電子限定版
saigo no itteki
キャラ文庫コミカライズコレクションに収録されていた作品が単話配信されました。特定の作品だけ読みたい者にとってはありがたいです。最近小説の方を読了して記憶がまだ新しく、湖水先生ファンなのですぐに購入しました。
湖水先生はブルーの色使いが特徴的な作家様で、水をテーマにしたこの作品にぴったりだったなぁとあらためて思います。
小説の挿絵そのまんま、動く保嵩と堤に今更ながら感動です。個人的には弟の響二推しだったので、子供時代のワンシーン(悲しいシーンだけど)でコロコロのおチビちゃん姿が見られたのと、仕事に向かう保嵩を堤と響二のどちらが車で連れていくかで揉めるシーンにちょこっとだけ登場してくれたので嬉しかったです。あぁ響二よ…。いつかその兄を思う一途さが報われて欲しいです。
ストーリーとしては、保嵩が浮気…?という聞き捨てならない煽り文どおり、あの堤が嫉妬しまくって取り乱すという展開。ですが、ふたを開けてみれば二人の結びつきが特別なものだったと再確認させられるもの。
保嵩が一番癒したい人を癒せない悲しみが切なかったです。
コミックで味わうと、キャラのイメージがより湧きやすくなりますね。うぅー、続編かスピンオフが読みたくなってしまいました。企画自体に感謝を込めて神!です。
小説「一滴、もしくはたくさん」番外編は、本編でも挿絵を担当された湖水きよ先生による漫画となっています。
あの、堤、保嵩、響二たちがそれぞれ実態を持って動き出す感覚。
時間軸は本編後か?
ある日、保嵩が正式なルートの依頼でもないのに路地裏で「枯れ人」に水遣りをした。
不審に思う堤だが、その後もその枯れ人から保嵩に連絡が来ている様子で、ますます不信感を抱き…
ついに外回り中に枯れ人と2人で会って笑顔を見せる保嵩を見かけてしまう!
保嵩が自分といるのはただ「水人」だからなだけ?と猜疑心・嫉妬心・独占欲でグルグルな堤だが…
さて、その枯れ人と保嵩との関係は?
大丈夫。保嵩は堤を裏切ってないし、逆に堤への想いは豊かな水の恵みのように。
湖水きよ先生の絵による保嵩は神々しい女神感あり。
枯れ人にエネルギーを分け与える使命を全うする保嵩。
堤はますます保嵩に惚れ直したようですね。
本編での消化不良を補いたく、湖水きよ先生のコミカライズだしと思い期待して購入しました。
結果、より保嵩のキャラが好きになれなくなりました。原作の方がまだ好きだったです。
保嵩が口下手なのは分かるけど、堤へのあの態度はあり得ないです。堤が1番まともに思えてしまいました。理由があっての事だとしても不快でした。
最後に画家の個展で見た保嵩の絵は、流石の湖水きよ先生で神々しかったです。
読むんじゃなかったと後悔してます。