焼き鳥「吾郎」でバイトをしているトーマは、同じバイトの先輩 リョースケから嫌われてように感じていました。
なぜ嫌われているのかはわからない…。
トーマがバイトリーダー 柴田さんに相談すると、親睦会が開催されることに。
親睦会では恒例の王様ゲームが始まり、不穏な2人の様子を見かねた柴田リーダーが命令します。
「手っ取り早くつき合っちゃえば? 1ヶ月くらい」

松田とらいち先生のデビューコミックスでしょうか。
Twitterを拝見させていただいたところ、昨年に商業デビューされたようです。
他にも、Twitterでは舞台になっている「吾郎」のスタッフの紹介や漫画が掲載されているので、本編と合わせて読まれるとより楽しめると思いますよ。

全体的に粗削りな部分はありますが、繊細な絵柄には色気も漂っていて、これからどんどん美麗になると感じました。
また、ストーリー構成もきちんと考えられており、起承転結が上手に組まれています。
1話~3話まではトーマ視点、4話と5話はリョースケ視点になっているのですが、それぞれの感情や気持ちの変化も丁寧に描かれていました。

王様ゲームで付き合うことになった2人。
それはリョースケの一か八かの賭けでもありました。
1年前に大学の食堂で話したトーマのことが気になっていたリョースケ。
その後、偶然にトーマが自分のバイト先に入ってきました。
本当は嬉しいのに、リョースケは過去の経験からトーマに気持ちをバレないようにと距離を取ります。
中学の頃、初恋の相手にリョースケは気持ちが伝えられませんでした。
「気持ち悪いし 正直迷惑だわ」
男性から告白をされたら?…友人同士の会話でしたが、リョースケには自分への答えに聞こえたのでしょう。
好きな相手の迷惑にならないように、トーマの迷惑にならないように――
そんな時、親睦会の王様ゲームがあったのです。

両片想いに生じるスレ違いやトーマに告白する女子がいるのですが、リョースケに感情移入していたため、めちゃくちゃハラハラしました(笑)
同性を好きになることで相手に迷惑を掛けたくないと、もう何も望まないと決めたリョースケの気持ちが切ない…。
でも、自分の気持ちに素直なトーマがリョースケを優しく激しく包み込みます♡

このお話には当て馬が登場します。
トーマのゼミ仲間 ユカちゃんです。
友人が告白に立ち会うなんて…中学生か!
脇キャラとしては、トーマの大学の友人 タケシとヤックン、バイト先「吾郎」のスタッフの中井さんとまり子さんが登場します。
おすすめは、「吾郎」のバイトリーダー 柴田さん。
2人の愛のキューピッドと言っても過言ではありません!
ちなみに、お兄様が「吾郎」のオーナー兼店長らしいです。

Hシーンは、エロさと濃厚さはもちろん、妖艶な雰囲気もありました。
引き締まっている曲線も綺麗でしたね。
個人的には、トーマがかなりのテクニシャンだと思いました (๑•̀д•́๑)
リョースケの服を脱がせる時も、ベッド押し倒す時も、アナ〇責めをしている時も…全てにおいて優しく無駄がない(笑)
リョースケを大切に抱いているのが嬉しかったな。

描き下ろしは、本編のその後のお話。
最初から最後まで、ベッドでイチャイチャしています。
ラブラブな2人に幸せ!

トーマがリョースケに魅かれていく過程と、リョースケの叶わない恋だとわかっていても止められない気持ちが良かったです。
バイトだけじゃなく、大学や旅行などシチュエーションがあったのも楽しかった〜。
はぁぁ、ペアネックレスのプレゼントなんて素敵だわ♡
…ただ、2人が旅行した先に、どうして「ナノプシャンポリマー」のネックレスがあったのかは謎ですが(笑)

別々の世界がひとつになる。
ほどよくドラマティックで、甘くてエロい…そんな美味しいところをギュッと詰め込んだ1冊でした。
少しでも興味のある方は、ぜひご覧いただくことをおすすめします。

7

結構イケメン度の高い、紳士な肉食系。

ツン過多のリョースケさんは実は可愛い。切な可愛い。
バイト先の同僚の森さんは、冬馬だけに冷たい。気になる。もう、この時点で、冬馬は気持ちをだいぶ持ってかれてるので。森さんがもし。とんだビッチだとしたら、ものすごーくあざといんだよ。もちろん、森さんは、我知らず変な態度になってしまっているだけ。
いじらしいのだ。ほんの序盤だけ。冬馬視点で、後はほとんどリョースケさん視点になって行く。当たり前だけど、リョースケさんは冬馬の事を好きになっているから。ノンケであろう彼の迷惑になりたく無くて。避けて。素知らぬふりしてて。
そのくせ気になって仕方なくて。バイト先の先輩の軽口に乗った風を装って、冬馬と付き合うなどと言い出してしまう。破れかぶれ。めちゃくちゃ。心千々乱れて。やっぱり可愛い。
冬馬の方は、そんなリョースケさんの気持ちには全く気付いていないのに。ふと見せる笑顔とか。頼りない風情とか。ダダ漏れてしまっている切なさが醸し出す色気、なんかに当てられて、どんどん可愛いと思ってしまうのだ。ビックリするくらい抵抗無く、壁を越えてくる冬馬にたじろぎながら、かすめる様なキスを受け入れて行くリョースケさんはエロい。
最初は、森さんに冷たく避けられて、ビク付いている様にも見えたのに。
冬馬は結構紳士で。そのくせガツガツした肉食系。手に入れたいと思ったら、力づくでも。阿吽の呼吸の様に。受け入れて貰えるからこそ、奪うキス。
うーん。冬馬が仕掛ける不意打ちキスはどれも少女漫画的にイケメンですが。
初めての旅行で、浴衣姿。タオルを首に掛けて引き寄せるキス! 堪らんです。カッコ良すぎ。コイツ、慣れてる!ムカつく!ははっ。
『今夜抱かれるのか。』と、弱い覚悟をしているリョースケさんだったけれども。
互いの気持ちを言葉にして無かったからか。キスと触りっこだけで、それ以上は何もせず。意外にも紳士、我慢する冬馬もいい。

リョースケさんにとって。淡い初恋は、自分の気持ちに蓋をして終わった遠い日。
冬馬との恋が本当の意味での初恋なのだと思う。まさに、「似て非なるもの」。タイトルの意はここにあったのね。

修正はあるような、無いような。見えてない風の様な、見えてる様な。ぼんやり。

0

表紙に惹かれて購入

表紙の美麗なイラストにホイホイされて購入しましたが、中身の絵が少し印象と違いました。

ストーリーは王道ですね。
冷たいバ先の先輩と飲み会王様ゲームの命令で1ヶ月間付き合うことになり、やがて本気の恋へと発展する。

ただウェイ系ヤリサー大学生の飲み会ならいざ知らず、バイトの飲み会なので社員さんもいるであろう場で王様ゲームをやって、口移しで酒を飲ませる命令をして、あげく仲の良くない2人を無理矢理付き合わせる命令までするなんて、パワハラセクハラ時代錯誤てんこもりすぎて、心の中の冷静な私がツッコミを入れてしまって…
全然ストーリーに没入できず…


その後も攻めを好きな女の子の告白に女友達が付き添って、「この子ずっとあんたが好きなの!付き合ってあげて!」と代理で告白までしだす展開に、
冷静な私:「小学生かっ!」とツッコミ。


そんな告白現場に受けが乱入して「オレとそいつは冗談で付き合ってただけだから!」と主張する。
冷静な私:「キミそんなアグレッシブなキャラじゃないよね?!陰でこっそり思いを秘めていたキャラだったよね?!」とツッコミ。


逃げ去る受けを追いかけようとした攻めを引き止める告白中の女子。
冷静な私:「キミもそんなアグレッシブなら最初から1人で告白できたよね?!」とツッコミ。

とにかく終始ツッコミが止まらない私…


なんというか、いろんなキャラがブレブレな行動してチグハグに見えるんですよね…

1ヶ月という期間限定お付き合いゆえの葛藤とかがもっとあるのかと思っていたら、アッサリと1ヶ月過ぎてもデートの約束とかしてるし…

「(期限が来るまでの)もう少しだけ付き合ってよ」とかせつなげに攻めに言ったりして、そこにこだわってたはずなのになぁと、肩透かしを食らった感が否めず。

おそらく、作者さんがこのストーリーに落とし込みたいこととページ数との折り合いが付かなかったんだろうな、と。
商業デビュー作品ぽいですし。

絵は色っぽい雰囲気がありますし、これから作品を出すごとにページ数に合わせてストーリーを要約することにも慣れていかれると思うので、ポテンシャルを秘めた作者さんだと思います。

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