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futari no bed
いや〜〜〜、ちょっと時間を置きながら数日かけて読み終わったのですが、めちゃめちゃ萌えました。。
まだ読み終わりたくないよー、この2人の同棲編を見せてー!!という気持ち。
安西リカ先生に脱帽。
ここのところ立て続けにファンタジー作品を読んでおり、大学生×大学生のお話は久しぶりでしたが、やっぱり日常系のお話っていいですね。。グッと胸に迫るものがある。
もうね、「ノンケに恋してしまったワンコ系一途男子(攻)」の切なさが、ぎゅぎゅぎゅぎゅーーーーっと濃縮100%で詰まってます。健気すぎて泣けるほど。
高校生の時から想い続けて、告白してもダメで、大学生になってからは受けの隣の部屋に引っ越して、「先生(受けは攻めの家庭教師をしていたので)のことが好きだから」ってさりげなく(さりげなく言ってる風だけど、毎回、攻めの気持ち的には全力。それが書いてなくても分かっちゃう)伝えるも。
攻めにとってはなんと”好き”と言われることが「毎日の天気予報とかゴミ出しの日」みたいに当たり前のこと、忘れてはいけない日常のルーティンに、なっちゃってるんです。残酷。
でもでもね。受けの気持ちとか態度に、私はなんだか共感というか、理解できちゃうというか、そうだよねえ、と思える部分が多かった。
だって仮に自分の同性の元カテキョ先の生徒から「好きです」って言われたら心の底からキョトンとするし、黙って隣に引っ越して来られたら、普通にちょっと怖いと思うし引く。かといって、話も合うし一緒にいれば楽しい相手を、全力で拒否して関係を絶つのも、自分にはできそうにないな、と。。
「欲しい欲しい」って言っていれば、何でも手に入るわけじゃない大人の世界。
そんな現実を突きつけられる感じが、なんだかすごく考えさせられて、深くて、良かった。。
BLではあんまりない展開だと思うけれど、この2人が最後までくっつかなくても、それはそれで別ルートの神作品として私は捉えられただろうなーって気がします。
いやでもくっついてくれて本当に嬉しいんですけどね!
読後、きゅんとしたシーンを読み返していたんですけれど。
名前を呼ぶと呼び返してくれることが嬉しくて、
「先生」
「なに」
「先生」
「だから、なに」
って繰り返すところ。ここ、好きだなあ…って思いました。
付き合うことになってからの、なんてことない日常なんですが。
入江(攻)の幸福感が伝わってきて、泣きそうになりました。
あと、口絵の草間先生のイラスト!!
ここ、物語の鍵を握る重要シーンの部分なんですが。
眠る深水(受)に、入江がどんな気持ちで繰り返しキスをしたか…
もう、本編を読んだ後に口絵を見ると、なんとも言えない気持ちで胸がきゅーって締め付けられます。
入江君の粘り勝ち。本当に良かったねと言いたい。
私の中で、大好きな攻め様たちの1人になりました、入江君。
「先生」
ずっと先生呼びな年下攻めに、こんなにも切ない気持ちにさせられるなんて…。
前2/3ほどは受けの深水目線で、残り1/3が、想いを通じ合ったあとの2人の話で、攻めの入江目線となるこの作品。
受けがね、途中までダメでした。
イライラしちゃって。
深水が家庭教師をしていたその教え子が、入江。
叶わない想いと知りながら告白し、断られてもなお、諦められず「先生」「先生」と。
この入江のケナゲさに、あーーもうっと、息苦しくなるほど気持ちを持っていかれました。
深水の無神経な言動にムカついたあまり「もうこんなヤツ、やめとけよー」と入江に(雑な)アドバイスをする友だちポジになりたいとすら、思いました。
のほほんとイイ人のフリした酷い男だよ、深水。
まぁ、友人(この場合は生徒)と思っていた同性の相手から肉欲込みの恋愛感情をぶつけられたら、と現実的なことを考えると無理もない話なのですが、これはBLなので!!
入江目線になると、どれだけ深水のことだけをずっと恋い焦がれてきたのかという、想いの重さと深さに、胸を打たれまして。
恋人になってもその関係性に不安を抱く入江の執着っぷりに、思わず苦笑いですよ。
こんなにケナゲな愛情を、受け入れてくれてありがとう、先生。
…と、いつの間にか私も先生呼びになり、やっと深水の無神経さを容認できたのでした。
というわけで、入江目線の話がなければ、深水にモヤモヤしながら終わったと思います。
評価も違ったでしょうね。
最後に載ってたお姉さんのイラストで、更に加点されましたけど(笑)。
攻めは超一途な年下攻めで、年下攻め&ワンコ攻め大好き人間としては大好物なはずなんだけどあんまり刺さらず、レビューするのは難しい……と読んだきりだった作品を再読。
再読してもまとめるの難しいけど、一言で言えば、BLでたまに出てくるノンケ特有の残酷さってのがギャッ!となるほど描かれてる作品だなぁと。
「好き」をなぁなぁにして、いつしかゴミ収集日と同じような扱いとか、ほんと酷い。
でも、なんかわかる気もするんですよね。
「「勝手に恋愛感情ぶつけてきた」という受けの言い分に、確かに!と思ってしまうし。
というのも「一度振られてる受けの隣の部屋に引っ越してくる」って、メンタル強の執着攻めとしてはアリだけど、この攻めはそういう路線でもないし。
そして深水も相手が女の子だったら、「俺と付き合うのは絶対に無理」と釘さしつつ、友達として親しくするなんてこと絶対にしなかったと思う。
だけど根っからのノンケだからこそ、男同士の気楽さの感覚が捨てきれないというのかな。
おまけに、肝心のことになるとやり過ごす性格で……。
あと攻めについて。
本来ならこういう一途で健気な年下攻め、死ぬほど好きなはずだけどこの作品はちょいと痛々しくて読んでいられない。
というのも、睡眠剤飲んでるというくだりで、Oh……!となってしまいまして。
深水の受け入れてやりたいけど、でも…みたいな気持ちもわかるし、睡眠剤ないと眠れなくなってしまったほどの入江の思い詰めようもOh……!だし、困ったなぁ、と。
だってさー、自分に置き換えてみて、いい子だなと懐かれて仲良くしてた後輩(同性)から好きです、好きです!言われたらどーするよ?とつい想像してみたら、深水の苦悩も理解できるし。
可哀想な攻めやら攻めの苦悩やら、健気で一途な攻めは大好物だけど、あくまで健全な状態を保ってるというのが大前提であって、お薬が必要になるほど追い詰められるのはアウトなんだな、エンタメとして楽しめなくなってしまうんだなという自分の分水嶺を知ることが出来た点では良かったです。
レビューも多いので、感想/印象だけで。
骨子としては、同性の年下から恋心を寄せられて、応えられないのにどうすればいいんだ…となる大学生、のストーリーと言えるわけですが。
主人公の深水は残酷だ、と言われてるけど。ならどうすれば良かったんでしょうね。
恋愛が絡むと「0か100か?」ですか?
この辺、男女の友情は成立するか?みたいな命題と似てるような気もしました。
男同士で、もとより「友情」が先に立ってるはずなのに。
一方が恋心を抱いていて、もう一方が「その部分」に応えられなければ全て切り捨てなければならないのか。
難しい主題だな〜と感じました。
確かに深水は間違えた、とは思う。睡眠導入剤のくだり。
なら一見健気な片思いマン・入江はどうなの?
「先生、先生」と捨てられた仔犬みたいにいつまでも縋ってくるから深水が離れどころを見失ったのでは?
本作においては、一途な年下攻めの入江がついに激情に駆られて深水を押し倒し。
でもそれを「レイプ」と感じさせないように描写されているので、読み進める側としては「やっと想いが遂げられたのね!」みたいに入江応援的感想になるわけだけど。
一度受け入れたら、元々ノンケの深水も入江の深い愛情が嬉しく、セックスもしたい、と変化して完全ハッピーエンディングになっていきます。
ノンケとゲイの恋という葛藤も攻めの一途さで一念通天。良かったね、という展開で読後感は良かったです。
とはいえん、先生は家庭教師の先生です。
でもやっぱりちょっと萌えシチュですよね。
今回は年下の攻め君(入江)がだいぶん頑張り屋さんで、ずっと先生のことが好き、と言い続けるんですよね。また、先生の方も、親友がゲイってこともあって、それそのものにはなんの抵抗も偏見もない。
でも自分はノーマルだからっていう固定概念?があって、素直に入江のことも答えてあげられないんですよね。
振り向いてくれない人を好きでい続ける、諦めきれない思い、入江君の辛さって本当に可哀想だったと思う。ふくちゃんん、君は正しい!
やっぱり深見が中途半端というか(実際には入江に心が持ってかれてたからこそだとは思うけど)ひどい男です(苦笑)
それでも素直になったら、楽になれたんじゃないかな。
でも、入江は不安で仕方ない…だって今までが今までだったからね。深見はこれからも、もっとわかりやすい愛情を入江に注いであげてほしいな。
入江が就職して、稼いで、週末は掃除したり。深見は家で仕事してご飯作って。
良いバランスでやっていける感じがする良い終わり方でした!
設定も内容も面白かったです。
面白かったけど、何だろう。何かいまひとつ足りないような……って感じでした。
家庭教師の深水のことを一途に好きで追いかける入江。大学も深水と同じところ、アパートもお隣さん同士で、とにかく入江の深水大好きが溢れています。執着ワンコ攻めは大好きな属性だし、シチュエーションも好きなヤツ!なのに、完全には浸りきれなかった。。。
前半は深水の視点から。
入江に好かれて困惑する様子がありありと描かれています。入江に何度も告られては無理だと断り続けています。隣人の入江と過ごす時間に居心地の良さを感じているのに。
深水は入江を振り回しているように見えました。入江にとっては生殺し状態。深水にとって入江は一緒にいて落ち着く存在だけど、付き合って恋人同士らしいことをするのは無理だと言う。でも突き放しはしない。
深水から離れると決断したのは入江からです。一緒にいたら何をするか分からないから、と。深水視点だけど、入江の気持ちが切なくて堪らない。深水のことが本当に好きで好きで一途に想い追いかけてきて、何度も振られるけど距離は近いなんて…ツラすぎる(涙)このまま本当に2人はくっつくのかと不安を覚えました。
深水は睡眠剤を飲んで無防備な様で、しかも入江にとったら誘惑的な言葉を言うし何なの?って感じでした。これも入江のことを好きになっていたからの言動なんですけど、素直に言えよって……。言葉足らずは、読み手がシンドイです。
私としては、入江が他の男子と一緒にいるところを見て深水がガーン!自分の本当の気持ちに気づいて深水に告白する、くらいのことを期待していたわけです。つまり、深水が自分から好きだーって入江に告って欲しかったんです。入江の気持ちに甘えてるところが見え隠れしていたのが、ちょっと残念でした。深水の熱量が低くて好きの気持ちが伝わりにくいったら。深水はそういうキャラですが、あんなに好き好き言ってくれていた入江ですから、同じくらいの熱量でぶつかって欲しかったです。
「先生、付き合って」→「うん」では物足らんでした。
後半の入江視点。
本当に入江が良い子でした。彼はとことん応援したくなる。そして不憫なシチュエーション…入江を落ち込ませないで欲しいです。その後、深水の真意を知って救済されますけど、そこに至るまで邪魔ばっかりでプチイライラしました。そこまで引っ張るからには、その先には甘いラブがあるんだろうなって期待MAX。確かに深水からアプローチしていて期待通りなんだけど…もうひと声!深水が入江をガツガツに求めて乱れまくって何度も…を期待してました。あんだけ外野に邪魔されまくったんですから、それくらいの熱があっても良かったかなぁと思いました。キレイな感じでサラサラと流れて終わって…私には消化不良でした。
とにかく入江と深水の熱量が不均衡で、セックスの時くらいは熱量は同等であって欲しい!
「あたらしいベッド」の内容も、最後までしないんかーい!と突っ込んでしまいました。新しいベッドってタイトルだから、引っ越し先でのベッドのことを想像してました。
深水・入江の2人の視点から読んで、どちらも入江の気持ちに寄っていた印象でした。だからか私はすっかり入江に肩入れしちゃいました。
深水の入江に対する愛情の緩急がもっとあったら良かったです。
深水や入江の家族の描写が個人的には読んでいて楽しかった!丁寧なバックボーンがあればこそですね、すっかり物語に入り込むことができました^ ^
小説も読むようになって、少しずつ作家さんも幅を持たせたいと思い始めて、でも大きくハズす事はしたくないと評価の良い作家さんから読み始めてます。
初めて読む安西先生の作品でした。
挿絵が草間先生だったのも選ぶポイントとなりました。表紙も最高です。
家庭教師をしていた生徒にこの上なく愛されて愛されて、無自覚に傷つけたりもしますが、それでも諦められないって言われたりして、とにかく一筋に思われ続ける受けのお話です。
大抵の愛され受けは絆されやすいのですが、こちらの深水はノンケで恋愛体質ではなく、性欲も少ないタイプなのでなかなか流されないです。
年下で自分の事を好きだと慕ってくる入江を可愛く思いながらも、恋愛関係にはなれるはずもないと断り続けるんですね。
それでも諦められない入江が切ない!重すぎる程の愛が切ない!
なのでこの2人の結末はホッとしましたし、涙が滲むほど嬉しい気持ちになりました。
書き下ろしでは深水の気持ちも大きくなっていて、それに比例するように性欲も増していて、イチャイチャしてくれて良かったです!
早く音を気にしないでいい部屋に越して、思う存分イチャついて欲しいです。
この本の前に別の作家の作品で大地雷を踏んでトラウマレベルに凹んでいたので、安西先生はやっぱりハズレがないなぁと実感しました。
異性関係でモヤモヤする胸糞展開もないので安心して読めます。
深水には恋を自覚する前に、入江の交友関係とかにもっと嫉妬して欲しかった!
それもう好きになってるやつ!!!!
と読んでる方は思ってしまうのに、ノンケ深水は簡単には揺るがない。入江が好きで好きでたまらない気持ちを吐露する場面は切なくて、普段の仲睦まじさか楽しい分、好きなのに受け入れられない深水、踏み込めない入江が苦しかった~そこを乗り越えるまでがキリキリ切なかったりきゅんとしたり大変でした…くっついてからの心配ごとは可愛くて、良い溜息出ました。
健気でひたむきな年下攻めっていいな~としみじみ!!
ここまでノンケ相手に叶わない恋を続けるお話は初めて読んだかも。
もう入江が可哀想で健気で。
好きの一心で深水を思い続け。
中学生の頃から深水を心の支えにしてて、高校2年の時に家庭教師として出会い。あの頃もこの頃も週2日会えるのが楽しみで。
深水は入江を好ましく一緒にいると安らぐし落ち着くし、俺を恋愛対象にしなければいいのに…と。
そしたら一緒にいられるのに。
入江の告白を受けても無理だからと言い続け、なのにほぼ同居生活を送り、平気で入江の前で下着1枚でいたり。
深水は残酷ですね。自覚がないところが余計に。
入江がどうしても深水を諦められなくて、距離を置かれそうになったら、もう変な目でみたり好きって言わないから!って縋るところとか。
やっと結ばれてからも入江は不安でいっぱいで。やっぱり無理だと言われるんじゃないかと。
でも実母と話してこれは親譲りだな!一生好きでいてやる!って思えたのがとっても良かったです。
二人とも家族関係に不満があり実家に寄り付かなかったけど、腹を割って話せて色々すっきりしたんじゃないかな?
入江のポケットの中で深水と手を繋いだり、深水をギュッと抱きしめたり。いいですね!
途中までは入江に肩入れしちゃって、深水好きになってよ!こんなに一途に好きだって言って、でも怖がらせたり嫌われないように気を使ってくれてるのに…と。
積もってた好意が突然花開いた感じで両思いになったのかな?
将来設計も立てて二人で一緒に生きていく気満々で感無量です。深水は寒がりなことを気付かせてくれた入江を自分にはこれくらい厚いコートの方が良いって。
名も知らぬ匿名の姐さん、この作品と出会わせてくれてありがとうございました。
年下攻めらしい一途な攻めの入江、ノンケ受けのノーマルな深水。
ストレートとゲイ、昨今ではなかなか着目されなくなってきたテーマで描かれた作品だと思います。
安西リカ先生らしく、激しい事件などはありませんが丁寧に二人の気持ちが描かれています。
入江が深水の手をとって自分のポケットに入れるシーン、幸せでほのぼのするビタミンチャージな風景です。
こういうの、こういうのでいいの〜!安心して読める!!とほのぼのハピエン厨の血が沸き立ちました。
深水への呼び方がずっと「先生」なのも可愛らしい。
深水が自分の気持ちになかなか親愛なのか恋愛なのか名前を付けられない葛藤が切なかった……。
でもしっかりと逃げずに入江と向き合って答えを出していく、後半の幸せそうな二人に胸キュンが止まりません。
深水のお姉ちゃんも可愛いですね!
二人の今後も見ていたい、そんなもどかしくも愛おしい二人でした。
ノンケ常識人を全面的に押し出した受けと一途な年下攻めの日常感溢れる学生同士のお話。
流れるように進む物語は、本当に何気ない日常エピソードばかり。その中でしっかり入江は恋をして、読者(私)を味方につける。深水は友達でいたい、恋人は無理、と主張は一貫していて落ちない精神にブレがない。それも当然の話で納得できる。
そんな二人は表面上は平行線。だが内面だけはこんがらがって先が見えなくなってきたところで、突如差し込まれる非日常エピソード。この睡眠薬のくだりは賛否あるようだが、私はここがすごく良かった。ここにくるまで話が平坦だった分、より一層光って見えるエピソードで、ここでこうくるのか、と新鮮な展開に出会えた喜びがあった。受けの浅はかさと攻めの混乱を勝手に深く考えていくと萌える。
そこから深水がぐるぐる悩むのも面白く、楽しく読めた。
年下攻めで好きなのは、恋愛含め人生経験の浅さから、恋をすると視野が狭くなり、相手しか見えなくなる一途さを堪能できるところ。入江もまさにそんなキャラで、とにかく深水に一直線。今後何があっても心変わりしなさそうな実直な性格だったのも好き。
深水は年上とはいえ学生で、その後のことを考えもせずに睡眠薬という荒業を提案する若さがある。そこが隙になっていて、ころっと落ちる説得力になっているように思う。これがもし社会人だと、さらに多くの鎧を剥がしていく作業が必要になり、面倒だっただろうな。がっちり入江に捕まえられることで、ふらふらすることなく歩いていけるキャラに見えた。
相性バッチリなカップルで、なんだかんだこの先も安泰だろうと思える二人。良かった。好き。
受けは恋愛感情の乏しいノンケの元家庭教師、攻めは受けにずっと片想いしてきたゲイの元生徒、という一途な年下攻め×鈍感年上受けのお話。
ノンケ故に受けは無防備で無神経で鈍感で、攻めはそんな受けに振り回されたり、あるいは傷つけられているのに、同じ想いではないにせよお互いに離れがたい存在なのがとても良かったです。
途中突拍子もないことを言い出す受けに、いやいやあり得ないでしょ、と思っていたのに、受けの性格が見えてくるにつれ、つい納得してしまいました。
どうやってくっつくのか予想もつかず、ドキドキしながら読みました。
書き下ろしの攻め視点は、片想いが長すぎて臆病な攻めが可愛くいじらしかった。
気持ちを認めた受けの余裕がまた良かったです。
ツボりました!
いや、こんなに萌えるとは思わなかった。
破壊力抜群です。
繰り返される『先生呼び』!
入江が「先生が~」と言う度に、心が悶えましたよ。
あとがきで安西さんも「書いていて楽しかった」と言っておられますが、なんでこんなに萌えちゃうんだろう?
多分これ、学校教師だったらここまで禿萌えしなかったと思うんですね。
深水がたった2歳しか違わない、家庭教師だからじゃないのかって思うんですよ。
ある程度まで歳をとれば2歳差なんてほとんど変わりません。
でも大学1年生と3年生だとかなり違う。
おまけに高校の頃は家庭教師と生徒なんですもの。
そこに大きな歳の差があるって勘違いしちゃうんですよ、2人とも。
深水は入江を子どもみたいに思っちゃうし、入江は深水を踏み込めない大人だと思っちゃう……そういう感じがあったからこそ『入江はゲイで深水が好き。深水はヘテロで入江の恋愛感情を受け止められない』っていうのを超えて「友達として一緒に居られるんじゃないか」なんて思いこんだんじゃないかしら。
このお話を読んで「恋って熱なんだな」と思ったんです。
何か過剰なもの。
「上手くやれる」と思ったのに過剰だから溢れて零れて苦しくなってしまう。
どんなに頑張ってもやめられない。
理性じゃないから。
そんな恋の熱がどれほど苦しいのかが、とても伝わって来るお話だったんですよ。
2人の家庭環境の書かれ方も面白いって言うか、深い感じがしたんですよね。
彼らがどうしてそんな風に考えるのかの根っこの部分になっているんですけれども、これが説明臭くないの。
でも、そこが書かれているからこそ「なるほど」と感情移入出来たりする。
全部読み終わってから、じわじわとこのお話の上手さが染みてくる感じ。
『普通』の世界の『普通』の人たちが繰り広げるお話が、こんなに面白いってことにグラグラ来ました。
もうBLも読み過ぎて、たまにきゅんはクルけど最初から最後まできゅんきゅんくる作品には出会えないものかと思ってたのに…
この枯れ果てた大地に降り注ぐきゅん!!!きゅん!!!!天からの恵?!!!ってくらいにきゅんきゅんの嵐でした。
受け視点なんだけど、年下攻めくんの心情がダダ漏れで悶えます。これってすごいな〜と安西先生の手腕がなせる技ですかね。
受けが少し相手の気持ちに鈍感なのもすごく自然に理解できるというか、共感してしまう。
受けの心理描写がすごく自分的にはストンと入ってきて、眠剤のくだりはそれはないわ〜とかツッコミながらも、共感度マックスだった。好き過ぎて何かできないかなって考えた結果が稚拙な思いつきだったとしても、そうしたかった気持ちはとてもまっすぐ入ってきた。
そしてそこからまた新たに展開され進んでいくストーリーに、もうもう夢中になった!
安西リカ先生に最近どんどんハマっててます。オメガバらへんから面白いな!と感じはじめ、今回この作品でどハマりしました!
年下、わんこ攻めジャンルで、これはかなーーーーり後世に残る名作なのではと思います。
そろそろBLから卒業したいのに…安西先生のせいでまた華麗にカムバックしてしまいました。
可愛い歳下攻めを書かせたら、安西先生の右に出る者はいないのでは??
とにかく、攻めが可愛いし健気だし可愛いしワンコだしで最高でした。
これは…もう「健気攻め」という新ジャンル確立ですね(元々あったらすいません!)
何か大きな事件が起きたり冒険に出かけたりするようなことはなく、結構日常的にありそうな感じの話なんです。因みに受けも攻めも、イケメンだけでどっちかというとよくいる感じのキャラで。
ですが!!
ですが!!
とにかく入江が健気で可哀想で泣ける〜〜
眠剤飲んでるから大丈夫と、深みずに訴えかける辺りで泣いてしまいました。
安西先生はほんと、歳下攻めがお上手で…
わたしはこの話すごく好きでした。切なくて切なくて、何ヶ所かガチで泣けます。わたしは泣きました。
歳下ワンコ攻めがお好きな方は是非!!!
複雑な家庭環境の中ゲイを自覚した高校生の入江くんが近所のお兄さんに恋をして想いを叶えるまでの物語。
お相手は大学生の深水。
入江くんが深水に対して始めは見かけるだけで幸せだとふわふわした気持ちになったり、近所のよしみで家庭教師をしてもらってウキウキドキドキなひと時を過ごす少年の気持ちに胸キュンです。
年下攻めは余り好みではないのですが、成就する可能性はなくても告白してけじめをつけたいという健気な思いに応援気持ちで読み進めました。
告白に対して深水は、弟のように可愛がっている生徒として好意はあるけれど、ゲイじゃないからという理由でフルところから恋愛感情が生まれ両思いになって行く過程がよく描かれていると思いました。
自分に恋愛感情を持つ相手を前にして服を脱いだり、眠っている時なら何してもいいなんて悪魔か?試してるのか?と深水がちょっと憎らしく思ってしまうくらいには入江くんを気に入ってしまったので深水の感情が傾いてくると嬉しくなりました。
入江くんには、こんな年上の面倒な人によくぞ一途に想いを持ち続け手に入れたものだと感心しつつ祝福を送りたい気分です。
ノンケが段々と落とされて行くお話が大好物です。
自分は違うからゲイじゃないからって断っておいて、それでもお前の事は好きだからこのままの関係でいたいってとても残酷で傲慢です。
そんな自称ノーマルの深水が最初は嫌な奴にしか思えませんでした。対して入江は中学生からたまに見かける入江を想っていた、筋金入りの片思いワンコでした。
睡眠導入剤を服薬して寝てる間なら、身体を自由にしても良いよってどんな悪女だよって思いました。
でもそれ以来意識するようになったんだから、何がノンケを目覚めさせるのか分からないです。
入江が一途だったから深水が自分の感情を受け入れた途端に恋人同士になっていましたが、入江に彼氏でも出来て深水が焦って悲しむ展開も読みたいと思ってしまいました。
最後の掌編で深水が自分より大きな身体にすっぽりくるまれるとほっとすると書いてあり、やっと自分の性癖を認められたんだなと萌えました。
深水の姉ちゃんがハッキリしてて読んでいて気持ち良かったキャラでした。
今回は隣に越してきた理工学部の新1年生と経済学部の3年生のお話です。
受様視点で慕われ続けていた受様が攻様への恋心を自覚するまでと
攻様視点で本編裏事情を絡めた後日談とあとがき後にオマケSSを収録。
受様の実家はクリーニング店を営んでいます。年子の姉と小学生の双子の
弟妹の成長に伴い家が手狭になっていき、受様は大学進学を機に道を隔て
たボロアパートに蹴りだされます。しかしながら実家のすぐ隣では自営の
手伝いはもちろん、ご近所づき合いに駆り出されるのが常でした。
受様が大学に入った年の秋、ある高校生の家庭教師を頼まれたのもご近所
付き合いの一環でした。それは開業医の奥様が次男のやる気をあげて欲し
いと探していたモノで、有名大にストレート入学した受様ならと回ってき
たのでした。
クリニックなら医学部志望で経済学部の受様には荷が重いとは思いつつも、
せっかくの紹介だから1回だけでもと説得されて向かった受様を待ってい
たのは溌溂としたイケメン高校生でした。彼こそが今回の攻様です♪
事前に長男はもう医大に入ったらしいと聞いた受様は、攻様の出来が多少
悪くてもいいのではと思いましたが、医学部は無理でもそれなりの大学に
進学させたいようです。
そのため攻様は陰気なもやしっ子を想像していたのに、ハキハキと挨拶し
た攻様には運動系の部活の匂いを感じます。実際に話してみると人懐こく
一生懸命話を合わせようとする姿に好感を抱き、週2回の家庭教師をする
事となりました。
攻様は中学受験に失敗、高校も外部受験もダメで中高一貫校に通っていま
す。長男は超まじめで勉強もできる為、次男の攻様は母親からも認められ
ず、受様はすっかり攻様に肩入れし、攻様の苦しい片恋の愚痴を聞いたり
と何かと親身に対するようになります。
そして初詣で会った時に攻様の理工学部への進路変更、家庭教師をやめて
予備校に行く事を伝えられます。攻様が進路を決められた事も報告してく
れた事も嬉しく思います。
しかし、その後に受けた相談は受様が予期しない事でした。攻様は同性に
惹かれる質であり、今の片恋の相手が攻様だと告白されるのです。受様は
親友がゲイである事から攻様の性嗜好には驚きませんでしたが、恋の
告白には「自分はゲイじゃないから」と即座に否定してしまうのです。
攻様は自分の恋が実るとは思っておらず、黙っているのがしんどくて模試
で合格ボーダーを超えたら言うと決めていただけとぶすっとして言い、
その後もたびたび英語のヘルプを受けたりしながら、今まで通りの関係を
続けます。
そして無事に受様と同じ大学の理工学部に合格したと報告を受けた時には
親友を紹介しつつお祝いをしようと誘いをかけていましたが、春先のある
日、隣の部屋に越してきたと挨拶に来たのは新大学生となった攻様でした。
しかも、攻様は挨拶替りとタオルを差し出しながら、まだ受様を好きだと
告げてくるのです!!
果たして攻様の想いが受様に受け入れられる日は来るのか!?
雑誌掲載作のタイトル作に攻視点の続編とSSを書き下ろした、年下ワンコ
の一途な恋物語になります♪
本編が迫られている受様視点、書き下ろしが慕い続ける攻様とそれぞれの
家族との過去が見える事で、なぜ受様に惹かれたのか、なぜ攻様に落ちた
のかが見える仕立てになっていてリアリティが増していたと思います。
攻様は母親ができ婚で後妻となった事から、先妻の子である長男や親戚に
気を使って過ごす母親や仕事ばかりの父親、反りの合わない兄の中で、
反発心が有りながらも色々と諦め気味で生きてきます。
受様は家を出たのにも拘らず実家のクリーニング店の手伝いにと度々呼び
出されますが、家事手伝いで給金を得ているのにやる気のない接客くらい
しかしない姉とそれを咎めない母親も秘かな苛立ちを抱えていまて過ごし
ています。
攻様はそんな日常の中のふとした瞬間にすれ違った攻様をみかけるだけで
喜びを見出すような健気なワンコ君であり、家庭教師と言う縁ができても
隣の部屋で独り暮しを初めても、攻様と両想いになりたいとか、恋人にな
りたい等とは思わないのですよ。でも諦める事もできません。
受様は受様の恋心を知りながらも自分はゲイでないから"無理"と断った事
で、攻様がどんな思いでいるかには目を瞑り、都合良く"良き隣人"として
接するのです。
そんな2人の関係が崩れた後、受様がどうこうどうするのか、攻様は受様を
諦めるしかないのか、ハラハラしつつもワクワク読ませて頂きました♪
個人的に1本の話の途中で視点の混ざったお話よりも、片視点で相手の
言動が見えなくて視点者が迷走する展開がすごく好きです。
受様視点、攻様視点それぞれで物語が進む事で、良くも悪くもそれぞれの
真実と現実のギャップや、それぞれが隠している相手への妄想めいた想い
が垣間見れてワクワク増し増し♡
本作は受様の優柔不断ぶりと言うか、鈍さにイライラすると楽しくないか
もですが、私は受様のそんな鈍感さによるすれ違いにけっこう萌えたし、
続編で攻様側のジレジレも堪能できたので「萌2」評価としました。
スルメ作品だと思う。
あとがきで言うとおり、確かに地味な部類だとは思う。
でも、最初から最後まできちんと個性があり、きちんと面白い。
地味な話を魅力的にできるのは、シーンの切り取り方や並べ方、文章の選び方が丁寧だからに他ならなくて、安易な設定に頼っていない証拠でもありますよね。
安西先生ってやっぱり実力派だなぁ……とつくづく実感させられる一冊です。
ストーリーを概説してしまうと驚くほどあっさりで
・受と攻は家庭教師と元教え子の関係
・ゲイの攻は受に惚れているが、受はノンケなので気持ちには答えられないと丁重に振りまくる
・それでも何とか交友関係を保っていたバランスは、些細なキスをきっかけに崩れていく
・つかず離れずのいざこざの中、攻がもう一押しして、受が陥落し、まとまる
という「攻めの寄り切り」パターンです。
でも、そこに至るまでの過程のもちゃもちゃがね、とんでもなくスルメなんですよ。
ハピエンだけど、すごく地味だけど、時にその日常が残酷すぎて、見た目以上に甘辛い。
理由は受の深水くんのキャラクターにあります。
この深水くん、サラッとした好青年のようでいて、以外と癖が強いんです。
利発で物分かりが良い子に見えて、親しい人間関係に関しては鈍感で傲慢。
特に恋愛感情への感度は心も身体も最悪です。
彼の鈍感ぶりはそのまま鈍器のように、攻の入江くんの心を傷づけていきます。
・何度も振るくせに、己の居心地の良さから手元に置いておきたがる。
・手元に置いておきながら、自分を好きだという男の前で平気で下着一枚になる。
・攻からの好意をいつの間にかゴミの日や降水確率と同じ程度に扱っている。
・攻の切羽詰まった不意のキスですら冗談扱いで流そうとする。
・挙句の果てに、お情けで睡眠姦のチャンスをプレゼント。
読みながら、これ本当にくっつくのかな?と心配になりました。
あまりにも攻と受の気持ちの差がありすぎて。
あまりにも受が攻めを振りすぎていて。
それでいて、「本当は入江のことが好きなんだ。ゲイになりたいくらいだ」とのたまうのがまたしんどい。
攻の入江くんも中学時代からの筋金入り片想いですからね。
もう引きたくても引けない。
かといって、大切すぎて押したくても押せない。
カラーページはそんな彼の気持ちを凝縮したような一枚で、見るたびに胸が痛くなります。
望む関係性の違いが浮き出るほどに辛い。
表面上はお互い納得できているようで、結局全然できていないところが歯がゆい。
深水くんも悪意があってやっているわけじゃない。
入江くんも困らせたくて好きでいるわけじゃない。
こりゃどうしたもんかな、と思っていたら、
最後に攻が頑張りました。必殺技、嫌われる勇気。
「嫌がっても、もうやめない――」
とやや強引に身体を奪われ、促され、快感を口にして初めて、心と身体のロックを解除できた深水くん。
そうか、この受そういうキャラだったのか
とやっとここまで拗れた展開が腑に落ちました。
お膳を用意してあげて、出口をぎりぎりまで塞いであげないと自分の欲望に向き合えない。
自分で自分のことがよくわかっていないから、一人ではロックも外せないし、決断もできない。
断定されたい、流されたい、欲望を暴いてもらいたい。
できることなら先回りして察して欲しい。
嫌なことには嫌って言うけど。
後半そういうものがどんどん透けて見えてくるんですよね。
しっかりしているようで、薄皮をめくればめくるほど本当は弱くて幼くてズルくて面倒くさくて。
こりゃあ……恋愛初心者の年下攻さんには扱いが難しいキャラだったなぁと改めて同情しちゃいました。
ま、なんにせよハピエン。
長年の片想いが叶って読者も一安心です。
今後は持ち前の執着と重さに加え、遠慮せずに一歩押すテクも駆使しながら、深水くんを喜ばせてあげて欲しいですね。
地味で平凡で残酷な日常のもちゃもちゃが味わい深いスルメ本でした。
あっ!医薬品は正しく使いましょうね!
先生買い。2か所ほど沁みて読み進めなくなったので神にしました。「好きで、好きで」が好きだった方にはおススメしたいなあととっても思った現代日本、大学時代のきゅんきゅん話、雑誌掲載の本編160P弱+その続き80P弱+あとがき+掌編8P+草間先生の爆笑カット0.5P。
友人と二人、二日酔いでくたばっている所へ「隣に越してきました!」と爽やかに挨拶に来たのは、昔、家庭教師をしていた2歳下の入江。片想いしている相手は「先生だ」とコクられたことがあったけれども、入江自身の事は弟みたいに気に入っていたので、あれやこれやと世話したりされたりしていたら・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
福田(受けの親友、ゲイ)、理菜(受けの姉、なかなかインパクト大)、攻めの母(頑張れ)、その他色々少々。
**良かったところ
一途に控えめながら恋焦がれ恋焦がれてという風情の年下わんこが健気で可愛くて涙ぐましくて。ほんまに健気なんです。押しつけがましくなくって。もう受けのことを諦めよう諦めようと頑張って、せっかく入居した隣の部屋から引っ越すとか言い出すわ、「先生はずっと俺に酷い事してた」とぶちきれたりするわ、もうシンクロしすぎてしんどかった・・・一緒に泣き叫びたいところがいっぱいありました。
身体をつなげて思いが通じたかと思った次の瞬間に「先生、おれと付き合って」とかスッとぼけた事言い出した!と思ったら、必死に「絶対大切にする、幸せにする」的な事を言うもんですから、もう可愛いわ嬉しいわ可笑しいわで半泣きです。
私が言われたわけじゃないのに、とても泣きたくなった箇所でした。
あともう一か所。「後悔してない?」と攻めの母親が聞かれた時に「死ぬほど好きな人と結婚できたんだから、後悔してないし、今も幸せ」って言い切ったところ。ここも羨ましすぎて絶句。とてもそんな言葉が出てくるとは思っていなかったので、あっけにとられました。(攻めもびっくりしてた)ああ、潔しというか思いが強いというか。私にはできなかったことなので、凄いなああああ・・と。印象がとても強いところでした。
なんでしょうね?私は安西先生のこのタイプの作品はすごくシンクロするようです。泣いて笑って、よい意味で忙しいです。とても親しみの感じる等身大な、そしてほっこり体が温まる心地のお話です。大好きです。
いろいろおっかない状態の昨今ですが、これ読んでいる間はすっかり忘れて恋心で満たされてめちゃくちゃ免疫力上がった気分でした。是非。
草間さんのお描きになる一途な年下攻めを拝みたくて購入させていただきました。
いやー、書店で手にとったらいてもたってもいられなくなってしまって。
深水が家庭教師として教えた当時高3の入江が大学に合格して
深水のアパートの隣に引っ越して来たという
なかなか行動力もあり健気な年下攻めなんですけども
なんでそんなに深水がいいのかな…??と思ってしまってすみません。
入江がゲイで、好きだと告白されても突き放さないところ?
入江が自分の家に疲れてしまった時でも、側にいてホッとするところ??
それは入江にとっては大事なことかもしれませんが
なぜかいまいち深水の良さが伝わって来ませんでした。
「俺は違うし」と、入江の気持ちを受け入れられないと断ってきたし、
入江がつらいから諦めようとしてるのに
同情のつもりなのか睡眠導入剤を入江からもらって
眠ってる間に好きにしていい(はっきりとは言っていませんでしたがそういう意味)とか
入江に対してひどくないかな…??
入江を「傷つけたくないから」とまで言っていましたが、十分傷付けてる気がしました。
しかも自分の意識がないところで体を触られたりしていいと思えるってことは
その時点で好きでいいんじゃないのかな…など色々ちょっとモヤ~……。
結局深水も自覚するわけなのでハピエンですけども。
一度結ばれたあと、なかなか入江が手を出さずに深水が焦れたのは萌えました。
負担をかけさせたくないって我慢する年下も可愛かったです。
口絵カラーもとても雰囲気があって素敵でしたので
ちょっとおまけの萌です。
大学生(後輩)x大学生(先輩)
高校の時の家庭教師だった大学生の先生を好きになるお話。
攻めが一方的に先生に恋焦がれて、それが成就するまで。
受けはノンケだけど、攻めの好き攻撃にて最後は両想いになるんだけど、
受けが攻めに惹かれていく過程が全く伝わらない。
攻めはただただ好き好きで、一種ストーカー見たく気持ち悪さを覚えた。
ここ最近の安西先生って中身が入れ替わってしまったの?ってぐらい、
作品に魅力がない。
切なさも、心理描写も稚拙で、読者に伝わってこない。
正直、私は書き下ろしの後半はもう読むのをやめてしまった。
退屈過ぎて、次はどうなるの?ってサクサク感もワクワク感もない。。。
作家買いでずっと好きだったけど、
今後はあらすじと絵師さんで、自分の好みにあえば
再度手に取るかもしれないが、
今回で作家買いは終わりにしようと思う。
残念でならない。
とにかく一途で、〝好き〟を連呼する年下攻めが愛しいお話でした。
なかなか実らない片想いにジレジレしましたが、決して諦めない、しつこくて重い愛が良かったかなと思います。
高校生の高広の家庭教師をすることになった、大学生の深水。
人懐こい高広は可愛く、2人は仲を深めていきます。
ある日、深水は高広に好きだと言われてーー…
先生と生徒として出会った二人が、高広の切ない片想いから恋人同士になっていくまでを描いています。
高校生の時に振られたにもかかわらず、同じ大学を受験し、挙句隣の部屋に越してくる高広。
ともすれば、ストーカーにも見えてしまう行動^^;
それを、高広の素直さと爽やかさで吹き飛ばします。
我慢できずに寝ている深水にキスしてしまった高広。
崩れていく関係に、今度こそ深水のそばを離れようとする高広が、とにかく切なかった。
どんなに好きでも受け入れられない想い。
もう変なことしないし、好きって言わないと言って謝る高広が必死で、カッコいいとは言えないけど切実な思いが伝わってきて、胸がキュっとなりました。
深水にはノンケのプライドみたいなものがあるのかな?
〝自分はゲイじゃないから〟という台詞が多用されているのですが、深水が自分に言い聞かせている言葉なのかなと感じました。
それでも、どうしても消せない高広の存在……
高広は高校生の時から深水が好きで好きで堪らなかったんです。
その強い気持ちだけで紡いできたストーリーだったので、
両想いは嬉しかったなぁ〜
深水目線の『ふたりのベッド』から、後半は高広目線の『あなたのベッド』へと続きます。
この後半の高広がまたウジウジ悩んでます。
自信がなさすぎて、嫌われたくなさすぎて、恋人になったことすら信じられない。
ちょっとジレッたいけど、最後の最後に深水が男を見せたかな^^
ラブホH良かったね♡
甘い2人を見られてホッとしました。
最後まで2人は「入江」「先生」呼びで、先生と生徒の関係を引きずっているように感じてしまいましたが、安西先生の萌えがそこにあるようですね。
確かに、先生って呼びながらのH、エロいですもんね(笑)